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◆213◆さっぱりしたのに
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今僕は、大きな湯船に浸かっている。
マドラーユさんが泊まっている宿は、この街で一番大きな宿だった。しかも最上階!
ロドリゴさんが言っていた様に、マドラーユさんは権力者か大金持ちの娘なんだろうな。
騎士団に泊まった時と違って、ベットと窓があってお風呂までついている部屋を一人ずつ用意してくれた。
体の汚れを落とし、新しく用意してもらった服を着る。
いいんだろうか? 凄く高そうな服だけど。
部屋を出れば、かなり広いリビングルームになっていた。
豪勢なテーブルを囲うソファーも上品で、僕がいるのは場違いだと思う。
イラーノはもうソファーに座っていた。向かい側にマドラーユさんもいる。
「えっと、ありがとうございます」
「似合ってるわよ」
僕は黒っぽい服、イラーノは白。僕は、イラーノの隣に座った。
「ありがとうございました。おかげで綺麗になりました」
そう言って、ルイユもリビングルームに来て、僕の横に座った。
「お揃いですね」
ルイユも僕と同じ色だ。
「さっぱりした。それにしても俺にまでなんて、大盤振る舞いだな」
コーリゼさんも来て言った。
「遠慮せずに私の横にどうぞ。私を守ってくれたのは、この二人ではなくあなたなのですから当然でしょう?」
確かにそうだ。バラバラに逃げた時に、マドラーユさんを守ってくれたのは、コーリゼさんだ。
「あなたは、冒険者じゃないからな」
そう返し、コーリゼさんはマドラーユさんの隣に座る。
「さて、私が追い出されてからどうなったのかしら? 情報によるとモンスターが攻めて来たとか」
「狙いが俺達だと思ったアベガルさん達は、俺達は街の外に逃がそうとしたんだ」
マドラーユさんの質問に答えたイラーノの言葉に、マドラーユさんは首を傾げた。
「モンスターの中に連れて行かれたの?」
「あ、そっか。冒険者はモンスターを倒す為に街の外へ行っていて、そのモンスターを操っていたエルフが街に入って来た」
「……話していいの?」
素直に話すイラーノに、僕は耳打ちした。
「知ったからって他の人に漏らさないでしょう? 逆に教えないと知ろうと色々するだろうから」
それもそうだ。
「で? ルイユさんは、捕らえられなかったのね。疑いは晴れたって事かしら?」
マドラーユさんは、目の前にいるルイユを見て言う。
「だと宜しいのですが……」
ルイユは、そう返す。
今回は、ルイユは関係ないとアベガルさんは思ったようだけど、今までの疑いが晴れたとは言えないかも。
「で、エルフの狙いは何? あの二人が隠している事と関係があるんでしょう」
マドラーユさんも鋭い。
エルフは、男装した女性を狙っていた。って、あれ? じゃ、コーリゼさんは女性!?
向かい側のソファーに座るコーリゼさんを見るも変装しているように見えない。だとしたら、エルフをさぐっているから襲われたって事なのかな?
「それを知って、あなたはどうする気なのですか?」
ルイユがマドラーユさんに聞く。
「協力するつもりよ」
「協力? お金でも……」
「違うわよ。錬金術でよ」
「おや。騎士団って専属の錬金術師がいるのではなかったのですか? あなたでは戦力にならないのでは?」
「なんですって!」
なんでいきなりそんな事言うの!
マドラーユさんは、空を飛べる物をまだ作れていない。
「錬金術師同士仲良くと思っていたけど、無理そうね! 助けてあげたのに!」
「それは感謝しております」
にっこり微笑んで返すルイユだけど、そんな事思ってませんって僕でもわかる笑顔なんだけど!
「これ以上は目障りだと思いますので、退出致しますね。クテュール行きましょう」
「え? あ、あの、マドラーユさんごめんなさい」
ルイユに引っ張られ僕も立ち上がる。
「え? ちょ、俺は?」
「あなたは、私の助手でしょう!」
困り顔だったイラーノが慌てて僕らを追おうとすると、マドラーユさんが止めた。
「俺も失礼するよ。お世話になった」
コーリゼさんも立ち上がり、軽く会釈して僕達の後を追う様に足早に歩く。
イラーノを残し僕達は、宿を出た。
「もうルイユ、あんな事言ったら怒るの当たり前だから」
「いや、ワザとだろう?」
僕がルイユに抗議すると、後ろを付いて来ていたコーリゼさんが言った。
ワザとだったのか……。
「二人に大切な話があります」
「俺にも?」
ルイユが今までないぐらい真剣な顔つきで呟いた。
コーリゼさんも驚いていたけど、僕だけじゃなくてコーリゼさんにもって一体なんだろう?
