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40.味方ゲット
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「はぁ!?」
アレクシアが内心ドキドキしながら答えを待っていたら、「何バカな事言っているんだ」と言わんばかりの反応が返ってきた。
「なんとなく、ふと思い付いただけなのよ? で、どんな女性が好みなのかしら?」
(あかん、顔が勝手に赤なってくのが自分でもわかるわ。こんなんマックスが好きやから聞いとるのバレバレやん)
「オレたちリオンヌ家の人間が選べる立場じゃないのはわかってるんだから、嫁いで来てくれる人なら誰でも歓迎すべきだと考えていると思う。まぁ、優しい人の方が良いのは間違い無いだろうけど。あくまであの兄上と結婚してもいいという令嬢がいたとしたらという前提だけどな」
「そ、そうなのね……」
(ちょっと待って~! さっき思いっきりフレディを擽りの刑に処したとこ見られとるやん!? アレを見て優しい人認定してくれるとは思えへん、やらかしてしもた~!)
それでもマクシミリアンを諦める事の出来ないアレクシアは、この場でフレデリクを味方にすべく、どうやって頼もうか考えを巡らせる。
考え込んでいるせいで伏せられた短いまつ毛が震えている美しい姿に、フレデリクは目を奪われた。
ポーっとなって見惚れていたら、パチリとアレクシアと視線が合って我に返る。
見惚れていた事を気付かれたのかと内心焦っていたら、アレクシアの口から驚きの言葉が飛び出て来た。
「ねぇ、フレディ。私がこのリオンヌ家に嫁ぎたいって言ったら……歓迎してくれる?」
「は? え? アレク姉様が……嫁いで……!? そりゃぁ……、嬉しいけど……まだ早いっていうか……、兄上を差し置いて……、でも将来に期待してくれると言うのなら……もっと強くなってみせるし……」
真っ赤な顔で段々小さくなって聞こえなくなる声に、アレクシアは照れているけれど歓迎してくれたと判断した。
「嬉しい……! 私フレディの『本当のお姉様』になれる様頑張るから応援してね!」
「あ、うん……、応援するよ……」
咲いたばかりの初恋という名の花が一瞬で散ってしまったフレデリクの心の中は嵐が吹き荒れていたが、嬉しそうな笑顔を見せるアレクシアの為に根性で笑みを浮かべた。
そんなフレデリクの心境など思ってもみないアレクシアは、内心飛び跳ねる勢いで喜んだ。
(やった~! 味方ゲットォ~! これでオーギュ兄様にバレずにマックスの情報流して貰う事が可能や)
「ありがとうフレディ! 私頑張るからこれからよろしくね」
「あ……う……、うん……」
アレクシアは喜びのあまり、フレデリクの手を両手で包んでギュッと握り締めた。
先程までの手を上に乗せただけのエスコートでもドキドキだったのに、初めて母親以外の女性から手を握られてアレクシアすら気付く程顔が赤く染まった。
「うふふ、やぁねぇ、もしかして照れてるの? もしかしたら将来同じ屋敷内に住むかもしれないんだから慣れてね」
「……ッ! アレク姉様は……兄上の事が好きなのか?」
女性であれば継母や使用人ですら目を合わせようとしない醜悪な容姿の兄を、こんな美少女が好きだなんて信じられずに聞いた。
すると答えを聞くまでも無く、見る見るアレクシアの頬が薄紅色に染まる。
「そうよ……、でもマックスにはまだ気持ちを伝えていないから秘密にしてね?」
フレデリクは今まで剣の天才だと父親に褒められる度にマクシミリアンから嫉妬混じりの目を向けられる事はあったが、容姿もマクシミリアンに比べれば多少マシな事もあり、こんな風に嫉妬心を抱く日が来るとは思っていなかった。
「いつまでも黙ってると思うなよ、あまりにも遅いようなら言うからな」
「う……っ、が、頑張ります」
「ふっ、せいぜい兄上の卒業までに想いを告げる事だな。卒業パーティーもある事だし」
「そうね、それまでには……! あ、そろそろ戻った方が良いわね。これ以上居たらエミールあたりが来てしまいそうだわ、うふふ」
「わかった」
フレデリクは名残惜しく思いながらもやんわりアレクシアの手を外すと、エスコートの為に手の平を上に向けて差し出した。
「ふふ、帰りもエスコートお願いね」
そう言って手を乗せてサロンまで戻ると、2人の姿を見た途端エミールが立ち上がった。
「アレク姉様、戻ってくるのが遅いよ。これ以上遅かったら迎えに行くところだったんだからね」
唇を尖らせながら文句を言うエミールに、アレクシアとフレデリクは顔を見合わせて笑った。
先程と違い親密そうな2人に焦燥感を抱きながら、マクシミリアンが問うた。
「どうして笑ってるんだ?」
「うふふ、さっきこれ以上遅くなったらエミールが来るかもって言っていたの、そうしたら本当に来ようとしていたんだもの」
「あ、はは……、そうだったのか」
マクシミリアンは2人だけでわかり合う何かがあった訳では無いとわかってホッとしつつも、アレクシアに対する想いが成就する事はほぼあり得ないとわかっているのに、自分以外の人間がアレクシアの隣に立っている光景が思った以上に耐えられないと自覚した。
アレクシアが内心ドキドキしながら答えを待っていたら、「何バカな事言っているんだ」と言わんばかりの反応が返ってきた。
「なんとなく、ふと思い付いただけなのよ? で、どんな女性が好みなのかしら?」
(あかん、顔が勝手に赤なってくのが自分でもわかるわ。こんなんマックスが好きやから聞いとるのバレバレやん)
「オレたちリオンヌ家の人間が選べる立場じゃないのはわかってるんだから、嫁いで来てくれる人なら誰でも歓迎すべきだと考えていると思う。まぁ、優しい人の方が良いのは間違い無いだろうけど。あくまであの兄上と結婚してもいいという令嬢がいたとしたらという前提だけどな」
「そ、そうなのね……」
(ちょっと待って~! さっき思いっきりフレディを擽りの刑に処したとこ見られとるやん!? アレを見て優しい人認定してくれるとは思えへん、やらかしてしもた~!)
