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第1章
荷が重いです sideフェリ
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不快な表現があるかもしれません、了承の上お読みください。
「それは違うぞ。問題なのはヒロイン、つまりヨンナじゃ」
「どういう事ですか・・・?」
「闇魂は様々なのじゃ。汚れはの、最初は黒子程度の小さいものじゃ。それが悪行を行う度に大きくなり、最後には真っ黒じゃ。そして、80%以上が黒くなった闇魂を黒闇魂と呼ぶのじゃ。ヨンナは97%の黒さという所じゃ。おぬしにはアレがどう見えたかの?」
「〇沢さ・・・じゃなくて、口開けなければ目だけある真っ黒い人でした」
「ほほっ、我にもそう見えたわ。100%になると目も口の中も黒に染まるのじゃよ」
「どうすればそこまで汚れるんですか?」
「アレの場合は最初の生からじゃのう。人を傷つけ自殺に追い込んだのが最初じゃよ」
「うわ、最低ですねそれ」
「それだけじゃないぞ?闇魂はまず汚れを失くす事から始めるのじゃが、黒闇魂になる者どもには共通点があるのじゃ」
──うわっ、聞きたくない・・・。
「とにかく狡猾なのじゃ。死してすぐに胎児や人の魂を食らい体を乗っ取るのじゃよ」
「想像したくないです・・・」
「アレはその中でも特に凶悪なのじゃが、元のヨンナが聖女として生まれる定めだったからの。そのせいで元の性格に引きずられておるのじゃ」
「あー・・・まほガクのヨンナさんはかなり天然で空気読めませんでしたね。」
「そうなのじゃ、だがアレは質の悪い方の天然じゃがな。
そうじゃ、まほガクは3人でシナリオを書いたのじゃが、1人目は母親、2人目は幼馴染、3人目死ぬ時まで付き添った侍女じゃよ」
「そんな裏話があったんですか!!!」
「縁というものは面白いじゃろ?」
「面白いですけど・・・ちょっと疑問があるんです」
そう、最初に聞いた時から聞きたかった事。
「ここは、想像者が作った偽の世界なんでしょうか?」
その瞬間、これまで穏やかだった空気が変わった。
「それを知ってどうするのじゃ?闇魂の導きをやめて悪役令嬢として断罪されるとでも言うのかの?」
── 答えを間違えてはいけない。
わたしの答え次第では、この世界は今この瞬間にも終わるかもしれない。
他人事のように聞いてたけど、自分が潰れてしまいそうな程の重い責任を背負ってるんだと、今漸く悟った。
「それはないです。わたしは家族や友人達と一緒に幸せになりたいです」
でも、どうしてわたしなの?そう思うと涙が溢れてきた。
「それでいいのじゃ。おぬしとおぬしの手の届く範囲の者達が幸せになる事がこの世界の未来に繋がるのじゃ。全ての者を幸せにしないといけないとは思わんで良い。前の者はそれで失敗したのじゃから」
校長先生が悲し気にそう言いながら席を立ち、私を抱きしめてくれた。
「一人で背負うな。我もおる、おぬしの心の支えになる家族や友もおるだろう?」
ああ、そうだ。皆がいる。
わたしを一人にさせてくれない人達がいる。
── アーベルのストーカーに感謝する日が来るなんて・・・
クスリと笑うと、校長先生に「今、アーベルの事を考えたじゃろ」と言われた!
心を読むのやめて下さいー!!!!
