使えないと思った僕のバフはパッシブでした。パーティーを追い出されたけど呪いの魔導士と内密にペアを組んでます

すみ 小桜(sumitan)

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第25話 僕の目立ち方

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 「ロロリーさん、これ受けます」
 「あらその格好、似合うじゃない」
 「えへへ。ありがとうございます」
 「早速Dランクのするのね。気を付けてね」
 「はい!」

 これでよしっと。

 「あら、マルリードじゃない。一瞬わからなかったわ」
 「あ、満月の夜の皆さん……」

 ちょうど受付を終わらせた時に、三人が現れた。

 「Cランクおめでとう」
 「え? あ、そうだった。色々、ありがとうございました」
 「俺は本当の事しか言ってないぞ」
 「俺も」
 「私も」

 リーダーのロメイトさんがそう言うと、そうだと二人は頷く。

 「でも倒したのは、ジグルさんだし。僕はただ皆に交じって戦っただけだし……」
 「何を言っている。俺が失敗した目の攻撃を成功させたのは君だ」
 「あなたがその人を助けなければ、倒せていないのよ? 私も助けてもらわなかったら、生きていなかったかもしれなかったのだし」
 「それに混ざってって言うけど、ジグルも含め俺達Aランクなんだけど? それと同等の働きをしたのなら上がって当然だろう?」

 最後に言われたリトラさんの言葉に、納得してしまった。

 「はい! ありがとうございます」

 「Cランクに上がったって!?」という驚きの言葉が周りから聞こえてきた。当然だ。Eランクだから追い出されたのではないかと思っていた僕が、突然Cまで上がったんだから。
 あの時の状況を知っているのは、ジグルさんとニーナと満月の夜、それにスズミパーティーだけ。きっとスズミパーティーにも話を聞いて、僕はCランクになったんだろう。だったらちゃんとした評価だ。嬉しい!

 『見返すのもそんなに遠くなさそうだな』

 そんな事ないよ。Cランクなんて普通レベルだから。というかみんながなるランクというべきかな?

 『そうなのか? BとかAはなりづらいという事か』

 そういう事。

 『君がいたジグルという者のパーティーは、一年ほどでなったのだろう? ではあのパーティーにいる者達は、凄いメンバーだったのか?』

 うーん。結成から一年だけどジグルさん達は冒険者としては数年やってきているからね。それでもジグルさんは驚異的に上がったんだけど……。

 『あやつ凄かったのか。まあ絶対当たる魔法なら……』

 ちょっとしたからくりもあるけど。

 『からくり?』

 バフの……。

 「おーい。戻ってこーい」

 うん?

 「うわぁ!」

 気がついたらミューリィさんの顔が目の前にあった。

 「うんもう。失礼ね」
 「あれだな、君、たまに凄い考え込むね」
 「す、すみません。色々あったなぁって……」
 「あのね、お礼をしたいなって考えていているのだけど、何がいいかしら?」
 「お礼?」

 ミューリィさんの言葉に僕は首を傾げる。

 「助けてもらったじゃない」
 「え? あ、いえ……Cランクになるように口添えしてくれただけで十分です」
 「もうな~にそれ。まるで嘘言ったみたいじゃない」
 「え? いやそういうつもりは……」
 「さっきも言ったけど、本当の事しか言ってないし、Cランクにしてくれとも頼んでいない」

 え? 頼んでいないの?
 ロメイトさんの言葉に、二人はそうだとうんうんと頷いている。

 「まあランクだとどれくらいだと聞かれたからCはあるんじゃないかって答えておいたけどさ」

 ニヤッとしてリトラさんが言った。

 「まあ冒険者協会側も噂を聞いているからな。君を追い出したって。それがパーティーを抜けたとたん活躍だ。不審に思うのもわかる。だから俺達に聞いたんだと思う。つまりみんな君の実力を認め、Cランクになったんだ」

 まあ確かにそういう感じになったけど。

 『これ、あれでないか? このまま討伐を避けていたら裏工作だと思われるのではないか?』
 「………」

 うーん。討伐もちょっとはやろうかな。満月の夜の人達に迷惑掛けたくないし。

 「そうねぇ。装備買いそろえちゃったようだし。どうしようかしら?」

 何か凄い刺さる視線が……。
 そっと辺りを見渡すと、男達の凄い怖い視線が僕に注がれていた。
 って、そりゃそうだ。理由はどうであれ、美人でAランクのミューリィさんが、一応男である僕にプレゼントをあげると言って悩んでいるのだから。

 『今度は、妬みで噂になりそうだな』

 あぁ。どうしてこう、変に目立ってしまうんだ!
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