前職キャバ嬢、異世界に来たら悪女になっていた。あんまり変わらないのかな?

ミミリン

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朝から何するの?

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鳥のさえずりが聞こえる。


瞼は閉じているけど何となく光は感じる…。

もう、朝なんだろう。


何だか温かい。

ぽかぽかと心地よい温度で優しく包まれている。



すべすべとしていて温かくて、気持ちいい。


無意識にその気持ちいいものに自分の身体を更に密着させる。


これなんだろう…。


うっすらと目を開けると、目の前に怖ろしく整ったディランの顔があり、ばっちり視線が合った。


ああっ…。

そうだ、昨夜ディランと…。


慌てて体を離そうとしたが、ディランにがっちりとホールドされ身動きが取れない。


は、肌と肌が…密着してる…。



「ルキア…起きたか?」

甘い視線と甘い声で問いかけられる。


「は、はい…。」

ちっ近い…。

恥ずかし…。


「昨日、ルキアがそのまま寝てしまったから、おおかた世話をしたが、大丈夫そうか?」


世話…?
どういうこと?


「昨日、俺の欲を全部受け止めてくれたから、溢れていたんだ。」


ディランの言葉一つ一つを頭の中で並べて解釈しようとする。


そういえば、昨日は二回もディランが中で…。


多分私もすごく汗をかいたし色々と…。


けど、身体がべたついていないと言う事は。


「もしかして、体拭いてくれたの?」


「おおかたな。
シーツも変えておいた。」


「ご、ごめん…。
私、いつから寝ちゃってたんだろう…。」


記憶がところどころおぼろげだ。


「昨日の事、覚えていないのか?」


「いや…覚えてはいるんだけど…。
その…。」



昨日を振り返るの?

恥ずかしんだけど…。


それに今も私たち裸だよね…。



「ルキア、耳赤くなっている。」


ディランがそっと私の耳に手を伸ばしてきた。


「ひゃっ…。
ごめん、いきなり触られるとびっくりしちゃって…。」


「昨日…この耳にもこうやってキスしたんだが、覚えているか?」


そう言ってディランが私の耳に唇を当ててきた。

にゅるりと耳の中に舌を入れてくる。


「ちょっと…。や…。」



ディラン、何でそんな平然とエッチな事が出来るの?


今まで手を繋いだり抱きしめたりはあったけど、これはその延長じゃないよね…。


「いや、ルキアが昨日のこと覚えていないのかと思って、つい。」


ついって何?


「ああ、ごめん。
突然で驚かしてしまったな。すまない。」


すまないと言いながら私の背中を撫でる。


けど…撫で方の手つきが何だかいやらしい。


ディランの指先で背中や横腹をスーッと微妙な力加減で這わしてくる。


どうしよ…。

くすぐったいし、何か変な感じだ。

ってか裸でこんな事されるのおかしいよね。



声が漏れないようにぐっと口をつぐむ。


「ルキアの腰は細いな…。」



次は腰に手を這わされる。


腰を撫でながらも徐々にお尻にも手が伸びている気がするんだけど…。


「っ…。ディラン…。
ちょっと…離れて…。」


ディランの熱い胸板に手を押し当てて逃げようとするけど、


「ダメだ。逃がさない。」

逆にまた肌を密着させられた。



裸だから自分の胸の先がディランの胸元にどうしても当たってしまう。


そして、抱き寄せられたはずみで私のお腹あたりにディランの足ではない何か固いものが当たっているのに気が付いた。


え…もしかして…今当たってるのってディランの…アレ?



頭が動揺する。


いやいやいや…。


そんな、変な気はないよね。

だって、ほら。朝だもん。


前世の保健体育で朝の男性は生理現象でそうなるって先生言ってたし。


前世のヒメカもスナックのママもそんな話してたじゃん。


うん、これはよくある生理現象なのよ。

気にしちゃダメなやつだ。



「ルキア?何か考えてる?」


「う、ううん。何でもない。」


「そう…。さっきの話の続きだけど…。
昨日の晩はさ、ルキアのここをこうしたの覚えているか?」


腰に回していたディランの手が私の胸元に伸びてきた。


「ここの輪郭…綺麗な色をしていると思ったんだ。」



ディランの指が胸の先の輪郭部分優しく触れる。



「んあ…っ。や…。」


ディラン、何でこんな事するの?



ディランの方を向くと私の胸に顔近づけて先端を指でなぞっている。


部屋が明るいから昨日よりくっきり見られてるっ…。



やだ…見ないで…。



「ルキアの身体は本当に綺麗だ…。
この尖っているところも…。」

ディランが舌先で一番先の部分を舌をとがらせてツンと舐める。


「やああっ…。」


「こんなに可愛らしく尖らせて、朝だからよく見える。
艶があってずっと見ていたくなるな。」


「や…みない…で…。」


「どうして?こんなに可愛いのに。」

そう言ってまた舌先で先端を舐めとる。



私の視界はディランの赤い舌に私の先端が舐めとられている光景が生々しく映し出されている。


「ああ…っ!」


ディランの舌が…。



「ここも主張していたけど、昨夜はこちらも可愛らしく反応してくれていたな。」



クチュっと音がした。


知らず知らずディランは下半身にも手を這わしていたのだ。



「ほら、この花からはこんなに蜜が溢れている。
分かるか?」


ディランが私に自分の指を見せてきた。


トロトロとしたものがディランの指に絡みついて朝の光にいやらしく反射している。



「もう…や…だ…。」


朝にこんなことするなんて聞いてない…。


「昨夜はここをこうするともっと蜜が溢れていたんだが…。」


ディランが私の両足を押し広げ顔をうずめてきた。



「だ…だめっ!」


慌てて足を閉じようとするがめいいっぱい広げられる。


「ルキアの大切なここ…よく見せて欲しいんだ。」


「ふ…うんっ。」


ディランの喋ると息が、そこに吹きかかる…。
こんな格好で…。見られるなんて…。


「こちらの花も綺麗だな…。
優しい色のバラみたいだ。」


「や…ディラン、しゃべら…ないで…。」


「そうだな…すまない。では。」


ディランは私の秘部を舌を使って舐め始めた。



「やああああっ…!」


これ、昨日もされておかしくなったやつだ…。だめ…!



