貴方を忘れる

戒月冷音

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第34話

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ガゼボでお話しする間、コンラート様は、目を伏せることが多い気がした。
「あの・・・」
「はい」
「・・・もしかして、明るい場所は苦手でしょうか?」
「ん?・・・どうして、そう思われたのですか?」
「えっと、ここに来てからあまり、顔を上げられませんので・・・」
「あぁ、そう取られたか。いえ・・・そうでは、ないのですが・・・」
言葉を濁される・・・
それは多分私には言いにくいこと。

「ではやはり、私の事がお気に「それはありません」
「えっ!?それは、どういう・・・」
私は、お母様に言われた通り、魔法が上手くない人は、好かれないと思っていた。
だからコンラート様も、あまり乗り気ではないのではと考えていた・・・

しかし
「マリア嬢の母君を見たから分かるんだが、そう考えるのは、あの母君からずッと、
 言われてきたからじゃないのかい」
「い、いえ、それは・・・」
「隠す必要はない。
 つい数週間前、似たような親子を、見たばかりだから・・・」
「似たような?」
私は首をかしげた。

「そこの家では、母親が娘を可愛い可愛いと言い、マナーも礼儀もそこそこのまま、
 公爵家と縁を持とうとした。
 しかし娘は、この国一可愛い自分であれば、最高権力者の妻の座と、愛した男・・・
 2人とも、手に入れられるのではと、錯覚した。
 そして結局、手に入れたのは、降下した愛する男とその子供。
 そして、愛の無い生活だったそうだ」
それは、どこかで聞いた話の気がした。

けれど、話の中の女性は、調子の良いことを言っている。
公爵家に入ると言うことは、重い責任が付いてくる。
なのに、他の男性もなんて・・・
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