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やっとこさ本編
……うまくまとまってくれません
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「そのへんにしときな、隼人」
……勇です。伽月君を叩こうとしていたハエタタキを掴んで隼人君の動きを封じています。
「さむ君、伽月が悪いんだよ。だってまこちゃんいじめるんだもん」
「それでか……多分兄ちゃんが余計な事言ったんだよ、普段はそんな事しないから」
そうなの?隼人君は勇を見上げています、やっぱり勇には気付かれてたか……彼の中では伽月君より勇の方が格上の様なんです。多分伽月君<隼人君<勇と言う構図なんだろうと思います、晋=隼人君=僕……で良いのかな?
「誠君には別枠があるんだと思うよ」
えっ……?僕は田丸君の顔を見つめてしまいます。ど、どういう事?それよりどうして僕の頭の中で考えてる内容が分かっちゃうの?
「好きな人って友達とは違うプラチナシートみたいなのを脳内で用意してない?たった一つの、それこそ天皇陛下とか王様とかしか座れないような高級感溢れる椅子を」
うん、確かに。
「んで、隼人君の脳内では誠君がその椅子に座ってるの。彼の事だから君多分お姫様の格好してるんじゃないかな?」
う~ん、そこはせめて子供服でも良いから王子様の衣装にしてぇ~。田丸君の話はまだ続きがありました。
「それで隼人君はきっと騎士の様な気分で君を守るために隣で立ってるんだと思うよ」
な、騎士ですか……?僕って守られちゃうキャラなんだね、ぐすん。
「でもこんなので人をぶっちゃダメだよ、それは分かるよな?」
「うん……もうしない」
隼人君はハエタタキを元の位置に戻すと洗面所に向かいました。伽月君も手洗ってくる、と彼に付いていきます。この二人普段はこんなですが、目を離していても大丈夫なんです、何だかんだで仲良しなので。
「君には騎士が三人もいるんだね」
えっ!?三人もいるの!?他の二人って誰の事?僕は田丸君を凝視してしまいます。
「今は名前を伏せておくけど、一人は自覚を持って冷静にこなしてるね。もう一人は無自覚だから普段は大した行動を起こさないけど、いざって時の爆発力は半端無いだろうね」
田丸君は僕の顔を見てふふふと笑いました。
前日は賑やかなひとときから一夜明けて、今日は図書館で静かな時間を過ごしている小田原誠ですが……向かいの席には輝君が、これでも僕にとっては人生初デートなんです。
二人とも来週から期末テストで、僕たち◇◇高校は月曜日から、〇〇高校は火曜から五日間行われます。で、彼の選択教科である栄養学は僕にとっては必須科目なので、それなら一緒に勉強しない?ってお誘いを受けたんです。伽月君は……午前中は整体院でのアルバイト、それが終わったら学校で数学の補習授業だそうです。彼結構勉強出来るのに、数学だけで随分足を引っ張られちゃってて残念な感じなんです……。
輝君は真剣な表情で机に向かっています、〇〇高校は結構偏差値も高いし、公立中学からの入試だと学年一桁の成績でないと合格できないくらいの学校なんです。願書数は定員の二~三倍は集まるのに、合格ラインに満たないと定員割れでも容赦なく不合格にされてしまうんです。中学の同級生も三人受験してたけど全員不合格だったもん、伽月君にしろ輝君にしろ、それを突破してるんだよね……。
僕は数学の試験勉強に取り組んでいるのですが、伽月君ほどではないにしろ結構苦手でございます。まぁ僕の場合これといった得意科目なんて無いんだけど、強いて言えば家庭科がらみの教科くらいかな?
そろそろ疲れてきたかなぁ?ふと時計に視線をやると……三時半!ここに一時には入ってたから、かれこれ二時間半ずっと机に向かってたんだ……そりゃあ疲れるよね。トイレにでも行こうかな?僕が席を立つと輝君も顔を上げて腕時計に視線をやりました。
「ちょっと休もうか?」
輝君は机の上の物を片付け始めます、そう言えば隣の建物かなり広い休息スペースになってたな。トイレは片付けてからでも良いや、僕も机の上の物を片付けて、輝君と一緒に外に出ました。
僕たちは図書館から隣の建物に移動して休息を取っています。輝君はペットボトルのお茶を奢ってくれました。僕はせめてものお礼になれば、と持ってきていたカップケーキを食べてもらう事にしました。疲れた時には甘いものに限る!と言う訳で今朝家で作ったんです、緊張して早起きしちゃったから……。
「良かったら、これ食べてみて……」
僕はドキドキしながら輝君にカップケーキを差し出しました。お口に合うと良いんだけど。ありがとう、彼は綺麗な笑顔を見せてそれを受け取ると、いただきますと言って早速食べてくれました。
「凄く美味しい、とっても優しい甘さだね」
「疲れた時には甘いものかな、って……」
良かった、輝君はすぐに完食して、二個目も良い?と訊ねてきました。うん、僕が頷いたのを見てから二個目を手に取って、美味しそうに食べてくれました。何だか今とってもふわふわした物に包まれて幸せな気持ちになっています、輝君と居ると凄く安らげる……僕はこれまでに経験した事の無いほんのりと温かい気持ちを胸に彼の綺麗な横顔に見惚れていました。
……勇です。伽月君を叩こうとしていたハエタタキを掴んで隼人君の動きを封じています。
「さむ君、伽月が悪いんだよ。だってまこちゃんいじめるんだもん」
「それでか……多分兄ちゃんが余計な事言ったんだよ、普段はそんな事しないから」
そうなの?隼人君は勇を見上げています、やっぱり勇には気付かれてたか……彼の中では伽月君より勇の方が格上の様なんです。多分伽月君<隼人君<勇と言う構図なんだろうと思います、晋=隼人君=僕……で良いのかな?
