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番外編
*シェリナス・ヒース(1)
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★本編:63.中庭での密会
その後の閑話として…
《王命により、第二王子レオンハルトとヒース侯爵家長女シェリナスの婚約を命ずる》
「…え?」
余りにも突然のことに、ヒース侯爵家シェリナスは呆けたような声を出した。
つい先程、出先から戻ったシェリナスは急ぎ当主である父に執務室に呼び出された。
そして、そこで語られたのはシェリナスにとって到底納得できるものでは無かった。
侯爵家の娘として、政略結婚なんて当たり前だと思って過ごしてきた。
当主の命は"絶対"だという事も理解している。
しかし以前、恋愛結婚している父はシェリナスにこう話していた。
『もし、お前が想っている相手がいるのなら無理に婚約は進めん。だから、その時はしっかり私に言いなさい』と。
___相手が、どの様な身分の者であったとしても。
現在、シェリナスには恋人がいる。
相手は、身分は低いが子爵家の次男だ。
二人は、婚約の約束をしておりもう暫くしたら両親にも話す予定にしていた。
その矢先の事だった。
しかも、相手はあのレオンハルト王子だ。
「レオンハルト様と…」
呆然と立ち尽くすシェリナスは、みるみる顔を青くさせていく。
シェリナスとレオンハルトは、接点が無いわけではない。
むしろ、ありすぎて困るほどだった。
シェリナスは以前、レオンハルトと身体の関係を持っていたうちの一人だ。
それも、当たり前のようにレオンハルトの元へおもむき自ら大胆にドレスを脱ぎ捨て、レオンハルトの上で腰を振る程度には淫らで深い関係を築いていた。
"来る者拒まず"のレオンハルトは、多感な年頃だったシェリナスにとって丁度良い性欲処理の相手に過ぎなかったからだ。
しかし、ある日を境にしてレオンハルトが豹変する。
それは、トラネスタ公爵家アリスティア様の婚約が発表された時だった。
今まで、散々渡り歩いてきた令嬢達を一切寄せ付けず、新たな令嬢を閨に引き入れると己の欲望のまま抱き潰す。
そして、一度閨を共にした令嬢は見向きもされなくなった。
噂によると、レオンハルトが手を出した令嬢達の中には、一度の関係で子を成した者もいたようで…
何度も、レオンハルトの元を訪れては『殿下の子です』と、泣きながら悲願した者も何人かいたらしい。
しかし、王族だけあって避妊だけは徹底していたレオンハルトに子ができるはずも無く…
そういった令嬢達は、早々に虚偽罪で身分の低い貴族へと下賜されたようだ。
そして、シュリナス達"いつもの令嬢"は、と言うと…
相も変わらずレオンハルトを求めている者もいれば、今回の件で『レオンハルトはアリスティアを好いている』と知り、離れる者とで二手に分かれていた。
もちろん、シェリナスは後者である。
そもそも、シェリナスとアリスティアは同い年で学園では同じクラスに在籍しており、どちらかというと仲も良い。
そんな友人関係にある相手を想っている人と、これ以上身体の関係を続けることはシェリナスには出来なかった。
そして、丁度その頃シェリナスは運命的な出会いを果たした。
その相手こそ、婚約しようと約束した子爵令息だった。
その後の閑話として…
《王命により、第二王子レオンハルトとヒース侯爵家長女シェリナスの婚約を命ずる》
「…え?」
余りにも突然のことに、ヒース侯爵家シェリナスは呆けたような声を出した。
つい先程、出先から戻ったシェリナスは急ぎ当主である父に執務室に呼び出された。
そして、そこで語られたのはシェリナスにとって到底納得できるものでは無かった。
侯爵家の娘として、政略結婚なんて当たり前だと思って過ごしてきた。
当主の命は"絶対"だという事も理解している。
しかし以前、恋愛結婚している父はシェリナスにこう話していた。
『もし、お前が想っている相手がいるのなら無理に婚約は進めん。だから、その時はしっかり私に言いなさい』と。
___相手が、どの様な身分の者であったとしても。
現在、シェリナスには恋人がいる。
相手は、身分は低いが子爵家の次男だ。
二人は、婚約の約束をしておりもう暫くしたら両親にも話す予定にしていた。
その矢先の事だった。
しかも、相手はあのレオンハルト王子だ。
「レオンハルト様と…」
呆然と立ち尽くすシェリナスは、みるみる顔を青くさせていく。
シェリナスとレオンハルトは、接点が無いわけではない。
むしろ、ありすぎて困るほどだった。
シェリナスは以前、レオンハルトと身体の関係を持っていたうちの一人だ。
それも、当たり前のようにレオンハルトの元へおもむき自ら大胆にドレスを脱ぎ捨て、レオンハルトの上で腰を振る程度には淫らで深い関係を築いていた。
"来る者拒まず"のレオンハルトは、多感な年頃だったシェリナスにとって丁度良い性欲処理の相手に過ぎなかったからだ。
しかし、ある日を境にしてレオンハルトが豹変する。
それは、トラネスタ公爵家アリスティア様の婚約が発表された時だった。
今まで、散々渡り歩いてきた令嬢達を一切寄せ付けず、新たな令嬢を閨に引き入れると己の欲望のまま抱き潰す。
そして、一度閨を共にした令嬢は見向きもされなくなった。
噂によると、レオンハルトが手を出した令嬢達の中には、一度の関係で子を成した者もいたようで…
何度も、レオンハルトの元を訪れては『殿下の子です』と、泣きながら悲願した者も何人かいたらしい。
しかし、王族だけあって避妊だけは徹底していたレオンハルトに子ができるはずも無く…
そういった令嬢達は、早々に虚偽罪で身分の低い貴族へと下賜されたようだ。
そして、シュリナス達"いつもの令嬢"は、と言うと…
相も変わらずレオンハルトを求めている者もいれば、今回の件で『レオンハルトはアリスティアを好いている』と知り、離れる者とで二手に分かれていた。
もちろん、シェリナスは後者である。
そもそも、シェリナスとアリスティアは同い年で学園では同じクラスに在籍しており、どちらかというと仲も良い。
そんな友人関係にある相手を想っている人と、これ以上身体の関係を続けることはシェリナスには出来なかった。
そして、丁度その頃シェリナスは運命的な出会いを果たした。
その相手こそ、婚約しようと約束した子爵令息だった。
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