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やっとこさ本編
…外堀埋められました?…
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僕はお誰にも言わずここへ来た事を今になって思い出しました。電車で来たんだからゲームする前にメールくらい送れたはずなのに……伽月君に逢いたい以外の事頭に無かった……//
「お父さん、今伽月君の家に居るんだ」
『うん、聞いてるよ』
えっ?ひょっとして波那ちゃんが連絡してくれたのかな?
『星哉君からさっき聞いたんだ、[晩ご飯済ませてから車で送ります]って』
「そうだったんだ……連絡遅くなってごめんなさい」
『次から気を付ければいいから、あまり伽月君を疲れさせない様にね……勇が[代わりたい]って』
へっ?何の用事だろ?すると電話越しから不敵な笑い声が聞こえてきました。
『ふふーん♪』
「な、何……?」
勇のこの笑いはちょっと不気味です、何企んでんの?
『伽月君と付き合うんでしょ?』
「えっ!?あっ、いや……それは……」
『煮え切らないなぁ、そのために伽月君の家に居るんじゃないの?』
うっ、そう言われちゃうとそうなんだよね……。
『この展開は当然だからね、宿命は変えられないんだよ』
僕勇の策に嵌められてない?かと言って伽月君が好き//って気持ちは本当だからそこをグダグダ悩まなくても良いんだろうけど。
「宿命……って大袈裟だよ」
『そうかな?何だかんだで伽月君選んでんじゃんか』
「うん、まぁ、そうなんだけど……」
『結局例の彼とは付き合わないんだよね?』
「うん。ちゃんと話する」
『そうだね、姉ちゃん彼の事気に入ってたみたいだから残念がりそうだけど。でもすぐに立ち直って激化するんじゃないかな?これからは伽月君とデートする訳だしさ』
激化……多分コーディネートという名の“着せ替え”の事を言ってるんだと思います。お姉ちゃんやたらと可愛くしようとしてくるから最初は嫌だったんだけど、なぜかその方が周囲には好評で……褒められちゃうと悪い気はしないから最近嫌じゃなくなってるんだよね、僕って案外ポリシーってものが無いのかも。髪の毛伸ばして眉毛整えて婦人服着てフレグランス付けて……そのうち化粧までする様になるのかな?それはちょっとどうだろう……。
『さすがに化粧は日常でしないでね、女の子になりたいのなら話は変わってくるけど』
「うん、そこは死守する」
『僕からも姉ちゃんに言っとこうかな?……折角だからゆっくりしてきなよ、最近あんま話せてなかったんでしょ?』
んじゃ後ほど。勇は言いたい事だけ言って通話は切れました、お父さんに了解取ったのかな?僕のケータイからはツー、ツー、ツー、という無情な音しか聞こえてこなっかったので待受に戻してカバンに仕舞います。
で、通話している間に周囲の状況は少しばかり変わっていました。なぜかミソラちゃんが伽月君のベッドを占領していて、一人と一匹のベッドをめぐるにらみ合いが勃発していたのです。
「ミーソーラぁ、そこ退けよ」
お前さっきまで兄さんにベッタリだったじゃねぇか、普段俺のベッドになんて滅多に上がってこねぇのにどういう心境の変化だよ?ミソラは俺の言う事なんぞ全く聞いてないみたいでしれっとしたまま動かない。それどころか完全に寝るモードに入ってやがる、引っ剥がしたいところだけどコイツ大型犬なだけあって結構重いんだよ……。
「何寝ようとしてんだよ、降りろって」
「良いじゃない、一緒に寝れば」
誠はミソラに助け船を出してくる。おい、俺一応病人なんだわ。ところがミソラは相変わらず聞く耳持たず、フーッと鼻息吐いて目を瞑る。
こうなりゃ強行突破!俺も負けじとベットに上がり、ミソラをジワジワと押し退けて寝場所を確保する。勿論落としはしないぞ、そこまで薄情な人間じゃねぇからな(器は小さいと思うが)。
「もう、大人気ないんだから……」
「俺大人じゃねぇし……ぐえっ!!!」
俺が場所取りを始めた途端ミソラはあっさり降参(?)したのかスッと立ち上がって俺を跨いだ……ついでに後ろ足で体踏み付けやがった(の『ぐえっ!!!』だ)。
ミソラは図体に似合わず軽妙かつ静かにベッドから飛び降りると、誠の隣に張り付いて鼻面を押し付け始める。最初のうちは懐いてるのかと思ってたけどどうも様子がおかしい、甘えてると言うより本当に“押してる”んだ。へっぽこ非力の誠はいとも簡単にベッドに追いやられ、ミソラはそれだけに飽き足らず鼻面で誠を押し上げてベッドに座らせた。
「み、ミソラちゃん?」
誠はミソラにされるがままベッドに乗せられ、じりじりと俺の方に詰め寄ってくる。それを良い事にミソラは再び軽快にベッドに乗って容赦なく誠を鼻面で押しやり、さっきよりも力を少し込めたのか誠の体は軽く跳ねて俺の体にぶつかってきて慌てて体を支える。
「うわっ!……ごっ、ゴメン」
誠は顔を紅くしてパッと離れたが、ここでミソラからもう一押しあって俺たちの体を密着させてきた。
「ううぅ……」
誠が苦しそうに呻き声を上げたところでようやくミソラの動きが止まり、満足げにニヤリと口角を上げて部屋から出ていった。
「お父さん、今伽月君の家に居るんだ」
『うん、聞いてるよ』
えっ?ひょっとして波那ちゃんが連絡してくれたのかな?
