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やっとこさ本編
語り部ジャック 綾編 さむの企み
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それから十分ほどしてまこが部屋着に着替えて下に降りてきた。なぜか大事そうにケータイ抱えてる、普段そんな事しないのに。
『お父さん、輝君家に着いたって』
ホラ。まこはお父さんにケータイを見せてる、なるほどそう言う事ね。
『私も見て良い?』
『うん、良いよ』
まこは私にもケータイに映されてるメールを見せてくれる。メール受信は二分前、これならお父さんハードルはクリアだね。一見穏やかで人当たり良さそうにしてるけど案外用心深いところあるから、ここでナメてかかると痛い目みるのよ。私の歴代彼氏の中にも一人いたんだよ、お父さんの“お願い”無視してシャッター閉められたのが。まぁ今思えば私の見る目が無かっただけなんだけど……今の彼氏はちゃんとクリアしてるからね、交際僅か二ヶ月だけど両家公認で将来も視野に入れてるから。
『うん、合格』
お父さんの満足気な返答にまこは嬉しそうにケータイを抱えて二階に上がってく。ここがクリア出来ればママのハードルも問題無いね、でも今回厄介なのがさむなんだよ。
『二宮君が素直な子で良かったね』
私はお父さんを見る。うん、この様子なら大丈夫そう。
『そうだね、伽月君と親しくしてるみたいだからそこまで心配はしてなかったんだけど……たまにいるからね、無駄に返事だけ良いのがさ』
確かに。そういうのはどこにでも居るもんなんだよね。
『ただ今回は僕より手厳しいのが居るからね』
『やっぱり気付いてたんだ……噂をすれば』
もう見事としか言い様の無いタイミングでさむが帰宅。
『ただいまぁ、洗濯物ある?』
その台詞もう日課だね、本人も言わなきゃ気持ち悪くなってんじゃないの?
『洗濯機に入れてるよ』
と私。お父さんも同じみたいで頷いてる。
『姉ちゃんのも一緒に回しちゃって良いの?』
『アンタが嫌じゃなければ全然、むしろ助かる』
『じゃあ遠慮なく。乾燥までしちゃうけど』
『良いよ~、ついでにたたんどいて』
『それはヤダ』
チッ、あっさり断られたよ。私洗濯物たたむの苦手なんだよね、かと言って放置も出来ない。
『兄ちゃんにやらせる気?それは止めときなよ、思春期男子に』
それもバレてたか……まこが婦人肌着に欲情なんてしないでしょ?波那ちゃん仕込みだからキレイにたたんでくれるんだよ、後でこっそり頼も。
『そんなじゃ爽輔さんに逃げられるよ』
『大丈夫、彼洗濯得意だもん』
とは言いつつこのままってのもまずいよね、向こうのお母様に両親の躾を疑われるのも……まこに習おうかな?
『兄ちゃんと晋は?』
『二人とも二階、宿題してんのかゲームしてんのか、ってとこなんじゃない?』
『兄ちゃんはともかく晋はゲームだろうね』
『失礼しちゃうなぁ、さっきまで宿題してたよ』
下に降りてきて私たちの会話に気付いたすすむは、ムッとしてさむを睨んでる。
『へぇ~珍しい』
『何なんだよもう!それよりさっきまこ兄ちゃん友達連れてきてなかった?』
『うん、送ってくれてすぐに帰ったよ』
『そっかぁ……で、どんな人だったの?』
『伽月のクラスメイトだって、黒髪に金色の目がキレイな子だったよ。礼儀正しいし』
『へぇ~、僕も見たかったなぁ』
すすむは二宮君に興味津々、さむはちょっと不機嫌。
『そんなのすぐにメッキ剥がれるよ』
『失礼な事言わないの、家まで送ってくれる子なんてなかなか居ないよ』
さむは二宮君を見てないからね。多分嫌ったりしないと思うんだけど、今それを言ってもしょうがないか。さむはこれ以上話に参加したくなかったみたいで、洗濯機回してくると洗面所に消えてった。すすむはさむの背中を見送りながらあのさ、と言ってきた。
『さむ兄ちゃん最近何か企んでるみたいなんだよね』
すすむも何かに気付いたみたい。
『どうしてそう思うんだ?』
お父さんは末弟の話に興味を示してる。
『中学校の近くに喫茶店あるでしょ?そこに波那ちゃんとさむ兄ちゃんが一緒に居たのを見たんだ。波那ちゃんとなら安心だなって思ったから大して気にしなかったんだけど……今思えばナイショ話してたのかな?』
かも知れないね。お父さんはの中で線が繋がったみたい、多分協力者を募ったか?
