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第54話 コンラートside
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俺は部屋を出てすぐ、その場にうずくまる。
産まれてこのかた、自分の目を見て、綺麗と言う女性は初めてだった。
何処に行っても、俺の目の色を気持ち悪いと言う人ばかりだった。
特に前の婚約者は、俺の目を見るなり
「気持ち悪い・・・何で、左右で色が違うの?
それに、その色は何?
どす黒い血のような色。気味悪いわ」
そう言った。
俺は、グランと侯爵令嬢は好みではなかった。
しかし、この婚約は政略。
金策のうまくいかないグラント侯爵を助けるための、契約婚約だった。
そのまま婚姻すれば、返す必要がなくなる金を、グラント侯爵が欲したから、組まれた婚約だった。
しかし、ふたを開ければ、公爵夫人にふさわしくない娘。
父上は、どうしたものかと頭を抱えた。
その上、婚約者に
「気持ち悪い・・・」
等と言う言葉を、平気で浴びせる者を、公爵の嫁として迎えることは、難しいと思い始めた時だった。
「なに?グラント公爵令嬢が、妊娠しただと?」
突然聞こえてきた父上の声に、俺はこれで、あの女から解放される・・・と思った。
そのまま、とんとん拍子に話しは進み、グラント侯爵令嬢とは婚約を解消。
やっと、気が楽になった・・・
そう思ったのも束の間、次の婚約相手と会うことになった。
それが、クルーシュ伯爵令嬢。
グラント侯爵令嬢の腹の子の父親である、マクガニー侯爵令息の、婚約者だった令嬢だった。
けれど俺はまた、同じだと思った。
気持ち悪いと・・・怖いと言われると、そう思っていた。
それが・・・
「綺麗って何だよ・・・俺の、この目の色を、綺麗って・・・」
俺は初めて言われた言葉に、困惑した。
しかし、その言葉にむずむずしたものを感じたのも事実だった。
そして、彼女の言葉一つ一つが、少しずつ俺の心を、溶かしていった・・・
産まれてこのかた、自分の目を見て、綺麗と言う女性は初めてだった。
何処に行っても、俺の目の色を気持ち悪いと言う人ばかりだった。
特に前の婚約者は、俺の目を見るなり
「気持ち悪い・・・何で、左右で色が違うの?
それに、その色は何?
どす黒い血のような色。気味悪いわ」
そう言った。
俺は、グランと侯爵令嬢は好みではなかった。
しかし、この婚約は政略。
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その上、婚約者に
「気持ち悪い・・・」
等と言う言葉を、平気で浴びせる者を、公爵の嫁として迎えることは、難しいと思い始めた時だった。
「なに?グラント公爵令嬢が、妊娠しただと?」
突然聞こえてきた父上の声に、俺はこれで、あの女から解放される・・・と思った。
そのまま、とんとん拍子に話しは進み、グラント侯爵令嬢とは婚約を解消。
やっと、気が楽になった・・・
そう思ったのも束の間、次の婚約相手と会うことになった。
それが、クルーシュ伯爵令嬢。
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けれど俺はまた、同じだと思った。
気持ち悪いと・・・怖いと言われると、そう思っていた。
それが・・・
「綺麗って何だよ・・・俺の、この目の色を、綺麗って・・・」
俺は初めて言われた言葉に、困惑した。
しかし、その言葉にむずむずしたものを感じたのも事実だった。
そして、彼女の言葉一つ一つが、少しずつ俺の心を、溶かしていった・・・
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