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第8話 お姉ちゃんの旅立ち
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真夜中、寝室にて。
わたしとお姉ちゃんは、お母さんが居た時間から声を押し殺して交わり、出かけてから帰ってくるまでの時間は壊れるほどに激しく求められていた。
主に強すぎるお姉ちゃんの性欲が原因で。
「んあぁあぁっ♡♡ せーしいっぱい出てゆッ♡ ひぐッ♡ おまんこおかしぐなりゅぅぅッッ♡♡♡」
涙を流して涎を垂らしながら痙攣するわたし。
お腹は妊婦のように大きくなっていた。
違うよ? 胸糞な現場じゃないよ? わたしとお姉ちゃんが愛し合ってるだけだから。一方的に愛されてる気もするけど嬉しいもん。
……え? こんな状態なのに嬉しいのかって?
それは、ほら……痛気持ちいいっていうか?
一度されると癖になっちゃうんだよね。
「うぅ……またやりすぎた……」
「お姉ちゃん、いいんだよ? わたしは凄く気持ちいいもん。……でもね、わたしじゃなかったから死んじゃうから、」
言っている途中でお姉ちゃんの舌が口の中に入ってきた。全身性感帯みたいになっている今、キスだけでも軽くイキかけ――
「んんぅ~~ッ♡♡」
……ごめんなさい、しっかりイキました。
「そんなこと言わなくても、私はユーリ以外の女の子に……もとろん男の人も興味無いわよ」
「えへへ~、ごめんなさ~い♡」
「もう……そろそろ抜くから」
お姉ちゃんが小さくなったそれを引き抜くと、栓が無くなって精液がぷぴゅっと勢いよく飛び出す。
「あ……お姉ちゃんのが出て行っちゃう……」
体を満たしていたものが無くなったことに寂しさを覚えて、何気なく精液と愛液が混ざった液体を手に取る。
「………」
じっと見つめる。
横でお姉ちゃんが恥ずかしそうにしてるけど液体を見つめる。……あ、どうせ綺麗にするんだし、こういうのはどうかな?
思いつきで体に液体を塗りたくってみた。
「この匂い、大好きかも……えへへ、お姉ちゃんに包まれてるみたい……♡」
「っ……ゆ、ユーリ!」
「えっ? きゃーっ♡」
覆いかぶさってきたお姉ちゃんを見て、とりあえず喜びの悲鳴をあげてみる。すると、何かを押し付けられた感触がした。
下腹部に見えるのは元気になったお姉ちゃんのそれ。
「……したくなっちゃった?」
「だって、ユーリが変なことするからいけないのよ? こんなの、興奮するなって言われても無理に決まってるじゃない」
「そっか……いいよ、わたしもしたいな」
全然狙ってなかったと言えば嘘になる。
お姉ちゃんが興奮してくれたら嬉しいなーって。
「お姉ちゃん、いっぱいしよっ♡」
◇◇◇
結局、村の人は全員無事だった。
怪我人も無しに魔族を捕らえたわたしたちは報奨金を貰える予定だったんだけど……確認の為に人が派遣されることになった。
つまるところ、信じられないから人を送るって事だね。今は、その派遣された人にお姉ちゃんが圧勝したところ。
「ガキの動きじゃねぇだろおい……」
「あら、妹でもあなたくらい倒せるわよ? ……まあ、得意なのは魔法なのだけれど」
「マジか」
「マジよ」
「……はぁ、自信無くすぜ……」
あんまり険悪ムードじゃないのは、この人がお姉ちゃんを馬鹿にしなくなったから。まだ「卑怯な手を使ったんだ!」とか言ってたら、わたしの魔法で欠片も残さず消し去ってた所なんだけどね。
「ひっ……お、おい、お前さんの妹、大丈夫なんだろうな?」
「? とても可愛くていい子よ」
「そりゃあ、怪我を治してくれたんだからそうだろうけどよ……」
「手を出したら殺すから」
「ねぇよ! 俺はロリコンじゃねぇ!」
「へぇ、私のユーリが可愛くない、と?」
