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やっとこさ本編
語り部ジャック 波那編 最悪の噛み合わせ
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水曜の午後四時半過ぎ、僕は何時もの様に退社して軽くお買い物して泰地が留守を守ってくれてる我が家に。
「ただいまぁ」
「お帰り波那ちゃん」
「買ってきたよ、粒マスタード」
ありがとう。泰地は僕から買い物袋を受け取って早速粒マスタードを取り出します。ダイニングテーブルにはスケッチブックの用紙が一枚、緑色のマジックで【ホットドッグ】と書いてありました。キッチンにはコッペパン、ソーセージ、レタスが置いてあります。コッペパンの袋には見切りシール、さすが買い物上手。
僕は顔を洗って着替えを済ませてから泰地の隣でお手伝い、そう言えば最近誰かのお手伝いってあまりしなくなったなぁ……なんて事を考えているとピンポン♪と玄関のチャイムが鳴りました。今日も伽月のクラスメイトの子かな?昨日は戸倉君と言う小柄で細身の男の子が、ご自宅が逆方向にも関わらずわざわざノートを持ってきてくれたんだよね。
「はい」
テレビドアフォンの画面をチェックすると誠君、ともう一人居ます、この子ひょっとして……。
『誠です、お見舞いに伺いました』
「ありがとう、すぐ開けるね」
この後どう応対しようかと悩みつつも、折角見舞いに来てくれてる二人をそのまま待たせる訳にもいかず取り敢えず玄関に向かいます。
「お待たせしました。確か土曜日に病院でお会いしてますよね?」
「はい。あの時はまともに名乗りもせずすみませんでした、二宮輝と申します」
「小泉波那です、折角来てくださったのに本人微熱状態で……」
そうですか……二宮君残念そうにしてるけど、今は君たち二人を対面させたくないのが僕の本音です。ただ伽月がどう思ってるか、さすがにそこまでは無視出来ないなぁ。
「取り敢えず本人に聞いてくるね、ここで待っててもらえるかな?」
「分かりました」
二宮君は綺麗な笑顔で返事をしてくれます。僕は親のエゴ全開でちょっと良心が疼きます、君たち二人に何の罪も無いのに……ゴメンね。
僕は二人をその場で待たせて伽月の部屋の前に立つと、泰地が先に様子を見に入ってるみたいで話し声が聞こえてきます。
『今日は止めとけ、ぶり返すぞ』
話の展開までは分かりませんが、どうやら会うのを断るよう進言してる的な感じです。
『あのツーショットを前に耐え切れるのか?』
きっと先に玄関かテレビドアフォンを覗いて察知したんだろうな、二宮君とは面識無いはずだから。僕は部屋のドアをノックして、入るよと声を掛けてからドアノブを捻ります。
「伽月、誠君と二宮君って子がお見舞いに来てくれてるけど……熱下がりきってないから断ろうか?」
伽月は首を振って【会う】と書いてるスケッチブックを指差しています。それで泰地との話の展開が分かったよ、僕も泰地の意見に賛成なんだよね……。
「微熱を甘く見ちゃダメだよ、止めときな」
とは言っても伽月の気持ちは変わらない様で、【大丈夫】と書いてるところを指差してニッコリと笑ってみせてきます。ちょっと、顔引きつってるってば……。でもこうなると止めても無駄そう、僕は泰地と顔を見合わせて仕方無く二人を家に上げる事にしました。
「お茶の支度してくるよ」
泰地は一足先に部屋を出ます。
「うん。二人をここに連れてくるから、それで良いよね?」
伽月は満足そうに頷いてみせたので、僕は内心渋々ながらも二人を家に上げて伽月の部屋に案内する事にします。
「お待たせしました、本人が会いたがってるから上がってって。ただ申し訳ないけど体調が万全じゃないから長居は遠慮してもらえる?」
分かりました。二人は伽月の部屋に入り、ほんの十分ほどで素直に帰っていきました。誠君どう見ても伽月との並びの方がお似合いなのに……と少々恨み節の僕、二宮君は何一つ悪くないんだけどってかむしろ僕の方が勝手な事を言ってるのは重々承知してるんです。それでも誠君はどう見ても伽月に気があるはず、お願いだから気付いてよ!と願わずにはいられませんでした。
