(完結)何か勘違いをしてる婚約者の幼馴染から、婚約解消を言い渡されました

泉花ゆき

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「リュート様。……ドルシーさんは、こう言ってるようですけど?」

ちらり、と視線を彼に送る。

「あ……う……」

婚約解消だなんて、やっぱり寝耳に水だったのか。
リュート様は何も言えなくなっているみたい。

ただの幼馴染が、婚約者との同棲する屋敷に居候してるのはおかしいと……何度も、何度も話し合って来たけど……リュート様は……リュートは、煮え切らないままだった。






それは、何度目かの話し合いの時。


「君は、僕に彼女を見捨てろと言うのか?」

「そうは言っておりません……私が言っているのは、もう少し節度を持って接してほしいと……」

「節度、節度、節度、まるで年増の小姑だ!本当に君はドルシーと同い年なのか……?」

また、ドルシーを引き合いに出して私を貶す。
いい加減に頭が痛くなってくる……

「……外聞が悪くなって困るのは、私だけではないのですよ」

婚約者との同棲する場所に、他の異性を引き込んでいるなんて……リュート様のみならず、ご実家の評判だって悪くなってしまいそうなものだ。
正論を告げると、彼は、ぐっと言葉に詰まった。しかしすぐに、別のところから攻撃を仕掛けてくる。
武器はやはり「彼女はかわいそうだから……」だ。

「見捨てるなんて出来ないよ……あの子とは幼いころから兄弟のように生きてきたんだ。それに、君がこんなに冷たい人だとも思わなかった」

「……冷たい、ですか」

そんなに言うなら家でも何でも用意してあげればいいのに。
お金がないって言うなら働けば給金は用意する。外へ働きに出たっていい。
でも、この人はただ甘い蜜をすするだけだ……

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