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やっとこさ本編
……翌朝
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あれから一夜明けた月曜日、いつもの様に六時半に起床してまずは顔を洗おう……と思うんだけど体がダルくて動きづらいです。心なしか視界もボンヤリしてるし頭もふわふわしてて顔が熱い……昨日のキスの余韻かな?イヤイヤ、引きずり過ぎだよね?
僕はヨロヨロと立ち上がって部屋を出ます。体がふらついて痺れも少し出てきてる……ひょっとして風邪引いた?でも今日ひかりちゃんたちにお土産渡す約束してるし、学校も楽しいから出来れば休みたくないなぁ……。
でもどのみち熱は測っておいた方が良いよね?体温計は下にしか無いし。僕は重い体を引き摺るように階段まで到達しましたが、そこがとてつもなく難関に見えて降りるのを躊躇ってしまいます。まずは手摺をしっかりと掴んで……一段一段ゆっくりと降りていきましたが、こんな時に朝練でいそいそと支度をしている勇と鉢合ってしまいました。
「おはよう、ちょっと端に寄ってくれる?……顔色悪いよ」
……おはよ〜。へっぽこな挨拶をして言われた通り端に寄ろうとしたら、視界が一気にぐらついて体が前のめりになってしまいました。これってもしかして落ちる?手摺を掴んでる手に力が入らなくて手元が滑る感覚がありました。
「兄ちゃんッ!?」
勇の声が聞こえてきましたがそこから先の記憶がありません。気が付いた時は自室のベッドで横になり、起きた時とは違うパジャマを着ていました。
「気が付いたか?学校には“休む”って連絡入れたから今日はゆっくり休みなさい」
声のした方に顔を向けるとスーツ姿のお父さんが僕の額に冷却シートを貼ってくれました。学校を休む事になっちゃって脳内では慌てていますが体が動いてくれません。
「……ごめんなさい」
「何謝ってんの?」
お父さんは不思議そうに僕を見て笑っています。そう言えば今何時なのかな……?
「……仕事は?」
「大丈夫、昼からだから」
えっ?そんな訳ないよね?あ〜また迷惑掛けちゃった……。
「綾が起きたら仕事に行くよ、ついでにお昼も食べちゃおうかな」
お父さんは仕事の時間が減って案外楽しそうです、だって高校生の僕がちょっと熱出したくらいで仕事休まないでしょ?子供の頃から何かに付け仕事より僕たち家族を優先してくれて、『他所のお父さんはどうか知らないけど僕は家族最優先!』と公言してるくらいですから。仕事柄海外出張の多いお母さんの方がそうもいかないので、我が家ではそれが良いバランスになっているんです。お姉ちゃんは夜勤中心、土日出勤有りの仕事に就いてて、多分僕たち子供の為極力平日に家が空かないようにしてくれているんです。
「おはよ〜。まこ起きてたんだね」
お姉ちゃんが寝起きの顔で部屋に入ってきました。お父さんと僕も挨拶を返すと、十時かぁと呟きました。えっ?そんな時間なの?って事は僕軽く三時間は寝てたんだね……。
「お父さん、そろそろ変わるから支度したら?」
「もう出来てるよ、いっそ今日は休んじゃおうかとすら……」
お父さんは嬉しそうにそう言うと、別に良いんじゃない?とお姉ちゃんもあっさりした返事をしています。それって良いの?大丈夫なの?基本仕事ではやる気見せないよね……?するとお父さんは早速ケータイを取り出して通話を始めます。
「……お疲れ様です、小田原です……今日は終日休みます、息子を病院に連れて行きますので……はい……はい、失礼します」
ピッ。
「出勤するの面倒臭くなっちゃった♪」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、お父さん一人居ないくらい。それで潰れるような会社なら逆にその方が良いんじゃない?」
相変わらず凄いよその持論……でも病気の時って独りで居たくないし、お父さん特製のミルク粥が食べられる♪から嬉しさも半分……以上です。
「じゃあ着替えてくるよ、綾も顔くらいは洗ってきたら?」
「んー、お風呂入るわ。入る気力無く寝ちゃったから」
「分かった、ついでに何か作るよ。誠はお粥ね、綾は何食べたい?」
「私もお粥食べたい。何ならここで三人一緒に食べる?」
それ良いね。二人共何だか楽しそうです。
「病院は夕方に行くの?」
僕は確認がてら訊ねてみます、返事は分かってるけど……。
「「行く訳無いじゃない」」
「……ですよねぇ」
何故なら僕は患者として病院へ行くとほぼ間違いなく二次災害を抱えて帰ってくる……つまり誰かの病気を頂いてしまうんです。マスクを付けてて予防しても結果は同じで、それが判明して以来行きつけの診療所の先生が家に来てくれるようになりました。お見舞いや付き添いの時は大丈夫なんだけど……僕一体どんな体質なんだろう?