「めんどくせぇなお前! おい待て、剣を構えるな!」
男の人はディレッド。
なんか、王都にある学園の教師なんだって。お姉ちゃんに来ないかって言ってたけど、お姉ちゃんは即断った。
10歳っていうのは、獣人では成人だからね。お姉ちゃんは実家暮らしか、出ていくのか、学園に行くのか選ばないといけない。実家暮らしをお願いしたいけど、したいことがあるならそっちを優先させてあげたくもある。
だって、わたしが追いかければいいんだもん。
「ユーリ?」
「え? あ、ごめんなさい、ぼーっとしてた」
「私がどうするのか考えてたの?」
「……うん、お姉ちゃんにはお見通しだね」
「ユーリのお姉ちゃんですから」
すごく嬉しい。ちょっと重いかもしれないけど、お姉ちゃんにはわたしの心の中も全部見て欲しい。単純に知ってもらいたいのと、お姉ちゃんのものになったみたいでドキドキする。
愛しくて堪らないお姉ちゃん。
行かないで、なんて言えない。そう言っちゃうとお姉ちゃんは本当に行かない方を選んでしまうから。
「どこにも行かないわよ」
「でも、したいことがあるんでしょ?」
「……無いと言えば、嘘になるけれど」
ほら。わたしが背中を押してあげないと。
「……この間、魔族と戦ったじゃない? 勝ってから思ったの、『私の力はどこまで通用するのか』って。ユーリから貰ったものもたくさんあるのにね」
「ううん、使いこなせてるのはお姉ちゃんの努力だよ。わたしがしたのはちょっとした手助けだもん」
お姉ちゃんの努力はわたしが一番知ってる。だから、引け目を感じることなんてないと思う。
「お姉ちゃん、学園に行きたいんだよね?」
「それは……そう、かもね」
「わたしの為に居てくれるのはとっても嬉しいよ。……でもね、今しか出来ないことってあると思うの。数年後、成人したわたしと一緒じゃ出来ないことが……」
行かなくて、本当に後悔しない?
何も無いかもしれないけど、行かなかったら可能性すら無くなっちゃう。そんなの、なんか違うよ。やりたいことはするべきだよ。
「はぁ……やっぱりお姉ちゃん失格ね。妹に背中を押してもらって、漸く決断できるなんて」
「そんなことないもん。お姉ちゃんは世界一可愛くてかっこいい、わたしのお姉ちゃんだよ?」
「そうね、もっとしっかりしないと。ユーリのお姉ちゃんは誰にも譲れないもの」
お姉ちゃんはちゃんと決めたみたい。
どっちを選んだかなんて聞かなくても分かるけど、お姉ちゃんは決意が揺らがないうちにディレッドさんに伝えるらしい。
「……私、学園に行く」
ハッキリとそう言った。
ディレッドさんは、また後日手紙を送ると言って帰っていく。こんな日が来るとは思ってなかったなぁ。
夜、珍しく何もせずお母さんたちが帰ってくるのを待ち、学園に行きたいと言った。当然、反対なんてされるはずもなくて。
「おめでとう、頑張るんだよ」
「むしろ、行ってからが本番じゃないかしら」
なんて、笑いながら言ってくれた。
ちょっとだけ、反対してくれたらって思っちゃった。わたしの方こそ妹失格だよね。おめでとうって言いたいのに、本当はそんな風に思えない。
自分から言い出した癖に。
お姉ちゃんは横目でわたしを見ると、眠くなったと言ってわたしと一緒に寝室まで戻った。ベッドに入っても、なんだかもやもやして眠れない。
すると、
「ねぇ、ユーリも学園に行かない?」
「え? で、でも、まだ子供だし……」
「大丈夫。さっきね、ユーリも入る方法は無いのかって聞いたら、今年は無理だけど来年なら私の頑張り次第で行けるかもしれないって言われたの」
「お姉ちゃんの頑張り?」
「そう。私の強さを見せつければ、妹のユーリにも期待されるから特待生として入れるかもって」
そっか、そんな方法があるんだ。
それなら、離れるのは1年だけってこと?
