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6 私が何とかしてあげる ★

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「ね、イヴァン。服、破かれたくなかったらじっとしててね。でないと私、不器用だから、うっかりビリビリに破っちゃいそう」
 イヴァンの太腿の上にまたがって、ミリアムはにっこりと笑う。左手は、ずっと彼のものをさすっているからか、快楽でまともな思考が働かないらしいイヴァンは、目を伏せて荒い呼吸を繰り返している。
 抵抗されないのをいいことに、ミリアムはイヴァンのズボンの前をくつろげた。途端に飛び出してきた熱く硬い彼のものは、堪えきれないとでもいうかのように、時折ぴくりと震えている。

「すごい……。初めて見たけど、これでも知識はあるの。イヴァンを気持ちよくしてあげるからね」
 小説や、すでに経験済みの女友達から聞いた情報を思い出しながら、ミリアムは握りしめた手を扱くようにゆっくりと動かす。
「く……、ぁ、ミリアムだめだっ……て」
「気持ちよさそうな声、出てるもん。だめじゃないでしょ」
 イヴァンの手が、ミリアムを退けるように肩を押すけれど、その手に力は入っていなくて、ほとんど撫でられているようなもの。
 媚薬のせいなのか、本気で抵抗してこないことに勇気をもらって、ミリアムはゆっくりと下半身に顔を近づける。

「……っ」
 口に含んだ瞬間、イヴァンの身体がぴくりと跳ねる。最初に見た時点で全てを口に含むのは無理だと思っていたのに、更に大きくなったような気がして、ミリアムは驚きに目を見開いた。
 どうすればいいのか分からなくて、とりあえず舌先でキャンディを舐めるようにしてみると、イヴァンの身体がまた震える。その反応に、きっと間違ってはいないだろうと思いながら、ミリアムは必死で舌を動かす。

「ちょ、ほんと、……だめだって……っ」
 やがて、聞いたことのないような切羽詰まった声と共に、イヴァンの身体が一度大きく震えた。同時に握りしめていたものの先端から熱いものが弾けるように飛び出して、ミリアムは思わず手を離してしまう。
 ミリアムの身体にも熱い飛沫は飛んできて、驚きつつも、指先でそっと掬って舐めてみる。
「……美味しくない」
「馬鹿、舐めるな……っ!」
 一度熱を吐き出して少し理性を取り戻したのか、イヴァンの手がミリアムの腕を掴んで止める。

「……ごめん、ミリアム」
 気まずそうな表情を浮かべながら、イヴァンはミリアムの身体を綺麗に拭いてくれる。下着も汚れてしまったので、この際だからとミリアムは、勢いよく下着を取り去った。
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