エリート海上自衛官は秘密の息子ごと、保育士の妻に海よりも深い愛を注ぎ込む

桜城恋詠

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1・別れ際に一夜の過ち

※私と別れたいなら、抱いて(4)

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 (未婚で隠し子がいる、不誠実な男の人と結婚なんて……。普通の女性は、しないはずだもの……!)

 たとえ己の身体がどれほど傷つこうが、構わなかった。
 そうすることでしか彼を繋ぎ止められるのならば、つぐみは何度だって危険を犯す。

「きよ、ひろ、さ……っ。好きぃ……っ!」
「く……っ。つぐ、み……!」
「清広さん、だって……っ。ん……っ! 私と、同じ気持ち、でしょ……?」

 清広は婚約者の告白を受けても、つぐみが望む言葉を口にはしてくれなかった。

「清広さんは私のこと、嫌いなんだ……」

 このまま彼の本心を引き出して仲直りするのが理想ではあったが、どうやらどこまで言っても清広は少女の思い通りに行動をする気はないらしい。
 つぐみの瞳からは、大粒の涙が頬を伝って流れ落ちた。

「こんな……っ。積極的に襲いかかるような婚約者と、縁を切りたいと思うのは当たり前だよね……!」
「ち、違う……っ」
「だったら、どうしていつもみたいに好きって言ってくれないの!? 私は、清広さんを愛してる……! あなたなしでは、生きていけないほどに、大切なのに……!」

 つぐみはお互いに強い快楽を得るべく、拙い動きで上下に抽送を繰り返す。
 少女の悲痛な叫びを耳にした彼は、余裕のない表情で声を発した。

「人がせっかく、未練を断ち切ろうとしているのに……! 君はどうして、俺を煽るんだ……!」
「ひゃ……っ!?」

 清広はつぐみに愛の言葉こそ吐き出さなかったが、再び少女を寝台に押し倒すと勢いよく最奥を穿ち始めた。

「ひ、ぁ……っ!? 激、し……っ!?」

 つぐみが主導している際は、ゆるゆると腰を浅い場所で上下に揺する程度の刺激しかできてなかった。
だからこそ、なんの前触れもなく激しく出たり入ったりを繰り返され、すぐに意識が吹き飛んでしまいかねない強い快楽に酔い痴れる。

「ん……っ。ぁ……っ!」

 唇からはもっとしてほしいと強請るようなあられもない嬌声が紡ぎ出され、その期待へ応えるように清広の昂りが蜜壷の腟内で暴れ回る。

 (私を手酷く抱くのは、愛しているから? それとも、嫌いになってほしいと願っているから……?)

 清広は固く口を閉ざしたまま、時折限界を伝えるように色っぽい吐息を吐き出していた。

 (今はもう、なんでもいい……)

 彼が最奥で果てたなら、妊娠の可能性が高まる。
 つぐみは藁にも縋る思いで清広の背中に両足を絡め、離れないように抱きしめた。

「く……っ。つぐみ……っ」
「ん……っ。ぁ、あ……っ!」

 愛撫を受けた際に初めていだいた不思議な感覚を再び感じた時、腟内に勢いよく何かが放出される。
 その直後から清広は動きを止め、ぐったりとした様子で全身から力を抜いた。

 (清広さん……。すごく、気持ちよさそう……)

 つぐみは無意識的に彼の後頭部へと小さな指先を伸ばし、優しく擦って呪いをかける。

「妊娠したら、責任を取ってね。絶対、だよ……」

 清広がたとえこの行為を最後に、己の隣から姿を消したとしても――。
 少女は彼を逃がすつもりなどなかった。

 (清広さんを世界で一番愛しているのは、この私なんだから……)

 つぐみは当人にすらも言えない執着愛を募らせながら、幸せな気持ちでいっぱいのままゆっくりと目を閉じた。

「すまない……」

 そのあとに聞こえてきた謝罪の言葉は、聞かなかったふりをして
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