2 / 30
2. 開口一番「妻になってください」は非常識
しおりを挟む
無事に自分のクラスと名前が書かれた掲示板を確認し、私は安堵のため息をついた。一年四組、出席番号三十三番。可もなく不可もない、実に平凡な響きだ。素晴らしい。
入学式の会場である体育館は、新入生たちの期待と緊張が入り混じった独特の熱気に満ちていた。私は指定されたパイプ椅子にちょこんと腰掛け、周囲の喧騒に耳を澄ませる。
「ねぇ、中学どこだった?」
「マジで? 俺、〇中だよ!」
「この後のクラス、緊張するよねー」
あちこちで交わされる、初々しくて、どこかぎこちない会話。これだ。これこそが、私が夢にまで見た学校という空間。私も早く、この輪の中に混ざりたい。いや、焦りは禁物だ。まずは入学式という最初の関門を、その他大勢の一人として、目立たず穏やかに乗り切ることが最優先事項である。
と、その時だった。それまでざわざわとしていた体育館の空気が、まるで水を打ったように一瞬静まりかえり、次の瞬間、囁き声の波となって後方から前方へと伝播していった。
「え、待って、やばい」
「嘘でしょ、同じ学年なの?」
「モデル? アイドル?」
何事かと、私もつい好奇心に負けて振り返る。そして、思わず息を呑んだ。
入り口に立っていたのは、四人の男子生徒だった。
ただの男子生徒ではない。少女漫画の扉絵からそのまま抜け出してきたような、現実離れした美貌を持つ四人組。まるで彼らの周りだけ、スポットライトが当たっているかのように輝いて見えた。
一人は、燃えるような赤毛を少し乱した、快活そうな青年。太陽みたいな笑顔が眩しく、鍛えられた体躯は制服の上からでも明らかだ。リーダーといった風格がある。
その隣には、艶やかな黒髪をさらりと流した、理知的な雰囲気の青年。切れ長の目に縁取られた眼鏡の奥の瞳は、全てを見通すように冷静で、近寄りがたいほどの秀才オーラを放っている。
三人目は、肩まで伸びた色素の薄い髪が中性的な魅力を醸し出す、ミステリアスな少年。どこか儚げな表情で、その瞳は誰とも視線を合わせようとせず、周囲の喧騒から超然としている。
そして最後の一人は、人懐っこそうな笑顔を浮かべた、弟系の少年。少し癖のある茶髪を揺らしながら、好奇心旺盛といった様子でキョロキョロと体育館を見渡している。庇護欲を掻き立てられる愛嬌があった。
四者四様、それぞれが異なるタイプの、完璧すぎるほどの美少年たち。彼らが一か所に固まっているという事実は、一種の暴力的なまでのオーラを放ち、体育館中の視線を釘付けにしていた。
「……別世界の生き物だ」
それが、私の率直な感想だった。
住む世界が違う。DNAの設計図からして、きっと構造が違うのだ。私が目指すのは、その他大勢が織りなす平凡な日常。あんな学園の主役級の人間と関わることなど、天地がひっくり返ってもあり得ない。関わってはいけない。
私はすぐに彼らから視線を外し、正面のステージに掲げられた「祝・入学」の看板をただじっと見つめることにした。嵐が来たら、頭を低くして過ぎ去るのを待つ。それが、数多の秘境で私が学んだ生存戦略の基本だ。
やがて始まった入学式は私の期待通り、実に退屈なものだった。
校長先生のどこかで聞いたことのあるような祝辞。来賓のPTA会長の当たり障りのない挨拶。そのどれもが、私の心を「普通って、なんて素晴らしいんだろう」という感動で満たしてくれた。この眠気を誘うほどの平穏こそが、私の求めていたものなのだから。
唯一の想定外は新入生代表の挨拶に、先ほどの美少年四人組のリーダー格――名簿によると一条 彰人くん――が登壇したことだった。
彼は壇上で実に堂々とした、しかしどこか不思議な挨拶をしてみせた。
