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やっとこさ本編
語り部ジャック 綾編 まこの決戦前日
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土曜日の早朝、公立の学校は休みのはずなのにまこはお弁当を作ってる。ひぃ、ふぅ、みぃ……なぜ五つ?私夜勤だから要らないよ。
「おはよう、アンタ学校休みでしょうが」
うん。作業の手を止めずに返事してくる。まずはママのでしょ、ひときわ大きいのがさむの、子供用二つは多分すすむのと隼人のかな?お父さんは休みだから要らないし……ってかそのお弁当箱見た事無いぞ。
「そのお弁当箱誰の?お父さんのじゃないよね?」
「あっ!えと、それは……」
まこったら顔を真っ赤にしてモジモジしてる。その様子だと多分…….。
「二宮君のでしょ?」
「えっ!?いや、その……ハイ」
ちびっこい弟は上目遣いで私を見る。
「頼まれでもしたの?」
「ううん、僕が『作る』って……」
まぁそりゃそうか、頼んでくるのは伽月くらいなもんだわ。
「でも何でまた?」
「ご両親が仕事でお弁当作れないんだって。輝君一応料理はするんだけど、お弁当は作った事が無いみたいで……」
「私立は六時限授業あるの?」
「午前の四時限だったと思うけど……今日は運動部の応援で公欠なんだって、彼ブラスバンド部なんだ」
まこはこういうの好きだからねぇ、あの日結局洗濯物たたんでくれちゃったから。取り敢えず私は目覚めの一杯でも淹れようかね、とドリップコーヒーを開封してカップにセットする。もちろんコーヒーは江戸食品のですよ、贔屓目もあるだろうけど私にはこれが一番口に合う。因みにマシーンもあるけど私はドリップ派……って言ってる間にママとさむが起きてきた。
「「おはよ~」」
ママはもう着替えてる、化粧はまだだけど。さむはパジャマ姿、欠伸もしてるし今起きたんだろうね。
「おはよう、顔洗ってきな」
「ん~……姉ちゃん早起きだね、夜勤でしょ?」
「この後また寝るから大丈夫よ」
その前にまこの明日の服だ、遊園地に行くって言ってたな。可愛くて動きやすいのが良いな、まこはジェットコースター大好きだし。キチンとお洒落したらめちゃくちゃ可愛いのに、本人ファッションには無頓着で、自分で服を買わせても無彩色のものしか選ばないし。高校生になって友達も出来て出掛ける機会も増えてきたから、これを機にお洒落に目覚めて頂こうじゃないの。
「後で明日の服選びね」
うん。最初のうちは嫌々だったみたいだけど、諦めたのか興味を持ち出したのかここ最近は素直に応じる様になってきてる。学校へ行く時もキチンと身なりを整えてるし……クラスメイトが女の子だらけなのも良いきっかけになったのかも。あっ、そだ!まこの誕生日明後日だった!明日からママが海外出張だからパーティーは来週にする予定だけど、服選びの時に渡して明日のお出掛けにでも使ってもらおう。それより誰と行くんだろう?遊園地。
「ところでさぁ、明日誰と行くの?遊園地」
えっ?まこは一瞬固まった。って事はもう決定だな。
「二宮君?」
「……うん」
分っかり易いなぁ、この子は。まぁ姉弟だからってのもあるだろうけど……コレはデート仕様でいきましょう!
「それなら完全にデートって事で良いよね?」
「デート!?……デート……うん」
オイオイ、私より乙女してんじゃないわよ、ついこの前まで『もっと男っぽくしてよ』とか言ってたのどこのどいつだぁ?こうなったらとことん可愛くしてやろうじゃないの、そのために事前に専門学校時代の同期と作戦練っておいたのよね。男の子である事もちゃんとわきまえた上で“可愛く”コーディネートするから、期待してろ、弟よ。
「その前に渡したい物があるのよ」
と、まこに小さな紙袋を手渡す。
「明後日誕生日でしょ?少し早いけど明日使ってよ」
「ありがとう、開けて良い?」
もちろん。まこは嬉しそうに袋から中身を取り出して丁寧に包装紙を剥がしてる、こういう作業はやたらと丁寧なのよねこの子。私は割とバリッと破っちゃう方だから彼氏にびっくりされたけど……早く中身を見たい質なのよ。
「……えっ?香水?」
「そこまで上等なもんじゃないよ」
「でも、高かったんじゃ……」
「ううん、二千円ほどだったかな」
ホントはもうちょい高いけど。でも可愛い弟の誕生日プレゼント、ケチぃの買う訳無いでしょ。
「ありがとう、使い方教えて」
「良いよ。先ずは手首にワンプッシュ、量的にはこれで充分」
