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王子の話は唐突です 2
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王子も死にたくないからこれでやめるから、言い訳でもしてるのだろうか? 別にいいのに。
「わかってます。王族は免除されるのでしょう?」
「うん? あぁ、そう捉えたか。いや、私はこのままダンジョンハンターになるよ。やめたら婿に行かないといけなくなるからな」
「うん? え~!? なぜに婿?」
うわぁしまった。つい驚いて……。
「……婿に行かれるのですか?」
「あははは。別にいいよ。二人っきりの時は、さっきみたいな口調でも構わない。知ってるかい? 男児を三人まで産む仕来りがあるのを」
うん? それって王族の事かな? 初めて知った。
知らなかったので、首を横に振る。
「まあ君なら知らないか。スキルなどを授かる確率は半分なので、一応後継ぎ確保の為にね」
「そうなんですか? それなら生まれたら直ぐに鑑定すればいいのに」
「君はもう……。なぜ15歳に鑑定するか知らないのか?」
「それは知ってますよ。鑑定して確認ができたらその時からダンジョンハンターとして生きていかなくてはいけないからですよね?」
「そう。王族も同じなんだ。赤ん坊にできるかそれ」
できませんね。
そっか。15歳まで待って、スキルを授かったから次の子をって言うわけにはいかないか。
「兄上達は、授からなかった。なので、私が後継者にならない事は確定している。スキルなどを授かってダンジョンハンターになったとしても問題ない。むしろ、王族でもダンジョンハンターになって、英雄になるぐらい名を残せば国民の不満も出ないだろう。だから父上達は喜んでいたよ」
悲し気な顔でガーナラルド王子は言った。
たぶん僕の両親とは違う内容の喜びだろうな。名誉だと思っている僕の両親と体裁の為と思っている王子の父親、つまり王様。
「王子も大変なんですね。僕もね、両親も兄も授からなかったんです。だから僕も授からないかもって期待していて……」
「期待が普通の人と真逆だな」
ガーナラルド王子は、くすりと笑う。
「君と話せてすっきりしたよ。本来は、君がさっき言った様に、ダンジョンハンターにならなくてもいいんだ。だからこの指輪もしない。けど、私が出来る事をしようと思ってね。婿になるぐらいなら英雄になろうと思って、誓いに指輪を嵌めたんだ」
呪いの指輪といいながら自分から嵌めたのか。やっぱりMっ気王子だ。
「あのな。なぜそんな顔つきになる」
「え? 僕どんな顔つきしてました?」
「ちょっと引いていたな」
「う……すみません」
「ふふふ。君とは気が合いそうだ」
なぜ!? どこも合ってないけど? 同じなのは、家族がスキルなどを授かってない事だけだよね?
「さて、行こうか。あまり遅くなると騒ぐだろうから」
「そうですね」
僕が、叱られそうだ。
立ち上がり魔法陣から10階へと向かった。案の定、三人はどうしたのだろうとおろおろしていたのだった。
「合格だ。頑張れよ」
魔石をレメゼールさんに渡すとそう言われた。おめでとうとは言わなかった。
ここで一つわかった事がある。無限革袋は逆さまにしても中身が出てこない。おかげで、100個以上を一つ一つ取り出す羽目になった。魔石を入れる袋が別に必要だ。
「はい。レメゼールさんを目指します!」
「そう言ってもらえると嬉しいな。指導者になった甲斐があった。いい仲間に出会える事を願ってるよ」
僕は頷いた。
「いい仲間ならもう出会ってるだろう? 私は君とギルドを設立したい」
「は?」
ガーナラルド王子が、にっこり微笑んで恐ろしい事を言った。
パーティーをすっ飛ばしてギルドってどういう事!?
「わかってます。王族は免除されるのでしょう?」
「うん? あぁ、そう捉えたか。いや、私はこのままダンジョンハンターになるよ。やめたら婿に行かないといけなくなるからな」
「うん? え~!? なぜに婿?」
うわぁしまった。つい驚いて……。
「……婿に行かれるのですか?」
「あははは。別にいいよ。二人っきりの時は、さっきみたいな口調でも構わない。知ってるかい? 男児を三人まで産む仕来りがあるのを」
うん? それって王族の事かな? 初めて知った。
知らなかったので、首を横に振る。
「まあ君なら知らないか。スキルなどを授かる確率は半分なので、一応後継ぎ確保の為にね」
「そうなんですか? それなら生まれたら直ぐに鑑定すればいいのに」
「君はもう……。なぜ15歳に鑑定するか知らないのか?」
「それは知ってますよ。鑑定して確認ができたらその時からダンジョンハンターとして生きていかなくてはいけないからですよね?」
「そう。王族も同じなんだ。赤ん坊にできるかそれ」
できませんね。
そっか。15歳まで待って、スキルを授かったから次の子をって言うわけにはいかないか。
「兄上達は、授からなかった。なので、私が後継者にならない事は確定している。スキルなどを授かってダンジョンハンターになったとしても問題ない。むしろ、王族でもダンジョンハンターになって、英雄になるぐらい名を残せば国民の不満も出ないだろう。だから父上達は喜んでいたよ」
悲し気な顔でガーナラルド王子は言った。
たぶん僕の両親とは違う内容の喜びだろうな。名誉だと思っている僕の両親と体裁の為と思っている王子の父親、つまり王様。
「王子も大変なんですね。僕もね、両親も兄も授からなかったんです。だから僕も授からないかもって期待していて……」
「期待が普通の人と真逆だな」
ガーナラルド王子は、くすりと笑う。
「君と話せてすっきりしたよ。本来は、君がさっき言った様に、ダンジョンハンターにならなくてもいいんだ。だからこの指輪もしない。けど、私が出来る事をしようと思ってね。婿になるぐらいなら英雄になろうと思って、誓いに指輪を嵌めたんだ」
呪いの指輪といいながら自分から嵌めたのか。やっぱりMっ気王子だ。
「あのな。なぜそんな顔つきになる」
「え? 僕どんな顔つきしてました?」
「ちょっと引いていたな」
「う……すみません」
「ふふふ。君とは気が合いそうだ」
なぜ!? どこも合ってないけど? 同じなのは、家族がスキルなどを授かってない事だけだよね?
「さて、行こうか。あまり遅くなると騒ぐだろうから」
「そうですね」
僕が、叱られそうだ。
立ち上がり魔法陣から10階へと向かった。案の定、三人はどうしたのだろうとおろおろしていたのだった。
「合格だ。頑張れよ」
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「はい。レメゼールさんを目指します!」
「そう言ってもらえると嬉しいな。指導者になった甲斐があった。いい仲間に出会える事を願ってるよ」
僕は頷いた。
「いい仲間ならもう出会ってるだろう? 私は君とギルドを設立したい」
「は?」
ガーナラルド王子が、にっこり微笑んで恐ろしい事を言った。
パーティーをすっ飛ばしてギルドってどういう事!?
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