やった、3年も我慢しなくていいんだ!
「嬉しそうな顔しちゃって。でも、ユーリの笑ってる顔は好きよ。大好き」
「お姉ちゃん……」
愛しさが込み上げてきて、我慢できずにお姉ちゃんの唇を奪った。お姉ちゃんは、それに応えながらわたしの尻尾に手を伸ばす。
なんとも言えない快感に襲われた。
「ユーリ、私が居ないと辛いのよね?」
「うん、お姉ちゃんが居ないと生きていけない」
「良かったわ。なら、私を忘れられないようにしてあげる。半年もあれば尻尾でオナニー出来るようになるんじゃないかしら?」
「え、そ、それって……」
「私のこと、毎日思い出して欲しいから」
ああ、本気なんだ。
分かってしまうと体が熱くなってくる。今までなんとなく触られていた尻尾を、狙って開発すると言われてしまったから。
お姉ちゃんに変えてもらえるのが嬉しい。
えっちな体にされるのに。
お姉ちゃんの手が尻尾をシゴく。
「いっぱい、可愛がってあげるから」
自覚出来るくらい子宮が疼いた。
これから起きることに期待して。
きっと、おかしくされてしまうんだって。
♡♡♡
あの日から、えっちは意識が朦朧とするくらい濃厚で、特訓だって充実していた。
気づけばもう半年。お姉ちゃんが旅立つ日。
お母さんもお父さんも、お仕事の都合で来れなくなっちゃったけど、それは仕方ないことだからって言うお姉ちゃん。
「でも、寂しくないの?」
「ユーリが見送ってくれるのに寂しいはずないじゃない。それに、一生会えない訳じゃないもの」
「そうだけど……ひぅっ♡」
危ない、膝から力が抜けそうになっちゃった。
「ん、あっ♡ だ、だめっ、尻尾擦っちゃっ♡」
尻尾を毎日何時間も触られた結果、お姉ちゃんは軽く上下に擦ってるだけなのにおまんこを触られたみたいにえっちな声が出てくる。
……明るくお別れしたいのは分かるけど、だからって喘がせなくてもいいと思うよ?
「ふぅ、出発前にいいものが見られたわね」
「それなら良かった……かな」
馬車の音が聞こえる。
お姉ちゃんはそれに乗って行ってしまう。
ふと、それに乗せちゃいけない気がしたけど、そんなはずないよね。わたしがお姉ちゃんと離れたくないだけで。
お姉ちゃんは強くなったし、おっぱいも大きくなってるし、身長も……あ、身長はそんなに変わってないです。
とにかく、今のお姉ちゃんに危ないことなんて……うん、余計なフラグは立てちゃダメ。
「お姉ちゃん、来年会う時はびっくりさせてあげるね」
「ええ、楽しみにしてる。私もいきなり泣き出して驚かせるかもしれないけど、その時は甘えさせてくれる?」
「うん、いっぱい甘えていいよ。いっつもお姉ちゃんに甘えてるから甘やかす側になってみたかったし」
馬車が到着しても、お姉ちゃんが馬車にのっても、なんだか現実味がなかった。そのお陰か泣いたりせずに済んでる。
「ユーリ、また会いましょうね」
「またね、お姉ちゃん。会いに行くまでちゃんと待っててね」
「当然よ。いつまでも待ってる」
いつまでもだって。行くの来年なのにね。
「「あ……」」
馬車が動き出した。
けど、わたしは小走りで馬車を追いかける。
「お姉ちゃん! 大好きだよっ!」
「私もっ、私もユーリのこと大好き!」
絶対、また会おうね。
そう言ってから走るのをやめた。やろうと思えば馬車に並走出来るけど、そこまではしちゃいけないと思ったから。
「………」
お姉ちゃんが遠くに行ってしまった。
よかったんだよね、これで。
わたしも、お姉ちゃんに負けないくらい頑張ろう。再会した時に恥ずかしくないわたしで居たいから。
もう一度、同じ言葉を繰り返す。
「絶対、また会おうね」
わたしとお姉ちゃんは、お母さんが居た時間から声を押し殺して交わり、出かけてから帰ってくるまでの時間は壊れるほどに激しく求められていた。
主に強すぎるお姉ちゃんの性欲が原因で。
「んあぁあぁっ♡♡ せーしいっぱい出てゆッ♡ ひぐッ♡ おまんこおかしぐなりゅぅぅッッ♡♡♡」
涙を流して涎を垂らしながら痙攣するわたし。
お腹は妊婦のように大きくなっていた。
違うよ? 胸糞な現場じゃないよ? わたしとお姉ちゃんが愛し合ってるだけだから。一方的に愛されてる気もするけど嬉しいもん。
……え? こんな状態なのに嬉しいのかって?