マドラーユさんが泊まっている宿は、この街で一番大きな宿だった。しかも最上階!
ロドリゴさんが言っていた様に、マドラーユさんは権力者か大金持ちの娘なんだろうな。
騎士団に泊まった時と違って、ベットと窓があってお風呂までついている部屋を一人ずつ用意してくれた。
体の汚れを落とし、新しく用意してもらった服を着る。
いいんだろうか? 凄く高そうな服だけど。
部屋を出れば、かなり広いリビングルームになっていた。
豪勢なテーブルを囲うソファーも上品で、僕がいるのは場違いだと思う。
イラーノはもうソファーに座っていた。向かい側にマドラーユさんもいる。
「えっと、ありがとうございます」
「似合ってるわよ」
僕は黒っぽい服、イラーノは白。僕は、イラーノの隣に座った。
「ありがとうございました。おかげで綺麗になりました」
そう言って、ルイユもリビングルームに来て、僕の横に座った。
「お揃いですね」
ルイユも僕と同じ色だ。
「さっぱりした。それにしても俺にまでなんて、大盤振る舞いだな」
コーリゼさんも来て言った。
「遠慮せずに私の横にどうぞ。私を守ってくれたのは、この二人ではなくあなたなのですから当然でしょう?」
確かにそうだ。バラバラに逃げた時に、マドラーユさんを守ってくれたのは、コーリゼさんだ。
「あなたは、冒険者じゃないからな」
そう返し、コーリゼさんはマドラーユさんの隣に座る。
「さて、私が追い出されてからどうなったのかしら? 情報によるとモンスターが攻めて来たとか」
「狙いが俺達だと思ったアベガルさん達は、俺達は街の外に逃がそうとしたんだ」
マドラーユさんの質問に答えたイラーノの言葉に、マドラーユさんは首を傾げた。
「モンスターの中に連れて行かれたの?」
「あ、そっか。冒険者はモンスターを倒す為に街の外へ行っていて、そのモンスターを操っていたエルフが街に入って来た」
「……話していいの?」
素直に話すイラーノに、僕は耳打ちした。
「知ったからって他の人に漏らさないでしょう? 逆に教えないと知ろうと色々するだろうから」
それもそうだ。
「で? ルイユさんは、捕らえられなかったのね。疑いは晴れたって事かしら?」
マドラーユさんは、目の前にいるルイユを見て言う。
「だと宜しいのですが……」
ルイユは、そう返す。
今回は、ルイユは関係ないとアベガルさんは思ったようだけど、今までの疑いが晴れたとは言えないかも。
「で、エルフの狙いは何? あの二人が隠している事と関係があるんでしょう」
マドラーユさんも鋭い。
エルフは、男装した女性を狙っていた。って、あれ? じゃ、コーリゼさんは女性!?
向かい側のソファーに座るコーリゼさんを見るも変装しているように見えない。だとしたら、エルフをさぐっているから襲われたって事なのかな?
「それを知って、あなたはどうする気なのですか?」
ルイユがマドラーユさんに聞く。
「協力するつもりよ」
「協力? お金でも……」
「違うわよ。錬金術でよ」
「おや。騎士団って専属の錬金術師がいるのではなかったのですか? あなたでは戦力にならないのでは?」
「なんですって!」
なんでいきなりそんな事言うの!
マドラーユさんは、空を飛べる物をまだ作れていない。
「錬金術師同士仲良くと思っていたけど、無理そうね! 助けてあげたのに!」
「それは感謝しております」
にっこり微笑んで返すルイユだけど、そんな事思ってませんって僕でもわかる笑顔なんだけど!
「これ以上は目障りだと思いますので、退出致しますね。クテュール行きましょう」
「え? あ、あの、マドラーユさんごめんなさい」
ルイユに引っ張られ僕も立ち上がる。
「え? ちょ、俺は?」
「あなたは、私の助手でしょう!」
困り顔だったイラーノが慌てて僕らを追おうとすると、マドラーユさんが止めた。
「俺も失礼するよ。お世話になった」
コーリゼさんも立ち上がり、軽く会釈して僕達の後を追う様に足早に歩く。
イラーノを残し僕達は、宿を出た。
「もうルイユ、あんな事言ったら怒るの当たり前だから」
「いや、ワザとだろう?」
僕がルイユに抗議すると、後ろを付いて来ていたコーリゼさんが言った。
ワザとだったのか……。
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