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六章 もふもふファミリーと闘技大会(道中)
70 ロキVSニャンゾウ
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「それではロキVSニャンゾウの立ち合いを始めたいと思います。それでは構えを取ってください。ハジメの合図は僭越ながら私、ルテインが取らせてもらう。双方、異論はないか?」
郷に入っては郷に従え。
そういう意味ではルテインさんの記憶は頼りになった。
兄さん達はすっかり観客席の賑やかし。
僕のブラッシングに当てられた猫ちゃん達はせがむ様にトラネやキサム、インフィに頼み込んでいた。
優先順位の高いソニン、プロフェン、ルエンザは何処か誇らしげである。本当は誰にもその特等席を譲りたくはないのだが、ここではフワッフワでツヤッツヤの毛並みは王侯貴族の様にもてはやされるのだと知って気分良さげにしていた。
トラネやキサムは仕方ないなぁ、という感じで対応するけどインフィは無理じゃない?
誇り高さで言ったら絶対上位の九尾だし。
なんて思ってたらインフィもにゃんこ達のお世話をし始めた。
「あら、あんたは随分と手入れがされてないのね。お世話してくれる人はいないのかしら?」
「にゃぁん、僕はもう大人ですにゃ。自分の世話くらい自分でできて当然なんですにゃ」
「できてないじゃない。こことか、こことか! どうなのよ?」
「にゃぁん、いじめないでほしいにゃ~。僕はダメなにゃんこにゃ~
「ほらほら、こことかどうなの?」
「気持ちいいですにゃ~」
和む。とても和む。
実妹と違って嫌味の一つも返してこない。
あ、もしかして自分の求めていた理想はここにあった?
みたいな顔でニャンジャー達を構い始めるインフィ。
それを真横で恨みがましく見つめるルエンザ。
間に体を割り入れ、もう十分でしょ、とばかりに尻尾で払う。
どうやら嫉妬しているらしい。
ああ、それはインフィに逆効果だよ。
「あらー? ルエンザったらヤキモチ? うぷぷ」
『違うし。ブラッシングやり途中だったから正当な対応だし』
「でもごめんねー? あんたはいつでも構えるけど、この子達は数日間限定なの」
『は? だからって自分の順番を譲れっていうの?』
お冠である。
プロフェンも、ソニンもすっかり主人を取られた様な気持ちで鬱屈が溜まってる様だった。
そんな獣魔達に僕が持ちかけたお話は……
「君たち、暇そうだね」
『あるじー、お姉ちゃんが僕のこと全然構ってくれないんだー。僕捨てられちゃうのかなぁ?』
『兄ちゃん! 聞いてくれよ、キサムの奴アタシよりあっちのナヨナヨしたやつの方が良いって言い出して! ムカつくよなぁ?』
『もうほんと、姉の尻拭いを何度してきたか。正当な報酬すら支払わず、これじゃ奴隷と一緒よ。ストライキでも起こしてやろうかしら!』
「なら実力を見せつけてどっちの格が上か決めればいいんじゃないの?」
指を差す。ちょうどそこではロキ(分体)がニャンゾウさんと互角の試合運びをしていた。
分体なので能力は半減だ。けれどワイバーンをソロで狩れる戦闘力は有してるロキ。
守る戦いばかりしてきたニャンゾウさんは防戦一方だった。
僕の話を聞いた三匹の目が細められる。
それはいいことを聞いた、と言わんばかりだ。
「ピヨヨ~(未熟な者どもよ)」
そんな獣魔を見て第三者のピヨちゃんが身勝手なことを言う。
まぁ聞こえてるのは僕だけっぽいので、誰も何も返さない。
「ピヨヨ!(うむぅ、貫禄がありすぎたか?)」
本鳥は自分の声が全員に聞こえてる前提で喋ってるっぽいけど、誰も聞いてないよ?
というか脳に直接語りかけられるのがびっくりするから念話に変えてって言ったのに全然いうこと聞いてくれないんだよ、ピヨちゃん。鳥だから忘れっぽいのかな?
