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第17話 戦闘と魔眼
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「行くぞ、マルリード」
「はい!」
僕達は、ゴブリン目掛けて走り出した。
凄く緊張する。すでにゴブリンは、10体ほど外に出て来ていた。ロメイトさんが言う通り、本当に中に沢山いるかもしれない。
こんな近くにゴブリン村を作られたら安心して暮らせない。
「えい!」
近づいてきたゴブリンに斬りつけた!
向こうも攻撃しようとつるはしを振り上げて来ていたけど、僕の方が早い。そのままゴブリンは、仰向けに倒れた。
手にはゴブリンを斬った余韻が残っている。あまりいい感触じゃないなぁ。
『何をしている! 後ろだ』
「え?」
振り向けば、スコップを振り上げていた。
ザク!
ゴブリンの首がコトンと落ちた。
「ひ~!」
「油断するな!」
どさっとゴブリンの体も倒れ、リトラさんの剣は彼に吸い込まれる様に戻って行った。
心臓がバクバクとなっている。リトラさんが投げた剣がゴブリンの首をはねたんだ。襲い掛かられた事より、首が落ちた事の方が衝撃的だった。
『魔眼を使え』
「え? どうやって?」
『目で見ようとするな。感じようとするんだ。夜は見えないから無意識に使っていたのだから出来るはずだ』
「わかった、やってみる」
神経を張り巡らせるようにすると、ゴブリンをはっきりと認識できた。
『うむ。これは……魔素酔いしているな』
魔素酔い?
『濃い魔素の中に長時間いる事によって起こる現象だ。人間だと体調を崩すが、モンスターは荒くれる。まあ酒に酔って暴れるみたいな感じだな』
凄いね。そんな事もわかるんだ。
『今君がやっているのは、魔素を感じ取るっていう事だ。弱いモンスターは魔素を取り込んでいない事が多い。なのにくっきり見えるという事は、体内にかなりの量を取り込んだという事だ』
なるほど。だから見やすいのか。
『まあそうだな』
僕は、出来るだけゴブリンの死角に回り込む様にして倒していた。攻撃を受けない為だ。これが出来るのは、魔眼のおかげだろう。目で追えなくても魔眼でなら追えるんだから凄い。
リトラさんは、器用に二本の剣を使い切り刻んでいる。
そして、左手の剣を投げた! その剣は、まるで操っているかの様にゴブリン達を斬って行く。最後には、リトラさんの元へ帰って来た。
凄い。ついマジマジと見てしまった。
――『簡易ブーメラン』を取得しました。
「え!?」
『よかったではないか』
まさか、こんなんで取得してしまうなんて! いいのか!?
『良いに決まっている。流石魔眼だ!』
封印しようとまで思った魔眼を絶賛ですか?
『呪いさえなければ、凄いよい魔法だろうが。君が羨ましいよ』
まあ確かにそうだ。
だいぶ魔眼にも慣れてきた。だから戦闘に集中できる。
「くそう。次から次へと……」
「一旦、穴を塞ぐしかなさそうだな」
「リトラ、穴の上を狙えるか?」
「了解!」
ロメイトさんに言われリトラさんは、窪みの上の岩に向けて二本の剣を投げた。それは、弧を描き同じ場所へとヒットするも弾かれた。
「硬いなぁ」
「これを使え」
「了解。じゃこれ代わりに使ってて」
あの漆黒の剣を投げる気みたい!
僕は、ゴブリンを斬りながらその様子を見ていた。
リトラさんが投げた漆黒の剣は、真っ直ぐと飛んで行き、深々と刺さった。
「おいおい。ブッさしてどうする!?」
「あ、わりぃ。抜けなかった」
「お前な!」
「そう怒るなって、よっと」
焦るロメイトさんにリトラさんはそう返し、自分の剣を投げた。それは見事に剣に当たった。そうすると、めきめきと剣が刺さった所から亀裂が入り、パラパラと小石が落ち始めたと思ったら、がらがらと崩れ落ちた!
「あー! お前!」
「硬すぎてこうするのが一番かと」
「このバカ! 剣、埋まったじゃないか!」
「後で掘りだせばいいだろう。その間、俺のを貸すから」
「うぬぬぬ……絶対掘りだして返せよ!」
「二人共まだ、穴を塞ぎきってないわよ!」
呑気な会話をしている二人にミューリィさんが叫ぶ。見れば、一体ぐらい通れそうな穴が開いている。そこからゴブリンが這い出ようとしているじゃないか!
「やべ」
リトラさんが、這い出ようとするゴブリン目掛け剣を投げた時だった。ゴブリンもまた手にしていたつるはしを思いっきり投げて来た!
それを慌ててどけたロメイトさんをかすめる様に飛んで行きホッとするも、走って二人に近づいてきたミューリィさんへと一直線に飛んで行く!