「ここも主張してきているぞ。
朝だからよく分る。もう少し見せてくれ。」


ディランの指が私の秘部を更に左右に広げる。


なに…なにするの…?


ペロリと秘部の突起を舐められた時、更なる刺激が体中に走った。


「ああああ…っっ!や…っ!」


ディランはやめてくれない。


むしろ舌の動きが早くなった。


「だめっ…!だ…めっ!ああっ…!あっあっ!」

なにかぞわぞわ押し寄せてくるっ。


やだ…!もう耐えられないっ!


「ああああああっ…!」


体全身が跳ねあがるように動いた。



足を限界まで広げたひどい恰好でぴくぴくと痙攣のように余韻が残っている。



「ルキア…可愛すぎる…。
ほら、こんなにトロトロと溢れてきているぞ。」



「本当はもっとイカせてほぐしたんだが、今日は出勤しなくてはいけないんだ…。
なんとも、残念だ。このまま愛し合おう。」



ディランが何かつぶやいているけどそんな余裕がなかった。



目がチカチカしているのに私の秘部の入り口にディランの先端が当たっているのだけは敏感に感じてしまう。


「ここに俺のを押し当てたら、ルキアのここ、迎え入れようとしてくれている。
分かる?ほら…。」



恥ずかしけど、ディランが言う通りディランに入ってきてほしいように腰が勝手に浮いて早く入れて欲しいとヒクヒクと動いているのが分かる。


私の身体…何でこんなことになってるのお…。


「ちょっとずつ入れるぞ…。」



にゅるりと入ってくるディラン。


「はあんっ…。」


はしたない声を出してしまう私。



恥ずかしさの意に反して体は早く満たして欲しくてじれったくなっているなんて…。


ここまでと溶かされた今、恥ずかしさより本能を優先してしまう私。



精いっぱいディランを両手で抱きしめ懇願してしまう


「ディル…お願い…早く…全部入れて…。」


「っ…ルキア…何を…っ。」



ディランは動揺したのか、そのまま衝動で全部入れてくれた。



のだが、そのまま動きが止まっている。



「ディル…?」



どうしたの?



ディランは何だか青ざめている。



私が変なこと言ってしまったから幻滅しちゃった?

これが萎えると言うやつなの?



やっと口を開いてくれたかと思ったら



「ルキアが…俺を煽るから…。
…果ててしまった…。」



最後はすごく聞き取りづらかった。



「すまない…ルキア…。
こんなにも早く…。」



なんか、めちゃくちゃ落ち込んでる。



「ま、まずこれ、どうにか離れられる?」


そう、落ち込む前に繋がっている部分を外してもらわなくちゃ。


「…。」恨めしそうにディランがずるりと引き抜いてくれた。



その時も声が出そうになったけど、学習している私は何とか声が漏れ出ないように耐えた。



色々なところがべたべたしていたり、ヌルヌルとしているけどまず裸は良くないわ。



黙って落ち込むディランを横目に近くにあったガウンを着させてもらう。




そういえば、ディランは今日出勤だったよね。



支度しなくちゃいけない時間じゃないの?




「ディラン?そろそろ…。」


支度を…と言いそうになったとき、ディランに両手を掴まれる。



「ルキア…君はどうして俺をこんなに振り回すんだ…。」




えええ…。



冷静に考えて散々振り回されたのは私だと思うんだけど…。



昨夜も今朝も…信じられないことばっかりされたのは私だよね。



何で今私が責められてるの?


「いや、ちがう…。ルキアのせいじゃない。
ルキアは俺に身を任せてくれたんだ。
俺が…俺が未熟だからこうなってしまったんだ。」



何か、他責から自己解決になってる?



もう大丈夫かな?



「ルキア…今晩もう一度やり直そう。
もっと濃密な夫婦の時間を過ごしたいんだ。」



ええええ…?ディラン、何言ってるの?



「いや、それはちょっと…。」



「頼む!でなければ、俺は男として生きていけない!
こんな未熟な俺じゃどこに行っても笑いものだ!
君の助けがないと駄目なんだ!
ルキアじゃないと…!頼む!」



掴まれている手が痛い。



「ディラン…そろそろ仕事に…。」



「ルキアが了承してくれないと仕事なんて行ける訳がないだろう?
不能な男に何ができると言うんだ!」




これ、断る選択ないんじゃ…。



「ルキア…っ。」




縋るようなディランの顔に良心が痛む。


ああ…もう…。

「わ、分かりました…。
けど、その時間のとき意地悪な事しないでください。」



「良いのか?ありがとう!ルキア!
ああ、良かった。これで仕事に行けるよ。
さすが俺の奥さんだ。本当にありがとう!」



そう言ってディランは私の頬にキスをし、バタバタと朝の支度を始め、いそいそと出勤していった。





その日の晩、約束通りディランと夜を過ごす事になったが

『意地悪な事』という意味がディランには伝わっていなかったため、私は散々啼かされてまた意識を失うまで行為をし続けることになった。


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