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第5話 お誘いがありまして
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錬金して稼ぐぞと意気込んでみたものの、ポーションの材料を見て愕然とした。講習の時に行わなかった専用液作成の材料集めと、調合が大変だったんだ。なので用意してあったみたい。
まずCランクの場所にある材料だからそこでつまづいてしまった。本で鞄が重くなっただけだに終わったよ。
僕が持っている鞄は、薄い布で出来た大きな巾着のような物。キュッと口を閉める紐が、巾着の底の角二か所にそれぞれ留めてある。
だからリュックの様に背負う事も出来るが、僕は斜め掛けしているんだ。だけど、雨が降れば中の物も濡れるし、ちょっと引っ掛ければ破けるし。
これでも孤児院から貰った鞄だ。まあニーナは、最初の買い物で鞄を買い替えていたけどね。
しかし大枚をはたいたのに、こんな事になるなんて!
「まいった。錬金して稼ごうと思ったのに……結局採取して稼ぐしかないなんて」
僕は、ブツブツいいながらカウンターに受ける依頼書を持って行った。
「錬金して稼ごうとしていたの?」
と、ロロリーさんが驚いている。
「僕は、趣味で魔法覚えているわけじゃないんだけど」
「それはわかっているわよ。普通は、最終手段で取る魔法でしょう」
「最終手段?」
「違ったのね。てっきりそうだと思っていたわ。冒険者としてやっていくのが難しい人が、錬金術師の補佐として働く為に受けるから。それでも開花して、自分自身で錬金を行う人もいるから錬金商品販売許可書が発行になっているんだけどね」
そうだったのか。それだから受けに来ている人が少ないわけだ。
「じゃまだ、冒険者続ける気があるって事よね?」
「え? まあ、そうだね」
うーんでも、錬金術師の補佐の仕事が出来るならそれでもいいかもしれない。魔力が高いと錬金に適してるみたいだし。
「あなたとパーティーを組みたいという人がいるんだけど、会ってみる?」
「え? 僕と? なぜ僕?」
「理由はわからないけど、どうする? 相手は、女性。一緒に講習を受けたチェミン・エドラーラさんよ」
「は?」
なぜ僕なんだ。お金を出せばそれなりのパーティーに入れてもらえるだろうに。そう言えば、訳アリぽかったようなぁ。
「会ってみます。これも何かの縁ですし」
「そう。連絡入れるからそこら辺で待っていて」
「はい」
僕は壁に貼ってある地図を眺めていた。ここら辺のものだ。ランク分け表にもなっている。
「マルリードさん……」
「チェミンさん」
「受けてくれてありがとう」
「あ、うん。でも何で僕?」
「えーと、色々あって。理由は話せないの。それでもいい?」
また訳アリかぁ。
「まさか家出とかじゃないよね?」
「そう言う事ではないんです。ただ一緒に行って欲しい場所があって」
「どこ?」
「ここ」
チェミンさんが地図を指差した場所は、ワイナス沼でなんとCランク。
「それは無理だ。僕、Eランクだから……」
「え!? 嘘! だってAランクのパーティーにいたんだよね?」
「あぁ。噂を聞いたのか。僕が抜けてAランクになったんだ。ご、ごめんね」
唖然としているチェミンさん。
「えっと。何か取りに行くんだよね? 欲しいなら依頼だせば……」
「自分で取りに行かないとダメなの」
「自分でって。戦闘経験は?」
チェミンさんは、ないと首を横に振った。
僕もほぼないに近いからなぁ。ステータスは、きっとCランクぐらいあるとは思うけど、練習は必要かな?
「どうしても行きたい?」
チェミンさんは、俯いたまま弱弱しく頷いた。
「ちょっと場所変えよう」
「え?」
なんでという顔をするも僕が歩き出すと、彼女はついて来た。あまり人がいない場所へと移動する。
「あのさ、僕のステータスはCランクあると思うんだ」
「え? どういう事?」
「戦闘がしたことないって事」
意味が分からないと首を傾げるチェミンさん。だよね。
「詳しくは言えないけど、要は戦闘の練習してパーティーランクを上げようと思う。その時に個人も受ける。君も戦闘に参加する事になるけどいい? それでいいならパーティー登録をしよう。それがダメなら他を当たってもらうしかない」
チェミンさんは、考え込んでいる。
どうやら自分でといいながら僕に任せるつもりだったか、もしくはついて来るけど、戦わないつもりだったのかもしれない。
「あの私、弱いけどいいの?」
「いいよ。まず弱い所で二人で戦闘練習しよう。その取りに行くのって時間制限あるの?」
「一か月……」
戦闘をした事がないなら彼女もEランクだろう。一か月ではよっぽどじゃないとCランクにはならない。でも彼女もDランクになれば、お願いしてパーティーを一時的にでもCランクにしてもらえるかもしれない。僕の頑張り次第だけどね。
「よし、ではまずパーティー登録をしよう!」
「ありがとう!」
「うん。がんばろう」
まずCランクの場所にある材料だからそこでつまづいてしまった。本で鞄が重くなっただけだに終わったよ。
僕が持っている鞄は、薄い布で出来た大きな巾着のような物。キュッと口を閉める紐が、巾着の底の角二か所にそれぞれ留めてある。
だからリュックの様に背負う事も出来るが、僕は斜め掛けしているんだ。だけど、雨が降れば中の物も濡れるし、ちょっと引っ掛ければ破けるし。
これでも孤児院から貰った鞄だ。まあニーナは、最初の買い物で鞄を買い替えていたけどね。
しかし大枚をはたいたのに、こんな事になるなんて!