それは、ほら……痛気持ちいいっていうか?
一度されると癖になっちゃうんだよね。
「うぅ……またやりすぎた……」
「お姉ちゃん、いいんだよ? わたしは凄く気持ちいいもん。……でもね、わたしじゃなかったから死んじゃうから、」
言っている途中でお姉ちゃんの舌が口の中に入ってきた。全身性感帯みたいになっている今、キスだけでも軽くイキかけ――
「んんぅ~~ッ♡♡」
……ごめんなさい、しっかりイキました。
「そんなこと言わなくても、私はユーリ以外の女の子に……もとろん男の人も興味無いわよ」
「えへへ~、ごめんなさ~い♡」
「もう……そろそろ抜くから」
お姉ちゃんが小さくなったそれを引き抜くと、栓が無くなって精液がぷぴゅっと勢いよく飛び出す。
「あ……お姉ちゃんのが出て行っちゃう……」
体を満たしていたものが無くなったことに寂しさを覚えて、何気なく精液と愛液が混ざった液体を手に取る。
「………」
じっと見つめる。
横でお姉ちゃんが恥ずかしそうにしてるけど液体を見つめる。……あ、どうせ綺麗にするんだし、こういうのはどうかな?
思いつきで体に液体を塗りたくってみた。
「この匂い、大好きかも……えへへ、お姉ちゃんに包まれてるみたい……♡」
「っ……ゆ、ユーリ!」
「えっ? きゃーっ♡」
覆いかぶさってきたお姉ちゃんを見て、とりあえず喜びの悲鳴をあげてみる。すると、何かを押し付けられた感触がした。
下腹部に見えるのは元気になったお姉ちゃんのそれ。
「……したくなっちゃった?」
「だって、ユーリが変なことするからいけないのよ? こんなの、興奮するなって言われても無理に決まってるじゃない」
「そっか……いいよ、わたしもしたいな」
全然狙ってなかったと言えば嘘になる。
お姉ちゃんが興奮してくれたら嬉しいなーって。
「お姉ちゃん、いっぱいしよっ♡」
◇◇◇
結局、村の人は全員無事だった。
怪我人も無しに魔族を捕らえたわたしたちは報奨金を貰える予定だったんだけど……確認の為に人が派遣されることになった。
つまるところ、信じられないから人を送るって事だね。今は、その派遣された人にお姉ちゃんが圧勝したところ。
「ガキの動きじゃねぇだろおい……」
「あら、妹でもあなたくらい倒せるわよ? ……まあ、得意なのは魔法なのだけれど」
「マジか」
「マジよ」
「……はぁ、自信無くすぜ……」
あんまり険悪ムードじゃないのは、この人がお姉ちゃんを馬鹿にしなくなったから。まだ「卑怯な手を使ったんだ!」とか言ってたら、わたしの魔法で欠片も残さず消し去ってた所なんだけどね。
「ひっ……お、おい、お前さんの妹、大丈夫なんだろうな?」
「? とても可愛くていい子よ」
「そりゃあ、怪我を治してくれたんだからそうだろうけどよ……」
「手を出したら殺すから」
「ねぇよ! 俺はロリコンじゃねぇ!」
「へぇ、私のユーリが可愛くない、と?」
「めんどくせぇなお前! おい待て、剣を構えるな!」
男の人はディレッド。
なんか、王都にある学園の教師なんだって。お姉ちゃんに来ないかって言ってたけど、お姉ちゃんは即断った。
10歳っていうのは、獣人では成人だからね。お姉ちゃんは実家暮らしか、出ていくのか、学園に行くのか選ばないといけない。実家暮らしをお願いしたいけど、したいことがあるならそっちを優先させてあげたくもある。
だって、わたしが追いかければいいんだもん。
「ユーリ?」
「え? あ、ごめんなさい、ぼーっとしてた」
「私がどうするのか考えてたの?」
「……うん、お姉ちゃんにはお見通しだね」
「ユーリのお姉ちゃんですから」
すごく嬉しい。ちょっと重いかもしれないけど、お姉ちゃんにはわたしの心の中も全部見て欲しい。単純に知ってもらいたいのと、お姉ちゃんのものになったみたいでドキドキする。
愛しくて堪らないお姉ちゃん。
行かないで、なんて言えない。そう言っちゃうとお姉ちゃんは本当に行かない方を選んでしまうから。
「どこにも行かないわよ」
「でも、したいことがあるんでしょ?」
「……無いと言えば、嘘になるけれど」
ほら。わたしが背中を押してあげないと。
「……この間、魔族と戦ったじゃない? 勝ってから思ったの、『私の力はどこまで通用するのか』って。ユーリから貰ったものもたくさんあるのにね」
「ううん、使いこなせてるのはお姉ちゃんの努力だよ。わたしがしたのはちょっとした手助けだもん」
お姉ちゃんの努力はわたしが一番知ってる。だから、引け目を感じることなんてないと思う。
「お姉ちゃん、学園に行きたいんだよね?」
「それは……そう、かもね」
「わたしの為に居てくれるのはとっても嬉しいよ。……でもね、今しか出来ないことってあると思うの。数年後、成人したわたしと一緒じゃ出来ないことが……」
行かなくて、本当に後悔しない?
何も無いかもしれないけど、行かなかったら可能性すら無くなっちゃう。そんなの、なんか違うよ。やりたいことはするべきだよ。
「はぁ……やっぱりお姉ちゃん失格ね。妹に背中を押してもらって、漸く決断できるなんて」
「そんなことないもん。お姉ちゃんは世界一可愛くてかっこいい、わたしのお姉ちゃんだよ?」
「そうね、もっとしっかりしないと。ユーリのお姉ちゃんは誰にも譲れないもの」
お姉ちゃんはちゃんと決めたみたい。
どっちを選んだかなんて聞かなくても分かるけど、お姉ちゃんは決意が揺らがないうちにディレッドさんに伝えるらしい。
「……私、学園に行く」
ハッキリとそう言った。
ディレッドさんは、また後日手紙を送ると言って帰っていく。こんな日が来るとは思ってなかったなぁ。
夜、珍しく何もせずお母さんたちが帰ってくるのを待ち、学園に行きたいと言った。当然、反対なんてされるはずもなくて。
「おめでとう、頑張るんだよ」
「むしろ、行ってからが本番じゃないかしら」
なんて、笑いながら言ってくれた。
ちょっとだけ、反対してくれたらって思っちゃった。わたしの方こそ妹失格だよね。おめでとうって言いたいのに、本当はそんな風に思えない。
自分から言い出した癖に。
お姉ちゃんは横目でわたしを見ると、眠くなったと言ってわたしと一緒に寝室まで戻った。ベッドに入っても、なんだかもやもやして眠れない。
すると、
「ねぇ、ユーリも学園に行かない?」
「え? で、でも、まだ子供だし……」
「大丈夫。さっきね、ユーリも入る方法は無いのかって聞いたら、今年は無理だけど来年なら私の頑張り次第で行けるかもしれないって言われたの」
「お姉ちゃんの頑張り?」
「そう。私の強さを見せつければ、妹のユーリにも期待されるから特待生として入れるかもって」
そっか、そんな方法があるんだ。
それなら、離れるのは1年だけってこと?
