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わからない気持ち
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――シャルル達は一日かけ三精霊と合流、さらにもう一日かけ状況などを話し合うために一旦クリス婆さんの家に集まることにした。
「うわぁ~、五精霊がそろった~」
「シャルル、あんたあいかわらずね」
「か、風の精霊……じゃなくてシルフ」
「それで、そろったけどワタシ、力とられて戦力にならないから」
風の精霊シルフの言う通り、力を奪われたのは他に地や水の精霊である。半分以上の精霊が力を取られて深刻な表情のシャルル。
「一緒に戦えるのは炎と雷の精霊だけ、か」
そしてイコーナである。しかしわがままは言っていられないとシャルルがこれで行こうと皆に話すと、クリスが止めた。
「ちょっと待ってくれんかのうシャルル」
「ばあちゃん、なんで?」
「もう少しでお主を助けたい者が戻ってくる」
「えっ……」
そうして待つこと二時間、そこに現れたのは突然と消えた。レイジだった。
「シャルルッ……すま」
「レイジッ、レイジ~ッ、よかったーっ!」
「おいおい、抱きつくな」
「どうして、突然消えたんだ?」
レイジはカニングに捕まったこと話した。しかしそのときに隣にルナがいた事や、ソレイユが助けてくれた事は語るのはやめた。
〔まだ完全には二人に刺されたことは癒されてはないはずだからな〕
「――そうか、でも生きていてくれてありがとう」
「あ、ああ」
面と向かって自分の生を喜んでくれるシャルルに思わず赤面してしまう。
「でも、よく逃げ出せたな」
「ああ……奇跡みたいなものさ……」
帰ってきたもののボロボロなレイジを見て今日一日は休もうと決めたシャルル……。
各々が明日を迎えるために休息をとる清夜、海岸で座りながら星を眺めていたシャルルは気持ちが落ち着かないでいた。そこに後ろから声を掛けたレイジ。
「シャルル」
「レイジ、疲れてるだろ、明日は激戦だぜ、寝なよ」
「フッ、そういうお前は寝ないのか?」
「うん、緊張して寝れないんだ」
すると黙ってシャルルの隣に座ったレイジも遠くの海を見た。
「こんなに遠くて、こんなに静かだったんだな海は」
「オレは昔からここでたまにばあちゃんと星を見にきててさ、そのたびに沢山の星を取りたくて仕方なかったな~」
「欲張りだな」
「そう言ったらばあちゃんが『みんなも見てるんだから欲張っちゃいかん』って言われたんだ」
「クリス婆さんの言うとおりだ。欲張すぎだ」
「やっぱそうなのかなオレって……なぁレイジ」
「どうした、悩んでるのか?」
「……トレチとエリイ」
その時に後ろからガサッと草の音がして二人が振り向くと歩いていたのは風の精霊シルフだった。
「なんだ、シルフだったのか」
「べつに、あるくくらいするよアタシ、じゃあ」
「ははっ、そうだね、ははっ」
(もうっ、アタシにこんなことさせるなんて、あの二人)
気まぐれなのか去っていったシルフ。
「オレたちが魔王城に行ったら、やっぱり二人と戦うのかな」
「……お前を刺したんだ、普通に考えればそうだろう」
目を閉じれば思い出す刺された痛みに胸に手をそっと当てる。でもおかしいのか、不思議と怒りが湧いてこない自分。
「オレさっ、コロシアムでチャンピオンになって初めてそこで仲間が出来て、すんごく嬉しかったんだ……二人とも優しくて、明るくて」
「……それは全部、演技だった」
「わからないんだ、いやっ、憎めないんだよ二人をっ……刺されたのに、楽しかった記憶が、一緒に冒険してスゲー楽しかったから……憎めないんだ……」
若い自分をフォローして、色々なことを教えてくれた二人、トレチとエリイ。だからこそこれまで気ままに旅が出来た。
「憎むのが正しいわけじゃ無いし、それを力に変える奴もいる……シャルル、魔王城で二人と出会ったらどうしたいんだ」
「……話してみる」
そのときのシャルルの目は遠くの海や星々ではなく、おそらくはトレチとエリイをみていたのだろうとレイジは思った。
