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変わったお客様
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朝から、侍女や従僕らが目まぐるしく働いてる。今日は、王都から客人が来日するからだ。
ヒヒーンー、馬の嘶きと蹄の音が聞こえると、門番からの連絡で客人が来たと連絡を受けた。二頭立ての馬車から降りて来たのは、二人長身の男性達だった。
出迎えた侍女達からグッと親指を立てて、満面の笑みが溢れた。逆に、男達はガックリ項垂れた。実に分かりやすすぎる反応だ。
これで辺境地は、大丈夫なのかと心配になる。さてさて、それはおいといて
【ナイスミドル!】
とでも聞こえてきそうな美貌の男達だ。一人は、威厳に満ちた雰囲気を漂わせて、もう一人は優男風に見えるが油断できない目をしていた。
「お越し頂き光栄に思います。クリーク公爵閣下。ダンドーラ侯爵様。長旅でさぞやお疲れでしょう。まずはお屋敷迄ご案内しますわ」
「おや、出迎えはジョゼフィーネだけかい?辺境伯は…」
「それに関しては、僭越ながら私がお答えします。」
口を挟んだのは、家令のモーリスだった。
「昨夜から森で小規模なスタンピードが発生しまして、その対処に出向いております」
「久しぶりですね。モーリスさん」
「お知り合いなのですか?」
ジョゼフィーネの問いに答えたのは
「そうだよ。彼とは王都の騎士団にいた頃からの付き合いなんだよ。ジョゼ、初めまして、私のお姫様」
お道化た仕草で、ジョゼフィーネの手に口付けを落としたのは、ダンドーラ侯爵たった。
すると後ろから、悲鳴や叫び声が聞こえ、次々と従者達が門から逃げている。
何事かと、振り向くと、満面の笑みを浮かべた辺境伯爵エルリック・ブラックボンドが小型のワイバーンを担いで現れた。
その姿を見た、恭しく頭を下げていた使用人達は、冷や汗を掻きながら
(やらかした!領主様、お願いですから空気を読んで下さい!)
と心の中で呟いていることを知らないエルリックは、
「ようこそお越しくださいました。宰相閣下。お義父上…」
血塗れの姿で挨拶したエルリックにジョゼフィーネが、一喝した。
「エル様、お客様に失礼です!着替えてから挨拶なさってくださいませ!」
「ジョー、ごめん。早く君に会いたくて…昨夜から森で、討伐していたから…」
(やめて、情けない姿を見せないでー貴方、仮にも領主でしょー)
全員、妙な突っ込みをいれていた。
まるで飼い主に叱られている飼い犬の様に項垂れていたエルリックを見て、使用人達は冷や冷やしながらじっと俯いていた。
「プッ」「クククッ」
誰かの吹き出した声が聞こえ、緊張していた空気が和んだ。クリーク公爵は、口に手を当て肩を震わせており、ダンドーラ侯爵はお腹を抱えて笑い出した。
「プッ、赤毛の悪魔の一族も形無しだなぁ」
「ハハハ、あの生意気な赤毛の小僧が、10歳年下のジョゼに…頭が上がらないんだ…ククク」
からかい気味に笑っているダンドーラ侯爵を横目に、クリーク公爵が気を取り直して、
「ジョゼフィーネ、屋敷に案内して貰えるかな?」
「はい、ではどうぞ」
何事も無かったかの様に、クリーク公爵は涼しげな顔で先を促した。
公爵と侯爵は、ジョゼフィーネと共に屋敷へと足を向け歩いていると後ろから
「まっ、待ってジョー、俺も行くー」
悲愴な顔を浮かべてエルリックが叫んでいる声が木霊した。
(もう、領主様、やめてぇー威厳が損なわれるー)
と使用人らは心の中で叫んでいた。
時々、後ろを気にするジョゼフィーネに
「気にしないでいいから」とか「放置して大丈夫だから」と公爵らに納得させられ、急がされていた。
時々、不穏な言葉をエルリックが叫んでいたが、使用人達は聞かなかった事にし、放置する事にした。
相手は、この国の重臣達、何か不手際があってはならないのだ。