私が使い方を実践でレクチャーすると、まこは案外興味を示してくれてちょっと嬉しくなっちゃった。香りは男の子も使えるタイプを選んで、その中でも一番可愛い瓶にしたから気に入ってくれたみたい。店員さんと色々話して選んだ甲斐があったってもんよ。
「おはよう、アンタ学校休みでしょうが」
うん。作業の手を止めずに返事してくる。まずはママのでしょ、ひときわ大きいのがさむの、子供用二つは多分すすむのと隼人のかな?お父さんは休みだから要らないし……ってかそのお弁当箱見た事無いぞ。
「そのお弁当箱誰の?お父さんのじゃないよね?」
「あっ!えと、それは……」
まこったら顔を真っ赤にしてモジモジしてる。その様子だと多分…….。
「二宮君のでしょ?」
「えっ!?いや、その……ハイ」
ちびっこい弟は上目遣いで私を見る。
「頼まれでもしたの?」
「ううん、僕が『作る』って……」
まぁそりゃそうか、頼んでくるのは伽月くらいなもんだわ。
「でも何でまた?」
「ご両親が仕事でお弁当作れないんだって。輝君一応料理はするんだけど、お弁当は作った事が無いみたいで……」
「私立は六時限授業あるの?」
「午前の四時限だったと思うけど……今日は運動部の応援で公欠なんだって、彼ブラスバンド部なんだ」
まこはこういうの好きだからねぇ、あの日結局洗濯物たたんでくれちゃったから。取り敢えず私は目覚めの一杯でも淹れようかね、とドリップコーヒーを開封してカップにセットする。もちろんコーヒーは江戸食品のですよ、贔屓目もあるだろうけど私にはこれが一番口に合う。因みにマシーンもあるけど私はドリップ派……って言ってる間にママとさむが起きてきた。
「「おはよ~」」
ママはもう着替えてる、化粧はまだだけど。さむはパジャマ姿、欠伸もしてるし今起きたんだろうね。
「おはよう、顔洗ってきな」
「ん~……姉ちゃん早起きだね、夜勤でしょ?」
「この後また寝るから大丈夫よ」
その前にまこの明日の服だ、遊園地に行くって言ってたな。可愛くて動きやすいのが良いな、まこはジェットコースター大好きだし。キチンとお洒落したらめちゃくちゃ可愛いのに、本人ファッションには無頓着で、自分で服を買わせても無彩色のものしか選ばないし。高校生になって友達も出来て出掛ける機会も増えてきたから、これを機にお洒落に目覚めて頂こうじゃないの。
「後で明日の服選びね」
うん。最初のうちは嫌々だったみたいだけど、諦めたのか興味を持ち出したのかここ最近は素直に応じる様になってきてる。学校へ行く時もキチンと身なりを整えてるし……クラスメイトが女の子だらけなのも良いきっかけになったのかも。あっ、そだ!まこの誕生日明後日だった!明日からママが海外出張だからパーティーは来週にする予定だけど、服選びの時に渡して明日のお出掛けにでも使ってもらおう。それより誰と行くんだろう?遊園地。
「ところでさぁ、明日誰と行くの?遊園地」
えっ?まこは一瞬固まった。って事はもう決定だな。
「二宮君?」
「……うん」
分っかり易いなぁ、この子は。まぁ姉弟だからってのもあるだろうけど……コレはデート仕様でいきましょう!
「それなら完全にデートって事で良いよね?」
「デート!?……デート……うん」
オイオイ、私より乙女してんじゃないわよ、ついこの前まで『もっと男っぽくしてよ』とか言ってたのどこのどいつだぁ?こうなったらとことん可愛くしてやろうじゃないの、そのために事前に専門学校時代の同期と作戦練っておいたのよね。男の子である事もちゃんとわきまえた上で“可愛く”コーディネートするから、期待してろ、弟よ。
「その前に渡したい物があるのよ」
と、まこに小さな紙袋を手渡す。
「明後日誕生日でしょ?少し早いけど明日使ってよ」
「ありがとう、開けて良い?」
もちろん。まこは嬉しそうに袋から中身を取り出して丁寧に包装紙を剥がしてる、こういう作業はやたらと丁寧なのよねこの子。私は割とバリッと破っちゃう方だから彼氏にびっくりされたけど……早く中身を見たい質なのよ。
「……えっ?香水?」
「そこまで上等なもんじゃないよ」
「でも、高かったんじゃ……」
「ううん、二千円ほどだったかな」
ホントはもうちょい高いけど。でも可愛い弟の誕生日プレゼント、ケチぃの買う訳無いでしょ。
「ありがとう、使い方教えて」
「良いよ。先ずは手首にワンプッシュ、量的にはこれで充分」
私が使い方を実践でレクチャーすると、まこは案外興味を示してくれてちょっと嬉しくなっちゃった。香りは男の子も使えるタイプを選んで、その中でも一番可愛い瓶にしたから気に入ってくれたみたい。店員さんと色々話して選んだ甲斐があったってもんよ。
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