「もし、二人が襲ってきたら?」
「戦うよ」
「そうか……」
「お互いが倒れるまで、ずっと話してはなして、話し合ってみせる」
レイジはシャルル自身の甘さで一度は命を落とした彼を呆れつつも、その真剣な言葉が気持ちよかった……。
「うわぁ~、五精霊がそろった~」
「シャルル、あんたあいかわらずね」
「か、風の精霊……じゃなくてシルフ」
「それで、そろったけどワタシ、力とられて戦力にならないから」
風の精霊シルフの言う通り、力を奪われたのは他に地や水の精霊である。半分以上の精霊が力を取られて深刻な表情のシャルル。
「一緒に戦えるのは炎と雷の精霊だけ、か」
そしてイコーナである。しかしわがままは言っていられないとシャルルがこれで行こうと皆に話すと、クリスが止めた。
「ちょっと待ってくれんかのうシャルル」
「ばあちゃん、なんで?」
「もう少しでお主を助けたい者が戻ってくる」
「えっ……」
そうして待つこと二時間、そこに現れたのは突然と消えた。レイジだった。
「シャルルッ……すま」
「レイジッ、レイジ~ッ、よかったーっ!」
「おいおい、抱きつくな」
「どうして、突然消えたんだ?」
レイジはカニングに捕まったこと話した。しかしそのときに隣にルナがいた事や、ソレイユが助けてくれた事は語るのはやめた。
〔まだ完全には二人に刺されたことは癒されてはないはずだからな〕
「――そうか、でも生きていてくれてありがとう」
「あ、ああ」
面と向かって自分の生を喜んでくれるシャルルに思わず赤面してしまう。
「でも、よく逃げ出せたな」
「ああ……奇跡みたいなものさ……」
帰ってきたもののボロボロなレイジを見て今日一日は休もうと決めたシャルル……。
各々が明日を迎えるために休息をとる清夜、海岸で座りながら星を眺めていたシャルルは気持ちが落ち着かないでいた。そこに後ろから声を掛けたレイジ。
「シャルル」
「レイジ、疲れてるだろ、明日は激戦だぜ、寝なよ」
「フッ、そういうお前は寝ないのか?」
「うん、緊張して寝れないんだ」
すると黙ってシャルルの隣に座ったレイジも遠くの海を見た。
「こんなに遠くて、こんなに静かだったんだな海は」
「オレは昔からここでたまにばあちゃんと星を見にきててさ、そのたびに沢山の星を取りたくて仕方なかったな~」
「欲張りだな」
「そう言ったらばあちゃんが『みんなも見てるんだから欲張っちゃいかん』って言われたんだ」
「クリス婆さんの言うとおりだ。欲張すぎだ」
「やっぱそうなのかなオレって……なぁレイジ」
「どうした、悩んでるのか?」
「……トレチとエリイ」
その時に後ろからガサッと草の音がして二人が振り向くと歩いていたのは風の精霊シルフだった。
「なんだ、シルフだったのか」
「べつに、あるくくらいするよアタシ、じゃあ」
「ははっ、そうだね、ははっ」
(もうっ、アタシにこんなことさせるなんて、あの二人)
気まぐれなのか去っていったシルフ。
「オレたちが魔王城に行ったら、やっぱり二人と戦うのかな」
「……お前を刺したんだ、普通に考えればそうだろう」
目を閉じれば思い出す刺された痛みに胸に手をそっと当てる。でもおかしいのか、不思議と怒りが湧いてこない自分。
「オレさっ、コロシアムでチャンピオンになって初めてそこで仲間が出来て、すんごく嬉しかったんだ……二人とも優しくて、明るくて」
「……それは全部、演技だった」
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「憎むのが正しいわけじゃ無いし、それを力に変える奴もいる……シャルル、魔王城で二人と出会ったらどうしたいんだ」
「……話してみる」
そのときのシャルルの目は遠くの海や星々ではなく、おそらくはトレチとエリイをみていたのだろうとレイジは思った。
「もし、二人が襲ってきたら?」
「戦うよ」
「そうか……」
「お互いが倒れるまで、ずっと話してはなして、話し合ってみせる」
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