それから一晩過ぎた翌木曜の朝、伽月は思わぬ高熱に浮かされて、オッサン三人(この枠に泰地を入れてしまうのはちょっと……とは思ったけど)が朝からてんやわんや状態になってしまいました。
「ただいまぁ」
「お帰り波那ちゃん」
「買ってきたよ、粒マスタード」
ありがとう。泰地は僕から買い物袋を受け取って早速粒マスタードを取り出します。ダイニングテーブルにはスケッチブックの用紙が一枚、緑色のマジックで【ホットドッグ】と書いてありました。キッチンにはコッペパン、ソーセージ、レタスが置いてあります。コッペパンの袋には見切りシール、さすが買い物上手。
僕は顔を洗って着替えを済ませてから泰地の隣でお手伝い、そう言えば最近誰かのお手伝いってあまりしなくなったなぁ……なんて事を考えているとピンポン♪と玄関のチャイムが鳴りました。今日も伽月のクラスメイトの子かな?昨日は戸倉君と言う小柄で細身の男の子が、ご自宅が逆方向にも関わらずわざわざノートを持ってきてくれたんだよね。
「はい」
テレビドアフォンの画面をチェックすると誠君、ともう一人居ます、この子ひょっとして……。
『誠です、お見舞いに伺いました』
「ありがとう、すぐ開けるね」
この後どう応対しようかと悩みつつも、折角見舞いに来てくれてる二人をそのまま待たせる訳にもいかず取り敢えず玄関に向かいます。
「お待たせしました。確か土曜日に病院でお会いしてますよね?」
「はい。あの時はまともに名乗りもせずすみませんでした、二宮輝と申します」
「小泉波那です、折角来てくださったのに本人微熱状態で……」
そうですか……二宮君残念そうにしてるけど、今は君たち二人を対面させたくないのが僕の本音です。ただ伽月がどう思ってるか、さすがにそこまでは無視出来ないなぁ。
「取り敢えず本人に聞いてくるね、ここで待っててもらえるかな?」
「分かりました」
二宮君は綺麗な笑顔で返事をしてくれます。僕は親のエゴ全開でちょっと良心が疼きます、君たち二人に何の罪も無いのに……ゴメンね。
僕は二人をその場で待たせて伽月の部屋の前に立つと、泰地が先に様子を見に入ってるみたいで話し声が聞こえてきます。
『今日は止めとけ、ぶり返すぞ』
話の展開までは分かりませんが、どうやら会うのを断るよう進言してる的な感じです。
『あのツーショットを前に耐え切れるのか?』
きっと先に玄関かテレビドアフォンを覗いて察知したんだろうな、二宮君とは面識無いはずだから。僕は部屋のドアをノックして、入るよと声を掛けてからドアノブを捻ります。
「伽月、誠君と二宮君って子がお見舞いに来てくれてるけど……熱下がりきってないから断ろうか?」
伽月は首を振って【会う】と書いてるスケッチブックを指差しています。それで泰地との話の展開が分かったよ、僕も泰地の意見に賛成なんだよね……。
「微熱を甘く見ちゃダメだよ、止めときな」
とは言っても伽月の気持ちは変わらない様で、【大丈夫】と書いてるところを指差してニッコリと笑ってみせてきます。ちょっと、顔引きつってるってば……。でもこうなると止めても無駄そう、僕は泰地と顔を見合わせて仕方無く二人を家に上げる事にしました。
「お茶の支度してくるよ」
泰地は一足先に部屋を出ます。
「うん。二人をここに連れてくるから、それで良いよね?」
伽月は満足そうに頷いてみせたので、僕は内心渋々ながらも二人を家に上げて伽月の部屋に案内する事にします。
「お待たせしました、本人が会いたがってるから上がってって。ただ申し訳ないけど体調が万全じゃないから長居は遠慮してもらえる?」
分かりました。二人は伽月の部屋に入り、ほんの十分ほどで素直に帰っていきました。誠君どう見ても伽月との並びの方がお似合いなのに……と少々恨み節の僕、二宮君は何一つ悪くないんだけどってかむしろ僕の方が勝手な事を言ってるのは重々承知してるんです。それでも誠君はどう見ても伽月に気があるはず、お願いだから気付いてよ!と願わずにはいられませんでした。
それから一晩過ぎた翌木曜の朝、伽月は思わぬ高熱に浮かされて、オッサン三人(この枠に泰地を入れてしまうのはちょっと……とは思ったけど)が朝からてんやわんや状態になってしまいました。
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