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第6話 このままではダメだ
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冒険者を辞めるかななんて思ったりもしたけど、頼ってきた彼女を断れなかった。ううん。嬉しかったんだ。頼られた事なんてなかったからね。
パーティー登録を済ませた僕達はまず、スライムを倒してみる事にした。
「ここら辺だったような」
「ねえ、本当に大丈夫なの?」
「何が?」
「戦闘。二人だけで……」
相手スライムなんだけど?
「もしかしてスライムすらも知らない?」
こくんと頷くチェミンさん。
彼女はなぜ、冒険者になったんだろうか。訳アリなのはわかるけど、どうやら冒険者に憧れてっていうわけでは全くなさそうだ。
「あのね。スライムってあれだよ」
ちょうど目の前にぴょ~んと出た来た青い一体のスライムを指さした。
「きゃ~!! モンスター!」
「ちょ……」
チェミンさんは、悲鳴を上げて僕の後ろに隠れた。
ま、まじか……。
「あれ、冒険者じゃなくても倒せるモンスターだから」
「そ、そうなの?」
「そうなの。戦闘練習するのに来たから武器構えてくれる?」
彼女は、腰には高そうな短剣をさしているが、背中には弓を背負っていた。
「あ、うん」
頷くチェミンさんだけど、もたもたしているというかもしかして……。
「使い方を知らない?」
「う……」
やっぱり!?
「なんで使い方がわからないのにその武器にしたの?」
「だって私攻撃魔法使えないし、この武器でないとモンスターに近づかないといけなくなるでしょう?」
「そりゃそうだけど。で、矢は?」
「え? あ……」
「はぁ。矢は別売りだけど買ってないのね」
なんだろう。お嬢様が興味本位で冒険者になりましたって事なんだろうか? 困ったなぁ。
「じゃ今回は、その短剣で……」
「これはだめ! お守りなの!」
「え? お守り!?」
もしかしてそう言われて買ったとか言わないよね? 凄く高そうだし。
「じゃ、武器を買いに行こう」
「もう、お金がありません」
うん? お金がない?
「じゃ、どうするの?」
僕が強めに言うと、涙目になってチェミンさんは俯いた。
お金がないから僕に声を掛けたわけね。納得だ。やっぱり家出かな?
これ、彼女と二人で取りに行くのは無理そうだ。諦めてもらおう。
「悪いけど、あの場所に行くのは無理。強い弱いの前に、パーティーランクをCランクにしないと行けないから。パーティー内にCランクの人が一人でも居れば行けるけど、僕が一か月以内にCランクになれる可能性は低いよ」
「AかBランクかと思ってた……」
「何それ。当てが外れたって言いたいの? だいたい理由は言えないし、戦う気もない、お金を払う気もない。それで一緒に行こうって虫がよすぎるよ」
「ごめんなさい。でもどうしても取りに行きたくて、あなたしか思いつかなくて。お金なら後払いしますから」
「はぁ……お金の事を言ったけどお金が欲しいわけじゃないから。僕が言いたいのは、わがまますぎるって事。お嬢様として生活していくならそれでいいかもしれないけど、冒険者として生きて行こうと思っているなら自分の事は自分でしないと……」
自分の事は自分でしないとって、僕は彼女に説教をする気なのか? いままでしてこなかったのに?
「僕みたいになるよ……」
チェミンさんは、驚いて僕を見た。
「僕は自分が弱いと思っていた。だからしなくていいと言われて荷物持ちしかしてこなかった。しようとすれば余計な事をするなと言われたし。だったらこのままでって。でも結局、何もしない僕は見限られた。もちろん何もしなかったからEランクのままさ。強くなりたいと戦闘に加わっていれば今頃もしかしたらDランクに、ううんCランクになっていたかもね」
って、何話してるんだ僕。
「だってさ、チェミンさん。そんなやつと一緒に居てもこれは手に入らないと思うけどな」
僕達の話しに突然割り込んできた男が言った。
チェミンさんの事を知っている? って、彼女が欲しい物も知っているの? じゃこの人達はチェミンさんがなぜ、それを欲しているか知っているって事? なんで?
