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1章
冬越え帰還
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「お世話になりました。イクスが戻ってきたら、また遊びに来ますね!」
デンちゃんに乗って、後ろには冬越え用にと、ヴァンハロー領の人達が色々くれた物を乗せ、見送ってくれるヴァンハロー領の人達に頭を下げる。
「リト様、本当にお一人で冬を迎えるのですか?」
「一緒にここで過ごされた方がいいのでは?」
「大丈夫ですよ。それに私がここに居る方が、王宮の人が来たりして大変だと思いますから」
別れを惜しんでくれたヴァンハローの人達に、笑顔で「また来ますね!」と言って別れた。
もしまた助けが必要なら、ビブロースさんに渡した魔法の武器を使って、今度は簡単に魔窟の森を抜けれるだろうから、ゲッちゃんが気付けば迎えに行けるはずだ。
「ゲキョキョ」
「ゲッちゃん、久しぶりに森に帰れるのが嬉しいんだね」
「ゲキョー」
「うん。ヴァンハロー領も居心地は良いけど、森のお家も離れがたいもんねぇ」
「ゲキョキョ」
ゲッちゃんとしては、多分『ゲンソウキノコ』を諦めていないのだろう。
ウィリアムさんが作ってくれたゲンソウキノコ入りのリゾットから、キノコだけを奪って食べようとしたり、ステーキの上に乗せられたキノコを狙って、アンゾロさんに空中キャッチされたりしてたしね。
ゲッちゃんが夢中になるのもわかるんだけどね。
口に入れた時に、香ばしい感じの香りがして、まろやかでクリーミーな味はトウモロコシの甘みに似てるし、キノコという事を少し忘れそうになる味だった。
寒さが厳しくなり始めていて、魔窟の森の魔獣も姿をめっきり見せなくなっている。
帰りは魔獣と二、三回遭遇するだけで聖域の森に帰ってこれた。
ゲッちゃんは森に入った途端、飛んで行ってしまったので、ゲンソウキノコは食い荒らされる事だろう。
ゲッちゃんも、デンちゃんも、大人しくいい子にしていてくれたから、思う存分自由に遊びまわって欲しい。
もうしばらくしたら、雪に閉ざされてしまうから、今のうちだしね。
小屋に着いて、デンちゃんの紐とリヤカーを外すと、デンちゃんも走って遊びに行ってしまう。
さてさて、私はリヤカーの荷物を片付けないと……
保存食やひざ掛けとか温かそうなモコモコの服が入っていて、タオルやバスタオル類も入れてくれている様だ。
冬場のデンちゃんの体をふくのに大きなバスタオルは本当に有り難い。
それに、体を小さく出来るから、バスタオルで包んで暖炉の前で温めてあげるのが早く出来そうだ。
「あ……あーっ! ジャーキー~っ!」
そういえば、ここを出る前にお肉をスライスしてジャーキーを天日干ししていた気がする。
天日干ししたまま、三週間以上も外に放置していたジャーキーは、カラッカラの棒きれに……
しまったぁー……こんなにカラカラでもデンちゃん食べるかなぁ?
ここ三週間以上、お肉や骨をヴァンハローのお屋敷で食べてたから、口が肥えてなきゃいいんだけど。
カラカラになったジャーキーを集めて小屋に戻り、荷物の整頓をして、ヴァンハローの皆のおかげで食料難にはならなさそうだ。
イクシオンから貰ったお菓子もいっぱいあるし、布や刺繍用の輪っかみたいなのと刺繍糸も貰ったから、今年は手作業がはかどりそうだ……
刺繍上手くなるかなぁ?
「イクス、今どこら辺だろう?」
自分の部屋に戻って地図を見ると、地図には魔獣マークが出ていて、丁度イクスもそこにマークが表示されていた。
交戦中なのだろうか? しかし、暫くすると、魔獣マークが消えてしまい、他の土地にも魔獣マークがあるから、そこへ向かうのかな? と、見ていたけど……地図を眺めていても、直ぐに動く訳じゃないから、暇になってしまって、大人しく森へ、まだゼキキノコが残っているかな? と、採取しに出掛けた。
小屋のゼキキノコを全部持って行ったから、実は残ってないんだよね。
ゼキキノコを求めて森を彷徨い、何とか枯葉の下からゼキキノコを採取出来た。
手の平分ぐらいしか採れなかったけど、私一人分なら何とかなりそう。
「よしっ、帰ってゼキキノコの飲み薬作ろう!」
自分が風邪ひいたら目も当てられないから、準備万端にしておかなきゃね。
帰りがけに、今年もコショウの実が落ちていた場所でコショウを拾って帰り、コショウを木の器に入れて網目の蓋をして外で天日干し。
カラカラに乾いたら、コショウ粒の出来上がりだから、明日の朝にでも収穫しよう。
「ゼキキノコもスライス~」
天日干ししないと使えないのが面倒くさい。
これも明日、煮て飲み薬を作るしかない。
カリカリと音がして、ドアを開けるとゲッちゃんとデンちゃんが散歩から帰ってきた。
ゲッちゃんの口からいい香りがしているから、ゲンソウキノコはまだ残っていたらしい。
「デンちゃん、カラカラジャーキー食べる?」
「ワフ―!」
いつものジャーキーより小さなジャーキーに耳がパタンと下がってしまうけど、口に咥えてずっとカミカミしているので、スルメ感覚で良い味が染み出ているのかな?
