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懲りずに続編
……まずはバーベキューです♪
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例年通りキャンプ場に到着した僕たちは早速バーベキューの準備に取り掛かります。調理班はお父さんを筆頭に奈良橋さん、波那ちゃん、嵯峨丞尉さんと愛梨さん夫妻、僕の六人で担当する事になりました。伽月は星哉君、三條さん、牟礼さん、子供たちと一緒に魚釣りです。遵斗君は他の皆さんとテーブルをセットしたり火を熾したりしています。にしても遵斗君のお母様スゴイ、あっさり火を熾して誰よりもバーベキューパーティーを楽しんでいらっしゃるようです。焚き火の扱いにも慣れてらっしゃいます。
「統括部長、随分と慣れてらっしゃいますよね?」
「こういうの好きなのよ、大学時代のサークルでサバイバルキャンプとかよくやってて」
へぇ~、そういうイメージ全く無かった……だってモデルみたいに長身スタイル抜群で都会のバリキャリって感じなんだもん。それに遵斗君もテキパキと作業をこなして楽しそうにしてる、こういう彼初めて見たような気がします。
「あなたたち毎年やってるのよね?」
「はい、志摩さんのご厚意に甘えて」
こんな事ならお誘いしてもよかったんじゃない?お父さん。
「この時期秘書課の宿坊と被るんですよね、瞳泣いてたもん」
そっか、お母様はこの春まで総務部長で秘書課の宿坊に参加されてたんだね。だから七瀬さんいらっしゃらなかったんだ……面倒見の良い方でよく勉強見てくれてたんだよね。
「誠君、お野菜切ろうか」
僕は波那ちゃんに声を掛けられて作業に取り掛かります。伸びてきた髪の毛を縛って手を洗って……と、そこに伽月と隼人君がバケツを持ってこっちにやって来ました。
「釣り班絶好調だぞ、バケツ足んねぇから捌いてくんね?」
「僕はこれ釣ったんだよまこちゃん」
隼人君は嬉しそうに大きなマスを指差しています。動物ほとんど触れないのによく頑張ったね。
「お前ギャーギャー喚いて助け求めまくってたじゃねぇか」
「うっうるさいやいっ!!!お前ボウズじゃないか伽月ぃ」
この二人仲良いくせにいっつもこうなんだから……。
「アホ!小っちぇえけどちゃんと釣ってるわ!」
これだけどな。伽月はちょっと恥ずかしそうに小さめのマスを指差しました。変に大きく見せたり格好付けたりしないところが大好きです、人間素直が一番だよね。
「んじゃバケツごと貸して、これ使うといいよ」
僕たちのやり取りを見ていた丞尉さんがバケツを受け取って自前のクーラーボックスを差し出してきました。そのクーラーボックス明らかに新品だよね?お魚入れちゃって大丈夫なのかなぁ?
「えっ?こんな上等なの良いんですか?」
「良いの良いの、それ用に買い替えたのよ」
と愛梨さん。丞尉さんからバケツを受け取ってマスを捌き始めました。
「遠慮なく使ってよ、それにあっち大騒ぎだぞ」
丞尉さんの言葉に川の方を見ると、牟礼さんと晋が釣れた魚を見せびらかしています。
「伽月くーん、バケツ急いでー!!!」
晋の声は本当によく通ります。
「今行くーっ!!!さっさと持てよ伽月ぃ」
隼人君はクーラーボックスを伽月に押し付けて我先に川へ走っていきます。
「あんにゃろ~、絶対負けねぇ!」
彼はそう誓ってクーラーボックス片手に川に戻りましたが……。
「結局そのまま負けたんだね」
昼食を楽しく頂いた僕たちには当然後片付けもある訳で、釣り班ではそれをかけての勝負が行われていたそうです。因みに優勝者は牟礼さん、さすがはアウトドアの申し子です。
「ちくしょ~、片付けは構わねぇけどあんの悪ガキに負けたのが悔しい」
「またそういう言い方してぇ……」
まったく大人げないんだから。
「だってよぉ~」
「はいはい、早く片付けないとチェックインの時間に間に合わなくなるよ」
「へぇへぇ」
伽月は不満そうな顔をしつつも真面目にバケツを洗っています。彼はこういうとこ誰よりもきちんとしてて、僕も見習わなければと思います。本人曰く、お父様が長距離トラックの運転手で週に二度程度しか帰ってこられなかったので、素行不良をよく疑われて迷惑掛けたくなかったらしいんです。そんな上っ面な事情で素行不良になる訳じゃないのに……彼も結構そういった事で嫌な思いをしているので、僕がいじめに遭っていた頃本当によく一緒にいてくれたんです。ただ優しく寄り添って何気無い事に付き合ってくれて僕の心は救われました。クラスメイトと遊ぶ、それだけの事が叶わなかった僕のためになぎささんも一緒に付き合ってくれました。