「我々新入生一同は、この歴史ある碧海高校で、勉学に、スポーツに、全身全霊を捧げることを誓います! そして、この学び舎でこそ、我らが魂に刻まれた宿願を果たすことを、ここに宣言するものであります!」
宿願という、高校生の挨拶にはあまりにも不釣り合いな言葉に、会場の一部が少しだけざわついた。けれど、彼の圧倒的なカリスマ性と自信に満ちた声は、そんな些細な違和感など些末なことだと思わせる力があった。周囲の女子生徒からは、早くも「一条くん、カッコいい……」なんて熱いため息が漏れている。
やっぱり、別世界の人間だ。
私は改めてそう確信し、彼らの存在を自分の意識から完全に切り離すことに決めた。
式は滞りなく終わり、退場の時が来た。
生徒たちが一斉に立ち上がり、体育館の大きな出口へと向かう。ここが一番混雑するタイミングだ。人の流れに乗りながら、私はこれからの高校生活に思いを馳せていた。まずは教室に入ったら、隣の席の子に勇気を出して話しかけるんだ。「よろしくね」って、爽やかな笑顔で。そこから、友達の輪が広がっていくはずだ。
そんなささやかで輝かしい未来を想像していた、まさにその時だった。
「――お待ちしておりました」
凛とした、よく通る声が私の耳元でする。
ふと気づくと、私は人の流れから弾き出されるようにして、壁際に立たされていた。そして私の目の前には、なぜか、あの美少年四人組が立ちはだかっていた。
体育館の出口ホールにいた、ほぼ全ての生徒の足が止まる。
「え、何?」
「あの四人組が、誰かに話しかけてる……」
「相手、誰? 」
一瞬にして、私と彼らを中心に半径数メートルの空間が生まれ、そこへ数百の視線が突き刺さる。待って。何? どういう状況? 私が何か、彼らの気に障るようなことでもしたというのだろうか。道でも塞いでしまっていたのだろうか。
「あの、すみませ……」
私がか細い声で謝罪しようとした、その瞬間だった。
私の言葉を遮るように、四人は、まるで示し合わせたかのように、流れるような優雅な動作で、私の前に――跪いた。
騎士が、王に忠誠を誓う時のように。
恭しく、右膝を床につけて。
シン……と、体育館ホールから全ての音が消えた。誰もが目の前で起こっている非現実的な光景に、言葉を失っていた。私もまた、自分の身に何が起きているのか、全く理解が追いつかなかった。
やがて、静寂を破ったのはリーダー格の一条くんだった。彼はうっとりとした表情で私を見上げ、朗々と、芝居がかった口調で言った。
「おお、我が主君! 幾星霜の時を超え、ようやく、ようやくお会いできました!」
……我が、主君?
呆然とする私に、今度はクールな眼鏡の青年――如月 伊呂波くんが、理知的な瞳に熱を込めて続く。
「この日を、我らがどれほど待ちわびていたことか。この魂が、再び貴女様にお仕えできる日を」
中性的な美少年――倉吉 凪くんは、儚げな表情のまま、恍惚とした声で囁いた。
「我らの魂は、いついかなる時も、常に貴女様と共にありました。たとえ、記憶の海に沈んでいたとしても」
そして、人懐っこい弟系の少年――早苗 翔くんが、満面の笑みで締めくくる。
「もう二度と、その手は離しやしません! 俺たちが、絶対にアナタを守りますから!」
私の頭の中は、疑問符で埋め尽くされた。「なぜ?」「誰?」「何の冗談?」「壮大なドッキリ?」「人違いでは?」――あらゆる可能性が浮かんでは消えていく。けれど、彼らの瞳は冗談を言っているようには見えなかった。四対の瞳が、狂信的とすら言えるほどの熱量と忠誠心をもって、真っ直ぐに私だけを射抜いている。
そして。
次の瞬間、私の平凡な日常への願いを、未来永劫、再起不能なまでに打ち砕く言葉が、四人の口からユニゾンで放たれた。
「「「「我ら四騎士、貴女様を妻としてお迎えします!」」」」
妻。
つま。
TSUMA。