やった、3年も我慢しなくていいんだ!
「嬉しそうな顔しちゃって。でも、ユーリの笑ってる顔は好きよ。大好き」
「お姉ちゃん……」
愛しさが込み上げてきて、我慢できずにお姉ちゃんの唇を奪った。お姉ちゃんは、それに応えながらわたしの尻尾に手を伸ばす。
なんとも言えない快感に襲われた。
「ユーリ、私が居ないと辛いのよね?」
「うん、お姉ちゃんが居ないと生きていけない」
「良かったわ。なら、私を忘れられないようにしてあげる。半年もあれば尻尾でオナニー出来るようになるんじゃないかしら?」
「え、そ、それって……」
「私のこと、毎日思い出して欲しいから」
ああ、本気なんだ。
分かってしまうと体が熱くなってくる。今までなんとなく触られていた尻尾を、狙って開発すると言われてしまったから。
お姉ちゃんに変えてもらえるのが嬉しい。
えっちな体にされるのに。
お姉ちゃんの手が尻尾をシゴく。
「いっぱい、可愛がってあげるから」
自覚出来るくらい子宮が疼いた。
これから起きることに期待して。
きっと、おかしくされてしまうんだって。
♡♡♡
あの日から、えっちは意識が朦朧とするくらい濃厚で、特訓だって充実していた。
気づけばもう半年。お姉ちゃんが旅立つ日。
お母さんもお父さんも、お仕事の都合で来れなくなっちゃったけど、それは仕方ないことだからって言うお姉ちゃん。
「でも、寂しくないの?」
「ユーリが見送ってくれるのに寂しいはずないじゃない。それに、一生会えない訳じゃないもの」
「そうだけど……ひぅっ♡」
危ない、膝から力が抜けそうになっちゃった。
「ん、あっ♡ だ、だめっ、尻尾擦っちゃっ♡」
尻尾を毎日何時間も触られた結果、お姉ちゃんは軽く上下に擦ってるだけなのにおまんこを触られたみたいにえっちな声が出てくる。
……明るくお別れしたいのは分かるけど、だからって喘がせなくてもいいと思うよ?
「ふぅ、出発前にいいものが見られたわね」
「それなら良かった……かな」
馬車の音が聞こえる。
お姉ちゃんはそれに乗って行ってしまう。
ふと、それに乗せちゃいけない気がしたけど、そんなはずないよね。わたしがお姉ちゃんと離れたくないだけで。
お姉ちゃんは強くなったし、おっぱいも大きくなってるし、身長も……あ、身長はそんなに変わってないです。
とにかく、今のお姉ちゃんに危ないことなんて……うん、余計なフラグは立てちゃダメ。
「お姉ちゃん、来年会う時はびっくりさせてあげるね」
「ええ、楽しみにしてる。私もいきなり泣き出して驚かせるかもしれないけど、その時は甘えさせてくれる?」
「うん、いっぱい甘えていいよ。いっつもお姉ちゃんに甘えてるから甘やかす側になってみたかったし」
馬車が到着しても、お姉ちゃんが馬車にのっても、なんだか現実味がなかった。そのお陰か泣いたりせずに済んでる。
「ユーリ、また会いましょうね」
「またね、お姉ちゃん。会いに行くまでちゃんと待っててね」
「当然よ。いつまでも待ってる」
いつまでもだって。行くの来年なのにね。
「「あ……」」
馬車が動き出した。
けど、わたしは小走りで馬車を追いかける。
「お姉ちゃん! 大好きだよっ!」
「私もっ、私もユーリのこと大好き!」
絶対、また会おうね。
そう言ってから走るのをやめた。やろうと思えば馬車に並走出来るけど、そこまではしちゃいけないと思ったから。
「………」
お姉ちゃんが遠くに行ってしまった。
よかったんだよね、これで。
わたしも、お姉ちゃんに負けないくらい頑張ろう。再会した時に恥ずかしくないわたしで居たいから。
もう一度、同じ言葉を繰り返す。
「絶対、また会おうね」
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