だから今こうして彼の恋人でいられるのが本当に幸せです、週の頭になぎささんから誕生日プレゼントとしてエプロンが贈られてきたんです。ありがとうメールをしたら『伽月と仲良くやるんだよ』ってエールを頂きました。氷泉じゃないけどこうして応援してくれる人に感謝して過ごす方が毎日楽しいです。僕はせっせとバケツを洗う彼の姿に心が温かくなりました。
「統括部長、随分と慣れてらっしゃいますよね?」
「こういうの好きなのよ、大学時代のサークルでサバイバルキャンプとかよくやってて」
へぇ~、そういうイメージ全く無かった……だってモデルみたいに長身スタイル抜群で都会のバリキャリって感じなんだもん。それに遵斗君もテキパキと作業をこなして楽しそうにしてる、こういう彼初めて見たような気がします。
「あなたたち毎年やってるのよね?」
「はい、志摩さんのご厚意に甘えて」
こんな事ならお誘いしてもよかったんじゃない?お父さん。
「この時期秘書課の宿坊と被るんですよね、瞳泣いてたもん」
そっか、お母様はこの春まで総務部長で秘書課の宿坊に参加されてたんだね。だから七瀬さんいらっしゃらなかったんだ……面倒見の良い方でよく勉強見てくれてたんだよね。
「誠君、お野菜切ろうか」
僕は波那ちゃんに声を掛けられて作業に取り掛かります。伸びてきた髪の毛を縛って手を洗って……と、そこに伽月と隼人君がバケツを持ってこっちにやって来ました。
「釣り班絶好調だぞ、バケツ足んねぇから捌いてくんね?」
「僕はこれ釣ったんだよまこちゃん」
隼人君は嬉しそうに大きなマスを指差しています。動物ほとんど触れないのによく頑張ったね。
「お前ギャーギャー喚いて助け求めまくってたじゃねぇか」
「うっうるさいやいっ!!!お前ボウズじゃないか伽月ぃ」
この二人仲良いくせにいっつもこうなんだから……。
「アホ!小っちぇえけどちゃんと釣ってるわ!」
これだけどな。伽月はちょっと恥ずかしそうに小さめのマスを指差しました。変に大きく見せたり格好付けたりしないところが大好きです、人間素直が一番だよね。
「んじゃバケツごと貸して、これ使うといいよ」
僕たちのやり取りを見ていた丞尉さんがバケツを受け取って自前のクーラーボックスを差し出してきました。そのクーラーボックス明らかに新品だよね?お魚入れちゃって大丈夫なのかなぁ?
「えっ?こんな上等なの良いんですか?」
「良いの良いの、それ用に買い替えたのよ」
と愛梨さん。丞尉さんからバケツを受け取ってマスを捌き始めました。
「遠慮なく使ってよ、それにあっち大騒ぎだぞ」
丞尉さんの言葉に川の方を見ると、牟礼さんと晋が釣れた魚を見せびらかしています。
「伽月くーん、バケツ急いでー!!!」
晋の声は本当によく通ります。
「今行くーっ!!!さっさと持てよ伽月ぃ」
隼人君はクーラーボックスを伽月に押し付けて我先に川へ走っていきます。
「あんにゃろ~、絶対負けねぇ!」
彼はそう誓ってクーラーボックス片手に川に戻りましたが……。
「結局そのまま負けたんだね」
昼食を楽しく頂いた僕たちには当然後片付けもある訳で、釣り班ではそれをかけての勝負が行われていたそうです。因みに優勝者は牟礼さん、さすがはアウトドアの申し子です。
「ちくしょ~、片付けは構わねぇけどあんの悪ガキに負けたのが悔しい」
「またそういう言い方してぇ……」
まったく大人げないんだから。
「だってよぉ~」
「はいはい、早く片付けないとチェックインの時間に間に合わなくなるよ」
「へぇへぇ」
伽月は不満そうな顔をしつつも真面目にバケツを洗っています。彼はこういうとこ誰よりもきちんとしてて、僕も見習わなければと思います。本人曰く、お父様が長距離トラックの運転手で週に二度程度しか帰ってこられなかったので、素行不良をよく疑われて迷惑掛けたくなかったらしいんです。そんな上っ面な事情で素行不良になる訳じゃないのに……彼も結構そういった事で嫌な思いをしているので、僕がいじめに遭っていた頃本当によく一緒にいてくれたんです。ただ優しく寄り添って何気無い事に付き合ってくれて僕の心は救われました。クラスメイトと遊ぶ、それだけの事が叶わなかった僕のためになぎささんも一緒に付き合ってくれました。
だから今こうして彼の恋人でいられるのが本当に幸せです、週の頭になぎささんから誕生日プレゼントとしてエプロンが贈られてきたんです。ありがとうメールをしたら『伽月と仲良くやるんだよ』ってエールを頂きました。氷泉じゃないけどこうして応援してくれる人に感謝して過ごす方が毎日楽しいです。僕はせっせとバケツを洗う彼の姿に心が温かくなりました。
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