「まいった。錬金して稼ごうと思ったのに……結局採取して稼ぐしかないなんて」
僕は、ブツブツいいながらカウンターに受ける依頼書を持って行った。
「錬金して稼ごうとしていたの?」
と、ロロリーさんが驚いている。
「僕は、趣味で魔法覚えているわけじゃないんだけど」
「それはわかっているわよ。普通は、最終手段で取る魔法でしょう」
「最終手段?」
「違ったのね。てっきりそうだと思っていたわ。冒険者としてやっていくのが難しい人が、錬金術師の補佐として働く為に受けるから。それでも開花して、自分自身で錬金を行う人もいるから錬金商品販売許可書が発行になっているんだけどね」
そうだったのか。それだから受けに来ている人が少ないわけだ。
「じゃまだ、冒険者続ける気があるって事よね?」
「え? まあ、そうだね」
うーんでも、錬金術師の補佐の仕事が出来るならそれでもいいかもしれない。魔力が高いと錬金に適してるみたいだし。
「あなたとパーティーを組みたいという人がいるんだけど、会ってみる?」
「え? 僕と? なぜ僕?」
「理由はわからないけど、どうする? 相手は、女性。一緒に講習を受けたチェミン・エドラーラさんよ」
「は?」
なぜ僕なんだ。お金を出せばそれなりのパーティーに入れてもらえるだろうに。そう言えば、訳アリぽかったようなぁ。
「会ってみます。これも何かの縁ですし」
「そう。連絡入れるからそこら辺で待っていて」
「はい」
僕は壁に貼ってある地図を眺めていた。ここら辺のものだ。ランク分け表にもなっている。
「マルリードさん……」
「チェミンさん」
「受けてくれてありがとう」
「あ、うん。でも何で僕?」
「えーと、色々あって。理由は話せないの。それでもいい?」
また訳アリかぁ。
「まさか家出とかじゃないよね?」
「そう言う事ではないんです。ただ一緒に行って欲しい場所があって」
「どこ?」
「ここ」
チェミンさんが地図を指差した場所は、ワイナス沼でなんとCランク。
「それは無理だ。僕、Eランクだから……」
「え!? 嘘! だってAランクのパーティーにいたんだよね?」
「あぁ。噂を聞いたのか。僕が抜けてAランクになったんだ。ご、ごめんね」
唖然としているチェミンさん。
「えっと。何か取りに行くんだよね? 欲しいなら依頼だせば……」
「自分で取りに行かないとダメなの」
「自分でって。戦闘経験は?」
チェミンさんは、ないと首を横に振った。
僕もほぼないに近いからなぁ。ステータスは、きっとCランクぐらいあるとは思うけど、練習は必要かな?
「どうしても行きたい?」
チェミンさんは、俯いたまま弱弱しく頷いた。
「ちょっと場所変えよう」
「え?」
なんでという顔をするも僕が歩き出すと、彼女はついて来た。あまり人がいない場所へと移動する。
「あのさ、僕のステータスはCランクあると思うんだ」
「え? どういう事?」
「戦闘がしたことないって事」
意味が分からないと首を傾げるチェミンさん。だよね。
「詳しくは言えないけど、要は戦闘の練習してパーティーランクを上げようと思う。その時に個人も受ける。君も戦闘に参加する事になるけどいい? それでいいならパーティー登録をしよう。それがダメなら他を当たってもらうしかない」
チェミンさんは、考え込んでいる。
どうやら自分でといいながら僕に任せるつもりだったか、もしくはついて来るけど、戦わないつもりだったのかもしれない。
「あの私、弱いけどいいの?」
「いいよ。まず弱い所で二人で戦闘練習しよう。その取りに行くのって時間制限あるの?」
「一か月……」
戦闘をした事がないなら彼女もEランクだろう。一か月ではよっぽどじゃないとCランクにはならない。でも彼女もDランクになれば、お願いしてパーティーを一時的にでもCランクにしてもらえるかもしれない。僕の頑張り次第だけどね。
「よし、ではまずパーティー登録をしよう!」
「ありがとう!」
「うん。がんばろう」
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