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63 誰にも渡さない
ブライアンにしてやられた感がある。彼は罪を償うふりをしながらも周囲を脅し、私の傍にいる権利を勝ち取ったのだ。
「お前っ! なに公の場でリリーにプロポーズみたいなことしてんだよ」
「本当の気持ちを言って何が悪い? 私は彼女の傍にいたいからな。リリアンの時のように気持ちを隠すのはやめた」
「婚約者は俺だ! しかも……お前がマックスだったなんて」
アイザックはブライアンに怒ったり、ショックを受けたり忙しい。
「くっくっく、お前かなり面白かったぞ。リリーを好きなのに話しかけられないとクラスメイトの私に相談していたではないか……っくくく」
「言うな、馬鹿野郎!」
「ガキ過ぎて笑いを堪えるのに必死だった」
「お前っ……殺す!」
アイザックがブライアンを追いかけ回しているが、簡単に捕まる彼ではない。
そして知らぬ間に距離を詰められ、彼が私の目の前に急に現れて驚いた。
「リリー、あれは本心だ。私は君のためだけに生きる」
「いや……貴方はこれからは自分のために生きて」
「嫌だね。私はリリーのことを愛してしまったからね」
ブライアンは真顔でそう言うと、私の唇にちゅっと軽く触れるだけのキスをした。
「――っ!」
私はビックリして目を開いたまま、動けなかった。
「美しい瞳が見られるのは嬉しいが、キスの時は目を閉じた方がいい」
そう耳元で優しく甘く囁かれて、私は全身が赤く染まる。
「お前ーーっ! 何やってんだよ」
「ブライアン……大事な娘に触れるな! お前いくつだと思っているんだ。私より年上だぞ!!」
アイザックとお父様が恐ろしい顔で、ブライアンに詰め寄った。
「ああ、お前らは本当に野暮だ。愛に年齢など関係ないのに」
そう言って、魔力を確かめるように手を握ったり閉じたりしている。
「魔力が溢れてる。どうやら私もリリーにとって『愛する者』なようだね。私への好意がわからなかったから能力が出るか不安だったけど……試してみて安心したよ」
そう微笑んで「じゃあ、また。私の女神」と移動魔法でどこかに消えた。
「リリー! どういうことだよ。あいつに祝福がいったってことか?」
「じ、自分では祝福のことはわからないわ」
「あいつのことが好きってわけじゃないよな!」
アイザックは私の肩をガクガクと揺らしながら、かなり取り乱していた。
「そんなの親愛に決まってるじゃない」
「本当か? でもあんなやつにキ、キスされるなんて!」
「不意打ちだから避けれなかったの」
「わかってるけど……やっぱり許せない!」
アイザックは乱暴に手を取り、お父様に制止される前に私を無理矢理王宮の外に連れ去った。
狭い建物の間に強引に引っ張られ、私は壁に追いやられた。
アイザックの瞳はギラリと光っている。これは……『男』の熱の籠った目だ。昔からよく知っている幼馴染の目ではない。
「リリーは俺のだから……ちゃんと覚えてて」
彼はさらに私の背中を壁に押し付けながら、噛み付くように激しく唇を奪った。
「ん……んんっ……、やめ」
「やめない」
そう言った彼は、抵抗する私の手を拘束しさらにジュッと吸い付いた。
「君は絶対に誰にも渡さない。アーサーにも……ブライアンにも」
びっくりして私の目からポロポロと涙が溢れる。こんな場所で、こんな強引なこと。信じられない。
泣いてる私を見て、彼は唇をグッと噛んだ。
「ごめん。悪かった……頭冷やしてくる」
苦しそうにそう呟いたアイザックは、振り返らずに走り去って行った。私は力が抜けて壁にズルズルとしゃがみ込んだ。
「ばか……」
♢♢♢
翌日私は学校に来ているが、あれからアイザックと顔を合わせるのが気まずくて避けている。
「はぁ……どうしたらいいのかな」
もう全ての授業が終わったが、すぐに出ると彼と鉢合わせそうなので机に顔を伏せながら教室で時間を潰している。
エミリーには「どうしたのよ?」と心配されたが、流石に恥ずかしすぎて話すことができなかった。「気になるけど、今日は家の用事があるから付き添えないの! ごめん」と謝る彼女に「気にしないで」と言ってバイバイしたところだ。
