22 / 35
ロボット先生悩んでる
しおりを挟む
ーー1月22日、次の日からロボット先生は大井先生の『生徒がどういう思いをするか』という言葉が、どこかしらに過り考えてしまっていた。そうなると授業中に、
「ーー生」
「先生っ!」
ハッと気付く。
「すいません」
「先生ちゃんとメンテナンスしなよ~」
というようなやりとりが3、4日続き、
「最近ロボット先生おかしくない?」
「遂に壊れちゃったかな~」等の話を小耳に挟んだ九美、明日からセンター試験の先輩達の変わりに再び動く。
九美はロボット先生に訊くより調子悪いけど大井先生にダメ元で話してみた。
その途中、
「九美さん一緒に帰ろう」
唯安と千里が誘ってきた。
「ごめんっ、あたし大井先生に話したいの」
そう言って職員室に向かってしまう。その姿を見て千里は、
「よく頑張るね~」
「うん······」
「んっ、どうしたの唯安ちゃん」
「いや」
「気になるならついてけば?」
「え、でも、う~んーー千里さんはついてきてくれる?」
「あ~あたし止めとく~、今日家で唐揚げなんだ、だから帰る」
「そんな~」
「何か分かったら教えて、じゃ~ね~」
頭の中は唐揚げでいっぱいの千里は帰り、仕方なく唯安は一人こっそりと九美を見に行ってみることにーー。
「大井先生ちょっといいですか?」
シワを寄せ困ったような顔で相変わらず調子が悪そう、
「どうしたの、九美さん」
先生の方がヤバイじゃんと思いつつ本題に、
「最近ロボット先生の調子が悪いって噂が広まってて、何かあったんですか?」
「そう、なの?」
目をぱちくりとさせる大井先生、反応が不思議に感じて話を続ける。
「はい、何て言うか~ぼーっとして、何か別の事考えてるみたいに」
「そうなんだ」
ロボット先生を見て口元が上がり自然と笑顔になって、
「ロボット先生!」
「はい」
「え、大井先生」
「本人に訊くのが早いわよ」
「どうしました?」
「最近、調子悪いって九美さんがロボット先生のこと気にしてるみたいですよ」
「はあ」
「じゃあ九美さん、ロボット先生に訊いてみてね」
先程とはうって変わりにこやかにその場を離れた大井先生。もうこうなってはロボット先生に訊くしかないと思い、
「先生、最近調子悪いみたいですけど、どうかしたんですか?」
「え、そうですか?」
「はい、学校でちょっとした噂になってます」
「そう、ですか······」
九美は先生の目線が下を向いていて何かに悩んでるなと思い、
「先生、悩んでるなら秋先輩じゃないけど話聞きますよ?」
彼女は先生の目線に入るよう顔を動かす。すると思い付いた先生は、
「じゃあ、1つ質問させてください」
「ーー生」
「先生っ!」
ハッと気付く。
「すいません」
「先生ちゃんとメンテナンスしなよ~」
というようなやりとりが3、4日続き、
「最近ロボット先生おかしくない?」
「遂に壊れちゃったかな~」等の話を小耳に挟んだ九美、明日からセンター試験の先輩達の変わりに再び動く。
九美はロボット先生に訊くより調子悪いけど大井先生にダメ元で話してみた。
その途中、
「九美さん一緒に帰ろう」
唯安と千里が誘ってきた。
「ごめんっ、あたし大井先生に話したいの」
そう言って職員室に向かってしまう。その姿を見て千里は、
「よく頑張るね~」
「うん······」
「んっ、どうしたの唯安ちゃん」
「いや」
「気になるならついてけば?」
「え、でも、う~んーー千里さんはついてきてくれる?」
「あ~あたし止めとく~、今日家で唐揚げなんだ、だから帰る」
「そんな~」
「何か分かったら教えて、じゃ~ね~」
頭の中は唐揚げでいっぱいの千里は帰り、仕方なく唯安は一人こっそりと九美を見に行ってみることにーー。
「大井先生ちょっといいですか?」
シワを寄せ困ったような顔で相変わらず調子が悪そう、
「どうしたの、九美さん」
先生の方がヤバイじゃんと思いつつ本題に、
「最近ロボット先生の調子が悪いって噂が広まってて、何かあったんですか?」
「そう、なの?」
目をぱちくりとさせる大井先生、反応が不思議に感じて話を続ける。
「はい、何て言うか~ぼーっとして、何か別の事考えてるみたいに」
「そうなんだ」
ロボット先生を見て口元が上がり自然と笑顔になって、
「ロボット先生!」
「はい」
「え、大井先生」
「本人に訊くのが早いわよ」
「どうしました?」
「最近、調子悪いって九美さんがロボット先生のこと気にしてるみたいですよ」
「はあ」
「じゃあ九美さん、ロボット先生に訊いてみてね」
先程とはうって変わりにこやかにその場を離れた大井先生。もうこうなってはロボット先生に訊くしかないと思い、
「先生、最近調子悪いみたいですけど、どうかしたんですか?」
「え、そうですか?」
「はい、学校でちょっとした噂になってます」
「そう、ですか······」
九美は先生の目線が下を向いていて何かに悩んでるなと思い、
「先生、悩んでるなら秋先輩じゃないけど話聞きますよ?」
彼女は先生の目線に入るよう顔を動かす。すると思い付いた先生は、
「じゃあ、1つ質問させてください」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる