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207 彼との再会
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アッシュの指示によって整備されたリッターホルムの平らな馬車道。すれ違ったのは…、間違いない。あれは伯爵夫人だ。
彼女はこちらを凝視していた。驚きにその目を見開いて…。
ならば彼女は追ってくるだろう。この私を深淵へと縛り付け、己の呪力の代わりにこの国を崩壊へと導くために…
「すまないコーディ、ヴェストが息子を薦める中、お前がいいなどと無茶を言った。少し休むと良い。」
「…そ、そそそ、その…」
「何も言うな。お前の忠心は分かっている。心から感謝する。」
深い皺を刻んだコーディーの横顔、無事これらが終わったなら…隠居させオスモのように穏やかな余生を過ごさせてやりたい。いや、その前に息子たちには誰か良き相手を探してやらねばならないな…
コーディーの息子たちも良い腕となった。ノールを乗せた馬ゾリはあの積雪の中、細心の注意を払って彼をあの大河の袂まで運び、また彼の家族を無事リッターホルムへ届けてくれた。
そして少し前に王都から戻ったノールには、いくつかの指示と共に関所の再封鎖を申し付けてある。彼の負担は大きいだろうが暫くは我慢してもらわねば。だがこれが終わればその時はカレッジに専念させてやってもいい。彼にとっては何よりの報奨になるだろう…
彼らの先行きを考えられるほど良き未来を信じているのか、私は…
それにしても未だ分からない。何故アッシュはマァの村を目指す私に王都へ向かえと言ったのだ。
警戒する夫人をマァの村へ誘き寄せるのは容易ではない。だからこそ彼女を一度リッターホルムへ招き入れたのだ。
あれは油断を誘うだけでなく私の跡を追わせる為でもある。
自分が囮になるというアッシュを、私が動いたほうが確実だとそう説き伏せると、聡明な彼は不承不承ではあるが終いには納得した。
そのアッシュは私に鎮魂の森に入れと言う…。私とアッシュをあの日分かった泉で待つのだと。
「いやいい。アッシュがそう言うのだ。…私はアッシュを信じる…」
「相変わらずお熱いことだ。それよりそろそろ顔を戻してはどうだい?毒公爵の顔ではアッシュが心配するだろう?」
「ああそうだな、忘れていた。それよりエスター、君は大神殿に何の用だ」
「神殿に用があるんじゃない。大司教に用があるのさ。ほんの確認とでも言っておこうか」
一人王都へ向かうと言った私に供を願い出たのは思いもよらぬ人物、エスターだった。
神殿に用があるといい、副御者に扮しコーディーの隣に乗ってきたのだ。
「父さんと父さんの剣は僕があそこにいるより役に立つさ。何しろ僕は書物のこと以外大して役には立たないからね。だが君が野営をしながら移動をするというのであれば少なくともノールよりは適任だと思うがね。いざとなれば僕は調理ができる、どうだい?大切なことだろう?」
「ふっ、それは頼もしい」
私とエスターの意外な二人旅を、ヨルガオの向こうでアッシュも声を上げて驚いていた。
こうしてほんの2日間の短い旅路は過ぎて行った。
「おお…よく来たユーリウスよ!どうだ、何も問題は無いか!」
「大叔父上…、それはむしろ大叔父上でしょう。此度の騒ぎ、中心にいるのがそれなりに権威のある高位貴族たちである事をどれほど嘆かわしく思ったことか!」
「良いのだユーリウスよ。お前の教師が言っておったわ。これはゴミ掃除だとな。」
「ええ。アッシュもそう申しておりました。風通しが良くなったと」
久方ぶりの大叔父上のお姿に安堵の息をついた時だ。背後から馴れ馴れしく肩に回される腕…。この私にこのような真似が出来る者など決まっている。
「ユーリウス、ようやく来たか。遅かったな」
「伯爵夫人の出方を見ていたのでね。それよりこの腕を離してもらおう」
「相変わらず可愛げのない…。お前を可愛いなどと、あいつの眼は節穴だな」
「可愛げなど貴方相手に度必要ない!アッシュがそう思えば十分だ!それより殿下、概要は…」
「万事抜かり無い。あのアッシュが私にお願いとはな!はっはっはっ!ついにこの時が来たか!任せておけ!」
アッシュが私を王都へ向かわせた理由、その中には一点だけ明らかな事がある。それは私ではなく殿下へと指示されたもので、その為には私が一度王城へ入ったという事実が必要なのだ。
そうして後の事は不本意ながら殿下に委ね、私は陽の差す森へとこうしてやってきたのだが…
「泉か…。何が出るのやら…」
「さぁて、今度こそ兄さんの言った通りに…。泉よし。お日様よし。んで僕よし。今行くよユーリ!」
未だ冷たい初春の泉。あの時とどっちが冷たいだろうか?
