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やっとこさ本編
……『王様ごっこの続き』
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「最後の王様命令……」
「……うん」
「ハグ、させてくれ」
えっ?びっくりして返事すら出来ずにいる僕の体をふわっと抱き締めてきた遵斗君に二度びっくりして体が固まってしまいます。
「ゴメン、最初で最後だから……」
「うん……」
「……初恋だったんだ」
えっ?初恋!?それってもしかして……//
「お前が、初恋だったんだ……」
嘘でしょ?こんな冴えない僕が初恋の相手だったの?
「ったく相変わらず自己評価低すぎ」
「そんな事言われても……」
「もっと自信持てよ、伽月に失礼だろ」
遵斗君は僕の癖っ毛を優しく撫でてくれます。
「伽月君の事知ってるの?」
同じ学校だから接点がある可能性はあるだろうけど……。
「同じクラスなんだ、出席順が前後でさ」
「でも……」
「あぁ、伽月は分かり易いからな。二宮って奴に突付かれてたの見てすぐピンときた、お蔭でちょっと嫉妬もした」
「遵斗君……?」
「心配すんな、邪魔なんかしねぇよ。伽月には勝てる気しねぇし誠が嫌がる事はしたくない」
その言葉を合図に遵斗君は命令のハグを解除しました。
「まぁ輝相手なら負ける気しなかったんだけどなぁ」
「遵斗君!?」
「ハハハッ、今のは冗談。伽月と仲良くしろよ」
「うん、ありがとう……//」
「んじゃ帰るよ、これでサヨナラだ」
サヨナラ?何で?今生の別れみたいに言わないで。
「遵斗君待って!晩御飯、一緒に食べない?」
「いや、ご家族に迷惑は掛けらんねぇよ」
「そんな事無いよ!遵斗君を迷惑だなんて誰も思わないよ。勇はちょっと誤解してるみたいだけど……」
「勇?色白の丸っこい弟か……どうもアイツには嫌われてたみたいだからな」
そこは気付いてたんだね遵斗君。勇には何度か話してみたけど聞く耳持ってくれなくて……。
「当時の記憶も遵斗君が悪印象になりそうな部分しか残ってないみたいで」
と言ってるところでノック音と共に『入るよ』と呼び掛けられました。この声は勇です。
「うん、良いよ」
「お茶のおかわり要るでしょ?……ども、兄がお世話になってます……ってアンタ平泉遵斗か!?」
勇の表情は一気に険しくなりました。コラ弟よ、人を指差すんじゃない。
「って事はお前勇か?風貌変わったな」
うん、そうだよね。小さい頃の勇はコロコロしてたもんね。
「そっちこそ人の事言えないだろ!アンタ兄ちゃんに何したんだ!?」
「落ち着いてよ勇、何でそんなに喧嘩腰なの?」
「兄ちゃんこそあれだけの事されてよく平然としてられるよな!」
いっ勇、それが誤解なんだって。記憶もかいつまんでしか無いんでしょ?
「遵斗君には何もされてないよ、それも含めて説明するからそこに座って」
「嘘だっ!コイツ兄ちゃんをアゴでこき使ってたじゃないか!」
あ~それきっと『王様ごっこ』の事だよね?
「あれはごっこ遊びだからガチじゃないよ。その前の『大富豪』の事は憶えてる?」
勇はキョトンとして首を振っています。そこを覚えてなかったからただの“偉そうなガキ”に映ってたって事で良いのかな?取り敢えず一つ誤解が解けた様で勇の態度も少し落ち着いてきました。
「じゃあミシンの絆創膏は何?自分で描いた卑猥な落書き隠すためでしょ?」
「卑猥な落書き?あのチ○コの絵の事か……俺あんな上手く描けねぇわ」
遵斗君、勇がボカした意味が無くなるから……でもあれは遵斗君じゃないよ、むしろ逆です。
「それは落書きを除光液で消してくれたんだけど本体の色まではげちゃって……僕がそれで泣いちゃったから隠すために貼っ付けてくれたんだ」
遵斗君わざわざミシンの色に合う絆創膏を貼ってくれたんだよね、キャラクターもののピンクの絆創膏……あれ可愛かったなぁ。今は代替わりして別の物になってるし、あのミシン壊れちゃってクローゼットの奥に仕舞い込んでいます。
「まだあるよ!晋の事泣かしてたっ!」
「あれは悪かった!赤ん坊の扱いが雑だったから」
遵斗君は一切の言い訳もせずに勇に頭を下げてます。だって小さい頃から大人に囲まれて育ったんだもん、赤ちゃんの扱いに慣れてなかっただけなんだよ。勇は勇で遵斗君があっさり謝ってくると思ってなかったみたいで、さっきまでの好戦的な態度が少しずつ萎んでいきます。
「……何か僕だけがガミガミ言ってるの馬鹿らしくなってきちゃった。じゃあ兄ちゃんのタペストリー壊したのって……」
「あれは画鋲が緩んで自然に落下したの、まさか遵斗君のせいにしてたの?」
「うん……何かいっぱい誤解してたみたいで。すみませんでした、僕めちゃくちゃ恥ずかしいよ」
「良いって、もう気にすんな。勇の記憶が間違ってた訳じゃねぇんだから」
遵斗君はすっかり萎んでしまった勇のいがぐり頭を優しく撫でていました。恥ずかしそうにしてる弟ですが、ようやっと誤解が解けて僕も一安心しました。
「……うん」
「ハグ、させてくれ」
えっ?びっくりして返事すら出来ずにいる僕の体をふわっと抱き締めてきた遵斗君に二度びっくりして体が固まってしまいます。
「ゴメン、最初で最後だから……」
「うん……」
「……初恋だったんだ」
えっ?初恋!?それってもしかして……//
「お前が、初恋だったんだ……」
嘘でしょ?こんな冴えない僕が初恋の相手だったの?