話を終えて寮室に戻ってからわたしが選ばれた理由を考えてみたけど、どう考えても偶然でも運でもなく決められた事なんだろうとしか思えない。
校長先生が全てを話してくれたとも思わない。
絶対に他に何かある、そう確信してる。
わたし自身に何かあるんだろうね。
そうでないと、世界最強のチートを持てる筈がない。
でも・・・でも・・・一度だけでいいから声を大にして言わせてほしい。
ラブコメのモブが良かったああああああああああああああああああああああああああああ
「それは違うぞ。問題なのはヒロイン、つまりヨンナじゃ」
「どういう事ですか・・・?」
「闇魂は様々なのじゃ。汚れはの、最初は黒子程度の小さいものじゃ。それが悪行を行う度に大きくなり、最後には真っ黒じゃ。そして、80%以上が黒くなった闇魂を黒闇魂と呼ぶのじゃ。ヨンナは97%の黒さという所じゃ。おぬしにはアレがどう見えたかの?」
「〇沢さ・・・じゃなくて、口開けなければ目だけある真っ黒い人でした」
「ほほっ、我にもそう見えたわ。100%になると目も口の中も黒に染まるのじゃよ」
「どうすればそこまで汚れるんですか?」
「アレの場合は最初の生からじゃのう。人を傷つけ自殺に追い込んだのが最初じゃよ」
「うわ、最低ですねそれ」
「それだけじゃないぞ?闇魂はまず汚れを失くす事から始めるのじゃが、黒闇魂になる者どもには共通点があるのじゃ」
──うわっ、聞きたくない・・・。
「とにかく狡猾なのじゃ。死してすぐに胎児や人の魂を食らい体を乗っ取るのじゃよ」
「想像したくないです・・・」
「アレはその中でも特に凶悪なのじゃが、元のヨンナが聖女として生まれる定めだったからの。そのせいで元の性格に引きずられておるのじゃ」
「あー・・・まほガクのヨンナさんはかなり天然で空気読めませんでしたね。」
「そうなのじゃ、だがアレは質の悪い方の天然じゃがな。
そうじゃ、まほガクは3人でシナリオを書いたのじゃが、1人目は母親、2人目は幼馴染、3人目死ぬ時まで付き添った侍女じゃよ」
「そんな裏話があったんですか!!!」
「縁というものは面白いじゃろ?」
「面白いですけど・・・ちょっと疑問があるんです」
そう、最初に聞いた時から聞きたかった事。
「ここは、想像者が作った偽の世界なんでしょうか?」
その瞬間、これまで穏やかだった空気が変わった。
「それを知ってどうするのじゃ?闇魂の導きをやめて悪役令嬢として断罪されるとでも言うのかの?」
── 答えを間違えてはいけない。
わたしの答え次第では、この世界は今この瞬間にも終わるかもしれない。
他人事のように聞いてたけど、自分が潰れてしまいそうな程の重い責任を背負ってるんだと、今漸く悟った。
「それはないです。わたしは家族や友人達と一緒に幸せになりたいです」
でも、どうしてわたしなの?そう思うと涙が溢れてきた。
「それでいいのじゃ。おぬしとおぬしの手の届く範囲の者達が幸せになる事がこの世界の未来に繋がるのじゃ。全ての者を幸せにしないといけないとは思わんで良い。前の者はそれで失敗したのじゃから」
校長先生が悲し気にそう言いながら席を立ち、私を抱きしめてくれた。
「一人で背負うな。我もおる、おぬしの心の支えになる家族や友もおるだろう?」
ああ、そうだ。皆がいる。
わたしを一人にさせてくれない人達がいる。
── アーベルのストーカーに感謝する日が来るなんて・・・
クスリと笑うと、校長先生に「今、アーベルの事を考えたじゃろ」と言われた!
心を読むのやめて下さいー!!!!
話を終えて寮室に戻ってからわたしが選ばれた理由を考えてみたけど、どう考えても偶然でも運でもなく決められた事なんだろうとしか思えない。
校長先生が全てを話してくれたとも思わない。
絶対に他に何かある、そう確信してる。
わたし自身に何かあるんだろうね。
そうでないと、世界最強のチートを持てる筈がない。
でも・・・でも・・・一度だけでいいから声を大にして言わせてほしい。
ラブコメのモブが良かったああああああああああああああああああああああああああああ
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