エリート海上自衛官は秘密の息子ごと、保育士の妻に海よりも深い愛を注ぎ込む

桜城恋詠

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1・別れ際に一夜の過ち

※私と別れたいなら、抱いて(2)

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「ぁ……っ」
「君は本当に、強情だな」

 胸元を覆い隠す布に清広の指先が触れた瞬間、少女が怯えた。
 それを目敏く見つけた彼は、指先でたわわに実った果実を弄びながら口元に不敵な笑みを浮かべる。

「この程度で根を上げるようなら、最後までなど耐えられないぞ」
「もう無理、なんて……! 言ってない!」
「どうだかな……」
「ん……っ」

 清広は恐らく、この先に続く行為に恐怖をいだいたつぐみが「もう止めて」と懇願するのを待っているのだろう。
 だからこそ、取り返しのつかないトラウマを植えつける前の段階でこちらからの拒否の単語を引き出そうと画策している。

 (清広さんの思い通りになんか、させないんだから……!)

 少女は瞳の奥底に確かな決意を宿らせると、遠慮がちに下着の上から指先を動かす彼の手首を掴んで胸元へ押しつけた。

「ちゃんと、触って……!」

 涙目で睨みつけてやれば、ようやく彼もつぐみの覚悟を素直に受け取ると決めたようだ。
 清広は邪魔な布をデコルテまで押しやり、直接柔らかい果実に触れた。

「ん……っ」
「痛くはないか」
「私を労る余裕があるなら、別れるって話……っ。撤回して……!」
「それは、できないんだ」
「ぁ……っ!」

 彼は申し訳なさそうに眉を伏せたあと、乳輪をくるくると指先でなぞる。
 その直後、つぐみの口元からは自分のものとは思えぬ甘い声が漏れた。

「こんな状況でも、感じるのは止められないか……。女性の身体とは、難儀なものだな」
「し、知ったような口を、聞かないで……!」

 ただでさえ恥ずかしくて、彼が触れるたびに身体の奥底から熱が湧き上がるような感覚に戸惑っているというのに――そうした素直な気持ちすらも打ち明けられない状況なのが歯痒くて仕方がない。
 柄にもなく強がることしかできずにいると、清広はそんなつぐみを労るかのように胸元の愛撫を続けた。

「ふ……っ。ん……っ。い、いつまで……っ。続ける、の……?」
「君が快楽に溺れ、俺と一つになる準備ができるまで」
「それって、ん……っ。どうしたら、わかる……?」
「ここが泥濘み、解れてくるのを待つんだ」

彼はつぐみの下腹部を優しく撫でると、ゆっくりと臀部を経由して秘所へ指を這わせる。
 花園の中に覆い隠されるようにしてひっそりと開花を待ち望む蕾を指で摘めば、己の意思に反して、身体はより一層大きな反応を示す。
それに驚きを隠せぬまま、思わず拒絶の声を上げてしまった。

「ゃ……っ! そこ、駄目……っ!」
「止めるか?」

清広は「つぐみを抱くしかない」と覚悟を決めつつも、こうして実際に嫌がられては最後まで抱く気が失せるのだろう。
「本当に嫌ならいつでも止めてもいい」と言わんばかりに、切なげに瞳を細めた。

「や、やだぁ……っ。最後まで、する……!」
「無理強いは、したくないんだがな……」
「ぁ、あ……っ!」

つぐみの強情な姿を目にした清広は、敏感な蕾を重点的にいじめ抜く。
 指の腹を使ってぐるりと円を描くように触れたかと思えば、指先を使って先端を何度かパチリと弾くように刺激し始めたのだ。
 己の唇からは甘い声がこぼれ落ち、彼の唇からは驚きの声が聞こえる。

「胸だけで、こんなにも濡れているのか……」
「ゃ……っ。な、何……? なんか、変……っ」
「こう言う時は、気持ちいいと言うんだ」
「気持ち、い……?」
「ああ……」

戸惑うつぐみに現在感じている快楽がどんなものかを教えたあと、彼は器用に左手で豊かな胸の膨らみをもて遊びながら、右手で花園の蕾を刺激する。
 ついでとばかりに甘い愛液を滴らせる蜜壷の中へと指を挿入すれば、つぐみの身体は快楽から逃れるためくの字型にしなった。
その姿を満足そうに眺めた婚約者は、つぐみに向かって強い口調で厳命した。

「ここは俺以外、誰にも触れさせてはいけない」
「ん……っ。ぁ、あ……っ!」

 清広がつぐみの花園に覆い隠された花芯を指で転がすたびに、堪らない快楽が身体中に駆け巡る。

 (だったら、別れるなんて言わないでよ……!)

 そう言いたいのに、蜜壷をかき混ぜる指先の動きによって与えられる快楽のせいで、口元からは甘い嬌声しか出てこなかった。

「も……っ。身体、ぁ……っ。熱くて……!」
「どうにかなってしまいそうなら、俺に遠慮する必要はない。このまま、達しろ」
「た……? ゃ、あ……あ……っ!」

 彼に促された少女はわけもわからぬまま、全身を小刻みに震わせながら絶頂を迎えてしまった。

 (今の、何……?)

 視界が白んだかと思えば、足の爪先にビリビリとした痺れを感じ、うまく力が入らない。
 荒い息を吐き出しながらぐったりとベッドに身体を預け、呼吸を整えるのが精一杯だった。

 (私の身に何が起きたのか、説明してほしい)

 そんな想いを込めて潤んだ瞳で彼に訴えかける。
 すると清広は、つぐみのあられもない姿を一瞥したあとに深い溜息を溢す。

「もう、充分だろう」

 少女はてっきり、前戯を終えていよいよ本番が始まる合図だと思っていた。
 だからこそうまく力の入らない全身を今度は恐怖に震わせていたのだが、いつまで経っても彼がスラックスを寛げる様子がない。
 そこでようやく、その言葉が「ここで終わりにする」と言う意味だと知った。
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