【完結】姉の婚約者を奪った私は悪女と呼ばれています

春野オカリナ

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おまけのおまけ

 エミリーに待望の女の子が生まれた。

 可愛い、男は既に二人いて、嫡男はスタンレー侯爵家を継ぐ跡取り、次男はエミリーの伯爵家を継ぐ事に決まっている。

 「はぁ~」

 「おい、仕事中にデレテレと引き締まらない顔を見せるな!気が散る」

 「す、すみません。宰相閣下」

 「その呼び方もよせ!喉元が痒くなるからな」

 「わかりました。オーガスト様」

 「うむ、昔からそう呼ばれているからその方がしっくりくる。で、今日は何だ!」

 「いえ、子供の事を考えていました」

 「ああ、女の子が生まれたらしいな」

 「はい、妻に似て可愛いんです」

 「へぇー、じゃあ俺の所に貰おうか」

 「はっ?どうしてですか。あげませんよ。なに言っているんですか」

 「俺の息子の嫁に貰う」

 「だから、ダメです!嫁には出しません」

 「お前、今からそんなんじゃ、本当に嫁に行くときは大変だな」

 「だから、嫁にやらないって言ってるでしょう」

 「知らないのか?今、お前の娘の取り合いを高位貴族らが狙っているのを。既に王家にも打診が行くぞ。兄上も女伯爵夫人の娘が欲しいって言っていたしな」

 「えっ、陛下がですか?」

 「そりゃあ、いくだろう。淑女として名高い夫人の娘何だから、間違いなく王子妃になれるだろう。何せ彼女が育てるのだから間違いなく、立派な淑女になるはずだ」

 「そうかも知れませんが、王家には…」

 「だから、俺の息子の嫁にすれば良いだろう」

 「そんな早く決めなくてもいいんじゃないですか。まだ生まれて間もないのに」

 「お前なあ。優良な令嬢を早くから確保するのは当たり前なんだよ。家長としての務めだ。それにアマリリスも夫人とは仲が良いから、嫁に貰っても嫁姑問題は良好な関係が築ける。安心して嫁入りさせろ」

 「それは決定事項何ですね」

 ガックリ項垂れるアルフレッドは、ごり押しの強いオーガストの言葉を帰ってエミリーに告げると

 「まあ、アマリリス様がお姑さんでしたら、この子も安心ですわ。それにまだ先の事ですから、たっぷりと愛情を注いであげればいいではないですか」

 落ち込むアルフレッドより母は強しと云うようにエミリーはコロコロ笑っていた。

 「そうだな、今から考えても仕方がない。大切に育てていこう。愛しているよ、エミリー」

 「ふふ、私もです。愛しています。アル様。貴方が姉の婚約者だった頃からずっと好きでした。初恋の貴方の妻に成れて幸せです」

 「えっ、そんな前から好きでいてくれたのか。全然気が付かなかった」

 アルフレッドは少し困惑しながら苦笑いをしていた。

 その様子にエミリーは


ーーー姉の婚約者に想いを寄せて、結局は結婚までした私は、あの噂の様に「悪女」なのかもしれません

 そうこっそり思っていた。




 
 
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