そうこうしてる間にロキの一方的な暴力がニャンゾウさんを窮地に追い込む。
応援席に居る三匹から野次が飛んだ。
『いけー、兄ちゃんそこだ! いてこませー!』
『ふん、そんな奴私の魔法でイチコロよ』
『僕のブレスで一網打尽にしちゃうもんね!』
相手が防戦一方だからと自分達も勝てるつもりでコメントを残す。けど相手は五尾。
ルエンザより一尾多いんだよね。
「ふ、ははは。戦場を思い出させてくれたことに感謝するにゃ。ウォーミングアップはここまででいいかにゃ?」
『ああ? こちとら最初っから全力全開だぜ?』
「ならば我が一太刀にて葬ってくれよう! 来れ極光、三の爪」
何だろう? ニャンゾウさんの手元が光出す。
かわいいにゃんこの手の甲に凶悪なまでに鋭利な光が三つ連なって展開した。
『魔法? でもあの様な現象見たことないわ』
ルエンザが解説を入れる。
だがそれがどんな威力を誇るのか、僕たちは現実を受け入れる形で知る事になる。
「我が奥義を受けよ! 爪研ぎ!」
剣、というにはあまりにも歪。
いや、あれは猫の爪が光となって肥大化した様に見える。
それが両手の甲に現れる。
手が動く。光の速度で振るわれたそれをロキが全身で受け止め、大量の血を吹き出した。
一撃、いや一瞬でそれ以上の斬撃を受け止めたロキは髪の毛となってその場にハラリと落ちた。
「はい、それまで。最後大人気なかったね」
「ぬ、先ほどまでのロキ殿は?」
「こっち」
僕は毛を一本抜いてその場で分体を作って見せる。
ニャンゾウさんは大きく目を見開き、面妖なと呟いた。
『最後のあれは受けたらダメだな』
「うん、でも本来のスペックだったらどう?」
『勝負になれば良いが……』
「えと、ロキ君はルーク君の獣魔じゃなかったの?」
ルテインさんは困惑気味に戸惑う。
「そうですね。どうせどのみちバレるでしょうし、ここでバラしておきますね──変身」
僕の体が縮み、もふもふの毛皮が服の下から圧迫する。
ここまではミニマムサイズのロキだ。
しかし今回は伸縮を服にしかかけない。
ミチミチミチ、ビキビキビキ!
そこに現れたのはそこそこ大きなウサギ。
ニャンジャーも人間の子供くらいあるが、それ以上に大きく、硬質な羽毛が特徴的だった。
「ハンターラビット!」
ルテインさんも知っているのか、ロキの真の姿を見て驚く。
「あれ? ロキ少し成長した?」
『ちょびっとな。あるじと共に歩いて戦い方を覚えたのも大きいのだろうな』
軽くその場でジャブ。地面を蹴って空を飛び、着地は引き寄せるを使って蹴りで地面を割る様にして。
「と、これがロキの本気バージョンですけどもう一戦します?」
ニャンゾウさんは首を横にブンブン振った。
どうやら自分はとんでもないものに喧嘩を売っていたのだということを理解したらしい。
「ちなみにソニンもハンターラビットですよ?」
「知ってた」
「まぁ、ウサちゃんにしてはおかしい強さだもんね?」
トラネやキサムは知ってたみたいにいうけど、多分プロフェンの本体は驚くと思うなぁ。
郷に入っては郷に従え。
そういう意味ではルテインさんの記憶は頼りになった。
兄さん達はすっかり観客席の賑やかし。
僕のブラッシングに当てられた猫ちゃん達はせがむ様にトラネやキサム、インフィに頼み込んでいた。
優先順位の高いソニン、プロフェン、ルエンザは何処か誇らしげである。本当は誰にもその特等席を譲りたくはないのだが、ここではフワッフワでツヤッツヤの毛並みは王侯貴族の様にもてはやされるのだと知って気分良さげにしていた。
トラネやキサムは仕方ないなぁ、という感じで対応するけどインフィは無理じゃない?
誇り高さで言ったら絶対上位の九尾だし。
なんて思ってたらインフィもにゃんこ達のお世話をし始めた。
「あら、あんたは随分と手入れがされてないのね。お世話してくれる人はいないのかしら?」
「にゃぁん、僕はもう大人ですにゃ。自分の世話くらい自分でできて当然なんですにゃ」
「できてないじゃない。こことか、こことか! どうなのよ?」
「にゃぁん、いじめないでほしいにゃ~。僕はダメなにゃんこにゃ~
「ほらほら、こことかどうなの?」
「気持ちいいですにゃ~」
和む。とても和む。
実妹と違って嫌味の一つも返してこない。
あ、もしかして自分の求めていた理想はここにあった?