「リリーどうしたの? 元気ないね」
そこにいたのは、まさかのマックス! つまりはブライアンだ。
「あ、あなた! どうして?」
「どうしてって……僕は特進クラスの生徒だし、学校にいてもおかしくないだろう?」
「魔法省での仕事は?」
「僕が必要なのは特別任務の時だけだよ。その時に呼ばれる」
彼は嬉しそうにニコニコと話していた。
「元気がないなら、街にでも行こう!」
「ええっ? いや、そんな気分じゃないの」
「気分転換だよ」
私をぐいぐいと引っ張り、強引に教室から連れ出された。その時……特進クラスから出てきたアイザックと目が合った。
マックスと一緒にいる私に驚いている。しかも私達は手を繋いでいるように見えているはずだ。
私は急いで振り解こうとするが「このままで」と小声で言われマックスに制される。アイザックはこちらに走ってきて、私の手を強引に引く。
「マック……いや、ブライアン。お前学校なんかに来て何してるんだ!」
「何って僕は学生だし?」
「ふざけんなよ。今日は授業も出てないくせに……リリーに会いにきただけだろ」
「当たり。どっかの馬鹿のせいで可愛いリリーの元気がないからね」
アイザックは「お前のせいだろ……」と怒りマックスを睨みつける。
「心外だな、人のせいにするな。おい、手を離せ……赤くなってんだろ! お前はそんなことも気がつかねえのかよ」
マックスはさらに恐ろしい顔でアイザックに大声をあげる。彼はハッと気が付き、私の少し赤くなった手首を見てそっと手を離した。
「リリー……ごめん」
「これくらいなんて事ない」
「俺……力入れたつもりはなかったのに。君を傷つけるなんて。本当にごめん」
アイザックは哀しい目をしてしゅんと項垂れた。マックスはそれを横目でチラリと見て、私の肩をそっと引き寄せた。
「女の扱い学んできやがれ、クソガキ」
「なんだと!」
「好きな女傷付けてんじゃねぇよ」
「……」
「って、わけでじゃあな。さ、街へ行こう」
「え? ちょっと……行かないわよ」
「いいから! 移動魔法なら一瞬だ」
そう言ってパチンと指を鳴らしたと思ったら、フッと体が浮いて気がついたら街へ着いていた。
「お前っ! なに公の場でリリーにプロポーズみたいなことしてんだよ」
「本当の気持ちを言って何が悪い? 私は彼女の傍にいたいからな。リリアンの時のように気持ちを隠すのはやめた」
「婚約者は俺だ! しかも……お前がマックスだったなんて」
アイザックはブライアンに怒ったり、ショックを受けたり忙しい。
「くっくっく、お前かなり面白かったぞ。リリーを好きなのに話しかけられないとクラスメイトの私に相談していたではないか……っくくく」
「言うな、馬鹿野郎!」
「ガキ過ぎて笑いを堪えるのに必死だった」
「お前っ……殺す!」
アイザックがブライアンを追いかけ回しているが、簡単に捕まる彼ではない。
そして知らぬ間に距離を詰められ、彼が私の目の前に急に現れて驚いた。
「リリー、あれは本心だ。私は君のためだけに生きる」
「いや……貴方はこれからは自分のために生きて」
「嫌だね。私はリリーのことを愛してしまったからね」
ブライアンは真顔でそう言うと、私の唇にちゅっと軽く触れるだけのキスをした。
「――っ!」
私はビックリして目を開いたまま、動けなかった。
「美しい瞳が見られるのは嬉しいが、キスの時は目を閉じた方がいい」
そう耳元で優しく甘く囁かれて、私は全身が赤く染まる。
「お前ーーっ! 何やってんだよ」
「ブライアン……大事な娘に触れるな! お前いくつだと思っているんだ。私より年上だぞ!!」
アイザックとお父様が恐ろしい顔で、ブライアンに詰め寄った。
「ああ、お前らは本当に野暮だ。愛に年齢など関係ないのに」
そう言って、魔力を確かめるように手を握ったり閉じたりしている。
「魔力が溢れてる。どうやら私もリリーにとって『愛する者』なようだね。私への好意がわからなかったから能力が出るか不安だったけど……試してみて安心したよ」
そう微笑んで「じゃあ、また。私の女神」と移動魔法でどこかに消えた。
