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第40話 魔導士の正体
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「なるほどな」
リレイスタルさんの読みを僕がディルダスさんに教えるとそう頷いた。簡単に納得しているけど、いいのだろうか。
「そういう捉え方もあるか。しかし俺たちが、相手のモンスター誘導のカラクリに気が付いたと悟られないようにしないとヤバいな」
『そうだな。かなり危うい結果になるだろう』
なんで?
『50体ものスライムをすぐに捉えて送り付けて来たのではなく、備えてあったのだろう。その備えがなんの為かわからないが、やけになった相手が備えていた全モンスターを街や村に送り込めば、大変な事態になるのは目に見えている。スライムさえあの硬度だ、大抵の者では魔素酔いしたモンスターに太刀打ちできまい』
「そっか!」
「あはは」
なんか知らないけど、ディルダスさんに笑われた。
「いやすまない。ジッと大人しいと思ったら急に声を出すものだから。どうしてヤバいか聞いたのだろう?」
「う……はい」
恥ずかしい。ばればれだ。
『もう少し私と話しながら行動する練習をした方がいいかもしれないな』
僕もそう思う。でないと、僕の中にリレイスタルさんがいるのがバレてしまう。……うん? バレたらダメなのかな? ディルダスさんには大丈夫だった。
「あのリレイスタルさんの事ってバレたらダメなのでしょうか?」
「それな。彼の能力や過去の遺産を手に入れたいという者に追われる可能性はあるな。そうだな後は、彼の力を手に入れたから強くなったんだとやっかむ者いるかもしれん」
「え? 確かにそういうところはあるかもしれないけど……ステータス自体は変わってないんだけどな」
「他の者にはそんな事はわからないし、マルリードの場合、いきなり強くなった印象が強い。その話を聞けば、誰だってそう思うだろう」
「そうですか。わかりました。できるだけバレないようにします」
『満月の夜の皆も魔眼のせいで強くなったのかと思っているのかもな。まあ間違ってはいないだろう?』
う。魔法が扱えるようになって更に強くなった事は認めるけど、魔素も見えるようになって動けるようになったのも……あれ? 魔眼のおかげ!?
『そうだ。感謝すれよ。で、私の魔法も探し出してほしい』
そこに持っていくわけね。嫌だよ。呪いの耐性があるとはいえ、絶対とは言えないじゃいか。
『あのな。魔眼はわざと呪いの魔法として作ったんだ。自分用にな。他の魔法は、売る為に作ったのだ。だから呪いと言っても死ぬような事はない』
あれ? 待ってそういえば、作れるのに覚える魔法を作ったの?
『作ると言ってもヒールを作れたりするわけではない。それに私が開発していた魔法は、対モンスター用だ。だから手に入れればかなり強くなるぞ。どうだ?』
……わかったよ。とりあえず一つ、見つけてやってみる。
で? 僕にもわかるように説明してよ。作成していたのになんで覚える魔法を作ったの?
『知らないと作れないからだ』
……それはおかしいよね。
『おかしいとは?』
順番がおかしいんだよ。知識を持って体を得る為に考えついたのが魔眼だって、言っていたじゃないか。それって最後に作った魔法って事じゃないの?
僕をこれ以上騙すっていうのなら協力なんて一切しない!
『……っ。わかった。魔眼を作った目的はもう一つあった。自分が作った魔法の回収だ。本来は呪いの魔法を回収できる魔法なんだ。だがなぜかコピーだけになっていた』
待って。だけって、コピーも元からつけていたの?
『あぁ。さっきも言ったように、知らないと作れないのだろうと思ったのだ。知識として覚えた魔法も持っていこうと、それでコピーの能力もつけた。生き返ってみれば、コピーの能力しかなくなり覚えた魔法も消えていた』
それで自分の魔法の回収とかは、全部できてないって事?
『一つも出来ていない。貴族に奪われたままだ。それとその魔法は、マジックアイテムになっている。契約魔法だ』
うん? マジックアイテム? 契約魔法?
『つまり魔法として使うためには契約が必要で、その為に詳細が表示される。そこに親切な事に、呪いとしてという一文があってだな……どうやらマイナス部分でそれは呪いという事になるらしい』
あのさ。それって魔法だけど、作ったのはマジックアイテムなんだよね? つまりそれ、錬金術って言わない?
