ロボット先生

ヒムネ

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ロボット先生悩んでる

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 ーー1月22日、次の日からロボット先生は大井先生の『生徒がどういう思いをするか』という言葉が、どこかしらに過り考えてしまっていた。そうなると授業中に、

「ーー生」

「先生っ!」
 ハッと気付く。
「すいません」
「先生ちゃんとメンテナンスしなよ~」
 というようなやりとりが3、4日続き、

「最近ロボット先生おかしくない?」
「遂に壊れちゃったかな~」等の話を小耳に挟んだ九美、明日からセンター試験の先輩達の変わりに再び動く。
 九美はロボット先生に訊くより調子悪いけど大井先生にダメ元で話してみた。
 その途中、
「九美さん一緒に帰ろう」
 唯安と千里が誘ってきた。
「ごめんっ、あたし大井先生に話したいの」
 そう言って職員室に向かってしまう。その姿を見て千里は、

「よく頑張るね~」
「うん······」
「んっ、どうしたの唯安ちゃん」
「いや」
「気になるならついてけば?」
「え、でも、う~んーー千里さんはついてきてくれる?」
「あ~あたし止めとく~、今日家で唐揚げなんだ、だから帰る」
「そんな~」
「何か分かったら教えて、じゃ~ね~」
 頭の中は唐揚げでいっぱいの千里は帰り、仕方なく唯安は一人こっそりと九美を見に行ってみることにーー。

「大井先生ちょっといいですか?」
 シワを寄せ困ったような顔で相変わらず調子が悪そう、
「どうしたの、九美さん」
 先生の方がヤバイじゃんと思いつつ本題に、

「最近ロボット先生の調子が悪いって噂が広まってて、何かあったんですか?」

「そう、なの?」
 目をぱちくりとさせる大井先生、反応が不思議に感じて話を続ける。

「はい、何て言うか~ぼーっとして、何か別の事考えてるみたいに」

「そうなんだ」
 ロボット先生を見て口元が上がり自然と笑顔になって、

「ロボット先生!」
「はい」
「え、大井先生」
「本人に訊くのが早いわよ」
「どうしました?」

「最近、調子悪いって九美さんがロボット先生のこと気にしてるみたいですよ」

「はあ」
「じゃあ九美さん、ロボット先生に訊いてみてね」
先程とはうって変わりにこやかにその場を離れた大井先生。もうこうなってはロボット先生に訊くしかないと思い、

「先生、最近調子悪いみたいですけど、どうかしたんですか?」

「え、そうですか?」
「はい、学校でちょっとした噂になってます」
「そう、ですか······」
 九美は先生の目線が下を向いていて何かに悩んでるなと思い、

「先生、悩んでるなら秋先輩じゃないけど話聞きますよ?」
 彼女は先生の目線に入るよう顔を動かす。すると思い付いた先生は、
「じゃあ、1つ質問させてください」
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