でもあの時と大きく違うのは僕が非常に落ち着いている事。…もうネタばれしちゃってるからね。それに泉の向こうにはユーリが居る。半年近く離れ離れになっていた、正真正銘僕のパートナーが!
ー 種子創造 ー ううっ‼ 眩しいっ!
眼が眩むようなフラッシュに思わず目を瞑る僕、そしてそぉっと目を開くとそこには…まるでシーキャンドルのような光のアーチ、その中に一本の道が続いていた。
その光の道の中では水中のはずなのに呼吸が塞がることも無く…不思議な感覚…。とてつもないファンタジー感に気分が高揚する…。
よし。インテリジェンスソードイベントのリベンジはこれで果たせた。
意気揚々と向かうその光の途切れた場所、その水面の向こうにいるのは夢に見るほど会いたかった僕のユーリ!
そのユーリときたら僕の姿を見つけると慌てた様子で水中にダイビングだよ!すごくお高い洋服だって言うのに…ユーリってば…。
そして僕の手を取り水面に上がろうとするユーリをむしろ水底へ、湧泉部へと引っ張っていく。
戸惑いながらもされるがままのユーリがとても愛しい…。だってそれって、それぐらい僕を無条件で信じてるってことでしょ?愛だよね。
「はっ、…息が出来る…。アッシュ一体ここは…」
「説明は後!陽が影ったらまた爆発させなきゃいけなくなる!ちょっと遅くなっちゃったから急ごう!」
「待ってアッシュ!これだけは譲れない!」
…いやね、ほんの何十秒だよ、1分にも満たない時間だと思うんだけど…、永遠に続くかと思えてしまったのはそれだけユーリの激情が伝わって来たから…。良いんだけどね…僕もしたかったし。
何をって?言わせないでよ…。
そんなユーリの手を引き、泉の秘密を説明しながら地上に顔を出せたのはギリギリ夕暮れ迫る頃…
隣ではユーリがびしょ濡れのジャケットを脱ぎながら呆然と立ちすくんでいる。
「まさかスキルによってこの泉につながるとは…。考えもしなかった。」
「でもこれで王都とマァの村はショートカットが可能って事だね。」
「当分それは秘密にしよう。間違ってもお調子者をここに呼ばないように!それよりアレクシは…」
「アレクシさんなら禁足地の入り口で待ってるよ。ほんとそういうとこ律儀だよね」
「じゃぁ今は二人きりか…」
「えっ?」
「ユーリウス様、よくご無事で…」
「アレクシ色々とよくやってくれた。それよりアッシュに上着を」
「アッシュ君これを。それにしても…まさか本当に連れて来るとは。いや、聞いてはいたが実際この目で見るとなると…。それにしても何故二人とも上半身裸で…」
「濡れたシャツにもう一度袖を通す気になれなくて、痛っ」バシッ!
「いっ!泉から上がって来たんだもん!お、おかしく無くない?」
「それもそうだな。」
ほらね。こういうところだよ、アレクシさん…。え?なんで上半身裸かって?言わせないでよ…。
彼女はこちらを凝視していた。驚きにその目を見開いて…。
ならば彼女は追ってくるだろう。この私を深淵へと縛り付け、己の呪力の代わりにこの国を崩壊へと導くために…
「すまないコーディ、ヴェストが息子を薦める中、お前がいいなどと無茶を言った。少し休むと良い。」
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深い皺を刻んだコーディーの横顔、無事これらが終わったなら…隠居させオスモのように穏やかな余生を過ごさせてやりたい。いや、その前に息子たちには誰か良き相手を探してやらねばならないな…
コーディーの息子たちも良い腕となった。ノールを乗せた馬ゾリはあの積雪の中、細心の注意を払って彼をあの大河の袂まで運び、また彼の家族を無事リッターホルムへ届けてくれた。
そして少し前に王都から戻ったノールには、いくつかの指示と共に関所の再封鎖を申し付けてある。彼の負担は大きいだろうが暫くは我慢してもらわねば。だがこれが終わればその時はカレッジに専念させてやってもいい。彼にとっては何よりの報奨になるだろう…
彼らの先行きを考えられるほど良き未来を信じているのか、私は…
それにしても未だ分からない。何故アッシュはマァの村を目指す私に王都へ向かえと言ったのだ。
警戒する夫人をマァの村へ誘き寄せるのは容易ではない。だからこそ彼女を一度リッターホルムへ招き入れたのだ。
あれは油断を誘うだけでなく私の跡を追わせる為でもある。
自分が囮になるというアッシュを、私が動いたほうが確実だとそう説き伏せると、聡明な彼は不承不承ではあるが終いには納得した。
そのアッシュは私に鎮魂の森に入れと言う…。私とアッシュをあの日分かった泉で待つのだと。
「いやいい。アッシュがそう言うのだ。…私はアッシュを信じる…」
「相変わらずお熱いことだ。それよりそろそろ顔を戻してはどうだい?毒公爵の顔ではアッシュが心配するだろう?」
「ああそうだな、忘れていた。それよりエスター、君は大神殿に何の用だ」