その単語が、静まり返った体育館ホールに高らかに響き渡った。
一瞬の、本当に一瞬の沈黙。
そして、次の瞬間、ホールは爆発的な大混乱に包まれた。
「「「「えええええええええええええええっ!?」」」」
悲鳴、絶叫、どよめき、混乱。
「妻って言った!?」
「プロポーズ!? 入学式の日に!?」
「相手、あの地味そうな子だよね?」
「どういうこと!? あの五人って、そういう関係だったの!?」
好奇、嫉妬、驚愕、羨望、そしておそらくは憐憫。ありとあらゆる感情を乗せた視線の槍が、三百六十度、全方位から私の全身に突き刺さる。痛い。痛い痛い痛い。視線って、物理的に突き刺さるんだ。ジャングルで遭遇した毒針を飛ばすサソリの群れより、よっぽど痛い。
私の思考は、完全に停止した。ショートした頭の中で、ただただ『平凡な日常計画書』が、シュレッダーにかけられていく映像だけが再生されていた。
平凡なスタート。
平凡な友達作り。
平凡なクラスでの立ち位置。
平凡な三年間。
開始わずか三時間。
私の、私のささやかで、けれど誰よりも強く願った夢は、粉々に、跡形もなく砕け散った。
目の前では、満足げな表情を浮かべた一条くんが、「さあ、我らの城へ参りましょう、乃蒼様」などと寝言を言いながら、優雅に私の手を取ろうと伸ばしてくる。
その手を、私はただ呆然と見つめることしかできなかった。
そして、私の唇から、かろうじて漏れ出たのは。
「……ひ、非常識だ」
たった一言の、魂からの呟きだけだった。
入学式の会場である体育館は、新入生たちの期待と緊張が入り混じった独特の熱気に満ちていた。私は指定されたパイプ椅子にちょこんと腰掛け、周囲の喧騒に耳を澄ませる。
「ねぇ、中学どこだった?」
「マジで? 俺、〇中だよ!」
「この後のクラス、緊張するよねー」
あちこちで交わされる、初々しくて、どこかぎこちない会話。これだ。これこそが、私が夢にまで見た学校という空間。私も早く、この輪の中に混ざりたい。いや、焦りは禁物だ。まずは入学式という最初の関門を、その他大勢の一人として、目立たず穏やかに乗り切ることが最優先事項である。
と、その時だった。それまでざわざわとしていた体育館の空気が、まるで水を打ったように一瞬静まりかえり、次の瞬間、囁き声の波となって後方から前方へと伝播していった。
「え、待って、やばい」
「嘘でしょ、同じ学年なの?」
「モデル? アイドル?」
何事かと、私もつい好奇心に負けて振り返る。そして、思わず息を呑んだ。
入り口に立っていたのは、四人の男子生徒だった。
ただの男子生徒ではない。少女漫画の扉絵からそのまま抜け出してきたような、現実離れした美貌を持つ四人組。まるで彼らの周りだけ、スポットライトが当たっているかのように輝いて見えた。
一人は、燃えるような赤毛を少し乱した、快活そうな青年。太陽みたいな笑顔が眩しく、鍛えられた体躯は制服の上からでも明らかだ。リーダーといった風格がある。
その隣には、艶やかな黒髪をさらりと流した、理知的な雰囲気の青年。切れ長の目に縁取られた眼鏡の奥の瞳は、全てを見通すように冷静で、近寄りがたいほどの秀才オーラを放っている。
三人目は、肩まで伸びた色素の薄い髪が中性的な魅力を醸し出す、ミステリアスな少年。どこか儚げな表情で、その瞳は誰とも視線を合わせようとせず、周囲の喧騒から超然としている。
そして最後の一人は、人懐っこそうな笑顔を浮かべた、弟系の少年。少し癖のある茶髪を揺らしながら、好奇心旺盛といった様子でキョロキョロと体育館を見渡している。庇護欲を掻き立てられる愛嬌があった。
四者四様、それぞれが異なるタイプの、完璧すぎるほどの美少年たち。彼らが一か所に固まっているという事実は、一種の暴力的なまでのオーラを放ち、体育館中の視線を釘付けにしていた。