『それとね、最近田丸君って方と頻繁に連絡取り合ってるみたいなんだ』
田丸君?誰だ?すすむの口から聞いた事の無い男の子の名前が出てきた。
『あぁ、猫のお兄さんか。確か伽月君と同じ学校の』
『うん。最初は猫の話だったから僕にも画像見せてくれてたんだけど、ここ最近は何かコソコソしてる感じなんだ』
ほほぅ、って事は伽月と同居してる波那ちゃんと、同じ学校に通ってる田丸君を味方に付けて外堀を埋めてく作戦か?それをやめろっつってんのに……まぁさむらしいやり口ではあるんだけど。
『ところですすむ、何でさむが企み事をしてると思ったのかな?』
するとすすむはさむが居ないのを確認してから、テストの一週間前にあった出来事を話してくれた。ははぁーん、そう言う事ですか。
『お父さん、輝君家に着いたって』
ホラ。まこはお父さんにケータイを見せてる、なるほどそう言う事ね。
『私も見て良い?』
『うん、良いよ』
まこは私にもケータイに映されてるメールを見せてくれる。メール受信は二分前、これならお父さんハードルはクリアだね。一見穏やかで人当たり良さそうにしてるけど案外用心深いところあるから、ここでナメてかかると痛い目みるのよ。私の歴代彼氏の中にも一人いたんだよ、お父さんの“お願い”無視してシャッター閉められたのが。まぁ今思えば私の見る目が無かっただけなんだけど……今の彼氏はちゃんとクリアしてるからね、交際僅か二ヶ月だけど両家公認で将来も視野に入れてるから。
『うん、合格』
お父さんの満足気な返答にまこは嬉しそうにケータイを抱えて二階に上がってく。ここがクリア出来ればママのハードルも問題無いね、でも今回厄介なのがさむなんだよ。
『二宮君が素直な子で良かったね』
私はお父さんを見る。うん、この様子なら大丈夫そう。
『そうだね、伽月君と親しくしてるみたいだからそこまで心配はしてなかったんだけど……たまにいるからね、無駄に返事だけ良いのがさ』
確かに。そういうのはどこにでも居るもんなんだよね。
『ただ今回は僕より手厳しいのが居るからね』
『やっぱり気付いてたんだ……噂をすれば』
もう見事としか言い様の無いタイミングでさむが帰宅。
『ただいまぁ、洗濯物ある?』
その台詞もう日課だね、本人も言わなきゃ気持ち悪くなってんじゃないの?
『洗濯機に入れてるよ』
と私。お父さんも同じみたいで頷いてる。
『姉ちゃんのも一緒に回しちゃって良いの?』
『アンタが嫌じゃなければ全然、むしろ助かる』
『じゃあ遠慮なく。乾燥までしちゃうけど』
『良いよ~、ついでにたたんどいて』
『それはヤダ』
チッ、あっさり断られたよ。私洗濯物たたむの苦手なんだよね、かと言って放置も出来ない。
『兄ちゃんにやらせる気?それは止めときなよ、思春期男子に』
それもバレてたか……まこが婦人肌着に欲情なんてしないでしょ?波那ちゃん仕込みだからキレイにたたんでくれるんだよ、後でこっそり頼も。
『そんなじゃ爽輔さんに逃げられるよ』
『大丈夫、彼洗濯得意だもん』
とは言いつつこのままってのもまずいよね、向こうのお母様に両親の躾を疑われるのも……まこに習おうかな?
『兄ちゃんと晋は?』
『二人とも二階、宿題してんのかゲームしてんのか、ってとこなんじゃない?』
『兄ちゃんはともかく晋はゲームだろうね』
『失礼しちゃうなぁ、さっきまで宿題してたよ』
下に降りてきて私たちの会話に気付いたすすむは、ムッとしてさむを睨んでる。
『へぇ~珍しい』
『何なんだよもう!それよりさっきまこ兄ちゃん友達連れてきてなかった?』
『うん、送ってくれてすぐに帰ったよ』
『そっかぁ……で、どんな人だったの?』
『伽月のクラスメイトだって、黒髪に金色の目がキレイな子だったよ。礼儀正しいし』
『へぇ~、僕も見たかったなぁ』
すすむは二宮君に興味津々、さむはちょっと不機嫌。
『そんなのすぐにメッキ剥がれるよ』
『失礼な事言わないの、家まで送ってくれる子なんてなかなか居ないよ』
さむは二宮君を見てないからね。多分嫌ったりしないと思うんだけど、今それを言ってもしょうがないか。さむはこれ以上話に参加したくなかったみたいで、洗濯機回してくると洗面所に消えてった。すすむはさむの背中を見送りながらあのさ、と言ってきた。
『さむ兄ちゃん最近何か企んでるみたいなんだよね』
すすむも何かに気付いたみたい。
『どうしてそう思うんだ?』
お父さんは末弟の話に興味を示してる。
『中学校の近くに喫茶店あるでしょ?そこに波那ちゃんとさむ兄ちゃんが一緒に居たのを見たんだ。波那ちゃんとなら安心だなって思ったから大して気にしなかったんだけど……今思えばナイショ話してたのかな?』
かも知れないね。お父さんはの中で線が繋がったみたい、多分協力者を募ったか?
『それとね、最近田丸君って方と頻繁に連絡取り合ってるみたいなんだ』
田丸君?誰だ?すすむの口から聞いた事の無い男の子の名前が出てきた。
『あぁ、猫のお兄さんか。確か伽月君と同じ学校の』
『うん。最初は猫の話だったから僕にも画像見せてくれてたんだけど、ここ最近は何かコソコソしてる感じなんだ』
ほほぅ、って事は伽月と同居してる波那ちゃんと、同じ学校に通ってる田丸君を味方に付けて外堀を埋めてく作戦か?それをやめろっつってんのに……まぁさむらしいやり口ではあるんだけど。
『ところですすむ、何でさむが企み事をしてると思ったのかな?』
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