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やっとこさ本編
……隠し事って気持ち悪くて
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夕食を済ませて、僕と伽月君は部屋に戻って勉強……ではなくほぼお絵描き中です。言い訳させてもらうと僕は一応勉強だよ!どんな絵にするかとかの構想も含めてのお絵描きですから。伽月君は一体何の絵を描いているのか、訊ねても教えてくれません。
「完成したら見せてやる」
との事、ぼやっと想像は付いてるんだけど……彼美術系得意だから、相撲を諦めた時一瞬そっちに進路変更するかと思ったくらいだもん。彼は僕以上に一心不乱に画用紙に向かっていて、まさに“真剣そのもの”です、ただ……。
「何で僕より先に新品使うの?」
「ん?この色が俺に使ってくれ~、って言うからさ」
「またそのくだり?絶対言わないから……」
「お前は心が澄んでないから聞こえないんだ、よーく耳をそばだててみろ」
伽月君は買ったばかりのクーピーに耳を付けています。僕にもそれをやれってか……?や、やんないからね。
「そういう勝手な事言う人にはもう貸してあげない」
僕は自分の都合の良い言い訳ばかりする彼にプチお仕置きをしてやります。伽月君の持ってるクーピーを取り上げてケースに戻しました。
「おいっ、まだ使ってんだぞ」
「使うのは構わないけど、借り物って意識持たない人には貸してあげない」
僕はわざと怒った素振りで絵の具とクーピーを片付けます。どのみち使うからほとぼり冷めたら出しますけどね。
「一旦は合意してんじゃねぇかよ、ケチ臭い事すんな」
「だからって多少の気遣いはあったって良いでしょ?」
「気遣いなら最低限してるだろうが」
……まぁ、彼物の取扱いは丁寧な方だから。そこを怒ってるんじゃなくて!……ってアレ?となると僕も大概勝手だな。その考えに行き着いた途端今の行動が急に無駄に思えてきました。感情としては出来れば新品は僕が先に使いたい、でも言われた通り貸すこと自体はちゃんと合意してるんだよね。そう思い直した僕は片付けるつもりだった画材道具をテーブルの上に戻しました。伽月君はその様子を不思議そうに見つめていますが、今の僕にその視線はちょっと痛いです……。
「誠?」
「……うん」
「いや、『うん』じゃ分かんねぇ」
伽月君は眉間のシワを寄せて怪訝そうな顔つきになります。
「だから……ゴメン」
「何に対して謝ってんだ?ここ二~三日変だぞ」
変……自分でもそう感じてます、だって夕飯時みたいなの嫌だもん。
「何かさ、学校でウ〇コ我慢してる小学生みたいな顔してんぞ」
「もう少しマシな表現無いの!?」
「しょうがねぇだろ、それが一番しっくりきたんだからさ」
ううっ、それ言われるのちょっと厳しい。やっぱり彼に隠し事は無理だよぉ~!僕は意を決して今持ち込んでいるモヤモヤを吐き出す決意をしました。
「あのさ、話脱線しても良い?」
ん?伽月君は座り直して僕の方に体を向けてきます。
「輝君家が『マカロワさん』って名前のお弁当屋さんなのは知ってるよね?」
「あぁ、◇◇高のすぐ近所なんだろ?」
うん。余談の様な気もしましたが、輝君と呼ぶようになったくだりも話した方がスッキリしそうです。
「十日ほど前学校帰りに偶然会って、その時ちょっとだけ二人で話したんだ。それで『同い年なんだから輝って呼んで』って事になって……」
「……そうか」
「その時はそれだけで別れて、一昨日僕のクラスの劇が終わって、伽月君と家族が教室に来てくれた少し前に輝君も来てくれたんだ。その時に花束もらって告られて……」
「あぁ、知ってる。アイツ筒抜けになる覚悟をしてたみたいだ」
昨日聞いた。僕はその言葉に力が抜けてしまいました。
「……知ってたの?」
「まぁ……バイトの後会ったんだ」
そうだったんだ……輝君僕たちの事ちょっと勘繰ってるみたいだったから。ただ〇〇高校の他の生徒の方からもラブレターめいたもの頂いちゃってるんだよねぇ……その方はお断りするつもりなんだけど、彼結構なイケメンだったなぁ。
「お前、光畑諒って男にも告られたんだろ?昼飯ん時輝に宣戦布告しに来たからな」
ええっ!?それも知ってたの?僕の体が熱っぽくなってきます、多分顔真っ赤になってるハズ。
「か、彼の方はお断りするつもり。だって……」
「輝の事で手一杯なんだろ?」
「それだけじゃないよ……彼にときめきは感じなかったから」
