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長すぎる序章
もう少しお付き合いください……
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「初めまして、小泉波那と申します」
そう名乗った男性を僕は秒殺で好きになっちゃった。星哉お兄ちゃんの恋人ってこの人だったの?めっちゃくちゃ可愛いじゃん♪お目々くりっくりで、ちょうど目の上スレスレのところで多めの前髪が切り揃っててふわっふわの髪の毛で何だか外国のお人形みたい。
「初めまして、畠中泰地と申します。こっちは弟の伽月です」
泰地兄ちゃんは平然と小泉波那さんに挨拶して普通に握手してる。ちょっと!この可愛さを何とも思わないの?ったくたまに感心するよ、その変に冷静なとこ。
「お前酸欠の金魚みたくなってるぞ」
星哉お兄ちゃんは口をパクパクしてる僕の顔を心配そうに覗き込んでる。はっ!今の僕きっとバカ面全開だぁ~。
「あの、変だと思います?男の僕がお兄さんの恋人だなんて……」
「ちっ違いますっ!そういう事じゃないですから」
僕は必死に首を振った。ケバい女の人よりよっぽど良いです、そう言いたかったけどあたふたしちゃって上手く言葉にならなかった。
「多分見惚れてるんだと思います、波那さん可愛いですから」
「何でお前が見惚れてんだよ?俺の恋人だぞ」
泰地兄ちゃんの言葉に波那さんは頬を赤らめて、恥ずかしそうにしながら星哉お兄ちゃんの後ろに隠れる。イヤイヤ、そんな事されると余計に可愛いです。ってか星哉お兄ちゃん、十歳の子供相手に何嫉妬してんすか?可愛いって思ってるだけで二人の関係をどうこうしようなんて考えてないっての!そんなお兄ちゃんを見てると段々落ち着いてきて、僕は改めて波那さんの顔を見る。うん、やっぱり可愛い♪
「取り敢えず入るか」
星哉お兄ちゃんの一声で僕たちは鳥居をくぐって参道を歩く。その間二人はずっと寄り添ってて、特にお兄ちゃんは体中からハートマークを振り撒いていた。
「星哉お兄ちゃんって想像通り面食いなんだね」
泰地兄ちゃんにこそっと言うと、そうだな、って苦笑いしてる。
「それより兄さんのあんなデレデレした顔、見た事無いと思わないか?」
「うん、ピンクのハートマークがお兄ちゃんからボロボロと出まくってる」
「分かる、それ良い例えだな」
僕たちは幸せいっぱいの兄カップルの後ろ姿を見つめながら境内に入って参拝の順番待ちをする。普段は滅多に並ぶ事の無い神社なんだけど、今日はたくさんの人が来てて出店も何軒かあって賑わってる。
しばらく雑談しながらそのまま待ってると僕たちの順番がきたので、準備してたお賽銭を入れて鐘を鳴らす。二礼二拍して願い事を頭の中で唱える、内容は教えませんので悪しからず。最後に一礼して御守りを買っておみくじ引いて……今年からお父さんは居ないけど星哉お兄ちゃんが居る、波那さんも居る。これから先ずっとこうして初詣に来れたらなぁ……これも願い事の一つです。
初詣を済ませた僕たち四人は、そのまま自宅に戻ってトランプをして遊んでいた。これもお父さんがいた頃の恒例行事で、この日だけは僕の夜更かしを許してくれたんだ。当時は泰地兄ちゃんが餌食状態だったんだけど、星哉お兄ちゃんも案外弱くて二人で敗けを分け合ってる感じになってます。
意外なのは波那さんゲーム凄く強くて、どのゲームをやってもビリにならない。特にページワンの強さ半端無い!いっつも良いカード持ってて、絶妙なタイミングで攻撃カードを出してくるんだよね。あんなに可愛い顔してるのに意外と勝負師?人は見た目じゃ分からないね。
ひとしきり気が済むまでゲームを楽しんだら喉が渇いてきたので、僕と泰地兄ちゃんとでお茶の支度をすると、波那さんが初詣の時からずっと持ってた紙袋をテーブルの上に置いた。
「良かったらお茶請けにいかがですか?どら焼作ったんです」
僕は小腹が空いておやつが食べたかったので、ついウキウキして食べます!と食いぎみに答えちゃった。
「どら焼でしたら緑茶の方が良いですね」
泰地兄ちゃんが緑茶の準備をして、僕が湯呑み茶碗を四つ準備して先に温めておく。それを見てた波那さんが偉いね、と褒めてくれた。
「いつもやってるの?」
「ハイ、そうしないとうるさいんです」
僕はチラッと泰地兄ちゃんを見るとムッとした顔を向けられて、一手間が大事なんだよ、と言い返されちゃった。その間星哉お兄ちゃんは……波那さんにピッタリくっついて一人デレデレしてた。
「相当惚れてるね、波那さんの事」
「うん」
僕たちはすっかり緩みきっている星哉お兄ちゃんを面白がりながらお茶をリビングテーブルに持っていく。早速どら焼を頂くと売り物よりもほんの少し色が濃くて(砂糖の色が影響してるんだって)、甘さもちょっと控えめな感じだった。栗の入ったあんことホイップクリームが挟んであるそのどら焼がとんでもなく美味しくて、以来僕は事ある毎にお願い作ってもらうほどの好物になったんだ。