冒険者の男二人は、にんまりとして立っていた。
パーティー登録を済ませた僕達はまず、スライムを倒してみる事にした。
「ここら辺だったような」
「ねえ、本当に大丈夫なの?」
「何が?」
「戦闘。二人だけで……」
相手スライムなんだけど?
「もしかしてスライムすらも知らない?」
こくんと頷くチェミンさん。
彼女はなぜ、冒険者になったんだろうか。訳アリなのはわかるけど、どうやら冒険者に憧れてっていうわけでは全くなさそうだ。
「あのね。スライムってあれだよ」
ちょうど目の前にぴょ~んと出た来た青い一体のスライムを指さした。
「きゃ~!! モンスター!」
「ちょ……」
チェミンさんは、悲鳴を上げて僕の後ろに隠れた。
ま、まじか……。
「あれ、冒険者じゃなくても倒せるモンスターだから」
「そ、そうなの?」
「そうなの。戦闘練習するのに来たから武器構えてくれる?」
彼女は、腰には高そうな短剣をさしているが、背中には弓を背負っていた。
「あ、うん」
頷くチェミンさんだけど、もたもたしているというかもしかして……。
「使い方を知らない?」
「う……」
やっぱり!?
「なんで使い方がわからないのにその武器にしたの?」
「だって私攻撃魔法使えないし、この武器でないとモンスターに近づかないといけなくなるでしょう?」
「そりゃそうだけど。で、矢は?」
「え? あ……」
「はぁ。矢は別売りだけど買ってないのね」
なんだろう。お嬢様が興味本位で冒険者になりましたって事なんだろうか? 困ったなぁ。
「じゃ今回は、その短剣で……」
「これはだめ! お守りなの!」
「え? お守り!?」
もしかしてそう言われて買ったとか言わないよね? 凄く高そうだし。
「じゃ、武器を買いに行こう」
「もう、お金がありません」
うん? お金がない?
「じゃ、どうするの?」
僕が強めに言うと、涙目になってチェミンさんは俯いた。
お金がないから僕に声を掛けたわけね。納得だ。やっぱり家出かな?
これ、彼女と二人で取りに行くのは無理そうだ。諦めてもらおう。
「悪いけど、あの場所に行くのは無理。強い弱いの前に、パーティーランクをCランクにしないと行けないから。パーティー内にCランクの人が一人でも居れば行けるけど、僕が一か月以内にCランクになれる可能性は低いよ」
「AかBランクかと思ってた……」
「何それ。当てが外れたって言いたいの? だいたい理由は言えないし、戦う気もない、お金を払う気もない。それで一緒に行こうって虫がよすぎるよ」
「ごめんなさい。でもどうしても取りに行きたくて、あなたしか思いつかなくて。お金なら後払いしますから」
「はぁ……お金の事を言ったけどお金が欲しいわけじゃないから。僕が言いたいのは、わがまますぎるって事。お嬢様として生活していくならそれでいいかもしれないけど、冒険者として生きて行こうと思っているなら自分の事は自分でしないと……」
自分の事は自分でしないとって、僕は彼女に説教をする気なのか? いままでしてこなかったのに?
「僕みたいになるよ……」
チェミンさんは、驚いて僕を見た。
「僕は自分が弱いと思っていた。だからしなくていいと言われて荷物持ちしかしてこなかった。しようとすれば余計な事をするなと言われたし。だったらこのままでって。でも結局、何もしない僕は見限られた。もちろん何もしなかったからEランクのままさ。強くなりたいと戦闘に加わっていれば今頃もしかしたらDランクに、ううんCランクになっていたかもね」
って、何話してるんだ僕。
「だってさ、チェミンさん。そんなやつと一緒に居てもこれは手に入らないと思うけどな」
僕達の話しに突然割り込んできた男が言った。
チェミンさんの事を知っている? って、彼女が欲しい物も知っているの? じゃこの人達はチェミンさんがなぜ、それを欲しているか知っているって事? なんで?
冒険者の男二人は、にんまりとして立っていた。
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