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第41話 またお願いされました
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それにしても思いっきり騙されていたんだね、僕。鑑定さえ持っていなければ死なずに済んだみたいな事いうからさ。
『もちろんコピーして手に入れたさ』
やっぱり……。
『君のステータスを見ておかしいと思った。錬金も簡易魔法に取り込まれているし、取得したはずの魔法は鑑定しかない。呪いが効かない以上、丸め込むしかないと思ってな。そういう事にしたのだ』
え? あの呪いって僕を呪わせる為に作ったって事!?
『……余計な事を言ったか』
何それ!
『悪かった。でも呪いが君には効かないのだから手に入れて損はないだろう?』
調子のいい事ばかり言って!
もう丸め込まれないよ!
『つい調子に乗りすぎて話過ぎたか』
「……おい、そろそろ戻ってこい」
あ、そうだった!
「ご、ごめんなさい。あ、なんの話をしていましたっけ?」
「君がやった事ではないという確認だ。キモンには、しばらく様子を見るように言う。だから真犯人に悟られないように頼むぞ」
「え? ここから出ていいんですか?」
「構わない。ただ相手は君の行動を把握しているかもしれない。気をつけてな」
「はい」
『よかったな。解放されて』
……魔眼は役に立っているからそれには文句はないけど、協力はしないからね!
『しかたがないか……』
□
「あ、いたいた! マルリードさん!」
「うん? え? チェミンさん。なんでここにいるの?」
僕が、ギルドの建物から出てきた所で声を掛けてきた。今日は一人なのか、護衛の人がいない。
「一人?」
「うん。ちょっとお願いがあってね」
「お願いって。また喧嘩したの?」
「違うわよ」
『この娘は?』
彼女は、お金持ちのお嬢様。
『どういう関係かはどうでもいいが、その子が身に着けているナイフについて聞いてくれ』
は? なんで?
『いいから!』
嫌だよ。また変な事に巻き込まれそうな予感がするし。それにあれは、お守りだって言っていた。これでいい?
『よくない! どこで手に入れたか聞いてほしい』
「ねえ、聞いてる?」
「へ? あ、そうだった……」
「ひどい……」
げ! また泣きそうなんだけど! って、ここで泣かれたら困るんだけど。
『ほら聞くんだ』
もうしつこいな。わかったよ。聞けばいいんでしょ!
「ごめんね。えっと、そのナイフ護身用なの? 前も身に着けていたよね?」
「え?」
僕が急にナイフの事を聞いたので、目線を落としナイフをチェミンさんは見た。
「これは『女神の雷』と言って、家に代々受け継がれているの。かわいいデザインだからお守りとしてここに来る時は、身に着けて来てるのよ」
家に代々受け継がれているものを不用意に身に着けて大丈夫なんだろうか。高価なモノだよね、きっと。
「マルリードさんのいう事を聞いたんだから私のも聞いてくれるわよね?」
「え!?」
なんでそうなるんだ。リレイスタルさんのせいだ!
『ついて行けばいいだろう。彼女、困っているのだろう?』
どうせ、また親子喧嘩かなんかでしょ。はあ……。
「わかったよ。で? 今回は何を手伝えばいいの?」
「ありがとう! こっちよ」
クルっと背を向け走り出した彼女のおしりだけ汚れていた。凄く気になる。
「ねえ、後ろ汚れているけど転んだの?」
「え? あら嫌だわ。さっき建物内を覗こうとしたら人とぶつかっちゃって」
「そうなんだ。気を付けてね。ところでどこ行くの?」
「馬車よ。お母さんの所に行くのよ。さっき話したでしょ」
どうしよう。何一つ聞いていなかった。
『母親が病気になって、医者もお手上げだと言っていたが?』
え? なぜそれで僕の所に?
『知らないが、エリキシルを作ってほしいそうだ』
「え?」
「どうしたの? 今日はお父さんはいないわ。大丈夫よ」
「そうじゃなくて、あのさ、僕にエリキシルを作ってほしいの?」
そうだと真剣な顔つきで頷かれてしまった。
彼女は、何を考えているのだろうか? 僕は冒険者なんだけどなぁ。
「詳しい話は馬車の中でするわ。乗って」
「……うん」
やっぱり変な事に巻き込まれている気がする。
僕らが乗り込むと馬車は、走り出した。
向かい合って座り、チェミンさんは泣きそうな顔で口を開く。
「お医者様も特効薬はないって。原因が不明で、もし治すとしたらエリキシルしかないって言われて。材料は、何とかお父さんが集めてくる事になっているの。お願い作って!」
「え……。なぜ僕に? 錬金術師に頼むべきだよ」
「頼んだわよ。断られたの! そんなの作れないって」
「は? 錬金術師にすら作れないモノを僕に作れっていうの? というか、条件的に言えば君にも作れるだろう?」
「できるわけないじゃない! ポーションであれよ! エリキシルを作るのには、スラポ液の最上級の品質のが必要なのよ。でもそれを作るのが難しいらしいの。あなた才能があるって言われていたでしょ」
だから僕なの? あ、スラポ液だけ作ればいいだけか。
それにしても、もう一度作れるとは限らないのだけどなぁ。
『もちろんコピーして手に入れたさ』
やっぱり……。
『君のステータスを見ておかしいと思った。錬金も簡易魔法に取り込まれているし、取得したはずの魔法は鑑定しかない。呪いが効かない以上、丸め込むしかないと思ってな。そういう事にしたのだ』
え? あの呪いって僕を呪わせる為に作ったって事!?