「「ミューリィ」」
彼女の名を呼ぶ満月の夜の二人の焦った声が響き渡った。
「はい!」
僕達は、ゴブリン目掛けて走り出した。
凄く緊張する。すでにゴブリンは、10体ほど外に出て来ていた。ロメイトさんが言う通り、本当に中に沢山いるかもしれない。
こんな近くにゴブリン村を作られたら安心して暮らせない。
「えい!」
近づいてきたゴブリンに斬りつけた!
向こうも攻撃しようとつるはしを振り上げて来ていたけど、僕の方が早い。そのままゴブリンは、仰向けに倒れた。
手にはゴブリンを斬った余韻が残っている。あまりいい感触じゃないなぁ。
『何をしている! 後ろだ』
「え?」
振り向けば、スコップを振り上げていた。
ザク!
ゴブリンの首がコトンと落ちた。
「ひ~!」
「油断するな!」
どさっとゴブリンの体も倒れ、リトラさんの剣は彼に吸い込まれる様に戻って行った。
心臓がバクバクとなっている。リトラさんが投げた剣がゴブリンの首をはねたんだ。襲い掛かられた事より、首が落ちた事の方が衝撃的だった。
『魔眼を使え』
「え? どうやって?」
『目で見ようとするな。感じようとするんだ。夜は見えないから無意識に使っていたのだから出来るはずだ』
「わかった、やってみる」
神経を張り巡らせるようにすると、ゴブリンをはっきりと認識できた。
『うむ。これは……魔素酔いしているな』
魔素酔い?
『濃い魔素の中に長時間いる事によって起こる現象だ。人間だと体調を崩すが、モンスターは荒くれる。まあ酒に酔って暴れるみたいな感じだな』
凄いね。そんな事もわかるんだ。
『今君がやっているのは、魔素を感じ取るっていう事だ。弱いモンスターは魔素を取り込んでいない事が多い。なのにくっきり見えるという事は、体内にかなりの量を取り込んだという事だ』
なるほど。だから見やすいのか。
『まあそうだな』
僕は、出来るだけゴブリンの死角に回り込む様にして倒していた。攻撃を受けない為だ。これが出来るのは、魔眼のおかげだろう。目で追えなくても魔眼でなら追えるんだから凄い。
リトラさんは、器用に二本の剣を使い切り刻んでいる。
そして、左手の剣を投げた! その剣は、まるで操っているかの様にゴブリン達を斬って行く。最後には、リトラさんの元へ帰って来た。
凄い。ついマジマジと見てしまった。
――『簡易ブーメラン』を取得しました。
「え!?」
『よかったではないか』
まさか、こんなんで取得してしまうなんて! いいのか!?
『良いに決まっている。流石魔眼だ!』
封印しようとまで思った魔眼を絶賛ですか?
『呪いさえなければ、凄いよい魔法だろうが。君が羨ましいよ』
まあ確かにそうだ。
だいぶ魔眼にも慣れてきた。だから戦闘に集中できる。
「くそう。次から次へと……」
「一旦、穴を塞ぐしかなさそうだな」
「リトラ、穴の上を狙えるか?」
「了解!」
ロメイトさんに言われリトラさんは、窪みの上の岩に向けて二本の剣を投げた。それは、弧を描き同じ場所へとヒットするも弾かれた。
「硬いなぁ」
「これを使え」
「了解。じゃこれ代わりに使ってて」
あの漆黒の剣を投げる気みたい!
僕は、ゴブリンを斬りながらその様子を見ていた。
リトラさんが投げた漆黒の剣は、真っ直ぐと飛んで行き、深々と刺さった。
「おいおい。ブッさしてどうする!?」
「あ、わりぃ。抜けなかった」
「お前な!」
「そう怒るなって、よっと」
焦るロメイトさんにリトラさんはそう返し、自分の剣を投げた。それは見事に剣に当たった。そうすると、めきめきと剣が刺さった所から亀裂が入り、パラパラと小石が落ち始めたと思ったら、がらがらと崩れ落ちた!
「あー! お前!」
「硬すぎてこうするのが一番かと」
「このバカ! 剣、埋まったじゃないか!」
「後で掘りだせばいいだろう。その間、俺のを貸すから」
「うぬぬぬ……絶対掘りだして返せよ!」
「二人共まだ、穴を塞ぎきってないわよ!」
呑気な会話をしている二人にミューリィさんが叫ぶ。見れば、一体ぐらい通れそうな穴が開いている。そこからゴブリンが這い出ようとしているじゃないか!
「やべ」
リトラさんが、這い出ようとするゴブリン目掛け剣を投げた時だった。ゴブリンもまた手にしていたつるはしを思いっきり投げて来た!
それを慌ててどけたロメイトさんをかすめる様に飛んで行きホッとするも、走って二人に近づいてきたミューリィさんへと一直線に飛んで行く!
「「ミューリィ」」
彼女の名を呼ぶ満月の夜の二人の焦った声が響き渡った。
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