「リリー! どういうことだよ。あいつに祝福がいったってことか?」
「じ、自分では祝福のことはわからないわ」
「あいつのことが好きってわけじゃないよな!」
アイザックは私の肩をガクガクと揺らしながら、かなり取り乱していた。
「そんなの親愛に決まってるじゃない」
「本当か? でもあんなやつにキ、キスされるなんて!」
「不意打ちだから避けれなかったの」
「わかってるけど……やっぱり許せない!」
アイザックは乱暴に手を取り、お父様に制止される前に私を無理矢理王宮の外に連れ去った。
狭い建物の間に強引に引っ張られ、私は壁に追いやられた。
アイザックの瞳はギラリと光っている。これは……『男』の熱の籠った目だ。昔からよく知っている幼馴染の目ではない。
「リリーは俺のだから……ちゃんと覚えてて」
彼はさらに私の背中を壁に押し付けながら、噛み付くように激しく唇を奪った。
「ん……んんっ……、やめ」
「やめない」
そう言った彼は、抵抗する私の手を拘束しさらにジュッと吸い付いた。
「君は絶対に誰にも渡さない。アーサーにも……ブライアンにも」
びっくりして私の目からポロポロと涙が溢れる。こんな場所で、こんな強引なこと。信じられない。
泣いてる私を見て、彼は唇をグッと噛んだ。
「ごめん。悪かった……頭冷やしてくる」
苦しそうにそう呟いたアイザックは、振り返らずに走り去って行った。私は力が抜けて壁にズルズルとしゃがみ込んだ。
「ばか……」
♢♢♢
翌日私は学校に来ているが、あれからアイザックと顔を合わせるのが気まずくて避けている。
「はぁ……どうしたらいいのかな」
もう全ての授業が終わったが、すぐに出ると彼と鉢合わせそうなので机に顔を伏せながら教室で時間を潰している。
エミリーには「どうしたのよ?」と心配されたが、流石に恥ずかしすぎて話すことができなかった。「気になるけど、今日は家の用事があるから付き添えないの! ごめん」と謝る彼女に「気にしないで」と言ってバイバイしたところだ。
「リリーどうしたの? 元気ないね」
そこにいたのは、まさかのマックス! つまりはブライアンだ。
「あ、あなた! どうして?」
「どうしてって……僕は特進クラスの生徒だし、学校にいてもおかしくないだろう?」
「魔法省での仕事は?」
「僕が必要なのは特別任務の時だけだよ。その時に呼ばれる」
彼は嬉しそうにニコニコと話していた。
「元気がないなら、街にでも行こう!」
「ええっ? いや、そんな気分じゃないの」
「気分転換だよ」
私をぐいぐいと引っ張り、強引に教室から連れ出された。その時……特進クラスから出てきたアイザックと目が合った。
マックスと一緒にいる私に驚いている。しかも私達は手を繋いでいるように見えているはずだ。
私は急いで振り解こうとするが「このままで」と小声で言われマックスに制される。アイザックはこちらに走ってきて、私の手を強引に引く。
「マック……いや、ブライアン。お前学校なんかに来て何してるんだ!」
「何って僕は学生だし?」
「ふざけんなよ。今日は授業も出てないくせに……リリーに会いにきただけだろ」
「当たり。どっかの馬鹿のせいで可愛いリリーの元気がないからね」
アイザックは「お前のせいだろ……」と怒りマックスを睨みつける。
「心外だな、人のせいにするな。おい、手を離せ……赤くなってんだろ! お前はそんなことも気がつかねえのかよ」
マックスはさらに恐ろしい顔でアイザックに大声をあげる。彼はハッと気が付き、私の少し赤くなった手首を見てそっと手を離した。
「リリー……ごめん」
「これくらいなんて事ない」
「俺……力入れたつもりはなかったのに。君を傷つけるなんて。本当にごめん」
アイザックは哀しい目をしてしゅんと項垂れた。マックスはそれを横目でチラリと見て、私の肩をそっと引き寄せた。
「女の扱い学んできやがれ、クソガキ」
「なんだと!」
「好きな女傷付けてんじゃねぇよ」
「……」
「って、わけでじゃあな。さ、街へ行こう」
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