「誠君には別枠があるんだと思うよ」
えっ……?僕は田丸君の顔を見つめてしまいます。ど、どういう事?それよりどうして僕の頭の中で考えてる内容が分かっちゃうの?
「好きな人って友達とは違うプラチナシートみたいなのを脳内で用意してない?たった一つの、それこそ天皇陛下とか王様とかしか座れないような高級感溢れる椅子を」
うん、確かに。
「んで、隼人君の脳内では誠君がその椅子に座ってるの。彼の事だから君多分お姫様の格好してるんじゃないかな?」
う~ん、そこはせめて子供服でも良いから王子様の衣装にしてぇ~。田丸君の話はまだ続きがありました。
「それで隼人君はきっと騎士の様な気分で君を守るために隣で立ってるんだと思うよ」
な、騎士ですか……?僕って守られちゃうキャラなんだね、ぐすん。
「でもこんなので人をぶっちゃダメだよ、それは分かるよな?」
「うん……もうしない」
隼人君はハエタタキを元の位置に戻すと洗面所に向かいました。伽月君も手洗ってくる、と彼に付いていきます。この二人普段はこんなですが、目を離していても大丈夫なんです、何だかんだで仲良しなので。
「君には騎士が三人もいるんだね」
えっ!?三人もいるの!?他の二人って誰の事?僕は田丸君を凝視してしまいます。
「今は名前を伏せておくけど、一人は自覚を持って冷静にこなしてるね。もう一人は無自覚だから普段は大した行動を起こさないけど、いざって時の爆発力は半端無いだろうね」
田丸君は僕の顔を見てふふふと笑いました。
前日は賑やかなひとときから一夜明けて、今日は図書館で静かな時間を過ごしている小田原誠ですが……向かいの席には輝君が、これでも僕にとっては人生初デートなんです。
二人とも来週から期末テストで、僕たち◇◇高校は月曜日から、〇〇高校は火曜から五日間行われます。で、彼の選択教科である栄養学は僕にとっては必須科目なので、それなら一緒に勉強しない?ってお誘いを受けたんです。伽月君は……午前中は整体院でのアルバイト、それが終わったら学校で数学の補習授業だそうです。彼結構勉強出来るのに、数学だけで随分足を引っ張られちゃってて残念な感じなんです……。
輝君は真剣な表情で机に向かっています、〇〇高校は結構偏差値も高いし、公立中学からの入試だと学年一桁の成績でないと合格できないくらいの学校なんです。願書数は定員の二~三倍は集まるのに、合格ラインに満たないと定員割れでも容赦なく不合格にされてしまうんです。中学の同級生も三人受験してたけど全員不合格だったもん、伽月君にしろ輝君にしろ、それを突破してるんだよね……。
僕は数学の試験勉強に取り組んでいるのですが、伽月君ほどではないにしろ結構苦手でございます。まぁ僕の場合これといった得意科目なんて無いんだけど、強いて言えば家庭科がらみの教科くらいかな?
そろそろ疲れてきたかなぁ?ふと時計に視線をやると……三時半!ここに一時には入ってたから、かれこれ二時間半ずっと机に向かってたんだ……そりゃあ疲れるよね。トイレにでも行こうかな?僕が席を立つと輝君も顔を上げて腕時計に視線をやりました。
「ちょっと休もうか?」
輝君は机の上の物を片付け始めます、そう言えば隣の建物かなり広い休息スペースになってたな。トイレは片付けてからでも良いや、僕も机の上の物を片付けて、輝君と一緒に外に出ました。
僕たちは図書館から隣の建物に移動して休息を取っています。輝君はペットボトルのお茶を奢ってくれました。僕はせめてものお礼になれば、と持ってきていたカップケーキを食べてもらう事にしました。疲れた時には甘いものに限る!と言う訳で今朝家で作ったんです、緊張して早起きしちゃったから……。
「良かったら、これ食べてみて……」
僕はドキドキしながら輝君にカップケーキを差し出しました。お口に合うと良いんだけど。ありがとう、彼は綺麗な笑顔を見せてそれを受け取ると、いただきますと言って早速食べてくれました。
「凄く美味しい、とっても優しい甘さだね」
「疲れた時には甘いものかな、って……」
良かった、輝君はすぐに完食して、二個目も良い?と訊ねてきました。うん、僕が頷いたのを見てから二個目を手に取って、美味しそうに食べてくれました。何だか今とってもふわふわした物に包まれて幸せな気持ちになっています、輝君と居ると凄く安らげる……僕はこれまでに経験した事の無いほんのりと温かい気持ちを胸に彼の綺麗な横顔に見惚れていました。
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