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◆189◆ルイユの形見
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マドラーユさんが、僕をジッと見つめている。
あ、そうだ。マドラーユさんは、僕がエルフの森に向かったのを知っていたんだった。
彼女もルイユが生きているって確信しちゃったね……。
「ルイユは私じゃないわよ? だいたい姿を変えられるわけないでしょう?」
「錬金術師が何を言う」
確かに姿を変える事は出来ないけど、そう思い込ませる事は出来るんだよね。たぶん、アベガルさんはそれに気がついたのかも。
「姿を変えられずともそう見える様にマジックアイテムで出来るのだろう?」
やっぱり。でもそっちじゃないんだよなぁ。
僕達が入れ替わっていたっという発想は浮かばないか。
「出来ないわよ! 出来ていたら私は大金持ちよ!」
「そうか。ならば質問を変えよう。お前達は、何を企んでいる? エルフとモンスターを使って何をしようとしているんだ?」
「え……待って、言ったよね? 俺の父親に会いに行ったって!」
まさかそう思っていたとは思わなかった。
作戦は成功したどころか、悪い方向へ考えを持っていかせたみたい。どうしよう。
「ではなぜ、もう一度エルフの元へ行った? ここに来たのは、マントを届けに来たのだろう? 私の失態だ。マントを回収し忘れるなんてな」
マントを回収する気だったんだ!
それもそうか。凄いアイテムなんだもんね。
しかもほいほい普通は作れないみたいだし。
「マントなんて、ここにはないよ。あれは処分したから」
僕がそう言うと、ギロッとアベガルさんに睨まれた。
「嘘を言うな。ルイユが死んだと言うならあれは遺品だ。ルイユの形見だろう?」
「お墓を作って埋めたんだ」
そう言い訳をすると、何故かイラーノが隣でため息をついた。
「いつだ? そういう行動の報告はないが?」
あ、そうだった。見張られていたんだった。
だからイラーノは、ため息をついたのか。バレバレの嘘をついたから……。
「俺達は、何も企んでないよ。俺達は旅に出る予定だからお金が必要だったんだ。だからまたここで働かせてもらおうと思って、お願いに来たんだ。それに俺は、エルフに命を狙われた身だよ? それでどうして結託していると思うんだよ」
「さすがギルドマスターの息子だな。ちゃんと筋が通っている。だがなぜ、その襲った二人を逃がした? 君だけじゃなく、隣にいるクテュールまでもを殺そうとした相手ではないか」
「誤解が解けたからね。二度と俺達の前に現れない事を条件に許したんだよ。だからあの場を去ったの」
凄い! ちゃんとつじつまが合っている。
「ではクテュール。何故君は、墓を作ったなどと嘘をついた? マントを探されたら困るからだろう?」
あぁ……僕はなんて間抜けなんだろう。
「本当にマントはないんだって! あんまりしつこいからそう言っただけ!」
もし万が一の事を考えて、マントはキュイの所に置いて来た。
あれがアベガルさんの手に渡れば、ルイユ自身が浮いていた事がばれてしまうからね。
これ以上、安全な隠し場所はない。
はぁっと、アベガルさんは大きなため息をついた。
「できれば私も手荒な事をしたくないんだが? 拷問をされたいのか?」
拷問って……。本気ならマドラーユさんもだよね?
関係ない彼女まで巻き込んでしまった。どうしよう……。
「わかったよ。本当の事を言うよ」
「え? クテュール?」
僕がそう呟くと、イラーノが驚く。
本当の事を言えば、今までの工作がパーだ。
「僕もルイユが生きていると思っている。だから探しに行くつもりなんだ。マントは、こっそり隠した。ルイユが現れたというのならそれを回収して、向かったんだ! 生きているんだよルイユは!」
「………」
イラーノは、驚いて声もでないみたいだ。
僕の迫真の演技なんだけど……。いかかでしょう?
「隠しただと? そんな報告も受けてない」
「街に戻った時に、ある場所に隠したんだ」
「……そうだよ。こっそり夜に抜け出して、隠しに行ったんだ!」
「あの時か……」
イラーノも調子を合わせて言うと、アベガルさんはボソッと呟いた。
やったぁ! 騙されてくれた!
僕が、キュイの所に行く為にイラーノとルイユが家をこっそり抜け出した様に見せかけた時の事を利用した。
「いいだろう。一旦信じよう。だが、身柄は拘束させて頂く」
「え? なんで? 何もしてないのに拘束って!」
「連れて行け」
イラーノが抗議するも無視だ。
「きゃぁ! ちょっと私もなの?」
「待って! マドラーユさんは、関係ないから!」
全然信じてないじゃないか!