「ったく相変わらず自己評価低すぎ」
「そんな事言われても……」
「もっと自信持てよ、伽月に失礼だろ」
遵斗君は僕の癖っ毛を優しく撫でてくれます。
「伽月君の事知ってるの?」
同じ学校だから接点がある可能性はあるだろうけど……。
「同じクラスなんだ、出席順が前後でさ」
「でも……」
「あぁ、伽月は分かり易いからな。二宮って奴に突付かれてたの見てすぐピンときた、お蔭でちょっと嫉妬もした」
「遵斗君……?」
「心配すんな、邪魔なんかしねぇよ。伽月には勝てる気しねぇし誠が嫌がる事はしたくない」
その言葉を合図に遵斗君は命令のハグを解除しました。
「まぁ輝相手なら負ける気しなかったんだけどなぁ」
「遵斗君!?」
「ハハハッ、今のは冗談。伽月と仲良くしろよ」
「うん、ありがとう……//」
「んじゃ帰るよ、これでサヨナラだ」
サヨナラ?何で?今生の別れみたいに言わないで。
「遵斗君待って!晩御飯、一緒に食べない?」
「いや、ご家族に迷惑は掛けらんねぇよ」
「そんな事無いよ!遵斗君を迷惑だなんて誰も思わないよ。勇はちょっと誤解してるみたいだけど……」
「勇?色白の丸っこい弟か……どうもアイツには嫌われてたみたいだからな」
そこは気付いてたんだね遵斗君。勇には何度か話してみたけど聞く耳持ってくれなくて……。
「当時の記憶も遵斗君が悪印象になりそうな部分しか残ってないみたいで」
と言ってるところでノック音と共に『入るよ』と呼び掛けられました。この声は勇です。
「うん、良いよ」
「お茶のおかわり要るでしょ?……ども、兄がお世話になってます……ってアンタ平泉遵斗か!?」
勇の表情は一気に険しくなりました。コラ弟よ、人を指差すんじゃない。
「って事はお前勇か?風貌変わったな」
うん、そうだよね。小さい頃の勇はコロコロしてたもんね。
「そっちこそ人の事言えないだろ!アンタ兄ちゃんに何したんだ!?」
「落ち着いてよ勇、何でそんなに喧嘩腰なの?」
「兄ちゃんこそあれだけの事されてよく平然としてられるよな!」
いっ勇、それが誤解なんだって。記憶もかいつまんでしか無いんでしょ?
「遵斗君には何もされてないよ、それも含めて説明するからそこに座って」
「嘘だっ!コイツ兄ちゃんをアゴでこき使ってたじゃないか!」
あ~それきっと『王様ごっこ』の事だよね?
「あれはごっこ遊びだからガチじゃないよ。その前の『大富豪』の事は憶えてる?」
勇はキョトンとして首を振っています。そこを覚えてなかったからただの“偉そうなガキ”に映ってたって事で良いのかな?取り敢えず一つ誤解が解けた様で勇の態度も少し落ち着いてきました。
「じゃあミシンの絆創膏は何?自分で描いた卑猥な落書き隠すためでしょ?」
「卑猥な落書き?あのチ○コの絵の事か……俺あんな上手く描けねぇわ」
遵斗君、勇がボカした意味が無くなるから……でもあれは遵斗君じゃないよ、むしろ逆です。
「それは落書きを除光液で消してくれたんだけど本体の色まではげちゃって……僕がそれで泣いちゃったから隠すために貼っ付けてくれたんだ」
遵斗君わざわざミシンの色に合う絆創膏を貼ってくれたんだよね、キャラクターもののピンクの絆創膏……あれ可愛かったなぁ。今は代替わりして別の物になってるし、あのミシン壊れちゃってクローゼットの奥に仕舞い込んでいます。
「まだあるよ!晋の事泣かしてたっ!」
「あれは悪かった!赤ん坊の扱いが雑だったから」
遵斗君は一切の言い訳もせずに勇に頭を下げてます。だって小さい頃から大人に囲まれて育ったんだもん、赤ちゃんの扱いに慣れてなかっただけなんだよ。勇は勇で遵斗君があっさり謝ってくると思ってなかったみたいで、さっきまでの好戦的な態度が少しずつ萎んでいきます。
「……何か僕だけがガミガミ言ってるの馬鹿らしくなってきちゃった。じゃあ兄ちゃんのタペストリー壊したのって……」
「あれは画鋲が緩んで自然に落下したの、まさか遵斗君のせいにしてたの?」
「うん……何かいっぱい誤解してたみたいで。すみませんでした、僕めちゃくちゃ恥ずかしいよ」
「良いって、もう気にすんな。勇の記憶が間違ってた訳じゃねぇんだから」
遵斗君はすっかり萎んでしまった勇のいがぐり頭を優しく撫でていました。恥ずかしそうにしてる弟ですが、ようやっと誤解が解けて僕も一安心しました。
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