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やっとこさ本編
…偶然が偶然を呼んで…
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「だったらそれを颯天に伝えてやれ、仲介役なら俺がやる!」
あ~、伽月君すっかり張り切っちゃって。まぁ確かにまたとないチャンス、ひかりちゃんからしてみたら最高の仲介人には違いないけど……そこは颯天君に先に話してからの方が良くない?
「ホントですか!?お願いして良いんですか?」
「もちろん、本人にはちゃんと話しておくからさ。ただ部活やってるから休みが確保出来るか、ってとこなんだよな」
「早く終われる日とかで構いません!一言お礼を伝えられたらそれで……」
ひかりちゃん本当に颯天君に好意を持ってるんだなぁ、こんなに乙女な彼女初めて見たかも知れません。そして伽月君を見てみると……ん?何か企んでない?
「ホントにそれだけで良いのか?」
「えっ?っとぉ、どういう事ですか?」
「いっそ付き合いなよ、アイツ恋人とか居ないから」
ええぇーっ!!!ひかりちゃんは絶叫に近い声を上げて近隣の席の人たちの注目の的となっています。そりゃそうだよ、伽月君話を飛躍させちゃうんだから……。
「颯天の予定が分かったら報せるよ、誠経由で」
えっ?僕は伽月君を見る。勝手に連絡係にしないでよ……とは思ったけど、むやみやたらに女子高生に連絡先とか聞きづらいか。
「……ありがとうございます。ご本人が望んでなければ諦めますので」
「大丈夫だよ、そんな事にはならないから」
伽月君、ひょっとしてその先の恩恵狙ってない?何かビミョーに格好付けてる気がするんだけど。あとパフェのウエハース、二宮君食べちゃったよ。多分アイスクリームが溶けかかって落ちそうだったから、って言い訳されるだけだと思うけど。
「決まりだな……ここに刺さってたウエハースは?」
伽月君は僕の方を見てきます。う、疑ってる……?僕食べてないよ!それを伝えるため首をぶんぶんと振ってみせました。そしてその後二宮君の方を見てます。彼は……平然としていて、ウエハースがね、と伽月君を見て言いました。
「どうしても僕に食べて欲しい、って言ってきたんだ……」
「言う訳無いだろ、勝手に食うな!」
食べ物の恨みは恐ろしいです、ましてや二人分の食事を摂る伽月君にとっては死活問題なんです。
「じゃ今度何かで埋め合わせするよ。例えばお弁当作ってあげるとか?」
「『作ってあげる』とか言ってっけどおじさんに作らせんだろ?まぁお前んとこの弁当美味いから良いんだけどさ……コイツん家弁当屋なんだよ」
あっ、バレた?二宮君は悪びれる事なく笑っています。伽月君学校でもそのまんまなんだな、と裏表の無さがこの時は妙に安心感を覚えました。
フードコートでパフェを食った後、俺は誠の買い物に付き合って手芸店にいる。他の皆はもう帰ってる、聞くと野口さんはここからだと自宅まで一時間半ほど掛かってしまうらしい。
「それにしてもクオリティ高いじゃないか、お前のクラスメイト」
もっと早く紹介しろよ。俺は買い物に夢中になってる誠の背中に向けて文句をたれる。
「だって今文化祭の準備が大詰めなんだもん。僕だって結構忙しくしてるんだよ」
「終わってからで良いからさ。なっ、頼む」
俺の拝む姿を見て、誠は小さくため息を吐く。
「……分かったよ」
やった!でもただで、って訳にはいかないよな。ここはあの作戦で……。
「これから家に寄ってけよ、買い物してる間に波那ちゃんには伝えとくから」
「急に訪ねるのは悪いよ、波那ちゃんの体調の事だって……」
「この前『誠君元気にしてるかな?』なんて言ってたし、最近検診の結果も良いんだって。高校入学してから会ってないだろ?それにミソラもお前に会いたがってるぞ」
憧れの“波那ちゃん”を借りの返しに……ゴメン波那ちゃん、言葉は悪いけど。誠はうん、行く。と頷き、ついでに荷物持ちも引き受けて誠を連れて帰宅の途に着いた。
あ~、伽月君すっかり張り切っちゃって。まぁ確かにまたとないチャンス、ひかりちゃんからしてみたら最高の仲介人には違いないけど……そこは颯天君に先に話してからの方が良くない?