みたいな顔でニャンジャー達を構い始めるインフィ。
それを真横で恨みがましく見つめるルエンザ。
間に体を割り入れ、もう十分でしょ、とばかりに尻尾で払う。
どうやら嫉妬しているらしい。
ああ、それはインフィに逆効果だよ。
「あらー? ルエンザったらヤキモチ? うぷぷ」
『違うし。ブラッシングやり途中だったから正当な対応だし』
「でもごめんねー? あんたはいつでも構えるけど、この子達は数日間限定なの」
『は? だからって自分の順番を譲れっていうの?』
お冠である。
プロフェンも、ソニンもすっかり主人を取られた様な気持ちで鬱屈が溜まってる様だった。
そんな獣魔達に僕が持ちかけたお話は……
「君たち、暇そうだね」
『あるじー、お姉ちゃんが僕のこと全然構ってくれないんだー。僕捨てられちゃうのかなぁ?』
『兄ちゃん! 聞いてくれよ、キサムの奴アタシよりあっちのナヨナヨしたやつの方が良いって言い出して! ムカつくよなぁ?』
『もうほんと、姉の尻拭いを何度してきたか。正当な報酬すら支払わず、これじゃ奴隷と一緒よ。ストライキでも起こしてやろうかしら!』
「なら実力を見せつけてどっちの格が上か決めればいいんじゃないの?」
指を差す。ちょうどそこではロキ(分体)がニャンゾウさんと互角の試合運びをしていた。
分体なので能力は半減だ。けれどワイバーンをソロで狩れる戦闘力は有してるロキ。
守る戦いばかりしてきたニャンゾウさんは防戦一方だった。
僕の話を聞いた三匹の目が細められる。
それはいいことを聞いた、と言わんばかりだ。
「ピヨヨ~(未熟な者どもよ)」
そんな獣魔を見て第三者のピヨちゃんが身勝手なことを言う。
まぁ聞こえてるのは僕だけっぽいので、誰も何も返さない。
「ピヨヨ!(うむぅ、貫禄がありすぎたか?)」
本鳥は自分の声が全員に聞こえてる前提で喋ってるっぽいけど、誰も聞いてないよ?
というか脳に直接語りかけられるのがびっくりするから念話に変えてって言ったのに全然いうこと聞いてくれないんだよ、ピヨちゃん。鳥だから忘れっぽいのかな?
そうこうしてる間にロキの一方的な暴力がニャンゾウさんを窮地に追い込む。
応援席に居る三匹から野次が飛んだ。
『いけー、兄ちゃんそこだ! いてこませー!』
『ふん、そんな奴私の魔法でイチコロよ』
『僕のブレスで一網打尽にしちゃうもんね!』
相手が防戦一方だからと自分達も勝てるつもりでコメントを残す。けど相手は五尾。
ルエンザより一尾多いんだよね。
「ふ、ははは。戦場を思い出させてくれたことに感謝するにゃ。ウォーミングアップはここまででいいかにゃ?」
『ああ? こちとら最初っから全力全開だぜ?』
「ならば我が一太刀にて葬ってくれよう! 来れ極光、三の爪」
何だろう? ニャンゾウさんの手元が光出す。
かわいいにゃんこの手の甲に凶悪なまでに鋭利な光が三つ連なって展開した。
『魔法? でもあの様な現象見たことないわ』
ルエンザが解説を入れる。
だがそれがどんな威力を誇るのか、僕たちは現実を受け入れる形で知る事になる。
「我が奥義を受けよ! 爪研ぎ!」
剣、というにはあまりにも歪。
いや、あれは猫の爪が光となって肥大化した様に見える。
それが両手の甲に現れる。
手が動く。光の速度で振るわれたそれをロキが全身で受け止め、大量の血を吹き出した。
一撃、いや一瞬でそれ以上の斬撃を受け止めたロキは髪の毛となってその場にハラリと落ちた。
「はい、それまで。最後大人気なかったね」
「ぬ、先ほどまでのロキ殿は?」
「こっち」
僕は毛を一本抜いてその場で分体を作って見せる。
ニャンゾウさんは大きく目を見開き、面妖なと呟いた。
『最後のあれは受けたらダメだな』
「うん、でも本来のスペックだったらどう?」
『勝負になれば良いが……』
「えと、ロキ君はルーク君の獣魔じゃなかったの?」
ルテインさんは困惑気味に戸惑う。
「そうですね。どうせどのみちバレるでしょうし、ここでバラしておきますね──変身」
僕の体が縮み、もふもふの毛皮が服の下から圧迫する。
ここまではミニマムサイズのロキだ。
しかし今回は伸縮を服にしかかけない。
ミチミチミチ、ビキビキビキ!
そこに現れたのはそこそこ大きなウサギ。
ニャンジャーも人間の子供くらいあるが、それ以上に大きく、硬質な羽毛が特徴的だった。
「ハンターラビット!」
ルテインさんも知っているのか、ロキの真の姿を見て驚く。
「あれ? ロキ少し成長した?」
『ちょびっとな。あるじと共に歩いて戦い方を覚えたのも大きいのだろうな』
軽くその場でジャブ。地面を蹴って空を飛び、着地は引き寄せるを使って蹴りで地面を割る様にして。
「と、これがロキの本気バージョンですけどもう一戦します?」
ニャンゾウさんは首を横にブンブン振った。
どうやら自分はとんでもないものに喧嘩を売っていたのだということを理解したらしい。
「ちなみにソニンもハンターラビットですよ?」
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