そう名乗った男性を僕は秒殺で好きになっちゃった。星哉お兄ちゃんの恋人ってこの人だったの?めっちゃくちゃ可愛いじゃん♪お目々くりっくりで、ちょうど目の上スレスレのところで多めの前髪が切り揃っててふわっふわの髪の毛で何だか外国のお人形みたい。
「初めまして、畠中泰地と申します。こっちは弟の伽月です」
泰地兄ちゃんは平然と小泉波那さんに挨拶して普通に握手してる。ちょっと!この可愛さを何とも思わないの?ったくたまに感心するよ、その変に冷静なとこ。
「お前酸欠の金魚みたくなってるぞ」
星哉お兄ちゃんは口をパクパクしてる僕の顔を心配そうに覗き込んでる。はっ!今の僕きっとバカ面全開だぁ~。
「あの、変だと思います?男の僕がお兄さんの恋人だなんて……」
「ちっ違いますっ!そういう事じゃないですから」
僕は必死に首を振った。ケバい女の人よりよっぽど良いです、そう言いたかったけどあたふたしちゃって上手く言葉にならなかった。
「多分見惚れてるんだと思います、波那さん可愛いですから」
「何でお前が見惚れてんだよ?俺の恋人だぞ」
泰地兄ちゃんの言葉に波那さんは頬を赤らめて、恥ずかしそうにしながら星哉お兄ちゃんの後ろに隠れる。イヤイヤ、そんな事されると余計に可愛いです。ってか星哉お兄ちゃん、十歳の子供相手に何嫉妬してんすか?可愛いって思ってるだけで二人の関係をどうこうしようなんて考えてないっての!そんなお兄ちゃんを見てると段々落ち着いてきて、僕は改めて波那さんの顔を見る。うん、やっぱり可愛い♪
「取り敢えず入るか」
星哉お兄ちゃんの一声で僕たちは鳥居をくぐって参道を歩く。その間二人はずっと寄り添ってて、特にお兄ちゃんは体中からハートマークを振り撒いていた。
「星哉お兄ちゃんって想像通り面食いなんだね」
泰地兄ちゃんにこそっと言うと、そうだな、って苦笑いしてる。
「それより兄さんのあんなデレデレした顔、見た事無いと思わないか?」
「うん、ピンクのハートマークがお兄ちゃんからボロボロと出まくってる」
「分かる、それ良い例えだな」
僕たちは幸せいっぱいの兄カップルの後ろ姿を見つめながら境内に入って参拝の順番待ちをする。普段は滅多に並ぶ事の無い神社なんだけど、今日はたくさんの人が来てて出店も何軒かあって賑わってる。
しばらく雑談しながらそのまま待ってると僕たちの順番がきたので、準備してたお賽銭を入れて鐘を鳴らす。二礼二拍して願い事を頭の中で唱える、内容は教えませんので悪しからず。最後に一礼して御守りを買っておみくじ引いて……今年からお父さんは居ないけど星哉お兄ちゃんが居る、波那さんも居る。これから先ずっとこうして初詣に来れたらなぁ……これも願い事の一つです。
初詣を済ませた僕たち四人は、そのまま自宅に戻ってトランプをして遊んでいた。これもお父さんがいた頃の恒例行事で、この日だけは僕の夜更かしを許してくれたんだ。当時は泰地兄ちゃんが餌食状態だったんだけど、星哉お兄ちゃんも案外弱くて二人で敗けを分け合ってる感じになってます。
意外なのは波那さんゲーム凄く強くて、どのゲームをやってもビリにならない。特にページワンの強さ半端無い!いっつも良いカード持ってて、絶妙なタイミングで攻撃カードを出してくるんだよね。あんなに可愛い顔してるのに意外と勝負師?人は見た目じゃ分からないね。
ひとしきり気が済むまでゲームを楽しんだら喉が渇いてきたので、僕と泰地兄ちゃんとでお茶の支度をすると、波那さんが初詣の時からずっと持ってた紙袋をテーブルの上に置いた。
「良かったらお茶請けにいかがですか?どら焼作ったんです」
僕は小腹が空いておやつが食べたかったので、ついウキウキして食べます!と食いぎみに答えちゃった。
「どら焼でしたら緑茶の方が良いですね」
泰地兄ちゃんが緑茶の準備をして、僕が湯呑み茶碗を四つ準備して先に温めておく。それを見てた波那さんが偉いね、と褒めてくれた。
「いつもやってるの?」
「ハイ、そうしないとうるさいんです」
僕はチラッと泰地兄ちゃんを見るとムッとした顔を向けられて、一手間が大事なんだよ、と言い返されちゃった。その間星哉お兄ちゃんは……波那さんにピッタリくっついて一人デレデレしてた。
「相当惚れてるね、波那さんの事」
「うん」
僕たちはすっかり緩みきっている星哉お兄ちゃんを面白がりながらお茶をリビングテーブルに持っていく。早速どら焼を頂くと売り物よりもほんの少し色が濃くて(砂糖の色が影響してるんだって)、甘さもちょっと控えめな感じだった。栗の入ったあんことホイップクリームが挟んであるそのどら焼がとんでもなく美味しくて、以来僕は事ある毎にお願い作ってもらうほどの好物になったんだ。
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