ロボット先生

ヒムネ

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ハンバーガーショップ

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 校門を出て、学校に行く前パール達に「大学合格した!」と送っていたLINEが帰りに「おめでとう」と返ってきていて何回かやり取りし、皆で明日会うことにした。九美達も含めて······。

 お昼前の十一時頃、ハンバーガーショップで集まることにしていた秋が着くと、
「あ、パール」
「アッキーッ、オメデトウ~」
 二人は両手の指を絡ませて、
「ありがとう。早かったわね」
「ダッテ、アッキー頑張ッタカラ」
「なーに? 嬉しいこと言ってくれるわね」
 こういう人が喜ぶ言葉を躊躇なく言ってくれるのがパールの良いところ、なので自然に笑顔になる。
 そのあと5分後に高弘とも合流すると一言、
「秋、おめでとう。良かったな」
「うん」
 最後は九美なんだけどLINEが来て「少し遅れるから入ってて先輩」そう返ってきたのでハンバーガーショップに入り待つことにした。
 四人で丁度いいテーブルに座ると、
「アタシ、トイレ行ッテ来ル」
「いってらっしゃい」

 パールが席を外した。二人になり高弘は、
「······ロボット先生には会えたのか?」
 秋は黙って下を向き首を横に振る。
「そうか」
「いいの、正直会いたかったけど画像を残してくれてエール貰ったから」
 彼女の言葉を聞いて口元を斜めに動き、
「じゃあ次は大学、頑張らないとな」

「勿論よ!」
 受験で他の生徒も大変だった中、秋を少し心配していた彼は言葉を聞いて安心した。

 ハンバーガーショップに寄るということでお昼を食べなかったため二人は、
「まだかな~、九美」
 ぐったりし始める。その時パールが見えて、誰かと話してるようだ。
「ん? パール誰かと話してる」
 高弘も振り向く、
「知り合いか?」
「何だろう」
 気になったので秋が向かう。

「――止メテクダサイ」
「どうしたのパール、えっ」
「アッキー!」
 どういう星の生まれなのか不良女子三人に絡まれていた。
「てめえ誰だ、その子にお金頼んでるから邪魔しないでくんない?」
 目付き鋭くニヤケながら秋に言う、
「この子はあたしの友達です」
「友達? ちょうど良いや、金くんない?」
 明らかに断ったら分かるだろう的な態度でも、
「自分で働いて稼いでください!」
「あん、なんだと? あたしに意見する気かよ」
 やばいと思う二人の肩に、

「先輩」

 振り向くと怪我している九美の姿が、
「九美っ、あんたその顔」
 左の眉辺りと両頬にアザ、左唇辺りにバンソウコ、
「ん? あんたは」
「げっ、九美」
 不良女子三人は九美を知っているようだ。
「でも今一人ですよ」
 一度は動揺したが三人なら勝てると思ったのか物々しい雰囲気に、

「九美、手伝おうか?」

「え、え?」
 すると秋も動揺する相手は、
「大丈夫だから、真紀」
 真紀とその隣に葵も来ていたのだ。無理と悟った彼女達は、
「す、すいません」
 バーガーショップをそそくさと出ていった······。
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