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12 噛みついちゃう ★
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イヴァンの指が動くたびに、水音が恥ずかしいほどに響く。まるで身体の内側を撫でられるような感覚も、それに合わせて唇から飛び出す、聞いたこともないような甘えた響きの自分の声も、どれも恥ずかしくてたまらないけれど、ミリアムにそうさせているのはイヴァンなのだと思うと、幸せな気持ちにもなる。
「そろそろ……いいか」
息をのむほどの色気を纏わせて、イヴァンが囁いた。きっと媚薬で辛いはずなのに、ミリアムの準備が整うまで耐えてくれたその優しさに微笑んで、ミリアムはゆっくりとうなずいた。
「多分、痛い……と、思う。ごめん」
謝りながら、イヴァンがゆっくりとミリアムの中に入ってくる。先程まで受け入れていた指とは明らかに違うその大きさに、ミリアムは息を止めて痛みに耐える。
「大丈夫か?」
眉間に皺を寄せながら、イヴァンが囁く。まるで身体が引き裂かれるような痛みは確かに辛いけれど、労わるように何度も髪を撫でるイヴァンの手が嬉しくて、ミリアムは平気だと言うように笑顔を浮かべた。
「痛い……けど、これってやっぱり、イヴァンのが大きい、から?」
先程散々触ったし、何なら口に含みもしたイヴァンのものを思い出しながらミリアムはつぶやく。あの大きさを受け入れれば、これだけ痛いのも無理はないと思う。
「エリーは、初めてでも全然痛くなかったって言ってたの。それって、エリーの彼氏が小さ……」
「それ以上は追求するな」
友人とその彼氏を思い出しながらそう言うと、イヴァンが苦笑しながらミリアムの唇に指を置いた。
「初めてで痛みが出るかどうかは、体質とかもあるだろうから、一概には言えないだろ。……っていうか、なんでこのタイミングでそんな話」
「だって、イヴァンのってすごく大きい気がして。それともこれが普通なの?」
他の人のことなんて知らないしなぁとつぶやいたミリアムの頭を撫でて、イヴァンはため息をついて笑う。
「他のやつのことなんて、気にしなくていい。この先も、おまえは俺だけ知ってればいいんだから」
そう言ってぐいっと腰を押しつけられて、二人の身体がこれ以上ないほどに密着する。
身体の中をみっちりとイヴァンのもので埋められて、息苦しいほどだけど、ミリアムは更に引き寄せるようにイヴァンに抱きついた。
「それってつまり、今夜限りじゃない、ってことでいい?」
「当たり前だろ。何を今更」
少し怒ったようなイヴァンの言葉に、ミリアムは唇を尖らせて、目の前にある首筋に少し強めに噛みついた。
「……っ、何」
驚いたように身体を震わせたイヴァンの顔を見上げて、ミリアムは頬を膨らませる。
「だって、イヴァンの気持ち聞いてないもん。好きって言われてない」
「いや、それ以上のことしといて……って、噛むな!」
赤い歯形の残った肌を見て、イヴァンの肌に自分の存在を刻み込めたような気がして、ミリアムは少しだけ満足してうなずく。
「そろそろ……いいか」
息をのむほどの色気を纏わせて、イヴァンが囁いた。きっと媚薬で辛いはずなのに、ミリアムの準備が整うまで耐えてくれたその優しさに微笑んで、ミリアムはゆっくりとうなずいた。
「多分、痛い……と、思う。ごめん」
謝りながら、イヴァンがゆっくりとミリアムの中に入ってくる。先程まで受け入れていた指とは明らかに違うその大きさに、ミリアムは息を止めて痛みに耐える。
「大丈夫か?」
眉間に皺を寄せながら、イヴァンが囁く。まるで身体が引き裂かれるような痛みは確かに辛いけれど、労わるように何度も髪を撫でるイヴァンの手が嬉しくて、ミリアムは平気だと言うように笑顔を浮かべた。
「痛い……けど、これってやっぱり、イヴァンのが大きい、から?」
先程散々触ったし、何なら口に含みもしたイヴァンのものを思い出しながらミリアムはつぶやく。あの大きさを受け入れれば、これだけ痛いのも無理はないと思う。
「エリーは、初めてでも全然痛くなかったって言ってたの。それって、エリーの彼氏が小さ……」
「それ以上は追求するな」
友人とその彼氏を思い出しながらそう言うと、イヴァンが苦笑しながらミリアムの唇に指を置いた。
「初めてで痛みが出るかどうかは、体質とかもあるだろうから、一概には言えないだろ。……っていうか、なんでこのタイミングでそんな話」
「だって、イヴァンのってすごく大きい気がして。それともこれが普通なの?」
他の人のことなんて知らないしなぁとつぶやいたミリアムの頭を撫でて、イヴァンはため息をついて笑う。
「他のやつのことなんて、気にしなくていい。この先も、おまえは俺だけ知ってればいいんだから」
そう言ってぐいっと腰を押しつけられて、二人の身体がこれ以上ないほどに密着する。
身体の中をみっちりとイヴァンのもので埋められて、息苦しいほどだけど、ミリアムは更に引き寄せるようにイヴァンに抱きついた。
「それってつまり、今夜限りじゃない、ってことでいい?」
「当たり前だろ。何を今更」
少し怒ったようなイヴァンの言葉に、ミリアムは唇を尖らせて、目の前にある首筋に少し強めに噛みついた。
「……っ、何」
驚いたように身体を震わせたイヴァンの顔を見上げて、ミリアムは頬を膨らませる。
「だって、イヴァンの気持ち聞いてないもん。好きって言われてない」
「いや、それ以上のことしといて……って、噛むな!」
赤い歯形の残った肌を見て、イヴァンの肌に自分の存在を刻み込めたような気がして、ミリアムは少しだけ満足してうなずく。
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