それでもマクシミリアンを諦める事の出来ないアレクシアは、この場でフレデリクを味方にすべく、どうやって頼もうか考えを巡らせる。
考え込んでいるせいで伏せられた短いまつ毛が震えている美しい姿に、フレデリクは目を奪われた。
ポーっとなって見惚れていたら、パチリとアレクシアと視線が合って我に返る。
見惚れていた事を気付かれたのかと内心焦っていたら、アレクシアの口から驚きの言葉が飛び出て来た。
「ねぇ、フレディ。私がこのリオンヌ家に嫁ぎたいって言ったら……歓迎してくれる?」
「は? え? アレク姉様が……嫁いで……!? そりゃぁ……、嬉しいけど……まだ早いっていうか……、兄上を差し置いて……、でも将来に期待してくれると言うのなら……もっと強くなってみせるし……」
真っ赤な顔で段々小さくなって聞こえなくなる声に、アレクシアは照れているけれど歓迎してくれたと判断した。
「嬉しい……! 私フレディの『本当のお姉様』になれる様頑張るから応援してね!」
「あ、うん……、応援するよ……」
咲いたばかりの初恋という名の花が一瞬で散ってしまったフレデリクの心の中は嵐が吹き荒れていたが、嬉しそうな笑顔を見せるアレクシアの為に根性で笑みを浮かべた。
そんなフレデリクの心境など思ってもみないアレクシアは、内心飛び跳ねる勢いで喜んだ。
(やった~! 味方ゲットォ~! これでオーギュ兄様にバレずにマックスの情報流して貰う事が可能や)
「ありがとうフレディ! 私頑張るからこれからよろしくね」
「あ……う……、うん……」
アレクシアは喜びのあまり、フレデリクの手を両手で包んでギュッと握り締めた。
先程までの手を上に乗せただけのエスコートでもドキドキだったのに、初めて母親以外の女性から手を握られてアレクシアすら気付く程顔が赤く染まった。
「うふふ、やぁねぇ、もしかして照れてるの? もしかしたら将来同じ屋敷内に住むかもしれないんだから慣れてね」
「……ッ! アレク姉様は……兄上の事が好きなのか?」
女性であれば継母や使用人ですら目を合わせようとしない醜悪な容姿の兄を、こんな美少女が好きだなんて信じられずに聞いた。
すると答えを聞くまでも無く、見る見るアレクシアの頬が薄紅色に染まる。
「そうよ……、でもマックスにはまだ気持ちを伝えていないから秘密にしてね?」
フレデリクは今まで剣の天才だと父親に褒められる度にマクシミリアンから嫉妬混じりの目を向けられる事はあったが、容姿もマクシミリアンに比べれば多少マシな事もあり、こんな風に嫉妬心を抱く日が来るとは思っていなかった。
「いつまでも黙ってると思うなよ、あまりにも遅いようなら言うからな」
「う……っ、が、頑張ります」
「ふっ、せいぜい兄上の卒業までに想いを告げる事だな。卒業パーティーもある事だし」
「そうね、それまでには……! あ、そろそろ戻った方が良いわね。これ以上居たらエミールあたりが来てしまいそうだわ、うふふ」
「わかった」
フレデリクは名残惜しく思いながらもやんわりアレクシアの手を外すと、エスコートの為に手の平を上に向けて差し出した。
「ふふ、帰りもエスコートお願いね」
そう言って手を乗せてサロンまで戻ると、2人の姿を見た途端エミールが立ち上がった。
「アレク姉様、戻ってくるのが遅いよ。これ以上遅かったら迎えに行くところだったんだからね」
唇を尖らせながら文句を言うエミールに、アレクシアとフレデリクは顔を見合わせて笑った。
先程と違い親密そうな2人に焦燥感を抱きながら、マクシミリアンが問うた。
「どうして笑ってるんだ?」
「うふふ、さっきこれ以上遅くなったらエミールが来るかもって言っていたの、そうしたら本当に来ようとしていたんだもの」
「あ、はは……、そうだったのか」
マクシミリアンは2人だけでわかり合う何かがあった訳では無いとわかってホッとしつつも、アレクシアに対する想いが成就する事はほぼあり得ないとわかっているのに、自分以外の人間がアレクシアの隣に立っている光景が思った以上に耐えられないと自覚した。
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