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5.捨てられた子供達⑤
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マリアンヌはアマンダによく似ている。まるでアマンダの子供の頃を見ているように…鏡に映した様に何もかもがそっくり瓜二つな少女へと成長していった。
甘えることが上手で、泣けばなんでも赦される。そんな考えが当たり前の様になったのは、傍で溺愛するアマンダいるからだ。
父である公爵は出来の良いカインデルと将来王子と婚約する為に努力するレスティーナを可愛がっていた。そしてマリアンナには厳しく躾けて甘やかさない様に母であるアマンダに言い聞かせている。
ゲイルは、マリアンヌがアマンダの様になっては将来大変な事になると考えてのことだった。なのだが、アマンダにはゲイルがカインデルとレスティーナを贔屓しているようにしか捉えなかった。
何度説明してもらちが明かない……。
そして、予測していた通りの行動をマリアンヌはとった。
レスティーナの5才の誕生日に王宮から祝いの品が届けられた。この国の5才の誕生日は特別なもので、5才から本格的に貴族としての勉強が始まり、女子は裁縫…主に刺繍やレース編みを覚えていく習わしがある。
王家から贈られたのはその事初めの祝いの品で、見事な裁縫用具が贈られてきた。その他にも二人の王子からも贈り物があった。それを見つけたマリアンヌがいつもの様に駄々を捏ね出す。
『おねえさまはずるい!いじわるだ!!わたしもおなじものがほしい!!!』
いつもの様にそう言いだした。だが、王家からレスティーナの為に贈られた祝いの品をマリアンヌに渡すわけにはいかない。
流石のアマンダも「他の物を買ってあげるから」というしかなかった。それで納得いかないのがマリアンヌで、とうとうレスティーナに黙って箱を開けてしまい、中に入っていた人形を自慢げにレスティーナに見せびらかした。
そうなるとレスティーナも黙って居られない。自分に贈られた人形を取り返そうと引っ張り出す。マリアンヌも負けじと引っ張った結果、人形は真っ二つに引き裂かれた。
反動でマリアンヌは大きく尻餅をつくことになった。そして、これもいつもの様に大泣きを始め、鳴き声を聞きつけたアマンダが有無を言わさずレスティーナを叱り付ける。
これがサトラー公爵家の日常となっていた。泣けば大好きな母アマンダが必ず庇ってくれて意地の悪い姉レスティーナは母に叱られる。悪いのはレスティーナなのだから、当然の結果なのだと自分の行動は間違っていないとマリアンヌは母アマンダに植え付けられていく。
そんな事が積み重なれば真っ直ぐな子供も何処か歪んでくるものだ。レスティーナは、母親に甘えたい盛りに母に拒絶され、妹を溺愛する母の姿を見て育っていくことになる。
だが幸いな事に誕生日にはレスティーナにとって重要な人物が二人来訪していた。一人はマダガス前侯爵夫人ソニアもう一人は元大公妃イレーネだった。
この光景を見て、公爵家にこのままレスティーナを置いて置けば心に大きく傷を負わされて、淑女とは程遠い傲慢な女性になるかもしれない。二人はそう考えて、ゲイルにレスティーナの養育権を引き渡す様に迫った。
しかし、ゲイルは頑として頷かなかった。ゲイルは友人であるアルフォードとジュリエッタに約束している。レスティーナの事を頼まれていると言い放つ。
同時にアマンダに任せておけない事も理解していた。妥協案としてレスティーナの教育をイレーネとマダガス前侯爵夫人ソニアに任せ、月の半分は王都の外れにある『ローズ・ザ・エデン』というイレーネ達の屋敷で過ごすことになった。
甘えることが上手で、泣けばなんでも赦される。そんな考えが当たり前の様になったのは、傍で溺愛するアマンダいるからだ。
父である公爵は出来の良いカインデルと将来王子と婚約する為に努力するレスティーナを可愛がっていた。そしてマリアンナには厳しく躾けて甘やかさない様に母であるアマンダに言い聞かせている。
ゲイルは、マリアンヌがアマンダの様になっては将来大変な事になると考えてのことだった。なのだが、アマンダにはゲイルがカインデルとレスティーナを贔屓しているようにしか捉えなかった。
何度説明してもらちが明かない……。
そして、予測していた通りの行動をマリアンヌはとった。
レスティーナの5才の誕生日に王宮から祝いの品が届けられた。この国の5才の誕生日は特別なもので、5才から本格的に貴族としての勉強が始まり、女子は裁縫…主に刺繍やレース編みを覚えていく習わしがある。
王家から贈られたのはその事初めの祝いの品で、見事な裁縫用具が贈られてきた。その他にも二人の王子からも贈り物があった。それを見つけたマリアンヌがいつもの様に駄々を捏ね出す。
『おねえさまはずるい!いじわるだ!!わたしもおなじものがほしい!!!』
いつもの様にそう言いだした。だが、王家からレスティーナの為に贈られた祝いの品をマリアンヌに渡すわけにはいかない。
流石のアマンダも「他の物を買ってあげるから」というしかなかった。それで納得いかないのがマリアンヌで、とうとうレスティーナに黙って箱を開けてしまい、中に入っていた人形を自慢げにレスティーナに見せびらかした。
そうなるとレスティーナも黙って居られない。自分に贈られた人形を取り返そうと引っ張り出す。マリアンヌも負けじと引っ張った結果、人形は真っ二つに引き裂かれた。
反動でマリアンヌは大きく尻餅をつくことになった。そして、これもいつもの様に大泣きを始め、鳴き声を聞きつけたアマンダが有無を言わさずレスティーナを叱り付ける。
これがサトラー公爵家の日常となっていた。泣けば大好きな母アマンダが必ず庇ってくれて意地の悪い姉レスティーナは母に叱られる。悪いのはレスティーナなのだから、当然の結果なのだと自分の行動は間違っていないとマリアンヌは母アマンダに植え付けられていく。
そんな事が積み重なれば真っ直ぐな子供も何処か歪んでくるものだ。レスティーナは、母親に甘えたい盛りに母に拒絶され、妹を溺愛する母の姿を見て育っていくことになる。
だが幸いな事に誕生日にはレスティーナにとって重要な人物が二人来訪していた。一人はマダガス前侯爵夫人ソニアもう一人は元大公妃イレーネだった。
この光景を見て、公爵家にこのままレスティーナを置いて置けば心に大きく傷を負わされて、淑女とは程遠い傲慢な女性になるかもしれない。二人はそう考えて、ゲイルにレスティーナの養育権を引き渡す様に迫った。
しかし、ゲイルは頑として頷かなかった。ゲイルは友人であるアルフォードとジュリエッタに約束している。レスティーナの事を頼まれていると言い放つ。
同時にアマンダに任せておけない事も理解していた。妥協案としてレスティーナの教育をイレーネとマダガス前侯爵夫人ソニアに任せ、月の半分は王都の外れにある『ローズ・ザ・エデン』というイレーネ達の屋敷で過ごすことになった。
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