ーーこの辺境伯爵家の真の主は、ジョゼフィーネ様、彼女の指示に従おうーーー
と勝手な解釈をして、後に続いた。
ヒヒーンー、馬の嘶きと蹄の音が聞こえると、門番からの連絡で客人が来たと連絡を受けた。二頭立ての馬車から降りて来たのは、二人長身の男性達だった。
出迎えた侍女達からグッと親指を立てて、満面の笑みが溢れた。逆に、男達はガックリ項垂れた。実に分かりやすすぎる反応だ。
これで辺境地は、大丈夫なのかと心配になる。さてさて、それはおいといて
【ナイスミドル!】
とでも聞こえてきそうな美貌の男達だ。一人は、威厳に満ちた雰囲気を漂わせて、もう一人は優男風に見えるが油断できない目をしていた。
「お越し頂き光栄に思います。クリーク公爵閣下。ダンドーラ侯爵様。長旅でさぞやお疲れでしょう。まずはお屋敷迄ご案内しますわ」
「おや、出迎えはジョゼフィーネだけかい?辺境伯は…」
「それに関しては、僭越ながら私がお答えします。」
口を挟んだのは、家令のモーリスだった。
「昨夜から森で小規模なスタンピードが発生しまして、その対処に出向いております」
「久しぶりですね。モーリスさん」
「お知り合いなのですか?」
ジョゼフィーネの問いに答えたのは
「そうだよ。彼とは王都の騎士団にいた頃からの付き合いなんだよ。ジョゼ、初めまして、私のお姫様」
お道化た仕草で、ジョゼフィーネの手に口付けを落としたのは、ダンドーラ侯爵たった。
すると後ろから、悲鳴や叫び声が聞こえ、次々と従者達が門から逃げている。
何事かと、振り向くと、満面の笑みを浮かべた辺境伯爵エルリック・ブラックボンドが小型のワイバーンを担いで現れた。
その姿を見た、恭しく頭を下げていた使用人達は、冷や汗を掻きながら
(やらかした!領主様、お願いですから空気を読んで下さい!)
と心の中で呟いていることを知らないエルリックは、
「ようこそお越しくださいました。宰相閣下。お義父上…」
血塗れの姿で挨拶したエルリックにジョゼフィーネが、一喝した。
「エル様、お客様に失礼です!着替えてから挨拶なさってくださいませ!」
「ジョー、ごめん。早く君に会いたくて…昨夜から森で、討伐していたから…」
(やめて、情けない姿を見せないでー貴方、仮にも領主でしょー)
全員、妙な突っ込みをいれていた。
まるで飼い主に叱られている飼い犬の様に項垂れていたエルリックを見て、使用人達は冷や冷やしながらじっと俯いていた。
「プッ」「クククッ」
誰かの吹き出した声が聞こえ、緊張していた空気が和んだ。クリーク公爵は、口に手を当て肩を震わせており、ダンドーラ侯爵はお腹を抱えて笑い出した。
「プッ、赤毛の悪魔の一族も形無しだなぁ」
「ハハハ、あの生意気な赤毛の小僧が、10歳年下のジョゼに…頭が上がらないんだ…ククク」
からかい気味に笑っているダンドーラ侯爵を横目に、クリーク公爵が気を取り直して、
「ジョゼフィーネ、屋敷に案内して貰えるかな?」
「はい、ではどうぞ」
何事も無かったかの様に、クリーク公爵は涼しげな顔で先を促した。
公爵と侯爵は、ジョゼフィーネと共に屋敷へと足を向け歩いていると後ろから
「まっ、待ってジョー、俺も行くー」
悲愴な顔を浮かべてエルリックが叫んでいる声が木霊した。
(もう、領主様、やめてぇー威厳が損なわれるー)
と使用人らは心の中で叫んでいた。
時々、後ろを気にするジョゼフィーネに
「気にしないでいいから」とか「放置して大丈夫だから」と公爵らに納得させられ、急がされていた。
時々、不穏な言葉をエルリックが叫んでいたが、使用人達は聞かなかった事にし、放置する事にした。
相手は、この国の重臣達、何か不手際があってはならないのだ。
ーーこの辺境伯爵家の真の主は、ジョゼフィーネ様、彼女の指示に従おうーーー
と勝手な解釈をして、後に続いた。
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