使えないと思った僕のバフはパッシブでした。パーティーを追い出されたけど呪いの魔導士と内密にペアを組んでます

すみ 小桜(sumitan)

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第24話 心機一転

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 うーん。どうしようかなぁ。

 僕は、装備屋に来ていた。防具専門店というのもあるけど、そっちだと鎧系とかが多い。装備屋だと服から外套まで幅広くあり、鞄も置いてある。

 『なぜに、服ではなく鞄で悩んでいるのだ』

 服はすぐに決まった。動きやすくて濡れても乾きやすい素材を選んだ。深緑で、ベルト付き。そして、ボロボロの靴も新調する事にした。Cランクは森の奥地や山を登る事もあるからそこでも大丈夫な靴。

 問題は鞄だ。ハッキリ言って、現在なくてもいいってぐらい中身は入ってない。財布と本のみ。

 『随分少ないんだな』

 住処を持っているわけじゃないし、孤児だったから自分の持ち物なんて最初からないからさ。

 『着替えすらないのか?』

 冒険者は、お金を払えばクリーンしてもらえるんだ。

 『なんだそれは?』

 昔は冒険者がいないからそう言う魔法があっても使ってないか。汚れを落としてくれる魔法。荷物になるから着替えを持たない冒険者も多いんだ。
 あ、そうだ! それも覚えられないかな?

 『そうしたらお金の節約にはなるが、何というか冒険者も大変だな』

 大所帯のパーティーは、住処を持っているけどね。全員で討伐に行かずに、交代で行うらしいよ。僕達もはじめ、そういう所に入ろうかと思っていたんだ。
 で、なんだっけ。そうそう鞄だ。

 本がなければ、ポーチ型でもいいかなって思っているんだよね。でも本は必要だしな。だけど、その為に大きな鞄を買っても邪魔だし。悩んでいる。
 本をどこかにくくりつけるか?

 『だったら魔素空間にでも入れておけばいいんじゃないか?』

 そういえば、そんなのがあったね! って、本は魔素に染まっても大丈夫なもん?

 『普通の物なら魔素を吸収しても問題ないだろう。たぶん魔素を集めて魔素空間を作ると思われるから魔素が多い場所で発動した方がいいぞ』

 それどこ?

 『知らん。魔眼で探せばいい』

 そうだね。じゃ、鞄はポーチ型……。
 ちょっと待って。それって他の人に見つかって、取られたりしない? それに凄く遠かったら不便なんだけど。

 『作った場所に留まるわけではなく、マルリードの周りに漂わせると思われる。早く言えば、圧縮して入れて持ち歩けると思えばいい』

 なるほど。という事で、このちょっと高さそうなポーチにしよう!

 『それ、服より高くないか?』

 軽くなる魔法陣付きだってさ。ほらお金入れると重くなるでしょう。

 『なんとまあ贅沢な』

 そうは言うけどさ、銅貨999枚とかどう思う?

 『確かに重そうだ』

 靴とポーチは、色を合わせレンガ色。全部で銀貨10枚程かかった。

 『鞄を買わなければ、銀貨2枚で済んだのにな』

 まあね。でもお金がある時に買わないとすぐなくなるから……。

 『たしかに。家を持たないのなら毎日、宿暮らしになるものな』

 そういう事。さてと、クリーンを手に入れに行こう。

 『自分から欲した最初の魔法が、クリーンとは……』

 いいじゃないか。別に。

 僕は、冒険者協会の魔法部門の建物に向かった。ここでは、簡易魔法講習の受付も行っている。その一角にクリーン所があって、銅貨10枚で一人分綺麗にしてくれる。
 今回は、着替えちゃったので古い鞄を綺麗にしてもらう。

 「お願いします」
 「はい。クリーン」

 ――簡易魔法『クリーン』を取得しました。

 「ありがとうございます!」

 やったぁ。クリーンをゲットした!

 『今までで一番喜んでいる……』

 毎日に役立つ魔法なんだからさ。いいだろう?
 さてと、後は魔眼で魔素探しだね。
 僕は、巾着型の前の鞄も斜め掛けして、とりあえずはいつもの草原へ向かった。

 「うーん。よくわかんないけど、なさそう?」
 『そうだな。ここら辺は薄いな。普通は人がいない場所に多いのだが』
 「山とか森? じゃあれだね、Dランクぐらいの採取を受けて行こう」
 『討伐は?』
 「しないから!」
 『冒険者ならそっちが本業なのではないか?』
 「いいの! 攻撃魔法を手に入れたらね。ってあれ? そうえいばファイヤーは覚えなかったけどなんで?」
 『まず相手との距離、それと魔法使用時を最初から最後まで見ていないとダメの様だな。成功率も100%ではないし。まあ誰かと組めば、何かしら手に入れるチャンスはあるだろう』
 「うん」

 それじゃ、パーティーギルドに戻ろう!
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