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23.新たな敵
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「……私もルカ、好きよ?」
「ルーナの好きは『友達』としてだろ?俺は違う。」
それって……恋愛の好きってこと?私を ジッと見つめる顔は真剣で、冗談を言ってはいけない雰囲気だ。意識してしまうと、この押し倒された状況はドキドキして落ち着かない…。
答えを迷っている間にルカが ハッとしたように窓の方を向き、立ち上がって窓を開けた。
この住み込み用の部屋はニ階にあり、宿泊部屋と違って狭いが、備え付けベッドと机があり 窓も付いている。トイレとお風呂は別、キッチンが無いので食事は ほとんど、厨房を借りて作って食べている。
「何か来る。」
「え?」
離れてくれたことに ほっとしつつ、私も起き上がって窓の外を覗きに行くが、とくに気になるものはない。
「?」
「騎士団が対応するだろうけど…一応、俺たちもギルドへ行ってみよう。」
窓に右足をかけ、今にも飛び出しそうになるルカの左腕を掴んだ。
「ちょっと!このまま行く気!?着替えないと!!」
私はパジャマ、ルカは上半身裸だ。このまま行けるわけがない。
「待ってて、すぐ着替えるから。後でルカの服も買おう?!」
とは言ったものの、男性の目の前で着替えるわけにはいかないと、服を持ってトイレへと入った。
(待って……今まで普通にルカの前で着替えてたような……。あ、でもルカは後ろ向いてたっけ?)
今までの記憶を思い起こすが、うっすらとしか思い出せない……。とにかく、早く着替えて出ないと。
慌てて着替え、部屋へ戻ると、ルカはドラゴンの小さな姿に戻っていた。でも出会った頃に比べ、少し大きくなった気がする。
「え!?その姿に戻れるの?」
てっきり、人の姿で移動するのかと思っていた。
街には獣人やエルフなど多種族が生活している為、人の姿でも目立ちはしないけれど……。ドラゴンが人の姿になれるなんて、もしアルたちに知られたら確実に契約解除を勧められるだろう。
嫌な予感がして、念のため多めにポーションを持って部屋を出た。
ギルドの中へ入ると、冒険者たちがザワザワと ざわめいていた。その中にアルの姿を見つけ、声をかけた。
「アル、何かあったの?」
「ルーナ!ディアボロスと何体か魔物が現れたらしい。」
「ディアボロスって、悪魔だよね?神話でしか聞いたことないけど……。」
「そう。騎士団が先に向かったらしいんだけど、苦戦してるらしく、ギルドにも討伐要請が来たんだ。今日中に何班か組まれて、向かうらしい。」
ディアボロスといえば、超越的な存在とまで言われている。騎士団も苦戦するなんて、大丈夫だろうか…。
「ルーナも来てたんですね!」
奥の部屋から出てきたロイに声をかけられた。
「アルは俺と共に、ディランたちに合流することになった。すぐ行けるか?」
「はい!」
「ごめん、ルーナ。もう行かないと。何が起こるか わからないから、ルーナも気をつけて。」
「はい、ロイも気をつけて下さい。アルもね!」
パシンと、アルの背中を軽く叩いた。
「あぁ。ルーナもな!」
持ってきていたポーションを渡し、二人はギルドを後にした。
「ルーナの好きは『友達』としてだろ?俺は違う。」
それって……恋愛の好きってこと?私を ジッと見つめる顔は真剣で、冗談を言ってはいけない雰囲気だ。意識してしまうと、この押し倒された状況はドキドキして落ち着かない…。
答えを迷っている間にルカが ハッとしたように窓の方を向き、立ち上がって窓を開けた。
この住み込み用の部屋はニ階にあり、宿泊部屋と違って狭いが、備え付けベッドと机があり 窓も付いている。トイレとお風呂は別、キッチンが無いので食事は ほとんど、厨房を借りて作って食べている。
「何か来る。」
「え?」
離れてくれたことに ほっとしつつ、私も起き上がって窓の外を覗きに行くが、とくに気になるものはない。
「?」
「騎士団が対応するだろうけど…一応、俺たちもギルドへ行ってみよう。」
窓に右足をかけ、今にも飛び出しそうになるルカの左腕を掴んだ。
「ちょっと!このまま行く気!?着替えないと!!」
私はパジャマ、ルカは上半身裸だ。このまま行けるわけがない。
「待ってて、すぐ着替えるから。後でルカの服も買おう?!」
とは言ったものの、男性の目の前で着替えるわけにはいかないと、服を持ってトイレへと入った。
(待って……今まで普通にルカの前で着替えてたような……。あ、でもルカは後ろ向いてたっけ?)
今までの記憶を思い起こすが、うっすらとしか思い出せない……。とにかく、早く着替えて出ないと。
慌てて着替え、部屋へ戻ると、ルカはドラゴンの小さな姿に戻っていた。でも出会った頃に比べ、少し大きくなった気がする。
「え!?その姿に戻れるの?」
てっきり、人の姿で移動するのかと思っていた。
街には獣人やエルフなど多種族が生活している為、人の姿でも目立ちはしないけれど……。ドラゴンが人の姿になれるなんて、もしアルたちに知られたら確実に契約解除を勧められるだろう。
嫌な予感がして、念のため多めにポーションを持って部屋を出た。
ギルドの中へ入ると、冒険者たちがザワザワと ざわめいていた。その中にアルの姿を見つけ、声をかけた。
「アル、何かあったの?」
「ルーナ!ディアボロスと何体か魔物が現れたらしい。」
「ディアボロスって、悪魔だよね?神話でしか聞いたことないけど……。」
「そう。騎士団が先に向かったらしいんだけど、苦戦してるらしく、ギルドにも討伐要請が来たんだ。今日中に何班か組まれて、向かうらしい。」
ディアボロスといえば、超越的な存在とまで言われている。騎士団も苦戦するなんて、大丈夫だろうか…。
「ルーナも来てたんですね!」
奥の部屋から出てきたロイに声をかけられた。
「アルは俺と共に、ディランたちに合流することになった。すぐ行けるか?」
「はい!」
「ごめん、ルーナ。もう行かないと。何が起こるか わからないから、ルーナも気をつけて。」
「はい、ロイも気をつけて下さい。アルもね!」
パシンと、アルの背中を軽く叩いた。
「あぁ。ルーナもな!」
持ってきていたポーションを渡し、二人はギルドを後にした。
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