「そうか。そう言えば輝から連絡先くらいはもらってんだろ?」
「うん。ただ何を話せば良いのか分かんなくて」
「まずはメールでいいから返してやれ、なるべく早めにな。んで一回くらいデートしろ」
「完成したら見せてやる」
との事、ぼやっと想像は付いてるんだけど……彼美術系得意だから、相撲を諦めた時一瞬そっちに進路変更するかと思ったくらいだもん。彼は僕以上に一心不乱に画用紙に向かっていて、まさに“真剣そのもの”です、ただ……。
「何で僕より先に新品使うの?」
「ん?この色が俺に使ってくれ~、って言うからさ」
「またそのくだり?絶対言わないから……」
「お前は心が澄んでないから聞こえないんだ、よーく耳をそばだててみろ」
伽月君は買ったばかりのクーピーに耳を付けています。僕にもそれをやれってか……?や、やんないからね。
「そういう勝手な事言う人にはもう貸してあげない」
僕は自分の都合の良い言い訳ばかりする彼にプチお仕置きをしてやります。伽月君の持ってるクーピーを取り上げてケースに戻しました。
「おいっ、まだ使ってんだぞ」
「使うのは構わないけど、借り物って意識持たない人には貸してあげない」
僕はわざと怒った素振りで絵の具とクーピーを片付けます。どのみち使うからほとぼり冷めたら出しますけどね。
「一旦は合意してんじゃねぇかよ、ケチ臭い事すんな」
「だからって多少の気遣いはあったって良いでしょ?」
「気遣いなら最低限してるだろうが」
……まぁ、彼物の取扱いは丁寧な方だから。そこを怒ってるんじゃなくて!……ってアレ?となると僕も大概勝手だな。その考えに行き着いた途端今の行動が急に無駄に思えてきました。感情としては出来れば新品は僕が先に使いたい、でも言われた通り貸すこと自体はちゃんと合意してるんだよね。そう思い直した僕は片付けるつもりだった画材道具をテーブルの上に戻しました。伽月君はその様子を不思議そうに見つめていますが、今の僕にその視線はちょっと痛いです……。
「誠?」
「……うん」
「いや、『うん』じゃ分かんねぇ」
伽月君は眉間のシワを寄せて怪訝そうな顔つきになります。
「だから……ゴメン」
「何に対して謝ってんだ?ここ二~三日変だぞ」
変……自分でもそう感じてます、だって夕飯時みたいなの嫌だもん。
「何かさ、学校でウ〇コ我慢してる小学生みたいな顔してんぞ」
「もう少しマシな表現無いの!?」
「しょうがねぇだろ、それが一番しっくりきたんだからさ」
ううっ、それ言われるのちょっと厳しい。やっぱり彼に隠し事は無理だよぉ~!僕は意を決して今持ち込んでいるモヤモヤを吐き出す決意をしました。
「あのさ、話脱線しても良い?」
ん?伽月君は座り直して僕の方に体を向けてきます。
「輝君家が『マカロワさん』って名前のお弁当屋さんなのは知ってるよね?」
「あぁ、◇◇高のすぐ近所なんだろ?」
うん。余談の様な気もしましたが、輝君と呼ぶようになったくだりも話した方がスッキリしそうです。
「十日ほど前学校帰りに偶然会って、その時ちょっとだけ二人で話したんだ。それで『同い年なんだから輝って呼んで』って事になって……」
「……そうか」
「その時はそれだけで別れて、一昨日僕のクラスの劇が終わって、伽月君と家族が教室に来てくれた少し前に輝君も来てくれたんだ。その時に花束もらって告られて……」
「あぁ、知ってる。アイツ筒抜けになる覚悟をしてたみたいだ」
昨日聞いた。僕はその言葉に力が抜けてしまいました。
「……知ってたの?」
「まぁ……バイトの後会ったんだ」
そうだったんだ……輝君僕たちの事ちょっと勘繰ってるみたいだったから。ただ〇〇高校の他の生徒の方からもラブレターめいたもの頂いちゃってるんだよねぇ……その方はお断りするつもりなんだけど、彼結構なイケメンだったなぁ。
「お前、光畑諒って男にも告られたんだろ?昼飯ん時輝に宣戦布告しに来たからな」
ええっ!?それも知ってたの?僕の体が熱っぽくなってきます、多分顔真っ赤になってるハズ。
「か、彼の方はお断りするつもり。だって……」
「輝の事で手一杯なんだろ?」
「それだけじゃないよ……彼にときめきは感じなかったから」
「そうか。そう言えば輝から連絡先くらいはもらってんだろ?」
「うん。ただ何を話せば良いのか分かんなくて」
「まずはメールでいいから返してやれ、なるべく早めにな。んで一回くらいデートしろ」
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