カラカラジャーキーもありの様だ。
「よし、今日はウィリアムさんが持たせてくれたシチューを夕飯にして、ゆっくりお風呂に入って休むぞー!」
ガラス容器に入れて貰ったシチューは温かくて、明日の分も残しておこうと、半分残して食べてから、久々の我が家のお風呂で麻袋に入れたハーブを入浴剤に、狭くともお風呂はこうでなきゃねー……と、多分、長風呂したのが悪かったんだと思う。
ものの見事に次の日に風邪をひいて、頭痛いよーと、ポロポロ涙を流してゼキキノコを煮て、飲み薬を何とか作ったけど、冷ましている間にフラッとして意識を手放した。
気が付いたのは、全身を冷たい水に浸けこまれて、慌てて目を覚ました時かな?
「クゥーン」
「デン、ちゃん?」
「クウーン」
どうやらデンちゃんが私を咥えてドアを開けさせて、川に来て、私を川に投げ込んだようだ。
体が熱かったから心配したんだろうけど、やりすぎだよ……うん、まぁ、おかげで目が覚めたよ。
「ごめんね。お家に帰って薬飲んだらよくなるよ。……へっ、へっくしゅっ!」
「ワフーン」
ガチガチ震えながら、デンちゃんに乗せて貰って小屋に帰ると、玄関で戸閉されたゲッちゃんがギャーギャー騒いでデンちゃんを突き回して、それを仲裁しつつ、飲み薬を飲んでから、お風呂を温め直して、お風呂に入って、それから四日間くらい寝込んじゃって、散歩の度にデンちゃんとゲッちゃんがゼキキノコを探しては持って帰って来てくれるようになった。
おかげでゼキキノコの飲み薬の予備も出来たし、風邪は治ったし、二人のおかげで事なきを得た。
普段から狩りで走り回ってるから、体力があったからこそ、回復が早かったのかも?
やっぱり、体が資本だね。うん。
デンちゃんに乗って、後ろには冬越え用にと、ヴァンハロー領の人達が色々くれた物を乗せ、見送ってくれるヴァンハロー領の人達に頭を下げる。
「リト様、本当にお一人で冬を迎えるのですか?」
「一緒にここで過ごされた方がいいのでは?」
「大丈夫ですよ。それに私がここに居る方が、王宮の人が来たりして大変だと思いますから」
別れを惜しんでくれたヴァンハローの人達に、笑顔で「また来ますね!」と言って別れた。
もしまた助けが必要なら、ビブロースさんに渡した魔法の武器を使って、今度は簡単に魔窟の森を抜けれるだろうから、ゲッちゃんが気付けば迎えに行けるはずだ。
「ゲキョキョ」
「ゲッちゃん、久しぶりに森に帰れるのが嬉しいんだね」
「ゲキョー」
「うん。ヴァンハロー領も居心地は良いけど、森のお家も離れがたいもんねぇ」
「ゲキョキョ」
ゲッちゃんとしては、多分『ゲンソウキノコ』を諦めていないのだろう。
ウィリアムさんが作ってくれたゲンソウキノコ入りのリゾットから、キノコだけを奪って食べようとしたり、ステーキの上に乗せられたキノコを狙って、アンゾロさんに空中キャッチされたりしてたしね。
ゲッちゃんが夢中になるのもわかるんだけどね。
口に入れた時に、香ばしい感じの香りがして、まろやかでクリーミーな味はトウモロコシの甘みに似てるし、キノコという事を少し忘れそうになる味だった。
寒さが厳しくなり始めていて、魔窟の森の魔獣も姿をめっきり見せなくなっている。
帰りは魔獣と二、三回遭遇するだけで聖域の森に帰ってこれた。
ゲッちゃんは森に入った途端、飛んで行ってしまったので、ゲンソウキノコは食い荒らされる事だろう。
ゲッちゃんも、デンちゃんも、大人しくいい子にしていてくれたから、思う存分自由に遊びまわって欲しい。
もうしばらくしたら、雪に閉ざされてしまうから、今のうちだしね。
小屋に着いて、デンちゃんの紐とリヤカーを外すと、デンちゃんも走って遊びに行ってしまう。
さてさて、私はリヤカーの荷物を片付けないと……
保存食やひざ掛けとか温かそうなモコモコの服が入っていて、タオルやバスタオル類も入れてくれている様だ。
冬場のデンちゃんの体をふくのに大きなバスタオルは本当に有り難い。
それに、体を小さく出来るから、バスタオルで包んで暖炉の前で温めてあげるのが早く出来そうだ。
「あ……あーっ! ジャーキー~っ!」
そういえば、ここを出る前にお肉をスライスしてジャーキーを天日干ししていた気がする。
天日干ししたまま、三週間以上も外に放置していたジャーキーは、カラッカラの棒きれに……
しまったぁー……こんなにカラカラでもデンちゃん食べるかなぁ?
