ランクアップ!~枕が誘(いざな)う夢の世界で……

すみ 小桜(sumitan)

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最初のお友達ミチル

017

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 碧い髪に碧い瞳の少年が、私を見下ろしていた。

 ぎゃー! もしかして見られていた?
 ドキドキドキ……。

 いや大丈夫。何をしていたかなんてきっとわからない。


 「あんたさっきから何してたんだ?」


 ほら、わかってない……って、ずっと見ていたんですか?!


 「あんた、レベルなんぼ?」

 「え? えっと……5」

 「やっぱり初心者か。あぁサポーターいなくなったからどうしていいかわからなくなったか? まずは、神殿以外で寝たら危ないぜ。ここら辺はモンスターいないけどさ」

 「ご親切にどうも……」


 少年はしゃがみ込んで、そう教えてくれた。そして動こうとせず、ニコニコとこっちをみているんですけど……。


 「で、おたく神官だよな?」

 「そうですけど……」

 「あ、俺、ミチル。宜しくな! いやぁ、やっと見つかったぜ」


 見つかった? どういう事?


 「いや、神官選んだやつってあまりいないんだな。まあ、俺も選ぼうとは思わないけど……」

 「普通はサブで選ぶ職業ですよね……」


 いつの間にか寝袋の中に隠れたシシリーがぼぞっと呟いた。


 「何よ、いいじゃない! 生活系を選んだんだから!」

 「あ、ごめん。別に馬鹿にしたわけじゃないから……」


 シシリーに言ったんだけど、ミチルさんは自分に言われたと思ったみたいです。


 「ところでそこから出ないの?」


 寝袋を指差しミチルさんは言った。


 「え? あ、はい……」


 ずっと寝袋の中に居ても仕方がないので、私は這い出た。


 「それは、腰につけると勝手に縮むから……」

 「え!?」

 「しまい方わからなくて、出たり入ったりしていたんだろ?」


 私が驚くと、違うのかとミチルさんは言った。
 そういう事にしておいて、寝袋を腰につける。寝袋は小さくなった。


 「で、名前は?」

 「……なつめ」

 「なつめって呼び捨てでいい? 俺もミチルでいいからさ」

 「あ、はい……」


 何だろう、この人。ぐいぐいくるなぁ……。


 「お願いがあるんだけど」

 「お願い?」


 ミチルは頷くと毒の沼の方を指差した。


 「毒の沼から五つ葉を集めるのを手伝って欲しいんだ」

 「え? 何で私が?」


 今、知り合ったばっかりだよね?
 そっか。神官を探している風だったけど、自分が毒の沼に入るとダメージを受けるからか。


 「実はさ、仕事受けたんだけど五つ葉の採取100個。100個だと沼に入らないと集められなくて。お礼はするからさ。お金以外でだけど……」


 随分とまあ都合がいい事を言ってくる事。
 あそこに入るの嫌だし。お金以外のお礼って何よ。


 「ダメかな? ほら、護衛とか。神官って戦闘するの大変だろう?」

 「……いえ。魔法使いをサブで獲得したので問題ないです」

 「でも近い村まで行くまでに出て来るモンスターって、数体で出て来るぜ」

 「………」


 困ったなぁ。この人しつこそう。あ、そうだ!


 「サブに神官とればいいんじゃない?」

 「耐性付きなのはメインの時だけだぜ」

 「え? そうなの?」


 そう言えばシシリーもそんな事言っていたような……。


 「そうなの! で、俺今15レベルなんだけど、ランクアップするのにお金が必要で簡単だと思って選んだんだけど……。ちょっと無理でさ。この通り、お願い!」


 頭を下げ手を合わせてお願いされた。
 どうしようかな。これ私にメリットないし……。


 「必ずお礼はするからさ。この通り!」


 って、また頭を下げられた……。
 この人、受けるまでこうしてそうだよ……。
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