「神殿に用があるんじゃない。大司教に用があるのさ。ほんの確認とでも言っておこうか」
一人王都へ向かうと言った私に供を願い出たのは思いもよらぬ人物、エスターだった。
神殿に用があるといい、副御者に扮しコーディーの隣に乗ってきたのだ。
「父さんと父さんの剣は僕があそこにいるより役に立つさ。何しろ僕は書物のこと以外大して役には立たないからね。だが君が野営をしながら移動をするというのであれば少なくともノールよりは適任だと思うがね。いざとなれば僕は調理ができる、どうだい?大切なことだろう?」
「ふっ、それは頼もしい」
私とエスターの意外な二人旅を、ヨルガオの向こうでアッシュも声を上げて驚いていた。
こうしてほんの2日間の短い旅路は過ぎて行った。
「おお…よく来たユーリウスよ!どうだ、何も問題は無いか!」
「大叔父上…、それはむしろ大叔父上でしょう。此度の騒ぎ、中心にいるのがそれなりに権威のある高位貴族たちである事をどれほど嘆かわしく思ったことか!」
「良いのだユーリウスよ。お前の教師が言っておったわ。これはゴミ掃除だとな。」
「ええ。アッシュもそう申しておりました。風通しが良くなったと」
久方ぶりの大叔父上のお姿に安堵の息をついた時だ。背後から馴れ馴れしく肩に回される腕…。この私にこのような真似が出来る者など決まっている。
「ユーリウス、ようやく来たか。遅かったな」
「伯爵夫人の出方を見ていたのでね。それよりこの腕を離してもらおう」
「相変わらず可愛げのない…。お前を可愛いなどと、あいつの眼は節穴だな」
「可愛げなど貴方相手に度必要ない!アッシュがそう思えば十分だ!それより殿下、概要は…」
「万事抜かり無い。あのアッシュが私にお願いとはな!はっはっはっ!ついにこの時が来たか!任せておけ!」
アッシュが私を王都へ向かわせた理由、その中には一点だけ明らかな事がある。それは私ではなく殿下へと指示されたもので、その為には私が一度王城へ入ったという事実が必要なのだ。
そうして後の事は不本意ながら殿下に委ね、私は陽の差す森へとこうしてやってきたのだが…
「泉か…。何が出るのやら…」
「さぁて、今度こそ兄さんの言った通りに…。泉よし。お日様よし。んで僕よし。今行くよユーリ!」
未だ冷たい初春の泉。あの時とどっちが冷たいだろうか?
でもあの時と大きく違うのは僕が非常に落ち着いている事。…もうネタばれしちゃってるからね。それに泉の向こうにはユーリが居る。半年近く離れ離れになっていた、正真正銘僕のパートナーが!
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その光の道の中では水中のはずなのに呼吸が塞がることも無く…不思議な感覚…。とてつもないファンタジー感に気分が高揚する…。
よし。インテリジェンスソードイベントのリベンジはこれで果たせた。
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そのユーリときたら僕の姿を見つけると慌てた様子で水中にダイビングだよ!すごくお高い洋服だって言うのに…ユーリってば…。
そして僕の手を取り水面に上がろうとするユーリをむしろ水底へ、湧泉部へと引っ張っていく。
戸惑いながらもされるがままのユーリがとても愛しい…。だってそれって、それぐらい僕を無条件で信じてるってことでしょ?愛だよね。
「はっ、…息が出来る…。アッシュ一体ここは…」
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…いやね、ほんの何十秒だよ、1分にも満たない時間だと思うんだけど…、永遠に続くかと思えてしまったのはそれだけユーリの激情が伝わって来たから…。良いんだけどね…僕もしたかったし。
何をって?言わせないでよ…。
そんなユーリの手を引き、泉の秘密を説明しながら地上に顔を出せたのはギリギリ夕暮れ迫る頃…
隣ではユーリがびしょ濡れのジャケットを脱ぎながら呆然と立ちすくんでいる。
「まさかスキルによってこの泉につながるとは…。考えもしなかった。」
「でもこれで王都とマァの村はショートカットが可能って事だね。」
「当分それは秘密にしよう。間違ってもお調子者をここに呼ばないように!それよりアレクシは…」
「アレクシさんなら禁足地の入り口で待ってるよ。ほんとそういうとこ律儀だよね」
「じゃぁ今は二人きりか…」
「えっ?」
「ユーリウス様、よくご無事で…」
「アレクシ色々とよくやってくれた。それよりアッシュに上着を」
「アッシュ君これを。それにしても…まさか本当に連れて来るとは。いや、聞いてはいたが実際この目で見るとなると…。それにしても何故二人とも上半身裸で…」
「濡れたシャツにもう一度袖を通す気になれなくて、痛っ」バシッ!
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