『……余計な事を言ったか』
何それ!
『悪かった。でも呪いが君には効かないのだから手に入れて損はないだろう?』
調子のいい事ばかり言って!
もう丸め込まれないよ!
『つい調子に乗りすぎて話過ぎたか』
「……おい、そろそろ戻ってこい」
あ、そうだった!
「ご、ごめんなさい。あ、なんの話をしていましたっけ?」
「君がやった事ではないという確認だ。キモンには、しばらく様子を見るように言う。だから真犯人に悟られないように頼むぞ」
「え? ここから出ていいんですか?」
「構わない。ただ相手は君の行動を把握しているかもしれない。気をつけてな」
「はい」
『よかったな。解放されて』
……魔眼は役に立っているからそれには文句はないけど、協力はしないからね!
『しかたがないか……』
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「あ、いたいた! マルリードさん!」
「うん? え? チェミンさん。なんでここにいるの?」
僕が、ギルドの建物から出てきた所で声を掛けてきた。今日は一人なのか、護衛の人がいない。
「一人?」
「うん。ちょっとお願いがあってね」
「お願いって。また喧嘩したの?」
「違うわよ」
『この娘は?』
彼女は、お金持ちのお嬢様。
『どういう関係かはどうでもいいが、その子が身に着けているナイフについて聞いてくれ』
は? なんで?
『いいから!』
嫌だよ。また変な事に巻き込まれそうな予感がするし。それにあれは、お守りだって言っていた。これでいい?
『よくない! どこで手に入れたか聞いてほしい』
「ねえ、聞いてる?」
「へ? あ、そうだった……」
「ひどい……」
げ! また泣きそうなんだけど! って、ここで泣かれたら困るんだけど。
『ほら聞くんだ』
もうしつこいな。わかったよ。聞けばいいんでしょ!
「ごめんね。えっと、そのナイフ護身用なの? 前も身に着けていたよね?」
「え?」
僕が急にナイフの事を聞いたので、目線を落としナイフをチェミンさんは見た。
「これは『女神の雷』と言って、家に代々受け継がれているの。かわいいデザインだからお守りとしてここに来る時は、身に着けて来てるのよ」
家に代々受け継がれているものを不用意に身に着けて大丈夫なんだろうか。高価なモノだよね、きっと。
「マルリードさんのいう事を聞いたんだから私のも聞いてくれるわよね?」
「え!?」
なんでそうなるんだ。リレイスタルさんのせいだ!
『ついて行けばいいだろう。彼女、困っているのだろう?』
どうせ、また親子喧嘩かなんかでしょ。はあ……。
「わかったよ。で? 今回は何を手伝えばいいの?」
「ありがとう! こっちよ」
クルっと背を向け走り出した彼女のおしりだけ汚れていた。凄く気になる。
「ねえ、後ろ汚れているけど転んだの?」
「え? あら嫌だわ。さっき建物内を覗こうとしたら人とぶつかっちゃって」
「そうなんだ。気を付けてね。ところでどこ行くの?」
「馬車よ。お母さんの所に行くのよ。さっき話したでしょ」
どうしよう。何一つ聞いていなかった。
『母親が病気になって、医者もお手上げだと言っていたが?』
え? なぜそれで僕の所に?
『知らないが、エリキシルを作ってほしいそうだ』
「え?」
「どうしたの? 今日はお父さんはいないわ。大丈夫よ」
「そうじゃなくて、あのさ、僕にエリキシルを作ってほしいの?」
そうだと真剣な顔つきで頷かれてしまった。
彼女は、何を考えているのだろうか? 僕は冒険者なんだけどなぁ。
「詳しい話は馬車の中でするわ。乗って」
「……うん」
やっぱり変な事に巻き込まれている気がする。
僕らが乗り込むと馬車は、走り出した。
向かい合って座り、チェミンさんは泣きそうな顔で口を開く。
「お医者様も特効薬はないって。原因が不明で、もし治すとしたらエリキシルしかないって言われて。材料は、何とかお父さんが集めてくる事になっているの。お願い作って!」
「え……。なぜ僕に? 錬金術師に頼むべきだよ」
「頼んだわよ。断られたの! そんなの作れないって」
「は? 錬金術師にすら作れないモノを僕に作れっていうの? というか、条件的に言えば君にも作れるだろう?」
「できるわけないじゃない! ポーションであれよ! エリキシルを作るのには、スラポ液の最上級の品質のが必要なのよ。でもそれを作るのが難しいらしいの。あなた才能があるって言われていたでしょ」
だから僕なの? あ、スラポ液だけ作ればいいだけか。
それにしても、もう一度作れるとは限らないのだけどなぁ。
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