「……別世界の生き物だ」
それが、私の率直な感想だった。
住む世界が違う。DNAの設計図からして、きっと構造が違うのだ。私が目指すのは、その他大勢が織りなす平凡な日常。あんな学園の主役級の人間と関わることなど、天地がひっくり返ってもあり得ない。関わってはいけない。
私はすぐに彼らから視線を外し、正面のステージに掲げられた「祝・入学」の看板をただじっと見つめることにした。嵐が来たら、頭を低くして過ぎ去るのを待つ。それが、数多の秘境で私が学んだ生存戦略の基本だ。
やがて始まった入学式は私の期待通り、実に退屈なものだった。
校長先生のどこかで聞いたことのあるような祝辞。来賓のPTA会長の当たり障りのない挨拶。そのどれもが、私の心を「普通って、なんて素晴らしいんだろう」という感動で満たしてくれた。この眠気を誘うほどの平穏こそが、私の求めていたものなのだから。
唯一の想定外は新入生代表の挨拶に、先ほどの美少年四人組のリーダー格――名簿によると一条 彰人くん――が登壇したことだった。
彼は壇上で実に堂々とした、しかしどこか不思議な挨拶をしてみせた。
「我々新入生一同は、この歴史ある碧海高校で、勉学に、スポーツに、全身全霊を捧げることを誓います! そして、この学び舎でこそ、我らが魂に刻まれた宿願を果たすことを、ここに宣言するものであります!」
宿願という、高校生の挨拶にはあまりにも不釣り合いな言葉に、会場の一部が少しだけざわついた。けれど、彼の圧倒的なカリスマ性と自信に満ちた声は、そんな些細な違和感など些末なことだと思わせる力があった。周囲の女子生徒からは、早くも「一条くん、カッコいい……」なんて熱いため息が漏れている。
やっぱり、別世界の人間だ。
私は改めてそう確信し、彼らの存在を自分の意識から完全に切り離すことに決めた。
式は滞りなく終わり、退場の時が来た。
生徒たちが一斉に立ち上がり、体育館の大きな出口へと向かう。ここが一番混雑するタイミングだ。人の流れに乗りながら、私はこれからの高校生活に思いを馳せていた。まずは教室に入ったら、隣の席の子に勇気を出して話しかけるんだ。「よろしくね」って、爽やかな笑顔で。そこから、友達の輪が広がっていくはずだ。
そんなささやかで輝かしい未来を想像していた、まさにその時だった。
「――お待ちしておりました」
凛とした、よく通る声が私の耳元でする。
ふと気づくと、私は人の流れから弾き出されるようにして、壁際に立たされていた。そして私の目の前には、なぜか、あの美少年四人組が立ちはだかっていた。
体育館の出口ホールにいた、ほぼ全ての生徒の足が止まる。
「え、何?」
「あの四人組が、誰かに話しかけてる……」
「相手、誰? 」
一瞬にして、私と彼らを中心に半径数メートルの空間が生まれ、そこへ数百の視線が突き刺さる。待って。何? どういう状況? 私が何か、彼らの気に障るようなことでもしたというのだろうか。道でも塞いでしまっていたのだろうか。
「あの、すみませ……」
私がか細い声で謝罪しようとした、その瞬間だった。
私の言葉を遮るように、四人は、まるで示し合わせたかのように、流れるような優雅な動作で、私の前に――跪いた。
騎士が、王に忠誠を誓う時のように。
恭しく、右膝を床につけて。
シン……と、体育館ホールから全ての音が消えた。誰もが目の前で起こっている非現実的な光景に、言葉を失っていた。私もまた、自分の身に何が起きているのか、全く理解が追いつかなかった。
やがて、静寂を破ったのはリーダー格の一条くんだった。彼はうっとりとした表情で私を見上げ、朗々と、芝居がかった口調で言った。
「おお、我が主君! 幾星霜の時を超え、ようやく、ようやくお会いできました!」
……我が、主君?
