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涼の恋愛事情
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「惺先輩はなんて言って、彼女さんをおとしたんですか⁉︎」
部屋に入るや否やそんなことを言われた。
「は?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
「え?」
それからしばらく沈黙が続いた。
しばらくして涼が口を開いた。
「えっと、せ……先輩が彼女さんに告白した時の言葉をお……教えてくれませんか……?」
真面目な顔でそう問いただして来る。
その時僕は察した。
あっ、葵がなんか吹き込んだな。
と……
--------------
それから事情を説明するのに長い時間を要した。
葵に説明した時よりも詳しく説明をした。
ただその話の一部は嘘であるため、矛盾がないように話していった。
そして、全ての説明が終わり……
「なるほど……、葵先輩が話していたことと少し違いますけど、本人から聞いた方が信用高いからな……。まぁ、彼方さんという方と付き合っているんですね?」
「う……うん、まぁ、そういうこと」
付き合っている設定はどこかの誰かさんが広めたせいで訂正ができないような状態だったため、付き合っているという設定のまま話すことにした。
「で、どっちが告白したんですか?」
「……………え?」
「僕は、先輩と彼女さんの関係を聞きに来たんじゃなくて、告白でどんな言葉を言えばいいのか相談しに来たんです」
あ………、そういえば、電話でも、恋の悩みって言ってたな。
と今更のように思い出す。
って、待って!告白どっちがしたって言えばいい⁉︎
え?
考えろ!考えろ、僕!
不自然にならないように……
矛盾しないように……
国語の評価2の僕(悲)!考えるんだ!
そこで一つの良い案が浮かんだ。
「えっと、さっき付き合ってるって言ったけど、その……どっちかが告白したとかじゃないんだ」
「え?どういうことですか?」
そうだ、そのまま考え続けろ僕!
「もともと女友達として彼方とは仲が良かったんだけど、……その、時間が経つにつれて、友達からどんどん先の関係になってたんだ。だから、どっちも告白してない……よ?」
無理があっただろうか。
不安そうに涼の方を見ると、なぜか涼は気持ち悪いくらいニヤニヤとしていた。
え?どういうこと?
「え?なんて?」
涼が小さい声で何かをつぶやいていたので、そう問いただした。
すると、なぜか
「今日は、参考になりました。ありがとうございます。それでは」
と言われて、部屋から追い出されてしまった。
なんだったんだろうな。
そう思いながら僕は自分の家へと歩を進めるのだった。
部屋に入るや否やそんなことを言われた。
「は?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
「え?」
それからしばらく沈黙が続いた。
しばらくして涼が口を開いた。
「えっと、せ……先輩が彼女さんに告白した時の言葉をお……教えてくれませんか……?」
真面目な顔でそう問いただして来る。
その時僕は察した。
あっ、葵がなんか吹き込んだな。
と……
--------------
それから事情を説明するのに長い時間を要した。
葵に説明した時よりも詳しく説明をした。
ただその話の一部は嘘であるため、矛盾がないように話していった。
そして、全ての説明が終わり……
「なるほど……、葵先輩が話していたことと少し違いますけど、本人から聞いた方が信用高いからな……。まぁ、彼方さんという方と付き合っているんですね?」
「う……うん、まぁ、そういうこと」
付き合っている設定はどこかの誰かさんが広めたせいで訂正ができないような状態だったため、付き合っているという設定のまま話すことにした。
「で、どっちが告白したんですか?」
「……………え?」
「僕は、先輩と彼女さんの関係を聞きに来たんじゃなくて、告白でどんな言葉を言えばいいのか相談しに来たんです」
あ………、そういえば、電話でも、恋の悩みって言ってたな。
と今更のように思い出す。
って、待って!告白どっちがしたって言えばいい⁉︎
え?
考えろ!考えろ、僕!
不自然にならないように……
矛盾しないように……
国語の評価2の僕(悲)!考えるんだ!
そこで一つの良い案が浮かんだ。
「えっと、さっき付き合ってるって言ったけど、その……どっちかが告白したとかじゃないんだ」
「え?どういうことですか?」
そうだ、そのまま考え続けろ僕!
「もともと女友達として彼方とは仲が良かったんだけど、……その、時間が経つにつれて、友達からどんどん先の関係になってたんだ。だから、どっちも告白してない……よ?」
無理があっただろうか。
不安そうに涼の方を見ると、なぜか涼は気持ち悪いくらいニヤニヤとしていた。
え?どういうこと?
「え?なんて?」
涼が小さい声で何かをつぶやいていたので、そう問いただした。
すると、なぜか
「今日は、参考になりました。ありがとうございます。それでは」
と言われて、部屋から追い出されてしまった。
なんだったんだろうな。
そう思いながら僕は自分の家へと歩を進めるのだった。
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