「ホントですか!?お願いして良いんですか?」
「もちろん、本人にはちゃんと話しておくからさ。ただ部活やってるから休みが確保出来るか、ってとこなんだよな」
「早く終われる日とかで構いません!一言お礼を伝えられたらそれで……」
ひかりちゃん本当に颯天君に好意を持ってるんだなぁ、こんなに乙女な彼女初めて見たかも知れません。そして伽月君を見てみると……ん?何か企んでない?
「ホントにそれだけで良いのか?」
「えっ?っとぉ、どういう事ですか?」
「いっそ付き合いなよ、アイツ恋人とか居ないから」
ええぇーっ!!!ひかりちゃんは絶叫に近い声を上げて近隣の席の人たちの注目の的となっています。そりゃそうだよ、伽月君話を飛躍させちゃうんだから……。
「颯天の予定が分かったら報せるよ、誠経由で」
えっ?僕は伽月君を見る。勝手に連絡係にしないでよ……とは思ったけど、むやみやたらに女子高生に連絡先とか聞きづらいか。
「……ありがとうございます。ご本人が望んでなければ諦めますので」
「大丈夫だよ、そんな事にはならないから」
伽月君、ひょっとしてその先の恩恵狙ってない?何かビミョーに格好付けてる気がするんだけど。あとパフェのウエハース、二宮君食べちゃったよ。多分アイスクリームが溶けかかって落ちそうだったから、って言い訳されるだけだと思うけど。
「決まりだな……ここに刺さってたウエハースは?」
伽月君は僕の方を見てきます。う、疑ってる……?僕食べてないよ!それを伝えるため首をぶんぶんと振ってみせました。そしてその後二宮君の方を見てます。彼は……平然としていて、ウエハースがね、と伽月君を見て言いました。
「どうしても僕に食べて欲しい、って言ってきたんだ……」
「言う訳無いだろ、勝手に食うな!」
食べ物の恨みは恐ろしいです、ましてや二人分の食事を摂る伽月君にとっては死活問題なんです。
「じゃ今度何かで埋め合わせするよ。例えばお弁当作ってあげるとか?」
「『作ってあげる』とか言ってっけどおじさんに作らせんだろ?まぁお前んとこの弁当美味いから良いんだけどさ……コイツん家弁当屋なんだよ」
あっ、バレた?二宮君は悪びれる事なく笑っています。伽月君学校でもそのまんまなんだな、と裏表の無さがこの時は妙に安心感を覚えました。
フードコートでパフェを食った後、俺は誠の買い物に付き合って手芸店にいる。他の皆はもう帰ってる、聞くと野口さんはここからだと自宅まで一時間半ほど掛かってしまうらしい。
「それにしてもクオリティ高いじゃないか、お前のクラスメイト」
もっと早く紹介しろよ。俺は買い物に夢中になってる誠の背中に向けて文句をたれる。
「だって今文化祭の準備が大詰めなんだもん。僕だって結構忙しくしてるんだよ」
「終わってからで良いからさ。なっ、頼む」
俺の拝む姿を見て、誠は小さくため息を吐く。
「……分かったよ」
やった!でもただで、って訳にはいかないよな。ここはあの作戦で……。
「これから家に寄ってけよ、買い物してる間に波那ちゃんには伝えとくから」
「急に訪ねるのは悪いよ、波那ちゃんの体調の事だって……」
「この前『誠君元気にしてるかな?』なんて言ってたし、最近検診の結果も良いんだって。高校入学してから会ってないだろ?それにミソラもお前に会いたがってるぞ」
憧れの“波那ちゃん”を借りの返しに……ゴメン波那ちゃん、言葉は悪いけど。誠はうん、行く。と頷き、ついでに荷物持ちも引き受けて誠を連れて帰宅の途に着いた。
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