コスプレ令息 王子を養う

kozzy

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二人の打ち上げ ③ ※しっかり

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「…ずいぶん官能的な夜着なのだね」
「似合いませんか?」

「いや、とても魅力的だ」
「良かった…。これ…今夜のための特別なんです…」

ホッ…どうやらフラヴィオはキャミ姿の僕を見てもドン引きしてないようだ。一安心…

「今夜の…いや、私のために?」
「う、うん…その…フラヴィオに可愛いって言ってほしくて…」
「ああイヴ!早くこちらへ」

ギシ…

ベッドに近づくとあっという間に腕を引かれて、気が付いたらフラヴィオの胸の中だ。あ…フラヴィオもドキドキしてる…

「…やっと君をこの腕に抱ける。わかるかい?私がこの日をどれ程待ち望んだ事か」
「お、おおげさなんだから…」
「大袈裟なものか。思えば出会った頃からこうなりたいと望んでいた気がするよ」
「え?ホントに?だってフラヴィオ男の人は…」
「そうとも。だが君だけは別だよイヴ。私にとってもこれは想像し得ぬ変化だった」

ふ、と気づけば何やら太ももに感じる硬い物体。もしやこれは…

……え?……えぇーー!なんでもうこんなんなってんの⁉ これ…無理じゃね?

「同じ性の君にこれほど惹かれて止まないとは…」
「ち、ちょっと待ってフラヴィオ!優しく!優しくしてよ!僕初めてで…」
「そのつもりだが保証は出来ない。イヴ、私を狂わせた君の責任だ」
「え!そ、そんなの…」
「しっ、もう黙って」

濡れ衣…、そう続く言葉はフラヴィオの唇に飲み込まれた。




-----------------------



彼を怯ませぬよう、初めは啄ばむような軽い口づけから…そして機を見計らってその口内をゆっくり味わってゆく。

「ん、んふ…」

私を誘うこの薄衣はイヴの心を伝えるものだ。彼もまた私を望んでいる…その事実が紳士であろうとした私を押しやり、むしろ大胆にする。

レースの裾から差し入れた手はその素肌を余すとこなく温めていく。その度に漏れる小さな嬌声。

「あ…あ、あん…」

思えば初めて湯浴みを共にしたときから、私はこの白い肌に触れてみたくて仕方なかったのだ。
男とは思えぬ華奢なイヴの身体…。体温の高まりとともに肌から匂い立つのは…鼻腔に絡みつく艶めかしい…これも私のための香りか…

堪らなくなった私は思わず夢中になって肌を吸い上げていた。

「イヴ…君はなんていたずらな人だ。こうまで私を煽るのだからね」
「んん…、な、何言って…あぁ!」
「君のために自制すべきと思っていたが…とても出来そうにない」
「あ、そ、そこは!やっ!」

下ばきを脱がしたそこは私の与える刺激に反応を見せている。不思議なことにそれが益々私自身を高ぶらせていくのだ。
だがまだだ。もっともっと彼を蕩けさせてしまいたい。

「ひゃ!あ、ああん!」
「君をこれ以上ないほど気持ちよくしてあげたい。君はどちらが好みだろう。こう?それともこうかい?」
「き、聞かないで…う…」

「どうして?君のいいところを知りたいんだ。教えて欲しい」
「ふ」
「ふ?」

「フラヴィオのばかぁ…」
「ふふ、では返事は諦めよう。代りに可愛い声をたくさん聴かせてくれるかい?」

「そっ、ん、んあ!」

羞恥に身もだえしながら、彼は固く目を瞑りそれだけでなく両手で顔を覆っている。

「ん、ん…う…んく!は、はぁぁ…」
「おや?もう?」
「はぁはぁ…だって…フラヴィオがそうしたくせに…イジワル!」

瞬く間に果てた彼は、白濁した迸りで私の手を汚しながら、整わぬ息のままそれでも気丈に私を責める。ではそんな口など閉じてしまおうか。

「あっ、んん!」

激しく口内を貪りながらそっとイヴの奥襞に指をなぞらす。すると彼はビクッと身体を強張らせ、私から逃れようと身動ぎし始めた。

「ん、はっ!そ、そこは…」
「必要なことだ。わかっているだろう?」

「そ、そうだけど…あっ!」

痛みを感じるわけではないのだろう。それでもイヴは顔を歪ませる。
私は身体を離すと小瓶を手に取り、その中身を手のひらに垂らした。

「解していくよ。少し我慢して」
「う、うん…」




クチュクチュと艶かしい音をたてながらどれくらいそうしていただろう。

もはや可愛い喘ぎしか声にならぬイヴに煽られすっかり夢中になってしまった。
気がつけば彼はすでに虫の息だ。私としたことが…

「も、もうダメぇ…はぁぁ…」

「いいよ。私も限界だ。イヴ、ゆっくり息を吐きなさい」
「うん、ふぅぅ…ん!んん!」
「力を抜いてイヴ」
「ん!む、ムリ!」

「仕方ない…」

侵入を試みながら、同時に敏感になった前を慰めてやる。すると強張った身体は瞬く間に緊張を解いていく。
その様子をみながら呼吸を合わせ私は身体を押し進めた。

「入ったよイヴ、いいね動くよ」
「ふぁ…は、はい…」

温かく柔らかなイヴの内側、それはまるで彼自身のようだ。

「あっ!あっ!あっ!」

彼の全てを私だけのものにしたい!そう思えば思うほど理性は遠ざかる。あれほど優しくしようと決めていたのに未熟者だ、私は…

「ふぁっ!ん、んん、は、激し、…もダメ…」

「イヴ、君の王子は誰なんだい?」
「あん、あっ、んふ…」
「答えてイヴ」
「ん…あ、フ、フラヴィオ?」
「そうだ私だ。だが君はまだエヴァをやめるつもりはないのだろう?」
「や、やめられない…今は…」

「ではせめてこうして…毎夜私を安心させてほしい…」
「う、うん!はい!はい!? 毎夜!? 」
「ああイヴ!愛している!」
「んあっ!あぁん!」

しがみつくイヴに思いのまま身体を打ち付けるが、何ヵ月も我慢を強いられた身体は大して堪えられない。恥ずべきことだが…今夜ばかりはそれでいいのだろう。

頂を迎えイヴの身体が大きくしなる。

「あっ!あっ!あぁーー!!!」

訪れる静寂に二人の荒い息だけがハーモニーとなって流れていく…

「あとは私に任せて眠るがいい…」
「ん…」

言うが早いか意識を閉じるイヴ。その寝顔を見ながら…


私は比類なき幸福に包まれていた。






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