ここ三週間以上、お肉や骨をヴァンハローのお屋敷で食べてたから、口が肥えてなきゃいいんだけど。
カラカラになったジャーキーを集めて小屋に戻り、荷物の整頓をして、ヴァンハローの皆のおかげで食料難にはならなさそうだ。
イクシオンから貰ったお菓子もいっぱいあるし、布や刺繍用の輪っかみたいなのと刺繍糸も貰ったから、今年は手作業がはかどりそうだ……
刺繍上手くなるかなぁ?
「イクス、今どこら辺だろう?」
自分の部屋に戻って地図を見ると、地図には魔獣マークが出ていて、丁度イクスもそこにマークが表示されていた。
交戦中なのだろうか? しかし、暫くすると、魔獣マークが消えてしまい、他の土地にも魔獣マークがあるから、そこへ向かうのかな? と、見ていたけど……地図を眺めていても、直ぐに動く訳じゃないから、暇になってしまって、大人しく森へ、まだゼキキノコが残っているかな? と、採取しに出掛けた。
小屋のゼキキノコを全部持って行ったから、実は残ってないんだよね。
ゼキキノコを求めて森を彷徨い、何とか枯葉の下からゼキキノコを採取出来た。
手の平分ぐらいしか採れなかったけど、私一人分なら何とかなりそう。
「よしっ、帰ってゼキキノコの飲み薬作ろう!」
自分が風邪ひいたら目も当てられないから、準備万端にしておかなきゃね。
帰りがけに、今年もコショウの実が落ちていた場所でコショウを拾って帰り、コショウを木の器に入れて網目の蓋をして外で天日干し。
カラカラに乾いたら、コショウ粒の出来上がりだから、明日の朝にでも収穫しよう。
「ゼキキノコもスライス~」
天日干ししないと使えないのが面倒くさい。
これも明日、煮て飲み薬を作るしかない。
カリカリと音がして、ドアを開けるとゲッちゃんとデンちゃんが散歩から帰ってきた。
ゲッちゃんの口からいい香りがしているから、ゲンソウキノコはまだ残っていたらしい。
「デンちゃん、カラカラジャーキー食べる?」
「ワフ―!」
いつものジャーキーより小さなジャーキーに耳がパタンと下がってしまうけど、口に咥えてずっとカミカミしているので、スルメ感覚で良い味が染み出ているのかな?
カラカラジャーキーもありの様だ。
「よし、今日はウィリアムさんが持たせてくれたシチューを夕飯にして、ゆっくりお風呂に入って休むぞー!」
ガラス容器に入れて貰ったシチューは温かくて、明日の分も残しておこうと、半分残して食べてから、久々の我が家のお風呂で麻袋に入れたハーブを入浴剤に、狭くともお風呂はこうでなきゃねー……と、多分、長風呂したのが悪かったんだと思う。
ものの見事に次の日に風邪をひいて、頭痛いよーと、ポロポロ涙を流してゼキキノコを煮て、飲み薬を何とか作ったけど、冷ましている間にフラッとして意識を手放した。
気が付いたのは、全身を冷たい水に浸けこまれて、慌てて目を覚ました時かな?
「クゥーン」
「デン、ちゃん?」
「クウーン」
どうやらデンちゃんが私を咥えてドアを開けさせて、川に来て、私を川に投げ込んだようだ。
体が熱かったから心配したんだろうけど、やりすぎだよ……うん、まぁ、おかげで目が覚めたよ。
「ごめんね。お家に帰って薬飲んだらよくなるよ。……へっ、へっくしゅっ!」
「ワフーン」
ガチガチ震えながら、デンちゃんに乗せて貰って小屋に帰ると、玄関で戸閉されたゲッちゃんがギャーギャー騒いでデンちゃんを突き回して、それを仲裁しつつ、飲み薬を飲んでから、お風呂を温め直して、お風呂に入って、それから四日間くらい寝込んじゃって、散歩の度にデンちゃんとゲッちゃんがゼキキノコを探しては持って帰って来てくれるようになった。
おかげでゼキキノコの飲み薬の予備も出来たし、風邪は治ったし、二人のおかげで事なきを得た。
普段から狩りで走り回ってるから、体力があったからこそ、回復が早かったのかも?
やっぱり、体が資本だね。うん。
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