売られた元令嬢は自分を買った伯爵閣下のもとで幸せになります

rifa

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重なり合う二人の影①

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「で、でも、そのことでハッキリ気づかされました。ここに私を置いておくのは、ダイナ様にとってよくありません。これから婚約者を見つけなければならない弊害に、私はなりたくないのです!」
「どうしてそれが、君はここにいてはいけない理由になるんだ?」
「こ、こういう関係は夫婦のすることだと教わりました。ですから、これ以上私をここに置かれてこのような関係が続くのは、良くないことだと思いまして……」
「だから出て行こうとした?」
「……は、はい」
 この時、色々話して感情が昂っていたから気づかなかったが、やはり全裸は寒いと思う。早く話を終えて最後の仕事をし、服を着て早くこの屋敷を出なければいけない。
「ならば必要ないだろう。オレは他に女を娶るつもりはない。さあ、満足か? はやくこっちへ来い」
 そう言うとダイナ様はまた両手を広げた。
「め、娶るつもりはない……? 侯爵家の旦那様ともあろう方が、奥さんを娶らず一生独身でいると……?」
「良いから早く来い。寒いんだよ、オレも」
「ですから、早く服を……きゃっ!」
 床に脱ぎ捨てられたチュニックを拾おうと屈めば、ぐいっと身体を引き寄せられ、ダイナ様に無理やり抱きしめられた。
「ひゃぁっ!」
 寒いと言っていたダイナ様の逞しい筋肉が予想以上にあたたかく、つい変な声が出てしまった。
「君も寒そうじゃないか」
 ダイナ様は苦々しくそう言葉を零すと、私の唇に吸い付いた。
「ッ?!」
 ダイナ様の口内が温かく、吐く息も握られた手も温かかった。先ほどまで寒さで身体がこわばっていたのが嘘みたいに、やわらかく解きほぐされていく。
「……君を、抱きたいんだ」
 ダイナ様の熱のこもった声が、吐息と一緒に耳元で吐き出される。
 それがぞくぞくと全身を震わせたのに、脳はうっとりと蕩かされるようだった。
「め、娶る気がなくても……私、のようなものと遊んでいるわけには、いきません」
「……鈍いな。そこもかわいらしいが」
 耳元でダイナ様の低い声が囁かれるたび、身体にぞくぞくとした感覚が走る。その吐息だけで私の頭がおかしくなりそうだ。
 必死に耳への攻撃に耐えていると、ダイナ様が「クスッ」と小さく笑ってから、私の下の肉の割れ目へ指を這わせる。
「ふぁあっ♡」
 前にここを弄られたことを身体が覚えていて、待っていましたと悦ぶように腰が振れる。
(あたまが……なにも、考えられなくなる……)
 自覚せざるを得ない。私は、ダイナ様を求めている。心焦がれるほど、この方を求めている。
 他に相手がいるはずだとか、私なんて身分違いに手を出してはいけないとか、頭の中で目まぐるしく回っていた考えも、今はどうでも良くなっていく。
(今だけは……ダイナ様に……)
 おまたの筋を楽しそうに撫でるダイナ様の、いじわるな声がまた耳に囁かれる。
「こんなに身体が求めているのに。オレにこうされるの、好きだろう?」
「しゅ、きぃ……♡♡ダイナ様だいしゅき……♡」
「おいおい、まだ撫でているだけなのにこんなにココをドロドロにして。いやらしいまんこだな♡」
「ごめんなしゃい……♡いやらしいおまんこでごめんなしゃい♡♡」
 意地悪なことを耳元で囁かれるのが快感で、ダイナ様のおちんちんが入ったらどうなるんだろうと、さらなる快楽を求めて彼の股間に顔をうずめる。
「お、おい……!」
「あは……♡ダイナさまのおちんちん、おっきくて、カチカチだぁ♡」
 すっかりそそり立っているが、もっと元気にしてあげようとそこにゆっくり舌を這わせる。この半年で少しは上達していると良いが、あくまで自己流なので少し自信がない。
「んっ……!」
「ダイナさまのお味ぃ♡わたし好きです♡」
 愛おしい、という思いで丁寧に舐めていると、ダイナ様の身体が震える。
 出る……と思ったが、ダイナ様は私の顔を無理やり引きはがし、私のベッドの上に寝転がせた。
 それを組み敷いたダイナ様は、顔を真っ赤に、もう耐えられない、限界というように余裕のない表情をしていた。
 その顔に、ごくりと生唾を呑む。
 私の了承など待てないように脚を拡げると、私の肉の割れ目にぴたりとダイナ様のおちんちんがあてがわれたのがわかった。
(あぁ……ダイナ様……とうとう)
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