『あぁ、そうだ。昔は錬金術を行う者を魔導士と呼んでいた』
へえ。凄い魔法使う人かと思っていた。
リレイスタルさんの読みを僕がディルダスさんに教えるとそう頷いた。簡単に納得しているけど、いいのだろうか。
「そういう捉え方もあるか。しかし俺たちが、相手のモンスター誘導のカラクリに気が付いたと悟られないようにしないとヤバいな」
『そうだな。かなり危うい結果になるだろう』
なんで?
『50体ものスライムをすぐに捉えて送り付けて来たのではなく、備えてあったのだろう。その備えがなんの為かわからないが、やけになった相手が備えていた全モンスターを街や村に送り込めば、大変な事態になるのは目に見えている。スライムさえあの硬度だ、大抵の者では魔素酔いしたモンスターに太刀打ちできまい』
「そっか!」
「あはは」
なんか知らないけど、ディルダスさんに笑われた。
「いやすまない。ジッと大人しいと思ったら急に声を出すものだから。どうしてヤバいか聞いたのだろう?」
「う……はい」
恥ずかしい。ばればれだ。
『もう少し私と話しながら行動する練習をした方がいいかもしれないな』
僕もそう思う。でないと、僕の中にリレイスタルさんがいるのがバレてしまう。……うん? バレたらダメなのかな? ディルダスさんには大丈夫だった。
「あのリレイスタルさんの事ってバレたらダメなのでしょうか?」
「それな。彼の能力や過去の遺産を手に入れたいという者に追われる可能性はあるな。そうだな後は、彼の力を手に入れたから強くなったんだとやっかむ者いるかもしれん」
「え? 確かにそういうところはあるかもしれないけど……ステータス自体は変わってないんだけどな」
「他の者にはそんな事はわからないし、マルリードの場合、いきなり強くなった印象が強い。その話を聞けば、誰だってそう思うだろう」
「そうですか。わかりました。できるだけバレないようにします」
『満月の夜の皆も魔眼のせいで強くなったのかと思っているのかもな。まあ間違ってはいないだろう?』
う。魔法が扱えるようになって更に強くなった事は認めるけど、魔素も見えるようになって動けるようになったのも……あれ? 魔眼のおかげ!?
『そうだ。感謝すれよ。で、私の魔法も探し出してほしい』
そこに持っていくわけね。嫌だよ。呪いの耐性があるとはいえ、絶対とは言えないじゃいか。
『あのな。魔眼はわざと呪いの魔法として作ったんだ。自分用にな。他の魔法は、売る為に作ったのだ。だから呪いと言っても死ぬような事はない』
あれ? 待ってそういえば、作れるのに覚える魔法を作ったの?
『作ると言ってもヒールを作れたりするわけではない。それに私が開発していた魔法は、対モンスター用だ。だから手に入れればかなり強くなるぞ。どうだ?』
……わかったよ。とりあえず一つ、見つけてやってみる。
で? 僕にもわかるように説明してよ。作成していたのになんで覚える魔法を作ったの?
『知らないと作れないからだ』
……それはおかしいよね。
『おかしいとは?』
順番がおかしいんだよ。知識を持って体を得る為に考えついたのが魔眼だって、言っていたじゃないか。それって最後に作った魔法って事じゃないの?
僕をこれ以上騙すっていうのなら協力なんて一切しない!
『……っ。わかった。魔眼を作った目的はもう一つあった。自分が作った魔法の回収だ。本来は呪いの魔法を回収できる魔法なんだ。だがなぜかコピーだけになっていた』
待って。だけって、コピーも元からつけていたの?
『あぁ。さっきも言ったように、知らないと作れないのだろうと思ったのだ。知識として覚えた魔法も持っていこうと、それでコピーの能力もつけた。生き返ってみれば、コピーの能力しかなくなり覚えた魔法も消えていた』
それで自分の魔法の回収とかは、全部できてないって事?
『一つも出来ていない。貴族に奪われたままだ。それとその魔法は、マジックアイテムになっている。契約魔法だ』
うん? マジックアイテム? 契約魔法?
『つまり魔法として使うためには契約が必要で、その為に詳細が表示される。そこに親切な事に、呪いとしてという一文があってだな……どうやらマイナス部分でそれは呪いという事になるらしい』
あのさ。それって魔法だけど、作ったのはマジックアイテムなんだよね? つまりそれ、錬金術って言わない?
『あぁ、そうだ。昔は錬金術を行う者を魔導士と呼んでいた』
へえ。凄い魔法使う人かと思っていた。
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