『星哉君からさっき聞いたんだ、[晩ご飯済ませてから車で送ります]って』
「そうだったんだ……連絡遅くなってごめんなさい」
『次から気を付ければいいから、あまり伽月君を疲れさせない様にね……勇が[代わりたい]って』
へっ?何の用事だろ?すると電話越しから不敵な笑い声が聞こえてきました。
『ふふーん♪』
「な、何……?」
勇のこの笑いはちょっと不気味です、何企んでんの?
『伽月君と付き合うんでしょ?』
「えっ!?あっ、いや……それは……」
『煮え切らないなぁ、そのために伽月君の家に居るんじゃないの?』
うっ、そう言われちゃうとそうなんだよね……。
『この展開は当然だからね、宿命は変えられないんだよ』
僕勇の策に嵌められてない?かと言って伽月君が好き//って気持ちは本当だからそこをグダグダ悩まなくても良いんだろうけど。
「宿命……って大袈裟だよ」
『そうかな?何だかんだで伽月君選んでんじゃんか』
「うん、まぁ、そうなんだけど……」
『結局例の彼とは付き合わないんだよね?』
「うん。ちゃんと話する」
『そうだね、姉ちゃん彼の事気に入ってたみたいだから残念がりそうだけど。でもすぐに立ち直って激化するんじゃないかな?これからは伽月君とデートする訳だしさ』
激化……多分コーディネートという名の“着せ替え”の事を言ってるんだと思います。お姉ちゃんやたらと可愛くしようとしてくるから最初は嫌だったんだけど、なぜかその方が周囲には好評で……褒められちゃうと悪い気はしないから最近嫌じゃなくなってるんだよね、僕って案外ポリシーってものが無いのかも。髪の毛伸ばして眉毛整えて婦人服着てフレグランス付けて……そのうち化粧までする様になるのかな?それはちょっとどうだろう……。
『さすがに化粧は日常でしないでね、女の子になりたいのなら話は変わってくるけど』
「うん、そこは死守する」
『僕からも姉ちゃんに言っとこうかな?……折角だからゆっくりしてきなよ、最近あんま話せてなかったんでしょ?』
んじゃ後ほど。勇は言いたい事だけ言って通話は切れました、お父さんに了解取ったのかな?僕のケータイからはツー、ツー、ツー、という無情な音しか聞こえてこなっかったので待受に戻してカバンに仕舞います。
で、通話している間に周囲の状況は少しばかり変わっていました。なぜかミソラちゃんが伽月君のベッドを占領していて、一人と一匹のベッドをめぐるにらみ合いが勃発していたのです。
「ミーソーラぁ、そこ退けよ」
お前さっきまで兄さんにベッタリだったじゃねぇか、普段俺のベッドになんて滅多に上がってこねぇのにどういう心境の変化だよ?ミソラは俺の言う事なんぞ全く聞いてないみたいでしれっとしたまま動かない。それどころか完全に寝るモードに入ってやがる、引っ剥がしたいところだけどコイツ大型犬なだけあって結構重いんだよ……。
「何寝ようとしてんだよ、降りろって」
「良いじゃない、一緒に寝れば」
誠はミソラに助け船を出してくる。おい、俺一応病人なんだわ。ところがミソラは相変わらず聞く耳持たず、フーッと鼻息吐いて目を瞑る。
こうなりゃ強行突破!俺も負けじとベットに上がり、ミソラをジワジワと押し退けて寝場所を確保する。勿論落としはしないぞ、そこまで薄情な人間じゃねぇからな(器は小さいと思うが)。
「もう、大人気ないんだから……」
「俺大人じゃねぇし……ぐえっ!!!」
俺が場所取りを始めた途端ミソラはあっさり降参(?)したのかスッと立ち上がって俺を跨いだ……ついでに後ろ足で体踏み付けやがった(の『ぐえっ!!!』だ)。
ミソラは図体に似合わず軽妙かつ静かにベッドから飛び降りると、誠の隣に張り付いて鼻面を押し付け始める。最初のうちは懐いてるのかと思ってたけどどうも様子がおかしい、甘えてると言うより本当に“押してる”んだ。へっぽこ非力の誠はいとも簡単にベッドに追いやられ、ミソラはそれだけに飽き足らず鼻面で誠を押し上げてベッドに座らせた。
「み、ミソラちゃん?」
誠はミソラにされるがままベッドに乗せられ、じりじりと俺の方に詰め寄ってくる。それを良い事にミソラは再び軽快にベッドに乗って容赦なく誠を鼻面で押しやり、さっきよりも力を少し込めたのか誠の体は軽く跳ねて俺の体にぶつかってきて慌てて体を支える。
「うわっ!……ごっ、ゴメン」
誠は顔を紅くしてパッと離れたが、ここでミソラからもう一押しあって俺たちの体を密着させてきた。
「ううぅ……」
誠が苦しそうに呻き声を上げたところでようやくミソラの動きが止まり、満足げにニヤリと口角を上げて部屋から出ていった。
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