僕はヨロヨロと立ち上がって部屋を出ます。体がふらついて痺れも少し出てきてる……ひょっとして風邪引いた?でも今日ひかりちゃんたちにお土産渡す約束してるし、学校も楽しいから出来れば休みたくないなぁ……。
でもどのみち熱は測っておいた方が良いよね?体温計は下にしか無いし。僕は重い体を引き摺るように階段まで到達しましたが、そこがとてつもなく難関に見えて降りるのを躊躇ってしまいます。まずは手摺をしっかりと掴んで……一段一段ゆっくりと降りていきましたが、こんな時に朝練でいそいそと支度をしている勇と鉢合ってしまいました。
「おはよう、ちょっと端に寄ってくれる?……顔色悪いよ」
……おはよ〜。へっぽこな挨拶をして言われた通り端に寄ろうとしたら、視界が一気にぐらついて体が前のめりになってしまいました。これってもしかして落ちる?手摺を掴んでる手に力が入らなくて手元が滑る感覚がありました。
「兄ちゃんッ!?」
勇の声が聞こえてきましたがそこから先の記憶がありません。気が付いた時は自室のベッドで横になり、起きた時とは違うパジャマを着ていました。
「気が付いたか?学校には“休む”って連絡入れたから今日はゆっくり休みなさい」
声のした方に顔を向けるとスーツ姿のお父さんが僕の額に冷却シートを貼ってくれました。学校を休む事になっちゃって脳内では慌てていますが体が動いてくれません。
「……ごめんなさい」
「何謝ってんの?」
お父さんは不思議そうに僕を見て笑っています。そう言えば今何時なのかな……?
「……仕事は?」
「大丈夫、昼からだから」
えっ?そんな訳ないよね?あ〜また迷惑掛けちゃった……。
「綾が起きたら仕事に行くよ、ついでにお昼も食べちゃおうかな」
お父さんは仕事の時間が減って案外楽しそうです、だって高校生の僕がちょっと熱出したくらいで仕事休まないでしょ?子供の頃から何かに付け仕事より僕たち家族を優先してくれて、『他所のお父さんはどうか知らないけど僕は家族最優先!』と公言してるくらいですから。仕事柄海外出張の多いお母さんの方がそうもいかないので、我が家ではそれが良いバランスになっているんです。お姉ちゃんは夜勤中心、土日出勤有りの仕事に就いてて、多分僕たち子供の為極力平日に家が空かないようにしてくれているんです。
「おはよ〜。まこ起きてたんだね」
お姉ちゃんが寝起きの顔で部屋に入ってきました。お父さんと僕も挨拶を返すと、十時かぁと呟きました。えっ?そんな時間なの?って事は僕軽く三時間は寝てたんだね……。
「お父さん、そろそろ変わるから支度したら?」
「もう出来てるよ、いっそ今日は休んじゃおうかとすら……」
お父さんは嬉しそうにそう言うと、別に良いんじゃない?とお姉ちゃんもあっさりした返事をしています。それって良いの?大丈夫なの?基本仕事ではやる気見せないよね……?するとお父さんは早速ケータイを取り出して通話を始めます。
「……お疲れ様です、小田原です……今日は終日休みます、息子を病院に連れて行きますので……はい……はい、失礼します」
ピッ。
「出勤するの面倒臭くなっちゃった♪」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、お父さん一人居ないくらい。それで潰れるような会社なら逆にその方が良いんじゃない?」
相変わらず凄いよその持論……でも病気の時って独りで居たくないし、お父さん特製のミルク粥が食べられる♪から嬉しさも半分……以上です。
「じゃあ着替えてくるよ、綾も顔くらいは洗ってきたら?」
「んー、お風呂入るわ。入る気力無く寝ちゃったから」
「分かった、ついでに何か作るよ。誠はお粥ね、綾は何食べたい?」
「私もお粥食べたい。何ならここで三人一緒に食べる?」
それ良いね。二人共何だか楽しそうです。
「病院は夕方に行くの?」
僕は確認がてら訊ねてみます、返事は分かってるけど……。
「「行く訳無いじゃない」」
「……ですよねぇ」
何故なら僕は患者として病院へ行くとほぼ間違いなく二次災害を抱えて帰ってくる……つまり誰かの病気を頂いてしまうんです。マスクを付けてて予防しても結果は同じで、それが判明して以来行きつけの診療所の先生が家に来てくれるようになりました。お見舞いや付き添いの時は大丈夫なんだけど……僕一体どんな体質なんだろう?
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