呆然とする私に、今度はクールな眼鏡の青年――如月 伊呂波くんが、理知的な瞳に熱を込めて続く。
「この日を、我らがどれほど待ちわびていたことか。この魂が、再び貴女様にお仕えできる日を」
中性的な美少年――倉吉 凪くんは、儚げな表情のまま、恍惚とした声で囁いた。
「我らの魂は、いついかなる時も、常に貴女様と共にありました。たとえ、記憶の海に沈んでいたとしても」
そして、人懐っこい弟系の少年――早苗 翔くんが、満面の笑みで締めくくる。
「もう二度と、その手は離しやしません! 俺たちが、絶対にアナタを守りますから!」
私の頭の中は、疑問符で埋め尽くされた。「なぜ?」「誰?」「何の冗談?」「壮大なドッキリ?」「人違いでは?」――あらゆる可能性が浮かんでは消えていく。けれど、彼らの瞳は冗談を言っているようには見えなかった。四対の瞳が、狂信的とすら言えるほどの熱量と忠誠心をもって、真っ直ぐに私だけを射抜いている。
そして。
次の瞬間、私の平凡な日常への願いを、未来永劫、再起不能なまでに打ち砕く言葉が、四人の口からユニゾンで放たれた。
「「「「我ら四騎士、貴女様を妻としてお迎えします!」」」」
妻。
つま。
TSUMA。
その単語が、静まり返った体育館ホールに高らかに響き渡った。
一瞬の、本当に一瞬の沈黙。
そして、次の瞬間、ホールは爆発的な大混乱に包まれた。
「「「「えええええええええええええええっ!?」」」」
悲鳴、絶叫、どよめき、混乱。
「妻って言った!?」
「プロポーズ!? 入学式の日に!?」
「相手、あの地味そうな子だよね?」
「どういうこと!? あの五人って、そういう関係だったの!?」
好奇、嫉妬、驚愕、羨望、そしておそらくは憐憫。ありとあらゆる感情を乗せた視線の槍が、三百六十度、全方位から私の全身に突き刺さる。痛い。痛い痛い痛い。視線って、物理的に突き刺さるんだ。ジャングルで遭遇した毒針を飛ばすサソリの群れより、よっぽど痛い。
私の思考は、完全に停止した。ショートした頭の中で、ただただ『平凡な日常計画書』が、シュレッダーにかけられていく映像だけが再生されていた。
平凡なスタート。
平凡な友達作り。
平凡なクラスでの立ち位置。
平凡な三年間。
開始わずか三時間。
私の、私のささやかで、けれど誰よりも強く願った夢は、粉々に、跡形もなく砕け散った。
目の前では、満足げな表情を浮かべた一条くんが、「さあ、我らの城へ参りましょう、乃蒼様」などと寝言を言いながら、優雅に私の手を取ろうと伸ばしてくる。
その手を、私はただ呆然と見つめることしかできなかった。
そして、私の唇から、かろうじて漏れ出たのは。
「……ひ、非常識だ」
たった一言の、魂からの呟きだけだった。
1
あなたにおすすめの小説
「ご褒美ください」とわんこ系義弟が離れない
橋本彩里(Ayari)
恋愛
六歳の時に伯爵家の養子として引き取られたイーサンは、年頃になっても一つ上の義理の姉のミラが大好きだとじゃれてくる。
そんななか、投資に失敗した父の借金の代わりにとミラに見合いの話が浮上し、義姉が大好きなわんこ系義弟が「ご褒美ください」と迫ってきて……。
1~2万文字の短編予定→中編に変更します。
いつもながらの溺愛執着ものです。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる