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10. お昼休み攻防戦
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私が「平凡な日常を諦めた」と宣言した、あの日の放課後。
その出来事は良くも悪くも、私と騎士団の関係に大きな変化をもたらした。
翌日から、彼らの行動は驚くほど「穏やか」になったのだ。
一条くんは大声で私を「乃蒼様」と呼ぶのをやめ、教室のドア前での門番行為も自粛した。如月くんは分厚い行動計画書を私の下駄箱に入れるのをやめ、代わりに天気予報や交通情報といった、当たり障りのない情報が書かれた小さなメモを置くようになった。倉吉くんのストーキング行為は、おそらく続いているのだろうが、少なくとも私が視線を感じることはなくなった。そして、早苗くんは私に触れる前に「なあ、ちょっといいか?」と、一応の許可を求めるようになったのだ。
彼らなりに、反省しているのだろう。自分たちの暴走が、私の心を深く傷つけ、絶望させてしまったことを。
その結果、私の学園生活は以前に比べれば、格段に平穏なものになった。周囲の生徒たちからの奇異の視線も、少しずつではあるが和らいできている気がする。
これは良い変化のはずだ。
私が望んでいた平穏が少しだけ、本当に少しだけ、手に入りかけている。
――だというのに。
私の心はなぜか晴れなかった。
まるでぽっかりと穴が開いてしまったような、奇妙な喪失感が胸に広がっていた。
「……まあ、静かになったのはいいこと、なんだけどね」
「ふーん?」
昼休み、私は莉緒ちゃんと連れ立って中庭のベンチでお弁当を広げていた。教室はまだ少し気まずい空気が漂っているため、最近はここが私たちの定位置となっていた。
「なんか、乃蒼ちゃん元気ないね。せっかくあの親衛隊がおとなしくなったのにさ」
莉緒ちゃんはサンドイッチを頬張りながら、私の顔をじっと見てくる。
「そ、そんなことないよ! むしろ、今の平和が最高っていうか……」
「嘘だぁ。絶対、なんか寂しいとか思ってるでしょ」
「さ、寂しいわけないじゃない! あれだけ迷惑かけられたのに!」
図星を突かれ私は慌てて否定する。しかし、莉緒にはお見通しのようだった。
「ま、わかるけどね。毎日ギャーギャー騒いでた奴らが急に静かになったら、そりゃ調子狂うよ。嵐の後の静けさ、みたいな?」
「……嵐は、まだ去ってないと思うけど」
私がそう呟いた、まさにその時だった。
ガヤガヤ、と。
中庭の入り口の方がにわかに騒がしくなった。
何事かと視線を向けると、そこにいたのは、やはりあの四人組だった。しかし今日の彼らの様子は、いつもと全く違っていた。
一条くんが巨大な寸胴鍋を両手で抱えている。
如月くんはカセットコンロとガスボンベを冷静な手つきで運んでいる。
倉吉くんは腕いっぱいにネギや白菜といった野菜を抱えている。
そして、早苗くんはなぜか釣り竿とクーラーボックスを持っていた。
その異様な集団は、一直線に私たちが座るベンチを目指してやってくる。
中庭にいた他の生徒たちが「何事だ?」と遠巻きに注目しているのがわかる。
「莉緒ちゃん、ごめん。嵐、来たみたい」
「うわ、マジじゃん。しかも、なんかすごい大荷物」
やがて、四人は私たちの目の前に到着した。そして、一条くんが寸胴鍋を地面にドン、と置き、深々と頭を下げた。
「乃蒼様、そして、空崎殿! 先日は我々の未熟さゆえ、乃蒼様を深く悲しませてしまったこと、心よりお詫び申し上げる!」
他の三人もそれに倣って一斉に頭を下げる。
「え、あ、はい……」
突然のことに戸惑う私。隣の莉緒ちゃんは「空崎殿!?」と、自分の呼ばれ方に目を丸くしている。
「我々は深く反省した」
一条くんが顔を上げる。その瞳は、いつになく真剣だった。
「乃蒼様が望んでおられたのは、平凡な日常。そして、友人との穏やかな時間。我々は、それを自分たちの独善的な忠誠心で踏みにじってしまった。騎士失格だ」
その通りですと、如月くんが続く。
「我々の行動は結果として乃蒼様の幸福度を著しく低下させた。これは軍師として致命的な失策です」
倉吉くんが続けて。
「……貴女様のあの悲しい瞳を、私は生涯忘れません。我が刃は、本来、貴女様を悲しませる者に向かうべきだったのに」
最後に早苗君が続く。
「なんか、ごめんな、乃蒼さま。オレたちちょっと空回りしすぎてたみたいだ」
四人からのあまりにも真摯な謝罪。
私はどう返事をしていいかわからず、ただ黙って彼らを見つめることしかできなかった。
「そこで、我々は考えた!」
再び、一条くんが声を張る。
「乃蒼様が望む、『友人との穏やかな時間』を我々が全力でサポートすることはできないだろうか、と!」
「……は?」
「つまり、こうです」
如月くんがすっと前に出て説明を始めた。
「乃蒼様は、空崎殿とのお昼休みを心から楽しんでおられるご様子。ならば、我々はその時間をより豊かで、より素晴らしいものにするための『環境整備』に徹するべきである、と。我々はもはや主役ではない。貴女方の昼食を彩る、最高の舞台装置となるのです」
……舞台装置?
「というわけで!」
早苗くんがクーラーボックスの蓋を勢いよく開けた。中にはまだピチピチと跳ねている、立派な鯛が数匹入っていた。
「今朝、学校の裏の川で釣ってきたんだ! こいつで最高の塩焼きを作ってやるぜ!」
「学校の裏の川に、鯛はいないと思いますが……」
「気にするな!」
「そして、この日のために私が実家から取り寄せた、秘伝の出汁と有機野菜です」
倉吉くんが腕の中の野菜を誇らしげに見せる。
「うむ! 伊呂波が用意したこの高性能コンロで凪が作る至高のちゃんこ鍋と、翔が焼く新鮮な鯛の塩焼きを乃蒼様と空崎殿に召し上がっていただこうという算段だ!」
一条くんが、自信満々に寸胴鍋の蓋を取る。
つまり、彼らは私たちの昼食のために、この中庭で今から、調理を始めると言うのだ。
鍋パーティーと魚の塩焼きを。
「……」
「……」
私と莉緒ちゃんは、顔を見合わせた。
そして、莉緒ちゃんがぷっと吹き出したのを皮切りに、私たちは二人で腹を抱えて笑い出してしまった。
「あはははは! なにそれ! 全然、反省してないじゃん!」
「ほんと……! やってることが、余計に大掛かりになってるだけ……!」
涙が出るほど笑う私たちを、騎士団の四人はきょとんとした顔で見つめている。彼らは、本気でこれが最高の「サポート」だと信じているのだ。
もうなんだか、どうでもよくなってしまった。
彼らが暴走するのも、それを私が止めようとするのも。
全てが壮大なコメディのように思えてきた。
「……わかった。わかったから、手伝うよ」
莉緒ちゃんが笑いながら立ち上がった。
「え、莉緒ちゃん!?」
「だって、面白そうじゃん! 高校の中庭で鍋パとか、絶対最高の思い出になるって!」
彼女は倉吉くんから白菜を受け取ると「包丁貸して!」と、実に楽しそうに言い放った。
彼らのズレた善意は、私の心を散々かき乱してきた。
でも、その善意が私がこの学校で初めて得た友人である莉緒ちゃんをこんなにも楽しませている。
その光景はなぜだか、私の心を温かくした。
「……私も、手伝います」
気づけば、私も立ち上がっていた。
「乃蒼様!?」
「いいから、火、つけちゃってください。お腹すいちゃったので」
私の言葉に四人は一瞬、顔を見合わせた。
そして、次の瞬間、一条くんが今日一番の太陽のような笑顔で叫んだ。
「承知いたしました! 全軍、調理開始ィィィ!」
その号令と共に私たちの奇妙で、騒がしくて、そして、とてつもなく非常識な昼休みが幕を開けた。
平凡なランチタイムを死守するための、私の静かな戦いはこうして、私自身の手によって終わりを告げた。
そして、平凡とは違うけれど、これはこれで悪くないのかもしれないと、鍋から立ち上る湯気の向こうで笑う莉緒ちゃんと騎士団の姿を見ながら、私はほんの少しだけ、そう思ったのだった。
その出来事は良くも悪くも、私と騎士団の関係に大きな変化をもたらした。
翌日から、彼らの行動は驚くほど「穏やか」になったのだ。
一条くんは大声で私を「乃蒼様」と呼ぶのをやめ、教室のドア前での門番行為も自粛した。如月くんは分厚い行動計画書を私の下駄箱に入れるのをやめ、代わりに天気予報や交通情報といった、当たり障りのない情報が書かれた小さなメモを置くようになった。倉吉くんのストーキング行為は、おそらく続いているのだろうが、少なくとも私が視線を感じることはなくなった。そして、早苗くんは私に触れる前に「なあ、ちょっといいか?」と、一応の許可を求めるようになったのだ。
彼らなりに、反省しているのだろう。自分たちの暴走が、私の心を深く傷つけ、絶望させてしまったことを。
その結果、私の学園生活は以前に比べれば、格段に平穏なものになった。周囲の生徒たちからの奇異の視線も、少しずつではあるが和らいできている気がする。
これは良い変化のはずだ。
私が望んでいた平穏が少しだけ、本当に少しだけ、手に入りかけている。
――だというのに。
私の心はなぜか晴れなかった。
まるでぽっかりと穴が開いてしまったような、奇妙な喪失感が胸に広がっていた。
「……まあ、静かになったのはいいこと、なんだけどね」
「ふーん?」
昼休み、私は莉緒ちゃんと連れ立って中庭のベンチでお弁当を広げていた。教室はまだ少し気まずい空気が漂っているため、最近はここが私たちの定位置となっていた。
「なんか、乃蒼ちゃん元気ないね。せっかくあの親衛隊がおとなしくなったのにさ」
莉緒ちゃんはサンドイッチを頬張りながら、私の顔をじっと見てくる。
「そ、そんなことないよ! むしろ、今の平和が最高っていうか……」
「嘘だぁ。絶対、なんか寂しいとか思ってるでしょ」
「さ、寂しいわけないじゃない! あれだけ迷惑かけられたのに!」
図星を突かれ私は慌てて否定する。しかし、莉緒にはお見通しのようだった。
「ま、わかるけどね。毎日ギャーギャー騒いでた奴らが急に静かになったら、そりゃ調子狂うよ。嵐の後の静けさ、みたいな?」
「……嵐は、まだ去ってないと思うけど」
私がそう呟いた、まさにその時だった。
ガヤガヤ、と。
中庭の入り口の方がにわかに騒がしくなった。
何事かと視線を向けると、そこにいたのは、やはりあの四人組だった。しかし今日の彼らの様子は、いつもと全く違っていた。
一条くんが巨大な寸胴鍋を両手で抱えている。
如月くんはカセットコンロとガスボンベを冷静な手つきで運んでいる。
倉吉くんは腕いっぱいにネギや白菜といった野菜を抱えている。
そして、早苗くんはなぜか釣り竿とクーラーボックスを持っていた。
その異様な集団は、一直線に私たちが座るベンチを目指してやってくる。
中庭にいた他の生徒たちが「何事だ?」と遠巻きに注目しているのがわかる。
「莉緒ちゃん、ごめん。嵐、来たみたい」
「うわ、マジじゃん。しかも、なんかすごい大荷物」
やがて、四人は私たちの目の前に到着した。そして、一条くんが寸胴鍋を地面にドン、と置き、深々と頭を下げた。
「乃蒼様、そして、空崎殿! 先日は我々の未熟さゆえ、乃蒼様を深く悲しませてしまったこと、心よりお詫び申し上げる!」
他の三人もそれに倣って一斉に頭を下げる。
「え、あ、はい……」
突然のことに戸惑う私。隣の莉緒ちゃんは「空崎殿!?」と、自分の呼ばれ方に目を丸くしている。
「我々は深く反省した」
一条くんが顔を上げる。その瞳は、いつになく真剣だった。
「乃蒼様が望んでおられたのは、平凡な日常。そして、友人との穏やかな時間。我々は、それを自分たちの独善的な忠誠心で踏みにじってしまった。騎士失格だ」
その通りですと、如月くんが続く。
「我々の行動は結果として乃蒼様の幸福度を著しく低下させた。これは軍師として致命的な失策です」
倉吉くんが続けて。
「……貴女様のあの悲しい瞳を、私は生涯忘れません。我が刃は、本来、貴女様を悲しませる者に向かうべきだったのに」
最後に早苗君が続く。
「なんか、ごめんな、乃蒼さま。オレたちちょっと空回りしすぎてたみたいだ」
四人からのあまりにも真摯な謝罪。
私はどう返事をしていいかわからず、ただ黙って彼らを見つめることしかできなかった。
「そこで、我々は考えた!」
再び、一条くんが声を張る。
「乃蒼様が望む、『友人との穏やかな時間』を我々が全力でサポートすることはできないだろうか、と!」
「……は?」
「つまり、こうです」
如月くんがすっと前に出て説明を始めた。
「乃蒼様は、空崎殿とのお昼休みを心から楽しんでおられるご様子。ならば、我々はその時間をより豊かで、より素晴らしいものにするための『環境整備』に徹するべきである、と。我々はもはや主役ではない。貴女方の昼食を彩る、最高の舞台装置となるのです」
……舞台装置?
「というわけで!」
早苗くんがクーラーボックスの蓋を勢いよく開けた。中にはまだピチピチと跳ねている、立派な鯛が数匹入っていた。
「今朝、学校の裏の川で釣ってきたんだ! こいつで最高の塩焼きを作ってやるぜ!」
「学校の裏の川に、鯛はいないと思いますが……」
「気にするな!」
「そして、この日のために私が実家から取り寄せた、秘伝の出汁と有機野菜です」
倉吉くんが腕の中の野菜を誇らしげに見せる。
「うむ! 伊呂波が用意したこの高性能コンロで凪が作る至高のちゃんこ鍋と、翔が焼く新鮮な鯛の塩焼きを乃蒼様と空崎殿に召し上がっていただこうという算段だ!」
一条くんが、自信満々に寸胴鍋の蓋を取る。
つまり、彼らは私たちの昼食のために、この中庭で今から、調理を始めると言うのだ。
鍋パーティーと魚の塩焼きを。
「……」
「……」
私と莉緒ちゃんは、顔を見合わせた。
そして、莉緒ちゃんがぷっと吹き出したのを皮切りに、私たちは二人で腹を抱えて笑い出してしまった。
「あはははは! なにそれ! 全然、反省してないじゃん!」
「ほんと……! やってることが、余計に大掛かりになってるだけ……!」
涙が出るほど笑う私たちを、騎士団の四人はきょとんとした顔で見つめている。彼らは、本気でこれが最高の「サポート」だと信じているのだ。
もうなんだか、どうでもよくなってしまった。
彼らが暴走するのも、それを私が止めようとするのも。
全てが壮大なコメディのように思えてきた。
「……わかった。わかったから、手伝うよ」
莉緒ちゃんが笑いながら立ち上がった。
「え、莉緒ちゃん!?」
「だって、面白そうじゃん! 高校の中庭で鍋パとか、絶対最高の思い出になるって!」
彼女は倉吉くんから白菜を受け取ると「包丁貸して!」と、実に楽しそうに言い放った。
彼らのズレた善意は、私の心を散々かき乱してきた。
でも、その善意が私がこの学校で初めて得た友人である莉緒ちゃんをこんなにも楽しませている。
その光景はなぜだか、私の心を温かくした。
「……私も、手伝います」
気づけば、私も立ち上がっていた。
「乃蒼様!?」
「いいから、火、つけちゃってください。お腹すいちゃったので」
私の言葉に四人は一瞬、顔を見合わせた。
そして、次の瞬間、一条くんが今日一番の太陽のような笑顔で叫んだ。
「承知いたしました! 全軍、調理開始ィィィ!」
その号令と共に私たちの奇妙で、騒がしくて、そして、とてつもなく非常識な昼休みが幕を開けた。
平凡なランチタイムを死守するための、私の静かな戦いはこうして、私自身の手によって終わりを告げた。
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