《主様!》
僕は、ブンブンと首を横に振った。
今、ルイユに正体をばらされたらもう言い訳できない!
あ、そうだ。マドラーユさんは、僕がエルフの森に向かったのを知っていたんだった。
彼女もルイユが生きているって確信しちゃったね……。
「ルイユは私じゃないわよ? だいたい姿を変えられるわけないでしょう?」
「錬金術師が何を言う」
確かに姿を変える事は出来ないけど、そう思い込ませる事は出来るんだよね。たぶん、アベガルさんはそれに気がついたのかも。
「姿を変えられずともそう見える様にマジックアイテムで出来るのだろう?」
やっぱり。でもそっちじゃないんだよなぁ。
僕達が入れ替わっていたっという発想は浮かばないか。
「出来ないわよ! 出来ていたら私は大金持ちよ!」
「そうか。ならば質問を変えよう。お前達は、何を企んでいる? エルフとモンスターを使って何をしようとしているんだ?」
「え……待って、言ったよね? 俺の父親に会いに行ったって!」
まさかそう思っていたとは思わなかった。
作戦は成功したどころか、悪い方向へ考えを持っていかせたみたい。どうしよう。
「ではなぜ、もう一度エルフの元へ行った? ここに来たのは、マントを届けに来たのだろう? 私の失態だ。マントを回収し忘れるなんてな」
マントを回収する気だったんだ!
それもそうか。凄いアイテムなんだもんね。
しかもほいほい普通は作れないみたいだし。
「マントなんて、ここにはないよ。あれは処分したから」
僕がそう言うと、ギロッとアベガルさんに睨まれた。
「嘘を言うな。ルイユが死んだと言うならあれは遺品だ。ルイユの形見だろう?」
「お墓を作って埋めたんだ」
そう言い訳をすると、何故かイラーノが隣でため息をついた。
「いつだ? そういう行動の報告はないが?」
あ、そうだった。見張られていたんだった。
だからイラーノは、ため息をついたのか。バレバレの嘘をついたから……。
「俺達は、何も企んでないよ。俺達は旅に出る予定だからお金が必要だったんだ。だからまたここで働かせてもらおうと思って、お願いに来たんだ。それに俺は、エルフに命を狙われた身だよ? それでどうして結託していると思うんだよ」
「さすがギルドマスターの息子だな。ちゃんと筋が通っている。だがなぜ、その襲った二人を逃がした? 君だけじゃなく、隣にいるクテュールまでもを殺そうとした相手ではないか」
「誤解が解けたからね。二度と俺達の前に現れない事を条件に許したんだよ。だからあの場を去ったの」
凄い! ちゃんとつじつまが合っている。
「ではクテュール。何故君は、墓を作ったなどと嘘をついた? マントを探されたら困るからだろう?」
あぁ……僕はなんて間抜けなんだろう。
「本当にマントはないんだって! あんまりしつこいからそう言っただけ!」
もし万が一の事を考えて、マントはキュイの所に置いて来た。
あれがアベガルさんの手に渡れば、ルイユ自身が浮いていた事がばれてしまうからね。
これ以上、安全な隠し場所はない。
はぁっと、アベガルさんは大きなため息をついた。
「できれば私も手荒な事をしたくないんだが? 拷問をされたいのか?」
拷問って……。本気ならマドラーユさんもだよね?
関係ない彼女まで巻き込んでしまった。どうしよう……。
「わかったよ。本当の事を言うよ」
「え? クテュール?」
僕がそう呟くと、イラーノが驚く。
本当の事を言えば、今までの工作がパーだ。
「僕もルイユが生きていると思っている。だから探しに行くつもりなんだ。マントは、こっそり隠した。ルイユが現れたというのならそれを回収して、向かったんだ! 生きているんだよルイユは!」
「………」
イラーノは、驚いて声もでないみたいだ。
僕の迫真の演技なんだけど……。いかかでしょう?
「隠しただと? そんな報告も受けてない」
「街に戻った時に、ある場所に隠したんだ」
「……そうだよ。こっそり夜に抜け出して、隠しに行ったんだ!」
「あの時か……」
イラーノも調子を合わせて言うと、アベガルさんはボソッと呟いた。
やったぁ! 騙されてくれた!
僕が、キュイの所に行く為にイラーノとルイユが家をこっそり抜け出した様に見せかけた時の事を利用した。
「いいだろう。一旦信じよう。だが、身柄は拘束させて頂く」
「え? なんで? 何もしてないのに拘束って!」
「連れて行け」
イラーノが抗議するも無視だ。
「きゃぁ! ちょっと私もなの?」
「待って! マドラーユさんは、関係ないから!」
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